ぶどうの棚にたわわに実った畑の様子を一度は見たことがあるかもしれません。

収穫までにはどんなことをして、どんな人たちが作っているのか。

どんな人がぶどう農家の仕事に向いているのを紹介していきたいと思います。

ぶどう農家の仕事にはどんなものがあるの?

店頭にぶどうが並ぶまでには、どんな仕事があるのでしょうか。

ぶどうは一年に一度しか収穫できない作物ですので、その一度の収穫が実りあるものにするために様々な仕事があります。

消費者の方にはなかなか見えない仕事の部分を紹介していきましょう。

ぶどう農家の大まかな仕事内容

ぶどうは、収穫が終わった後にすでに、来シーズンがはじまります。

まずは肥料をまいて畑を耕すところからはじまり、また来年収穫に至るまでを順を追って説明していきます。

圃場の管理

ぶどうの樹が埋まっている畑を管理する業務です。

主なものには草刈り、農薬散布、施設の保守・整備などがあります。

管理の行き届いた畑にすることは、その地域での最低限のマナーと言えます。

春から秋の間は、何もしなくても雑草が繁茂してきます。

そのままにしておくと害虫の住処になったり、病気が発生しやすくなってしまうので月に数度は行う必要があります。

農薬散布についても防除が目的ではありますが、周囲の畑に迷惑がかかってしまいます。

そのほか、ビニールハウスのメンテナンスなど定期的な点検が必要なものがあります。

栽培管理

ぶどうが収穫できるまでに人が手が加える全般の作業です。

ひとつのぶどうの樹から、良い品質、多くの収量を得るために行う作業ともいえます。

前半では、はさみなどを使って、枝を切る、ぶどうの房を整える作業がメインとなります。

後半では、袋掛けをしてぶどう保護をしたり、肥料をまいて畑を機械で耕したりします。

収穫作業

初夏から秋にかけてぶどうが成熟を迎えていきます。

明け方から畑に出てはさみで一房ずつ切り取り、収穫用のコンテナに乗せていきます。

畑の場所や、ぶどうの品種によって収穫適期が異なります。

発送・販売

収穫したぶどうを、梱包、箱詰めをして出荷をします。

JAなどには、規定に沿って、指定の資材で共選場まで運びます。

直接発送する場合には、あらかじめ受注している予約注文から発送していきます。

栽培計画

収穫を終えたあと、農閑期に計画に沿って進んでいるかどうか、各畑の状況を加味しながら計画を修正していきます。

ぶどうは苗木を植えてから収穫までに5年程度かかるといわれています。

ぶどうの棚がぶどうの房で常にいっぱいになるように、計画していきます。

仕事上の役割とは?

地域の特性を理解し、その地域の一員となってぶどうを栽培をすることです。

たくさんの人が長年その産地でぶどう栽培に関わっているから、ブランドがあります。

ぶどう農家の仕事はどんな人に向いている?

