客室乗務員になるには?学校に通うべき?現役客室乗務員が勉強しておくべきことや就職・転職まで解説!
客室乗務員の求人が気になっている方は必見です。
そもそも客室乗務員(キャビンアテンダント)に興味はある女性は、多いのではないでしょうか?
ここでは、「採用はどこでしているの?」「既卒募集もあるの?」「どんな人が向いているの?」などの疑問について解説していきたいと思います。
キャビンアテンダントに転職したい方、就職したい方、興味のある方は、求人を探す前にこの記事を最後までチェックしてみて下さい!
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目次
閉じる客室乗務員のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
国内線、国際線航空機内でのお客様への機内サービス、安全確認が主な仕事です。
お客様が飛行機をご利用になる理由は様々です。
安心して目的地へお出かけいただけるよう、細やかな心配りが必要なお仕事といえます。
機内は空間も時間も限られているため大変な時もありますが、お客様に喜んでいただけた時は何にも代えがたいやりがいを感じることができる職業でしょう。
出発前のブリーフィング(打合せ)
まず出発前に、機長をはじめ乗務員全員で打ち合わせを入念に行います。
天候はもちろん、特別なお手伝いを必要とするお客様についてや、サービスの流れの再確認、また出発地、目的地の情報を共有します。
乗務員は体力勝負の仕事なので、準備運動も行います。
搭乗準備からお見送りまで
客室乗務員はまず、機内に入ったら搭載されているアイテム、装置のチェックをします。
特に電気系統、ドアモード等安全に関する確認は厳重に行います。
ギャレー(厨房)担当はサービスする予定の食事、飲み物などが人数分搭載されているか確認します。
一方キャビン(客席)担当は座席にセットされているものが足りているか、乱れはないかをチェックし、同時に不審物がないか最終確認をします。
お客様搭乗時には、最高の笑顔でお迎えしながら、同時にご案内が必要なお客様にはさりげなくお声がけするなど、この瞬間からすでにサービスは始まっています。
離陸前には、お客様のベルト着用のチェック、手荷物が正しく収納されているかを乗務員全員で確認します。
上空では飲み物や食事のサービスにはじまり、機内販売、到着地の入国書類などのご案内もします。
到着後は、お客様が目的地へ気持ちよくお出かけになれるようお見送りします。
デブリーフィング(フライト後の打合せ)
乗務した便のサービス全般を通して、客室乗務員全員で報告や改善点についての打合せを行います。
客室乗務員は会社でどういう役割を求められる?
客室乗務員のサービスはダイレクトにお客様の航空会社に対する満足度に繋がります。
いわば、その航空会社の顔ともいえる存在です。
次もまたこの航空会社を利用したい、と思っていただけるサービスを追求し研鑽し続けることが求められます。
客室乗務員でよくある募集内容とは?
現在、国内大手航空会社は契約制雇用を廃止し、採用時から正社員として雇用しています。
待遇等航空会社によって若干ちがうため、採用ページに掲載される募集要項をよく確認しましょう。
給与相場
かつては高給のイメージだった客室乗務員ですが、昨今の航空業界の競争激化により給与額は減少傾向にあります。
募集要項によると、全日空では四大卒で初任給178,984円、日本航空では初任給184,000円となっています。
両社ともに初任給に加え乗務時間に応じた手当が支給されます。
勤務時間や休日、残業
土日祝日を含むシフト勤務です。
乗務便により変動し、早朝、深夜、宿泊を伴う勤務体系をとっています。
福利厚生
有給休暇、リフレッシュ休暇、出産・育児休暇、各種休日休暇制度、介護休職制度があります。
勤務場所
日本航空、全日空ともに採用後は羽田空港または成田空港勤務となります。
求められる人物像
では実際に航空会社は客室乗務員にどのような人物を求めているのでしょうか。
挑戦する気持ちを忘れず、最後までやり遂げる人材
お客様の数だけニーズがあると言っても過言ではない仕事です。
マニュアルだけではお客様にご満足いただけるサービスができるとは限りません。
キャリアを積んでも常に自己研鑽し続け、目標を達成する意識がある人材が求められています。
仲間を尊重し協力することができる人材
お客様が航空券をお買い求めになり、飛行機に搭乗して目的地にお出かけになるまでに、実に様々な業種のスタッフの活躍が存在します。
客室乗務員というと機内の仕事のみがクローズアップされがちですが、他業種のスタッフと連携し、同じプロフェッショナルとして一つのサービスを創り上げることができる人材であることが重要です。
必要なスキルや資格、経験
専門学校・短期大学・高等専門学校・4年生大学または大学院を卒業・修了していることが求められます。
語学力に関してはTOEIC600点以上程度の英語力を有することが必要です。
資格については証明書提出を求められる場合もあります。
新卒の場合は、在学中のアルバイトや体験活動などを通して得たものについて明確に説明できることが重要でしょう。
既卒で応募する場合は、前職の業務内容に対してどのように取り組んだのか、その経験を客室乗務員の仕事の中でどのように活かしていきたいかを問われます。
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自分にあった客室乗務員の求人の選び方や注意点
【選び方①】職種から探す
航空業界に携わる業種は多様です。
