「正社員としては難しいけどアルバイトとして葬儀屋で働いてみたい!」

そう考えている人は案外少なくないのではないでしょうか。

特に家事や育児と仕事とを両立しなければならない人や、仕事ができる時間が制限されている人は、正社員よりもパート・アルバイトとして働くことを希望するでしょう。

そんな人のためにこの記事では、葬儀屋アルバイトの時給やどのような人が向いているかなどについてご紹介していきます!

葬儀屋でのアルバイトを考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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葬儀屋の大まかな仕事内容

葬儀屋の仕事は、葬儀の依頼を受けたらご遺体をお迎えにあがり、ご遺族と通夜・葬儀のプラン内容を決めて式の準備を始めます。

そして通夜・葬儀の進行を執り仕切り、火葬や初七日まで全てが済んだら改めてご遺族に挨拶をして、一通りの仕事が終わります。

その間、式場の後片付け・清掃や必要な事務作業などがあったり、時にはご遺族からの葬儀後の相談に乗ることもあります。

葬儀屋のアルバイトはどんな仕事?

葬儀屋のアルバイトの仕事は主に通夜や葬儀の手伝いをメインで行います。

上記記載の仕事内容の内、ご遺族と直接関りを持ったり書類や葬儀で必要なものの発注などを行うのは全て葬儀の担当である正社員です。

アルバイトは主に、正社員が手配した通夜・葬儀の本番で上手く進行できるように陰でサポートを行います。

例えば受付に立ったり通夜の最中に裏で通夜振舞いの準備をしたりと、ご遺族の見えないところで慌ただしく動き回ることが多いです。

また葬儀場から火葬場へ移動する際には、ご遺族を乗せたバスがスムーズに道路に出られるように交通整理をすることも。

正社員の場合には一つの葬儀を最初から最後まで取り仕切りますが、アルバイトの立場ではそこまですることはありません。

受付や葬儀の進行を手伝ったりホールの清掃をする仕事が主で、葬儀の依頼がない日にはチラシをポスティングする仕事もあります。

葬儀会場では厳粛な雰囲気に包まれていますが、重要な場面以外では同じアルバイト仲間や社員とも楽しくコミュニケーションを取る時間もあり、職場の雰囲気は良い所が多いと思います。

葬儀屋の仕事について詳しく知りたい人は、こちらを参考に

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葬儀屋のアルバイトはこんな人に向いている!

葬儀屋のアルバイトは、一般的なアルバイトとは少し違うと言われています。

葬儀という特別な行事に携わる仕事のため、仕事内容が特殊なのは当然と言えば当然でしょう。

葬儀屋のアルバイトに向いている人・向いていない人について具体的にご紹介していきます。

落ち着きのある人

通夜や葬儀会場は常に厳粛な雰囲気に包まれています。

弔問者の受付の時から会場は静かで厳かな雰囲気に包まれていますので、当然その雰囲気に相応しい人格の人でなければ葬儀屋の仕事には向いていないでしょう。

周りが悲しみに暮れる中で淡々と冷静に仕事を行うことのできる人は、葬儀屋の仕事に向いていると言えます。

一方で、もし葬儀屋の立場でありながらそわそわと落ち着きなく動き回っている人をご遺族や弔問者が見たら「なにあの人…?」と不愉快な気持ちにさせてしまったり「大丈夫なのか?」と不安にさせてしまう可能性があります。

葬儀を依頼しているご遺族側から見ると、冷静に落ち着いて仕事をしてくれる人にこそ安心して葬儀を任せられると思うのではないでしょうか。

道徳観や倫理観のある人

人の死に携わる仕事なので、道徳観や倫理観がある人が求められます。

もし道徳観や倫理観に欠けていると、うっかり失言をしてしまう可能性があるからです。

例えばご遺族が悲しんでいる最中に、本人は慰めるつもりで「人はいつか死ぬものですから」と声をかけてご遺族を怒らせてしまうこともあるかもしれません。

道徳観や倫理観がある上で、わざとそれに欠けたような発言をする人は論外ですが、無意識でそれらが欠けてしまっていると自分でも気が付かない内に失言をしてご遺族に不愉快な思いをさせてしまう可能性もあるので、ある程度は道徳観や倫理観がある人が向いています。