「野菜・植物を育てたのは学生の頃が最後なんです・・・」

大丈夫です。

どんな方でもぶどうの栽培をすることができます。

ほかの業種から転身されている方がほとんどです。

その中でも、こんな人は向いているかもしれません。

集中力と、忍耐力がある人

ぶどうはとても手のかかる作物です。

はさみを使って、切る作業がとても多いです。

一房一房、一粒一粒を丁寧に処理をしていきます。

数週間同じ作業が続くことも多々あるので、集中力と忍耐力が必要です。

こつこつ作業することが好きな人にはぴったりかもしれません。

工夫して楽をして仕事ができる人

ぶどう農家はいつでも時間がたりません。

作物は人間のスピードに合わせて動いてくれないからです。

どんなに頑張っても、一人の人間が処理できる最大量は変わりません。

どうしても作業が間に合わない!ということが往々してあります。

「今までこうやってきた、これが一番いいんだ。」と周りの農家さんがアドバイスをくれるかもしれません。

アドバイスを参考にするのも良いでしょう。

しかしどうしたらもっと早く作業をこなすことができるのか。

常に考えて工夫して実行できる方は重宝されそうです。

観察力のある人

観察力はとても大事な要素です。

ぶどうを収穫するまでにさまざまな困難が待ち受けています。

天候による影響、害虫・害獣による被害、病気の発生などが起こらないよう、注意を払いながら栽培していきます。

しかし、万全を期していても生育に影響がでてしまいます。

なにか問題が起きた時素早く対処できるかどうかが大切です。

「あれ?なんかおかしいな?」

ぶどうの樹のさまざまな部分に悪い兆候が少しずつ出てきます。

毎日畑に足を運んだときに事前に察知する、早期発見をすることによって生育に与える様々な影響を最小限に抑えることができます。

体が丈夫な人

どんな仕事でもあてはまるのかもしれませんが、体が健康であることはとても大切です。

重たいもの運ぶ、真夏の日差しの中の作業、カッパを着て雨に濡れながら作業する。

繁忙期には日が出てから日が暮れるまで働くことも多いです。

葡萄は待ってくれません。

毎日元気に畑に出ることができるのはとても大切です。

逆に、向いていない人って?

地域に溶けめない人、人見知りの方には向いていないかもしれません。

農業はその土地土地に根ざした産業です。

その土地に住んでいる人と密接に関わることになります。

人によっては接しづらい人がいるかもしれません。

よくわからない慣習などがあるかもしれません。

ぶどう農家の仕事に就くための、今までの活かせる経験

近年では、別の業種からぶどう農家へ転身する例が増えてきています。

良いぶどうを作れば、自然と売れていくんだ。

ということもよく聞きますが、良いぶどうを作るには最低条件。

それだけでは立ち行かなくなることも多いとおもいます。

どんな経験でも役立てることができると思いますが、その中でも特にこの経験は活きてくる!

そんな例を紹介していきます。

商品開発

「6次産業化」という言葉を聞いたことがありますか?

認知されてきました。

六次産業化とは、1次産業「農林漁業」、2次産業「製造業」、3次産業「小売業」のを掛け合わせて新たな付加価値を生み出そうという取り組みです。

通常ではぶどうを栽培して、収穫して、出荷するまでが農家の仕事とされています。

おいしいけれど、ちょっと形が悪くて・・・。

という理由で出荷できないぶどうも毎年出てきてしまいます。

じゃあ、ジュースにしよう。

ジャムにしようとなるわけですが。

みんな考えることは一緒です。

いかに新しい利用方法を考えることができるか。

売り方を考えることができるのか。

きっと商品開発の経験が役立つでしょう。

マーケティング、Webの知識等

総じて農家の皆さんが弱いのはこの分野です。

手間暇をかけて、一生懸命葡萄を栽培することには力は入れることができますが、告知する手段を持ちません。

売る手段が少ないのです。

毎年常連のお客さんが多く農家さん、観光農園に訪れますが、FAXでしから注文できないということもあります。

現代では、販売するための手段が多くありますので、使いこなせるかがとても大切です。

そこにはコストはあまりかけれないという農家さんは多いので重宝されるでしょう。

建築用機材を運転できる

畑を管理するために多くの機材を利用します。

草刈り機・チェーンソーなど軽いものから、ユンボ・ショベルなど乗車するものまで。

畑や施設を設置・メンテナンスする際に大変役立ちます。

ぶどう農家になりたいけど、どうやってなれるの??

