2021年1月28日

自立支援求人が気になっているそこのあなたは必見です。

「自立支援」と一口で言ってもその種類は様々で業種は多岐に渡ります。

福祉の分野に興味があり、そこで働きたいと考える方は様々な求人の多さに悩まれる事と思います。

そこで今回は「自立支援」でよくある募集やおすすめ求人のポイント、疑問点について解説していきます。

自立支援の基本的な部分を理解して頂き、あなたの一助となれれば幸いです。

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自立支援とは?

「自立支援」とはよく聞くけど、そもそもどのような仕事なのか分からないという方もおられるかと思います。

自立の意味を調べると「何者の支配や意図を受けず自身の力のみで物事を行っていくこと」とあります。

親からの自立はまさにこれに当てはまり、仕事をして給料をもらい、家賃や生活費を捻出して一人で生活していく。

福祉の分野においての「自立支援」もこれに近いものと考えて頂ければご理解頂けると思います。

ただ、みんながみんな同じ条件だとは限りません。

中には病気を抱え満足に働けない。

障害を持っている。(身体的、精神的)高齢である。等・・・

こういう方達にとっての自立(目標)はそれぞれ意味が違います。

障害をお持ちの方であれば就労すること自体を自立。

高齢の方であれば年金を受け取りながら生活することも自立と呼べるのではないでしょうか。

上記のような問題を抱える方達の自立への道のりは決して平坦ではなく何かしらの阻害要因が発生します。

阻害要因を一つずつクリアし自立に向けての「お手伝い」をさせて頂くのが自立支援というお仕事です。

自立支援の大まかな仕事内容

<就労支援>

主に難病や障害をお持ちの方に対し行われる支援です。

事業所によっても変わりますが就労移行支援、就労継続支援(A型、B型)に分けられます。

就労移行支援

障害者総合支援法という国が定める福祉サービスの一つで、内容として就労に向けての技術、知識の向上、就職活動のサポート、就労後の定着支援などが挙げられます。

対象となるのは身体的、精神的な障害や難病をお持ちで一般企業に就職を望まれる65歳未満の方が対象です。

就労継続支援

一般企業への就職が難しい方を対象に行われる支援です。

就労の場所を提供し必要なスキルを学べるのが特徴です。

A型は雇用契約を結び簡易的な工場作業や掃除などの軽作業に従事するのに対しB型は雇用契約を結びません。

両者とも賃金が発生し、A型から就労移行支援に発展するケースもあります。

<日常生活支援>                              

重度の障害や病気につき、一般就労が困難な方を対象に行われる支援です。

主に日常生活の上での支援で食事補助、排泄補助、余暇活動(外出やレクリエーション)などの支援を行います。

<生活困窮者自立支援>

生活困窮者自立支援法に基づく福祉サービスです。

何かしらの理由で住居がない、働きたくても働けないといった方を対象に行われる支援です。

支援内容は多々ありますが、安定した衣食住の提供を主軸とし、就労に向けて必要な基礎能力を養える制度や生活に関わる問題を相談できる制度もあります。

各自治体ごとに民間、社会福祉法人、NPO法人などに委託されている所も少なくありません。

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自立支援の仕事でよくある募集内容とは?

社会福祉法人やNPO団体が運営する施設で障害を持たれる方の「日常生活支援」のお仕事を募集している事業所がやはり多く見られます。

特に資格がなくても始められる事業所が増えていますが身体的な補助が必要な場合は専門の資格が必要です。

次に多いのが「生活困窮者の自立支援」のお仕事。

生活困窮者の数は年々、増加傾向にありそれに比例して支援側の需要も増えている為です。

給与相場

約170,000円~250,000円(資格等による手当てあり)(残業代込みの所もあり)

勤務時間や休日、残業

7:00~18:00(夜勤がある場合もあり)

年間休日120日前後(事業所により変動)

残業は少ない傾向。(月に5~10時間程度)

福利厚生

  • 賞与あり(社会福祉法人など設定している所多々あり)
  • 休日出勤、残業手当
  • 育児休暇、介護休暇
  • 資格取得補助(事業所による)
  • 研修制度
  • 勉強手当て(参考書などの補助)
  • 年次有給休暇
  • リフレッシュ休暇
  • 年末年始休暇(手当て)
  • 提携保養所などの割引、無料使用
  • 退職金共済制度