判断力のある人

どの仕事にも言えることかもしれませんが、咄嗟の判断力がある人は葬儀屋の仕事に向いています。

例えば「いざ通夜振舞いになった時に用意しておいた食器の数が足りなかった」「火葬場へ遺族を誘導する際に急に車椅子の人も一緒にバスに乗ることになった」などのイレギュラーが発生した時には咄嗟の判断力が求められます。

とは言えほとんどの判断は葬儀の担当者が下すので、アルバイトは基本的にイレギュラーを発見したら即座に担当者へ報告します。

しかし、担当者の手が離せない場合には自分で判断しなければならないこともあります。

担当者に相談せずに何でも自分で勝手に判断して行動してしまうのは良くありませんが、もし不測の事態に陥り自分だけで判断を下さなければならなくなった時には、いかに間違いなく判断できるかによって個人の能力が問われます。

そのため、判断力のある人は向いていると言えるでしょう。

アルバイトは正社員とどう違う?

アルバイトと正社員とでは、給与や個人が背負う責任などに当然違いがあります。

その違いとは、どのようなものでしょうか。

先に少し挙げましたが、以下で具体的にご紹介していきます。

仕事の量や責任の度合いは変わる?

正社員の場合は、葬儀の担当になったらご遺体のお迎えからご遺族と通夜・葬儀のプランの決定・手配と当日の式の司会進行、全て終わった後の片付けなど仕事量はかなり多いです。

特に深夜に葬儀の依頼が入り通夜をその日の夜に行う場合には、限られた時間の中で通夜の準備を全て整えなければなりません。

そのため通夜や葬儀の準備で非常に忙しくなり、自分だけで間に合わない場合には手が空いている同僚に手伝ってもらうこともあります。

正社員は一つの葬儀を最初から最後まで全て担当することになるため、仕事量はアルバイトとは雲泥の差です。

アルバイトの立場では受付や通夜振舞いの準備、交通整理などの式の流れをサポートすることがメインです。

葬儀の依頼がなければチラシのポスティングといった事務的な仕事内容が多いため、残業もまずないでしょう。

アルバイトはあくまでも正社員のサポート役なので、仕事の量も背負う責任も当然正社員よりも少ないのです。

それぞれ求められるスキルは?

正社員の場合は一つの葬儀を最初から最後まで取り仕切るため、様々な現場の状況から総合的な判断を下す冷静な判断力と広い視野が必要とされます。

また、一つの葬儀を行うために沢山の細かい仕事をこなす必要があるため、仕事に対する真面目さや確実性も求められます。

更にはご遺族の意向を汲みながらプランを決めて葬儀を進めていくため、コミュニケーション能力も必要です。

ご遺族にとって、亡くなられたご家族を見送る葬儀は一生に一度限りの大切なものですよね。

そのため、例え担当者が新人だとしても、それを理由にミスをすることは許されないのです。

このように正社員には様々なスキルが求められますが、アルバイトの場合にはそこまで細かいスキルは必要ありません。

落ち着いた対応と咄嗟の判断力、そして真面目さがあれば葬儀屋でのアルバイトも可能でしょう。

収入面は?

