林業の転職を成功させるためにやるべき5個のことと、上手な転職方法を解説します
林業求人が気になっている方は必見です。
皆さんは「林業」にどのようなイメージを持っていますか?
「自然の中で働く」「森林を守る」「チェーンソーで木を伐る」… 漠然としたものはあっても具体的なイメージが湧いてこない人の方が多いかもしれません。
そんな林業に興味のある方に向けて、林業の仕事の種類や求人について解説いたします。
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林業のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
日本の国土の7割以上は森林で占められています。
その豊かな環境を活かしながら、木を植え、育て、維持管理しながら人々の生活に活かしていくのが「林業」の仕事です。
木を育て収穫するのが主な仕事ではありますが、林業の一連の作業には森林を整備し保全することも含まれ、山の崩落防止や、土壌流出の防止など、環境問題にも関わる大切な仕事になっています。
林業の具体的な作業としては以下のようなものがあります。
立木を伐採した跡地に残された木の根や枝などを整理して、新たな苗木を植える準備をする「地拵え」。
地拵えした土地に苗木を1本1本植えていく「植栽」。
苗木が育っていく上で邪魔になる雑草やかん木などを、刈り払い機や鉈、鎌を使って取り除く「下刈り、除伐、つる切り」。
木材製品にしたときに節目が出ないよう余分な枝を切り落とす「枝打ち」。
植栽後15〜30年前後の木を刈り抜くことにより、木と木の間に適度な空間を作って残された木の成長を促す「間伐」。
植栽後50年前後(スギの場合)、収穫の時期を迎えた立木を最終的に伐採する「主伐」。
1年を通してこれらの作業を行い、この行程を繰り返しながら森を育てていくのが林業の仕事です。
林業はどういう役割を求められる?
木を植え、育った木を切り倒して丸太を生産するという木材生産としての役割はもちろんですが、国土や環境の保全、水源涵養、レクリエーションなど、山のもつ機能を最大限に高めるという重要な側面もあります。
戦後の拡大造林により大量に植林されたスギやヒノキが今まさに伐期をむかえています。
これらの豊富な資源を有効に活かしていくことも、これからの林業の重要な役割と言えるでしょう。
林業の求人にはどんな種類があるの?
林業の求人においては現場作業員の募集が多い傾向にあります。
最近は山から伐り出した原木を直接大型製材工場に納品したり、原木を山でチップ化したものをバイオマス発電所に納品するような商流が増えているため、大型トラック運転手などの求人も多く見られるようになりました。
森林組合等で事務職員の募集も稀に見かけることがありますが、地元学校の卒業生や大学等で林業を学んだ人を新卒採用することが多いようです。
林業求人の募集でよくある施設や事業形態のパターン
森林組合職員
森林組合とは、森林の所有者たちが互いに共同して林業を発展させながら、森林を守り育てていくことを目的にした協同組合です。
森林組合職員は林業従事者、組合員である森林所有者の委託をはじめ、国や県、市町村から委託されて間伐や下草刈り、伐採、植林などの森林作業を行います。
よく公務員と勘違いされている人がいますが、森林組合職員は団体職員に該当します。
森林組合職員には山で作業にあたる現場職員のほか、事務仕事を主とした事務系の職員もいます。
事務系職員は現場の進捗管理のほか、森林所有者に対して森林整備の提案をしたり、測量業務や補助金の申請などを行なっています。
森林組合によっては原木市場や製材工場、きのこなどの加工場を運営しているところもあり、入社後これらに配属されることもあります。
民間林業事業体
民間の林業事業体には、森林を保有している会社と保有せずに受託のみを行う会社があります。
会社によって異なりますが、一般的には「主伐」の仕事をメインにしているところが多くなっています。
また、自社で森林を保有していない事業体は広い地域で仕事を請け負うことがあり、時には県外で泊まり込みのような仕事もあるようです。
最近は若い世代が新たに起業するケースも増えており、独自の新しい取り組みをする会社も出てきました。
給与、福利厚生などは事業体によって様々ですが、出来高払いを採用しているところもあり、頑張り次第で収入が増やせるでしょう。
第3セクター職員
森林組合などの民間事業体と地方自治体とが共同で出資し、森林の仕事を請け負う第3セクターという方法が近年増えています。
主に林業が盛んな地域で設立されていますが、月給制の導入、社会保険への加入、週休2日制など若い人が働きやすい環境が整えられています。
事業内容は素材性産だけでなく、製材工場や原木市場などがあり、レクリエーションに力を入れている事業体もあります。
製材工場
原木を木材製品に加工する製材工場ですが、会社によっては素材生産部門を有しているところもあります。
この場合は自社林を管理する事が多く、伐り出した原木も基本的には自社で使用します。
川上から川下まで、山に植えられた木が住宅の材料になるまで一連を学ぶには良い環境だと思います。
原木市場
伐り出された原木が運び込まれ、それを競りにより販売するのが原木市場ですが、製材工場同様に素材生産部門をもっているところもあります。
こちらも川上から川下まで学ぶのに適しており、常にリアルな木材相場とにらめっこしながら仕事をする事ができます。
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林業求人でよくある募集内容とは?