※事業所、会社形態により変動します

勤務場所

首都圏近郊、三大都市圏に事業所が集中しています。

その他、その業務特性により郊外型の施設、事業所もあります。

求められる人物像

コミュケーション能力が重要視される傾向があります。

その多くが対象者の相談であったりアドバイスであったりが中心の業務です。

また、日常生活支援であっても補助する時にコミュニケーションを取り本人の意向を汲み取り、状態を観察しながらの援助が必要です。

福祉系の仕事に興味がある方。

福祉を学ばれていた方。

興味がある方。

人の為に何かしたいと考える方、自分の能力を活かしたいと考える方には資格なくとも開かれた業界だと思います。

必要なスキルや資格、経験

無資格でも挑戦できる業種が多いですが持っていると有利なのは

  • 社会福祉士 
  • 精神保健福祉士 
  • ケアマネージャー 
  • 各種介護系の資格
  • 相談員に類する資格(臨床心理士、認定心理士、産業カウンセラーなど)
  • 保育士(未就学児対象の施設や事業所もある為)
  • 他、人材派遣会社や転職活動支援などの人材会社で働いていた経験も活かせると思います。

自立支援の仕事のおすすめ求人の特徴や自分にあった求人の選び方 

普段関わり合いが少ない障害をお持ちの方や何かしらの病気を抱えた方と数多く接するので自身のケアが何より重要です。

休日がしっかりとしている会社を中心に考えましょう。

後は無資格で働きはじめたとしてもいずれは会社、事業所側から資格の取得を促される機会もありますので

資格取得に向けた取り組み、制度が充実している所も良いと思います。

休日の多さから選ぶ

もちろん休日の多さだけが重要ではありませんが、ある種普段関りを持たないであろう方と生活を共にしたり支援をしていくので、自身の休息も大変重要になってきます。

その上で各業務に安心して取り組め、ひいてはそれが「安定した支援」に繋がります。

給与面から考える

無資格の場合、大学卒業の初任給程度を設定している事業所も多々あります。

ただ各種手当ても充実し固定賞与を充実させている所もあるので、総合的に考えて一般企業と比べても遜色ない条件だと思います。

NPO法人のような非営利団体は社員への利益還元をしない、できない所もありますので注意が必要です。

頻繁に求人を見かける会社は注意

特殊な業界であることを考えるとそれに順応できない方もたくさんいるのは確かです。

その為、十分な人材確保がされていなかったり、社員の育成に難がある所は離職率が高く、常に人手不足なのでよく求人を出しています。

もちろん一概には言えません。

設立から日が浅い会社、新規事業を始めた会社、規模が大きい会社などはコンスタントに求人を出すこともあるので、よくよく見極めが必要になります。

新規立ち上げなどの求人はねらい目

一般の企業が福祉業界に参入する事も増えています。(元々の事業は残しつつ新たな部門として)

新規の事業なので決まったルールはなく、自由度が高く、一から作り上げていく事が出来ます。

その分、大変なのは確かですが役職にも空きがあり上昇志向の高い方にとってはもってこいの環境だと思います。

一緒に働く同僚も同じ位置からスタートなのでやりがいを持って仕事に従事できます。

日常生活支援か就労支援のどちらに重きを置くか

両者とも立派な社会貢献でありそこに差などはありませんが、今の世に対して「どちらが必要なのか?」を念頭に置き決めていくのが肝要だと思います。

障害者の雇用に対しての懸念や疑問があれば就労支援。

まだまだ自分自身に障害者を色眼鏡で見てしまう場合は障害者の気持ちがより感じられる日常生活支援。

という風にどちらに重きを置くかにより方向性が定まります。

自立支援の仕事にはどんなやりがいがある?