グランドスタッフやメカニックの仕事もある中、自分はなぜ客室乗務員を志望するのか、今一度自己分析することによって、客室乗務員の魅力を再確認することが必要になるでしょう。
【選び方②】会社の業態から考える
国内航空会社以外にも、外資系航空会社の求人をチェックしてみるのもよいでしょう。
外資系航空会社では、採用後海外に居住することが条件の場合が多いですが、念願の客室乗務員として活躍しながら日本をグローバルな視点で見つめることができるまたとないチャンスなのではないでしょうか。
【選び方③】給与や雇用条件から考える
日本の航空業界に関しては、給与、雇用条件について足並みを揃える傾向にありますが、会社ごとに若干ちがう部分もあります。
自分の将来のライフスタイルを今一度見つめて、ベースとなる勤務地についてやキャリアパス制度などを確認しましょう。
【選び方④】エリアから考える
航空会社によって、ベース(基地)となるエリアがちがいますが、基本は羽田、成田をベースとする場合が多いです。
地方在住の方は採用とともに転居が必要になるでしょう。
注意点
華やかなイメージがある客室乗務員ですが、実際は体力勝負の業種です。
早朝、深夜に業務が及ぶ場合も多々あります。
シフトも月の途中で変更になる場合がほとんどです。
そのような業界であることを良く理解した上で応募することが望ましいかもしれません。
客室乗務員が向いている人
体力に自信がある人
基本的に手荷物はお客様自身で収納いただくことになっていますが、お手伝いが必要な場面もたくさんあります。
そんな時も笑顔で気持ちよく対応できるとよいですね。
また、お食事などサービス前の準備はギャレーと呼ばれる厨房の中で、立ったりしゃがんだりの繰り返しです。
スカートを履いたまま、まるでスクワットのトレーニングをしているかのよう。
機内食が入っているカートも侮れません。
なんと100キロ以上の重さがあるのです。
飛行機の通路は運行状況により若干の傾斜かついていることがあり、カートを押すためにはかなりの力が必要です。
日頃から体力アップを心がけることが大事になります。
自己管理能力の高い人
飛行機は昼夜問わず世界中の空を飛んでいます。
それだけ客室乗務員の勤務時間も多様だということになります。
長距離路線だと飛行時間だけで14時間、前後の業務も合わせると20時間ほどの業務になる場合も。
寝るときにはしっかり寝て、食べるときにはしっかり食べる。
オフの日にはリフレッシュして次のフライトに備える、という自己管理能力の高い人が向いているでしょう。
誰かの役に立つことにやりがいを感じる人
どうすればお客様に喜んでいただけるのか、何か困っていることはないかなど、さりげなく察してサポートすることに達成感や喜びを感じる人は、常に自分のサービススキルを磨いていける素質を持っています。
一歩先を読んで行動できる人
機内では刻一刻と状況が変化していきます。
少し先の状況を予測して備えることができると、サービスにも余裕が生まれ、お客様や同僚など、その場にいる人たちに安心感を与えることができます。
チームワークを大切にする人
機内には、国内線だと10名前後、国際線だと20名弱の客室乗務員がいます。
それぞれの役割分担がありますが、自分とは違う業務担当の乗務員のヘルプをすることもあります。
逆に自分の業務を他の乗務員に手伝ってもらうこともよくあります。
機内は時間も空間も限られているため、とっさのアイコンタクトでの助け合いが必須です。
まるでスポーツの団体競技のようですが、このようなチームプレーを重んじることができる人は客室乗務員の素質ありといえるでしょう。
客室乗務員が向いていない人
複数の人と連携することが難しい人
乗務では毎回メンバーが変わることがほとんどです。
初対面の人たちの中でも同じ目的のもと、連携よく仕事に取り組むことが必須です。
他人と交わることが苦手で一人で黙々と作業に没頭する業務を好む人には難しい仕事です。
人の話を聞くことが苦手な人
仕事では、お客様のご要望をしっかりと聞くことが求められます。
人の話を聞く前に自分の話をしてしまうタイプの人は注意が必要です。
初対面の人と接するのが苦手な人
初対面の人になかなか進んで挨拶ができない、何を話して良いかわからないのでうつむいてしまう、という人はそのままだと客室乗務員の仕事は難しいかもしれません。
ただ、「苦手だけれど、克服したい」「初めての人にも明るく接したい」という前向きな気持ちがあるのなら、それは練習次第でかなり改善するはずです。
しかし、「もともとすすんで挨拶をする習慣がない」「必要性を特に感じていない」という人は客室乗務員のような接客業には向いていないでしょう。
一人で籠って黙々と作業したい人
人には得手不得手があります。
世の中には、人に対面して心地よい空間づくりというサービスを提供することが得意な人もいれば、一つのことを突き詰めていく研究者タイプの人や、静かな環境で集中してモノづくりをする芸術家肌の人もいることでしょう。
適材適所という言葉があるように、自分が持っている適性とも向き合ってみると良いですね。
体力面が心配な人
寝る時間も働く時間も不規則な客室乗務員の仕事は、健康な体と体力があってこそ成り立ちます。
「少し動いただけで疲れて寝込んでしまう」「心配事があると何も手につかない、食べられない、眠れない」という方は、日々の客室乗務員としての業務に疲れ切ってしまう恐れがあります。
ぜひ日常の中で体力づくりを心がけてください。
ジムでがっつりやるトレーニングでなくても良いのです。
リフレッシュも兼ねてウォーキングをしたり、「今日は階段を使わない日」というのを設けて実践するのも良いですね。
客室乗務員のやりがいはコレ!