林業の仕事内容が大体わかったところで、次に給与や福利厚生などについて解説していきましょう。
給与相場
地域によって給与相場に差はみられますが、林業の平均年収はおよそ300万円〜400万円くらいと言われています。
近年では月給制を採用する事業体も増えてきましたが、働いた日数分だけ給料が貰える日給制や日給月給制で雇用する事業体もまだまだ多く、日当は10,000円~15,000円くらいが平均的な相場になります。
また、一概には言えませんが、森林組合の現場作業員よりも民間の林業会社の方が給与水準は高い傾向にあります。
これは森林組合が組合員の所有する山の管理を主とし、森林環境の保全も考慮しながら仕事をするのに対して、出来高や利益を追求しながら仕事をする民間事業体との差によるものだと思われます。
勤務時間や休日、残業
林業は自然の中で行う仕事です。
太陽が沈んで暗くなると当然仕事ができなくなるので、基本的に残業はありません。
夏場の日中は暑くて仕事にならないため、早朝5時頃に開始して昼過ぎには終了するなど、季節に応じて変則的に仕事をすることもあります。
日曜祝日は殆どの事業体が休日としていますが、土曜日の扱いは事業体によってまちまちです。
日給制の事業体で働く場合は出勤日数により毎月の収入が大きく変わってくるので、会社休日については必ず確認するようにしましょう。
また、山での仕事のため仕方がありませんが、雨天時や積雪時には仕事が休みになることがあります。
福利厚生
福利厚生も勤める事業体により異なります。
基本的には住宅手当や家賃補助がある事業体は少ないです。
多くの事業体はいわゆる田舎にあり、昔からの家に住んでいる従業員が多いので、あまりそのような制度が浸透していないのかもしれません。
交通費は支給されるところが多いですが、現場作業員となれば自宅と現場を自家用車で直行直帰することもあるので、会社の規定をよく確認した方が良いでしょう。
勤務場所
作業員となれば勤務場所は山の中になります。
1つの山に数年通うことは少なく、作業内容にもよりますが1〜2ヶ月ほどで次の山に移ることが多いでしょう。
3〜4人程の班を組んで共に行動します。
山の中なので空気が美味しく、四季を感じながら仕事をすることができますが、当然夏は暑く冬は寒いです。
また、山奥だと携帯電話が繋がらなくなることも時々あります。
求められる人物像
自然を愛する人
毎日山の中で仕事をすることになります。
山や自然が大好きで何時間いても平気な人、また虫や気候の変化に対応できるタフな精神力を持った人が求められます。
体力がある人
林業は肉体的に大変な仕事です。
急斜面を重い仕事道具を背負って登り、日が暮れるまで作業をします。
しかし、だからといって特別に体力に優れた人でなければ勤まらないわけではありません。
1年間を通して林業の仕事を経験すれば、おのずと必要な体力はついてくることでしょう。
ルールを守る人
林業はとても危険度の高い仕事です。
足場の悪い斜面でチェーンソーなどの刃物を使うわけですから気が抜けません。
事業体でも安全管理には常に注意を払い、様々な安全具も導入していると思いますが、作業者が決まりを守らなければ災害事故はすぐに発生してしまいます。
林業で安全管理を怠ると自分の命のみならず、他人の命さえも奪ってしまう可能性があるのです。
労働災害が起きると事業所にもさまざまなペナルティ(入札に参加できないなど)があります。
事業体も危険な行為を行う人を極力避けたいと考えています。
必要なスキルや資格、経験
入社時に特別な経験や資格を必要とすることはありませんが、普通自動車免許くらいは最低限持っておいたほうがいいでしょう。
林業関連の免許や資格は様々なものがあります。
林業架線作業主任者、はい作業主任者、移動式クレーン、玉かけ、車輌系建設機械、フォークリフト、チェーンソー、など。
仕事をしていく上で必要なものも出てきますが、資格取得に関しては国や県などの補助制度がある場合もあり、必要に応じて会社が受けさせてくれることも多いでしょう。
土木関係の仕事の経験者であれば、活用できる資格をすでにいくつか取得済みかもしれません。
林業のおすすめポイント
林業のおすすめのポイントについて紹介いたします。
ストレスフリー
もちろん個人差はありますが、四季折々に表情を変える山、きれいな空気、都会ではありえない静けさ、ストレスを感じることなく仕事に打ち込めます。
大きな達成感を味わえる
間伐をして山に光が入り明るくなると、今までとは全く違う景色が生まれます。
また、十数メートルもの大きな木を倒す時などは、他では味わえない大きな達成感を得ることができます。
自由な時間が増える
仕事上での拘束時間は長くありません。
仕事が終わってからおもいっきり趣味に打ち込んだり、副業をしている人もけっこう多いです。
とにかくご飯がおいしい
午前の作業を終えて山の中で食べるお弁当は格別です。
身体を動かした後の夕飯もこれまで以上においしくいただけます。
林業求人についてよくある疑問
林業求人のよくある疑問についてお答えします。
未経験でも応募できる?
