社労士(社会保険労務士)の仕事内容は?経験者だからわかる業務内容を教えます!
昭和の高度経済成長から平成の停滞期を経て、令和時代となりました。
景気面では、昭和>平成>令和といったところでしょうか?
令和の景気は、これから判断されることですが働くための法律が鍵を握っているといっていいでしょう。
そしてその働く法律に関しては、確実に昭和<平成<令和と改善されています。
そこには、50年の歴史をもつ社会保険労務士(以後、社労士)の貢献もあるといっていいでしょう。
今回は、その社労士がどのような仕事をして、この先どのような役割があり必要とされているのか将来性も含めて紹介していきます。
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社労士の将来性とは?
すでに資格を取得している社労士の方は、将来性に様々な考えをお持ちのはずです。
しかし、これから資格取得を目指す人にとっては将来性についても気になるところ。
取得する価値があるのか将来性についても紹介していきます。
人工知能に負けてしまう『勤務・開業社労士』
社労士として仕事をしていればこの先安泰、、、ではありません。
はっきり言ってこのままでは、先細りしていく業務もあるのです。
それは人工知能の情報処理能力によるものです。
前述した1号・2号業務はその人口知能により処理が可能となっていくことは間違いないです。
そもそも独占業務ではありますが、従業員が専門機関に確認したりネットで調べて行うことが出来る業務が大半です。
今、社労士が注目されている理由は3号業務に対してです。
その3号業務に力を入れられない開業社労士は、今後難しい局面を迎えることになります。
勤務社労士も、自社内での3号業務に関連する知識を活かすことは必須になってきます。
人工知能には負けない『勤務・開業社労士』
前段と矛盾していると思われるかもしれませんが、負けるのはあくまでも1号・2号業務についてです。
3号業務の人材を主とした業務については、人対人の対話が重要となります。
人工知能ではまだまだ踏み込めない領域である以上、3号業務については今後も社労士の必要性は高いです。
資格1つだけではやっていけない『開業社労士』
社労士が行える仕事は、労働保険・社会保険と限られています。
それだけでは、前段のように先細りです。
ともなれば、仕事の幅を増やすしかありません。
幸い、社労士の資格は他の資格との相性がいいです。
ダブル・トリプルと資格を増やし3号業務としてコンサルティング業務に磨きをかける必要があります。
年金分野で今後も重宝され続ける『勤務・開業社労士』
年金については、年齢の引き上げや不安要素がたくさんあります。
そこに対して、法改正というメスが今後も入っていくことは間違いないです。
ともなれば、その都度老後に対するライフプランの立て直しをする必要が出てきます。
老後に必要な貯金が2千万とも3千万とも言われることから、資産運用の観点からも社労士への相談は今後も絶えることはないでしょう。
勤務・開業共にファイナンシャルプランナー要素のアドバイス力を身に付ける必要が出てきます。
労務・人事の他に財務・経理の知識が必要な『勤務社労士』
これからは、業務が増えたら人材を増やすという時代ではありません。
人材不足や人材を確保するデメリットが目立つようになり、出来る限り業務量を減らすことが求められています。
前述したように、1号2号業務は今後簡略化されていくことは間違いありません。
内部の業務をシステム化することで浮いた時間を、別のコア業務に活かすべきです。
勤務社労士も財務・経理と数字にも強くなり兼務出来る社労士が求められる時代が来ます。
この仕事をずっとやっていたいと思う5個の理由
社労士は、国家資格の中でも難関資格の一つです。
労働環境に対する意識の高まりから、年々認知度が高まっている資格でもあります。
今後も安定して、資格取得を目指す人はいるでしょう。
そこで筆者が社労士の仕事をやっていたい理由を、資格を目指している方にもわかるように紹介していきます。
『勤務社労士』としての待遇面
社労士の資格を持つ方、目指す方は労務・人事・年金と労働者が関わる法律に興味を持つ方が多いです。
社労士の資格を持つことで、希望通りの労務・人事関連の部署で働くことが可能となります。
勤務社労士として企業に属している場合は、安定して労務・人事の仕事を任してもらえるので安定志向の方であればずっと続けていける仕事です。
労務人事は、専門性が求められる仕事でもあるのでとっかえひっかえ出来ないポジションです。
その分野に特化してスキルを磨くことは、安定したキャリアアップが可能です。
高みを目指せる『開業社労士』
社労士といっても勤務・開業とありタイプが分かれます。
勤務であれば、あくまでも1つのスキルとして考える方が多くいる反面、開業する方は資格を全面に活かして経営者として働く方が多くいます。
ともなれば、能力次第では会社員として働くよりも大きな収入を得られる可能性は十分にあります。
『勤務・開業社労士』としていつでも転職、独立出来る
長い会社員生活をしていれば、1度や2度転職するなんてこともあるでしょう。
社労士の資格ともなれば、独立なんてことも当然選択の1つです。
法改正の連続の中、実務経験をしっかり行い常に情報を更新することで、勤務社労士として転職する際には資格がない人に比べて圧倒的に有利です。
反対に、独立したけど上手くいかないと開業から勤務社労士に転職することも出来ます。
転職、独立と長い社会人人生で選ぶことが出来、今後のフリーランスな働き方が求められる世の中でもしっかり対応していける資格です。