「ありがとう」のひと言が何よりも嬉しい
お見送りの時にひと言「ありがとう」とお客様に言われた時の、何にも代えがたい達成感のために仕事をしていると言っても過言ではありません。
接客業の醍醐味ですね。
各地の美味しいもの食べ歩き!
国内でも海外でも、ご当地グルメを満喫できるのはこの仕事ならでは。
機内でのお客様との会話にも役立ちます。
客室乗務員についてよくある疑問
では実際の応募方法や採用試験時の具体的な疑問についてご紹介いたします。
応募方法は?
現在は各航空会社のホームページに採用関連のページがあり、そこで募集要項を確認することができます。
エントリーもインターネット上で行います。
面接でよく聞かれることは?面接合格の秘訣!
業務にあまり関係のない意外な質問をされることもあります。
面接では、質問に対する答えの内容そのものよりも、面接を受ける側の受け答えや反応を見ているのかもしれませんね。
採用試験に合格した方によると、「どんな質問をされても、まず口角を上げてニコッとしてから答えるように心かげた」そうです。
またある方は、即答できないような難しい質問を受けた際、無理に中途半端な知識で答えるのではなく、素直に「申し訳ございませんが、わかりません。」と面接官に伝えたそうです。
誠意をもってその質問に答えているかがポイントのようですね。
未経験でも応募できる?
航空会社の採用試験はあらかじめ「新卒」「既卒」に分けて行われます。
新卒はもちろんですが、既卒の方も他業種から応募して採用されている方がたくさんいます。
未経験であることは合否にほとんど関係なく、新しいことにも果敢に挑戦できる人材かどうかを見られているのではないでしょうか。
会社の雰囲気は?
24時間体制で動いている業種なので、人が常に出入りし活気がある職場といえます。
乗務員だけでも数千人にのぼるため、様々なキャラクターの先輩・同期・後輩に囲まれて仕事をすることになります。
決まったメンバーでいつも乗務するわけではなく、フライトは毎回違うメンバーで構成されることがほとんどです。
それだけ多くの出会いがあり、成長していける職場だといえます。
残業って多いの?
飛行機が天候や機材の都合で遅延した場合、スケジュールが大きく変わり、結果残業が発生することがあります。
時には帰着予定日を過ぎて現地に延泊になる場合も。
頻繁にあることではありませんが、そのような可能性も心しておく必要はありそうです。
シフトの自由度ってどうなの?
月ごとのスケジュールは上長が決定します。
事情がある場合は個別に相談可能ですが、所属する部署によってある程度担当路線が決まっているので、自由度が「高い」とはいえないでしょう。
資格って必要なの?
語学の資格を持っていると、客観的に語学力を証明することができるので良いでしょう。
その他の資格に関しても、所有しているということは、それだけ一つのことをやり遂げることができる証明にもなるため印象アップになるはずです。
転職のしやすさってどうなの?
既卒募集では、事務系、医療系、教育関係などなど様々な業種からの応募があります。
大切なのは、なぜ航空業界に興味を持ったのか、そして前職の経験から何を体得したのか、それを客室乗務員としてどのように生かしていきたいのかを明確に述べられるかどうかではないでしょうか。
また、実際に採用され乗務するようになれば、前職とは全く違った生活パターンになります。
そのような変化にも柔軟に対応できることが重要です。
出産しても続けられますか?
各航空会社ともに、女性が長く活躍できるよう、産休・育休制度が整っています。
復帰後に深夜免除勤務を利用することもでき、家庭との両立も十分可能な業界です。
まとめ
いかがでしたか。
客室乗務員は特殊な業務であることから、採用試験に対してたくさんの疑問や不安があるかもしれません。
でもどの客室乗務員も最初はこの業種に興味を持つことから始まっているはずです。
ぜひ皆さんも一歩踏み出して挑戦してみてくださいね!
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