「ぶどう農家になりたい!まずは畑を借りて、葡萄の苗をうえればいいのかな?」

実はうまく栽培できたとしても苗木を植えてから約5年程度は収穫することができません。

現在では、いろいろな選択肢があります。

「自分でぶどうを栽培する!」と意気込む前に、自分にあった一歩を踏み出してください。

農業法人に就職する

ハローワークを初め、農業専門の求職サイトなどから探すのが一般的です。

農業にはリスクが多いとよく言われますが、就業する形なので一定の収入もあり比較的リスクが低めです。

ある程度の規模がある法人ですと、栽培指導員という方が丁寧に指導しながら学ぶことができると思います。

新しい栽培方法や、生産の効率化を独自に行っていることも多いので。

栽培以外の分野でも多く学ぶことができるでしょう。

独立を支援している法人も増えてきています。

観光農園に就業

ぶどう狩りができるのは、観光農園になります。

お客様に直接葡萄を収穫してもらうため、お客様が収穫して買って帰りたい葡萄を目指して葡萄を作ることになります。

傾向としては、様々な色の葡萄を、比較的房が大きめで、粒が大玉の葡萄が選ばれることが多いです。

「このぶどうは色が濃くて、とても美味しいですよ」

説明してもほとんどの方が大きなぶどうを切り取っていくので、市場に出荷するぶどうとは仕立て方が違います。

たくさんの葡萄の品種を栽培しているので、いろいろな種類の葡萄を育ててみたい!またぶどう狩り・販売を通じて、お客様の喜ぶ顔がみたい!という人にはお勧めできます。

農家さんの下で学ぶ

この土地で葡萄を栽培したい!将来独立をしたい!と考えている方には、個人の農家さんの下で働くところからスタートしても良いかもしれません。

通常農家さんは地域のJAさん、生産組合に所属しています。

JAには栽培指導員がいますので、その土地にあった、栽培の方法や生育の傾向などを教えてもらうことができます。

また、ぶどうについての悩みや、困ったことに対しても丁寧に相談にのってもらうことができます。

自分で畑を持ちたい、自分で畑を借りて葡萄を栽培したいと思いたっても、なかなか畑を借りることができません。

しかし借りたいという話をしていると、働いているうちに、人づてで話が舞い込んでくるという話をよく聞きます。

地域の信用を得られやすいもの良いところかもしれません。

農業大学校へ行く

ぶどうの生産地域には、農業大学校が設置されていることが多いです。

まずは農業の基礎を学びたいという方におすすめです。

果樹コースというものが半年〜二年程度通うことになります。

ぶどうを栽培するだけでなく、どのように経営していくのかなど幅広い基礎を学ぶことができます。

自分の希望する地域で受け入れてくれる農家さんの元で実地研修を行うことができるのが魅力です。

場合によっては就業することができたり、就業先を紹介していただく例もあるそうです。

毎年春からスタートしますが、定員が決まっており面接・面談がありますが、地元の農家の子息、後継になる方が受かりやすい傾向があります。

まったくその土地にゆかりがない方は、なぜこの学校を選んだのか、どのような計画でぶどう栽培をしたいのか、熱意の有無などを問われることになるでしょう。

週末農業学校に申し込む

ぶどう栽培って感じなのだろう?という方にはオススメです。

上記の農業大学校よりもより手軽に体験することができます。

こちらも果樹コースが用意されており、月に数回、週末の開催となります。

現地の空気から、どんな方が栽培しているのだろうなど。

自分の想像しているイメージとのギャップに気づかされることでしょう。

現在の仕事を続けながら、体験することができるがとても大きいです。

地域おこし協力隊に申し込む

例外の方法として一定の条件がありますが、地域おこし協力隊に応募する方法があります。

まずは自分が希望するぶどうを生産している地域を探します。

さらにその都道府県、市町村で地域おこし協力隊の募集があるかチェックします。

その中からぶどう栽培に携われる地域を選びます。

人口の多い都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動しなければならない、任期が最大は3年などの条件・制約などがありますが、一定の収入の保証があり、住宅の補助などがある場合も多々あるので敷居が下がるのではないでしょうか。

なかなか外部から移住してくると、周囲の方々とのコミュニケーションが取りにくい、溶け込みづらいということありますが、地元の方々に顔を知られやすいということもメリットかもしれません。

まとめ

ぶどう農家になりたい!という気持ちが出てきたら、まずは体験することが大切だと思います。

向き不向きはどんな仕事にもあると思いますが、自分あった会社や関わり方がきっとあります。

そこから自分がどんな形でスタートできるのか想像しながらイメージとギャップを埋めていきましょう。

ぶどう農家を検討されている人の参考になれば幸いです。

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