この先も周りに認められ続ける仕事
働き方改革・最低賃金上昇と働く環境が、大きく改善され続けることで社労士の認知度は高まっています。
さらに、老後の年金や資産問題でも注目を浴びている社労士。
社労士は、社会人になってから定年後の老後までに深く関わる立場であることがわかります。
これからも認知度が高まり、求められる幅は増えています。
実生活に役に立つ知識が身につく
勤務・開業問わず働く上でも、生活する上でも身近な法律ばかりを扱う社労士です。
職場、転職、年金に役に立つ知識を活かして、自身のライフプランを的確に決めることが出来ます。
生活に欠かせない法律のプロであり続けることは、顧客へのアドバイスはもちろんのこと自身の生活に活かすためにもこの仕事はやめられません。
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でも、社労士って大変だと思う5個の理由
キャリアアップにもってこいの社労士資格。
取得することで、自信もつき仕事にも意欲をもたらしてくれます。
しかし、社労士ならではの大変さもあります。
会社と従業員に板挟みの『勤務社労士』
勤務社労士であれば、従業員の立場はもちろん経営者の立場にも立って物事を解決しなければなりません。
経営者は会社の為に、社労士を雇っています。
従業員は生活の為に、社労士に相談します。
この経営者と従業員の考えは決してイコールではなく、時には労働トラブルとなり解決に時間がかかるケースもあります。
その際に、社労士は片方ばかりにいい顔は出来ない大変さがあります。
開業社労士の場合は、どちらかの立場と明確なのでその分、気は楽かもしれません。
経営センスが問われる『開業社労士』
『士業』と言われる資格は、弁護士、公認会計士、税理士といくつかありますが、社労士もその1つです。
独立することで、より一層活かせる資格でもあります。
しかし、今では弁護士すら儲からないと言われるほど飽和状態です。
法律家というものの弁護士よりも幅の少ない分野を、生業とする社労士。
難関資格とはいえ、他の士業資格よりも取りやすい資格でもある社労士も開業してすぐに仕事があるわけではありません。
かなりの経営センスがなければ、開業社労士としてはやっていけません。
勤務社労士の場合は、安定して収入を得ることが出来るのでその分、気は楽かもしれません。
開業しなければ一人前として認めてもらえない『勤務社労士』
開業社労士は、たくさんのライバルがいる中で経営しています。
その反面、勤務社労士は会社に雇われながら給与計算や保険関係手続をルーティン業務のように作業を行っています。
ここには大きな差があり、社労士の中では開業してからが一人前とされています。
勤務社労士として働く身として、会の集まりなどでは正直肩身の狭い思いをしがちです。
事務の仕事がメインなのに営業力が必要な『開業社労士』
労務・人事の資格ということで、基本的には総務関連の仕事を主とします。
しかしながら、開業社労士ともなれば営業力を身に付け顧客を増やしていく必要があるのです。
総務と営業の両面を身に付ける。
言ってしまえば、右を見ながら左を見るといった状態です。
両方同時に身に付けることは難しく、開業する場合は時間をかけて総務から営業と幅広くスキルを磨かなければなりません。
毎日が情報更新の『勤務・開業社労士』
社労士が仕事で扱う法律は10以上に上ります。
さらに、労働保険・社会保険関係の法律は目まぐるしく法改正されていきます。
古い情報を基に、アドバイスすることは非常に危険なことです。
ましてやそれが、企業ともなれば従業員全体に影響します。
社労士として仕事する以上は、常に勉強して情報更新しなければいけません。
まとめ
社労士について仕事内容、やりがい、大変さ、将来性と紹介してきました。
これまでにお伝えした内容は、決してプラスになるばかりの話ではありません。
むしろ、先行きを不安にとらえる方の方が多いのではないでしょうか?
はっきり申し上げると、社労士資格を取得すことがゴールになっている方にとってはお勧めの出来ない資格です。
これまでにお伝えした通り、事務手続き程度の仕事は今後簡略化されていきます。
そのシステムの操作方法さえわかれば行える作業といっていいでしょう。
今後社労士に求められるものは、企業であればより経営に寄り添った提案などのコンサルティング業務。
ともなれば、社労士の知識だけではなく税理士要素である財務・経理と数字に強くなければなりません。
個人に対しては、法改正にすぐさま対応した正確なライフプランの設計とファイナンシャルプランナーの観点からのアドバイスも求められていきます。
社労士はどちらかというと、文系要素の強い資格ですが、企業・個人共に、数字に強くなっていく必要があります。
これから資格取得を目指す人にとっては、社労士の資格取得はあくまでも通過点としてその先のキャリアアッププランも見据えて目指す必要があります。
当然、すでに取得している勤務・開業社労士はこれからより一層スキルの幅をひろげていくことを急務となっています。
ですが、社労士の仕事は決して先細りする仕事だけではありません。
これまでよりも、求められる仕事の幅やレベルが高まっていると捉えていいです。
つまり、今後も社会保険労務士は労働とその先にある老後がある限り、必要不可欠な存在に変わりはありません。
今回は、社労士の将来性について、いい面、悪い面に着目してお伝えさせていただきました。
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