利用者、ご家族から感謝される仕事

両親共に健常者だけど子供に障害が出てしまった家庭や、病気やケガにより突然働けなくなってしまった方がいる家庭のご家族は、事にどう対処していいか分からず、相談する所もなく参ってしまう事が往々にしてあります。

そんなご家族に寄り添い、励まし、ご本人に対しての支援も上手くいき自立できた場合などご家族に感謝を頂けるのが自立支援という仕事の醍醐味です。

ただ単に「役に立った!」というでけではなく、ご家族、ご本人の人生に大きな影響を与えられるので感動もひとしおです。

社会福祉に貢献できる

障害者=社会的弱者の考えが根強く残る日本。

そう言った社会問題にも真っ向から向かい合うのが自立支援の仕事です。

障害者の方の中にも一般企業で勤める事が十分にできる方がたくさんいらっしゃいます。

健常者と何ら変わりはないのですが排他的な考えも持つ方がいるのも事実です。

世の固定観念を変えていっているという意識も持つ事が出来ればやりがいも生まれます。

多様な対人スキルが磨かれる

コミュニケーションスキルも上がりますが障害を持たれている方は特殊な考えの元、行動したり発言をしているので、理解をしていく為にも「観察眼」が必要になります。

「何を考え発言したのか?」「どんな気持ちで行動しているのか?」を念頭に置き接する事により、普段の人間関係においても役立つスキルが養われます。

元気を貰える、勉強になる

抽象的な表現で分かりにくいかも知れませんが障害者の方や高齢者の方と関わっていると思わぬ勉強になったり、逆に励まされたりという事がよくあります。

例えば知的な障害をお持ちの方の中には非常に優れた芸術性を持つ方や素晴らしい感受性を持つ方などもいらっしゃいます。

それでいて非常に真っすぐで純粋な心を持っているので接していて癒されたりする場面もあったり、高齢者の方は人生の先輩であるのでお話を聞いているだけで勉強になったりと自然と自分が成長できていると感じられるのもこの仕事の良い側面です。

自立支援の仕事でよくある疑問は?

将来、福祉の仕事に就きたいと考えていますが学生の内から出来る事はありますか?

参考書などを用い独学で勉強する事も必要ですが福祉系や教育系の大学で専攻学科として学ぶのが重要です。

社会福祉士や精神保健福祉士などは福祉の仕事に従事する上で、大変意義のある重要な資格ですが受験資格の要件も細かく決められており誰でも受験できる訳ではありません。

いくつかルートがある内、福祉系の大学に4年通い、指定科目を履修する事が一番の近道です。

一般の4年生大学や短大に通い、その後実務経験を積むことによって受験資格が得られる場合もあるのですが卒業後すぐに福祉の現場を経験したいとお考えの方は前者を選ぶ方がいいと思います。

福祉=給料が安いというイメージがあるのですが

一般企業に比べて見劣りしてしまう部分があるのは確かです。

同時にそれだけ福祉関係の仕事の求人が多いということも言えます。

求人案件が多いという事は会社も数多く存在しているという事なので正直給与もピンからキリまであるのは事実です。

しかし、資格を持っていれば手当ても出ますし福利厚生面がしっかりしている事業所、賞与が手厚い事業所などもたくさんあります。

株式会社が母体の福祉団体などは利益の追求もしっかりとしているので高めの給与を設定していたりと必ずしも給与が低いとは限りません。

自立支援と聞くだけで難しそうな印象があるのですが?

確かに資格を必要とする業務がある側面や正直、困ることや迷ってしまうこともたくさんありますが、基本は「サービス業」であると理解すれば親しみやすいと思います。

障害者であろうと高齢者であろうと病気をお持ちの方であろうと人である事に変わりはないのです。

お客様の為に何ができるか?

どうしたら喜んでくれるか?

逆に何をしたらダメなのか?

など、まずは難しく考えず基本的なサービスの観点から考えるようにすれば印象も和らぐのではないでしょうか。

まとめ

自立支援というとやはり「福祉」なので固い印象を持つ方がいるのかも知れませんがそんな事はありません。

福祉関係の仕事に従事している方は明るい方や人に対して優しい方が多いのが特徴です。

何より「人の痛み」が分かる方なので一緒に働くことにより自分自身、成長していけるのがこの自立支援という仕事の良い所なのではないでしょうか?

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