現場作業員であれば未経験でも十分採用される可能性があります。
年齢制限をしているところもありますが、比較的間口は広いです。
森林組合などの事務系だと、経験者や林業系学卒を条件にしているところもあります。
応募方法は?
求人募集を見つけて直接応募するのが一般的です。
求人募集にあまりお金をかけられない事業体が多いので、ハローワークの求人件数が一番多いでしょう。
オススメなのは都道府県や第3セクターなどが主催する林業就業者支援講習などを受講することです。
数か月林業についての研修を受講した後に、森林組合や林業事業体との面接会をしてもらえることがあります。
この経緯であれば、ある程度林業の仕事を理解して面接に挑むことができ、採用の可能性も高くなります。
人間関係はどう?
自然が好きでおおらかな人が多いので、人間関係に悩むことは少ないと思います。
同じ班に気が合わない人がいると少し面倒ですが、基本的にはひとり作業が多いのであまり問題にはなりません。
資格って必要なの?
先に述べたとおり、就職時に特別必要な資格はありません。
就業後、必要に応じて取得していけばいいと思います。
林業の世界は男性ばかり?
圧倒的に男性の割合が高いですが、近年は女性も多く活躍してます。
高性能林業機械の導入が進み、昔に比べて労働環境が良くなっていることも関係あるのでしょう。
林業関連の広報誌などでは、林業ガールの特集をよく見かけます。
まとめ
以上、林業についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
これまで暗い時代の長かった林業ですが、これからは大量の木が伐期を迎えます。
他の産業と比べても成長の可能性がたくさん潜んでいるはずです。
あとはこの状況をどう捌いていくか。
林業という仕事を通して、皆さんが充実した人生を送れることを願っています。
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林業の転職を成功させるためにやるべき5個のことと、上手な転職方法を解説します
林業の転職を成功させたいという方はぜひこの記事をご一読いただけたら幸いです。「林業に転職して失敗したらどうしよう」と不安に感じている方も、今回お話しさせていただく5つのやるべき事や注意点を参考にしてみてください。私自身も自動車関連メーカーで営業職を経験したのちに、転職で林業に就職しました。私が転職時に経験したことも含めて、なるべく具体例を出していきますので、皆さんの悩みが少しでも晴れてたらいいなと思います。それではお話しさせていただきます。林業の仕事で転職する人は多い?転職して林業の世界に入ってくる人は沢山います。都会の会社で働いていたけれど、実家(地元)に戻るのをきっかけに林業事業体や森林組
林業の仕事に向いている人の特徴は?仕事内容やメリットと一緒にご説明します!
林業の仕事に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。皆さんは林業とはどのようなイメージを持っていますか?木を切る、木を育てる、このあたりは出てきても具体的な林業の仕事内容をイメージできる人は少ないと思います。今回は、そんな林業に向いてる人とはどんな人なのかや、活かせる経験やメリットなど、林業就業の経験がある著者がこれらについて解説をしていきます。林業の仕事はどんな仕事?あまり知られていませんが、日本は国土面積の70%を森林が占めている森林大国です。その貴重な森林(資源)を育て、有効に活用し、人々の生活に生かすのが林業の仕事です。また、先人の残してくれた森林を絶やすことなく、次の世代に受け継いで