「ゴミ収集の仕事」にどの様なイメージをもたれているでしょうか。

ゴミ収集の仕事内容、メリット、デミリット、よく寄せられる疑問、ゴミ分別の今後のあり方についてご紹介したいと思います。

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ゴミ収集の大まかな仕事内容

みなさん、家庭内のゴミを指定された曜日に指定されたゴミを出しますよね。

ゴミ収集の仕事は、それを回収する仕事です。

回収以外には、回収車両の清掃作業、活動報告書の作成等があります。

管轄は区・市役所、町・村役場等で、地域ごとに清掃事務所を設けています。

ゴミ収集の仕事は、公務員も行っておりますが、多くは役所から委託された民間会社が行っています。

ゴミ収集の3個の業務

回収作業

みなさんが出されたゴミを回収する仕事です。

基本的に2~3人が1組になり作業を行います。

運転手と助手に分けられます。

運転手は、車両をゴミ捨て場まで動かすのがメインの仕事になります。

助手はゴミを回収するのが仕事です。

ゴミがたくさんある場所では、運転手も車両を降りて回収作業を手伝います。

各自治体が曜日によって何のゴミを出すか指定していますので、曜日により作業は多少異なります。

例えば、月曜日は資源ゴミ(段ボール、雑誌、新聞等)、火曜日は燃えるゴミ、水曜日はペットボトル・プラスチックゴミ、土曜日は不燃ゴミ(ビン、缶)などです。

その他に月に1回か2回古着の回収があったりします。

一般的に燃えるゴミとペットボトル・プラスチックゴミは、圧縮板式車という車両で回収作業を行います。

圧縮板式車は、テールゲート内に上下する圧縮板があり、ゴミをプレス(圧縮)してからかき上げて荷箱内へ積み込みます。

その圧力は150〜160㎏/cm²くらいもあります。

それがどれくらいの力かというと、一般ごみはもちろん、家具や冷蔵庫、自転車までもつぶす力を持っています。

ゴミの排出時には、荷台を持ち上げずに荷箱内の排出板で押し出して排出します。

不燃ゴミ(ビン、缶など)は、パッカー車(回転板式車)で回収します。

圧縮板式車と違って飛び散りが少ないので、ビン、缶などの回収に適しています。

テールゲート底部にある回転板でごみをかき上げ、上部にある押込板で荷箱内へ積み込みます。

排出時は、ダンプカーのように荷台を持ち上げて排出します。

資源ゴミ(段ボール、雑誌、新聞等)は、それぞれ分別しますので、2トン車で回収します。

荷台まで放り投げるようにして回収作業を行います。

清掃作業

回収車両からゴミを排出し、分別が必要な場合には分別を終え、その後車両を清掃する仕事です。

基本的に水洗いです。

ホースで車両の外部、車両の内部(ドラム)などを水洗いします。

活動報告書の作成

会社によって異なると思いますが、「業務日報」を作成します。

内容は、活動時間、活動内容、問題があった場合は問題の内容、改善点などを記入します。

ゴミ収集の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

この仕事は直接社会貢献できること、勤務時間帯と運動量のおかげで健康的な生活を送れること、自由な時間が確保できることが大きなやりがいです。

社会貢献

ゴミ収集という単純な仕事ですが、日常生活に欠かせないものです。

震災や災害などにより、ゴミの収集が滞るとあっという間にゴミ屋敷と化していきます。

ゴミ収集の仕事が如何に大切で、社会に必要なものが実感できます。

健康的な生活

一般的に出勤は朝7時~7時半です。

8時からゴミ収集の仕事が始まります。

ゴミの量や担当エリアにより多少時間は前後しますが、昼過ぎには回収作業が終わります。

規則正しいリズムで生活が出来ます。

単純作業なので、トラブルはほとんどなく精神的なストレスはほぼありません。

仕事が終わった時には、街をきれにした達成感があります。

運転手は運動量が比較的少ないですが、助手であれば街を走り回れるので体力がかなりつきます。

健康的な生活を送りたい方には良いと思います。

自由な時間

仕事は毎日午後3時~4時には終わります。

残業になることはほぼありません。

毎日がプレミアムアムフライデーのようです。

毎日、自分の趣味などやりたい事をやることが可能です。

自由な時間がたくさん欲しい方にはお薦めです。

面白いポイント

スタッフとの出逢いは貴重ですし、ごみが語る生活感を垣間見ることができるのも面白いものです。

出逢い

新たな出逢いには2種類あります。

ひとつは、アルバイトを雇う事が多いので学生さんやフリーターの方などとの出逢いがあります。

もうひとつは、新入社員との出逢いです。

色々な人と出逢えると色々な考え方や生き方を知ることが出来て勉強になります。

ごみは語る

家庭から出されるゴミを見て、社会と家庭を垣間見る事が出来ます。

どんな物が流行っているのか、裕福な家庭と貧しい家庭ではどんな違いがあるのか、出されるゴミからちらっとのぞき見る事が出来ます。

社会の縮図を見ている様な気分を味わえます。

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ゴミ収集の仕事のデメリット

ほとんど昇給はしない

新入社員でも10年以上のベテランでも、日々の仕事は一緒でほぼ変わりません。

ですので、昇給することはほどんどありません。

また、残業もほぼありませんので、残業代で稼ぐ事も困難です。

給料が安い

給料は安い方だと思います。

実労働時間が短い分仕方ないのかなと思っています。

しかし、時給換算したらそれほどに悪くはありません。

夏の暑さは大変

冬の寒さは大丈夫ですが、暑さは堪えます。

酷暑日などは脱水にならないように頻繁にしっかり水分補給する事が必要です。

それでも、それほど重労働ではないので屋外の重労働者に比べればましなのかもしれません。

臭い

基本的にビニール袋に入っていますので、それほど臭いがもれてくることはありません。

それでも、収集車にゴミが溜まってきますと徐々に臭いがするようになります。

臭いに敏感な方には厳しいかもしれません。

ゴミ収集についてよくある疑問

給料はどれくらい?