正社員とアルバイトとでは収入面にも違いがあります。

それは葬儀屋だけではなく、どこの会社やお店でも同じことが言えます。

収入面以外にも、正社員は福利厚生や労災に入っていますが、アルバイトでは福利厚生や労災がない所が多いです。

それぞれ少しずつ違いはありますが、以下で具体的に見ていきましょう。

正社員

正社員の場合は、一般的な企業と同程度の収入があります。

しかし、一般的な会社のように課長や係長、部長や専務といったいくつもの役職があるわけではありません。

もちろん大手の会社になれば役職名がいくつかありますが、一般的な会社とは役職や立場が多少違っていることも少なくないのです。

正社員になると葬儀を担当しますが、それらの社員をまとめる立場に上がれば当然その分収入は増えます。

また有給やボーナスといった制度もあり、残業をしたら残業代が付く所も多いです。

正社員など他の雇用形態の葬儀屋求人についてはこちらを参考に

アルバイト

アルバイトは葬儀会社と直接契約している場合がほとんどですので、給与の支払いは正社員同様に月末に行われます。

1ヶ月間で出勤した日数や時間で計算しています。

葬儀屋のアルバイトともなれば通常よりも時給が高いイメージがあるかもしれませんが、仕事内容によっては一般的なアルバイトの時給と大きく変わりはありません。

ただし通夜や葬儀の手伝いがある時には多少時給が上がる場合もあります。

また葬儀会社によっては、経験を積んでいくことでステップアップし、収入アップに繋がることもあります。

葬儀屋のアルバイトとして働くメリット

葬儀屋の仕事は人の死に携わります。

故人を喪った悲しみに暮れる重々しい雰囲気の中での仕事となるので、良い印象を抱いていない人も少なくないかもしれません。

葬儀屋でアルバイトをすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?

社会貢献度が高い

葬儀屋の仕事は、結果として社会への貢献となっていることがあります。

一昔前までは、誰かが亡くなった際には葬儀は故人の住んでいた地域の町内会の人たちで行うのが一般的でした。

ご遺族は身内が亡くなるとまず自分たちの地域の町内会長やまとめ役へと連絡をします。

すると、町内会長をはじめとして町内をまとめている人たちがご遺族の家へと集まり、葬儀内容の相談をします。

そして葬儀の準備のほとんどを町内会の人たちで行い、ご遺族は葬儀を取り仕切ってくれている人たちへのお礼として食事などを振舞います。

このように、一昔前までは葬儀は故人と同じ地域の人たちが協力し合って行っていました。

それが時代の変遷と共に少しずつ形を変えていき、今では誰かが亡くなると地域の人にではなく葬儀会社に葬儀を依頼して行うようになりました。

今でも地域同士の繋がりが強い所では葬儀自体は町内会の人が取り仕切り、葬儀会社はあくまでもサポート役に徹している場合もあります。

しかし、それ以外のほとんどの場合は葬儀会社に依頼する形が一般的なので、葬儀会社は葬儀を請け負うことで地域へ大きな貢献をしているのです。

知識が私生活でも役立つ

葬儀屋で働いていると礼儀作法が改めて身につきます。

アルバイトの立場であっても、食器の並べ方からご遺族への言葉遣いまで社員から教育されることが多いため、仕事をしている内に礼儀作法が自然と身につくでしょう。

また葬儀に関する知識も身につくので、いざ自分の身内や親族が亡くなった場合でも葬儀屋の仕事で培ってきたことが役に立つことがあるかもしれません。

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葬儀屋のアルバイトにはデメリットもある

上でご紹介したように、葬儀屋で働くことで地域に貢献したり礼儀作法や知識が身につきます。

しかし、メリットだけではなくデメリットもあるのが葬儀屋の仕事です。

葬儀屋は人の死に携わる仕事なので、当然ご遺族も弔問者も深い悲しみに包まれています。

厳粛で重々しい雰囲気の中での仕事は、少なからず精神面に影響を与えるでしょう。

特に怒りや悲しみといった負の感情に引っ張られやすい人の場合、葬儀の仕事に携わるたびに自分が苦しくなってしまう可能性があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

葬儀屋の仕事は、悲しい雰囲気の中でも冷静に落ち着いて仕事ができる人であれば向いていると言えるでしょう。

また、働きながら葬儀に関する知識や礼儀作法を身につけ、私生活に役立てることもできます。

初めからアルバイトを希望する方はもちろん、葬儀の仕事に興味はあるけれどいきなり正社員として応募するのは抵抗があるという人は、まずは葬儀屋のアルバイトから始めてみると良いと思います。

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