会社によって多少の差はありますが、月の額面は20~30万円くらいです。

危険ではないの?

事故の話はほとんど聞いたことがありません。

割れたビンで指を切ってしまったとか、地面が凍っていて滑って転んだとかはありますが、大きな事故はほぼありません。

パッカー車に挟まれるなどの事故は何か無謀なことでもしない限りあり得ません。

特に危険な仕事ではありません。

雨の日は大変ではないの?

実は雨の日は仕事が楽になります。

なぜなら、ゴミを出す人が少なくなるからです。

レインコートを着るのでほとんど濡れませんし、ゴミの量も少ないので仕事が少ないのです。

作業服は支給されるの?

作業服、レインコート、手袋、長靴などが一般的に支給されます。

ですから、入社してからの初期費用などはかかりません。

休みはどれくらいあるの?有休はとれるの?

自治体により異なりますが、一般的に月曜~土曜まで回収がありますので、休みは日曜、祝日になります。

有給休暇は法律で定められているのであります。

しかしながら、ルーティーンの仕事で回収作業のメンバーが固定されていますので、有給は取りづらいです。

会社によると思いますが、学生の夏休みや冬休みなど、アルバイトを集めやすい時期にまとめてとることは可能です。

大型免許が必要なの?

2トン車もパッカー車などの回収車両も普通免許で運転出来ますので、普通免許だけあれば大丈夫です。

ゴミを回収し忘れた場合はどうなるの?

稀にですがゴミを見逃してしまい回収漏れが発生する事があります。

気づいた時点で現場へ回収に向かいますが、気づかずに会社に戻ってしまう事もあります。

住民から苦情の連絡があればそれから回収に行きますが、多くの方が次回で良いと言ってくれます。

仕事の後お風呂にはいれるの?

ゴミの回収の仕事は地域に密着していますので、清潔であることを意識しています。

従いまして、仕事の後にからだを綺麗に出来るようシャワールームを設けている会社がほとんどです。

会社によってはお風呂まで完備しているところもあります。

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ゴミ分別のちょっとまめ知識

ゴミの種類には大きく5種類あります。

可燃ゴミ、不燃ゴミ、有害ゴミ、ペットボトル・プラスチックゴミ、粗大ゴミに分けられます。

その中でわかりづらいゴミを取り上げてみたいと思います。

可燃ゴミ

「落ち葉・草」は可燃ゴミになります。

しかしながら、私の自治体では、有料化除外品に指定されていますので、有料のゴミ袋に入れて出す必要はありません。

半透明もしくは透明の袋に入れて出しておけば回収してもらえます。

また、「おむつ」も同様に有料化除外品の扱いになります。

しかしながら、汚物は取り除く必要があります。

粗大ゴミ

粗大ゴミは、一般ゴミとして出すことが出来ません。

羽毛布団は粗大ゴミになりますので気を付けて下さい。

有害ゴミ

スプレー缶、エアゾール缶、カセットボンベ、使い捨てライターを捨てる時にどうすれば良いか正しく知らない方が多いです。

パッカー車内での爆発という事故があり、缶に穴を開けて出してくださいと指導した自治体もありましたが、現在は穴を開ける際の危険が伴うので、出来る限り使い切って出すというのが一般的です。

ゴミ収集の仕事の一般的なタイムスケジュール

会社によって異なると思いますが、一般的には以下のようなスケジュールになります。

●7:30 始業(回収現場に移動開始)

●8:00~12:30 ゴミ回収(担当エリアによって多少前後しますが、基本昼過ぎには終わります)

●12:30~13:00 移動時間(状況によりゴミ回収現場に留まる場合もあります)

●13:00~14:00 昼休憩

●14:00~15:00 回収車両の清掃、活動報告の作成など

●15:00 終業

ゴミ分別の今後のあり方

ゴミの分別のルールは住んでる地域によって異なります。

ゴミの分別が大まかな所もあれば細かい所もあります。

何故かというと焼却炉の性能が地域によって異なるからです。

そもそもゴミの分別がはじまったのは、ペットボトル・プラスチックゴミを燃やすとダイオキシンが発生し環境汚染になるという理由とゴミの処分場が満杯になって捨てる場所がなくなるという理由からでした。

しかしながら、ダイオキシンの発生は焼却炉に除去フィルターを取り付けることによって規制内に抑えることが出来るようになりましたし、新しく性能の高い焼却炉ではダイオキシンなどの有害ガスをほとんど発生させないレベルになっています。

現在の技術では、可燃ゴミ、ペットボトル・プラスチックゴミ、金属ゴミを分別する必要はなくなっています。

これ等は一緒に焼却して、金属は冷却後に取り出す方が効率的です。

可燃ゴミには生ゴミが含まれており水分量が多く燃えにくい為、ペットボトル・プラスチックゴミと一緒に燃やした方が燃えやすくなるからです。

実際、ペットボトル・プラスチックゴミの分別を住民に要求しておきながら、既に可燃ゴミと一緒に燃やしている、或いは可燃ゴミを焼却するときの燃料に使用している工場もあります。

焼却炉が新しくなっていけば、ゴミの分別もだんだん必要なくなっていくと思われます。

ゴミの分別は本来行政が対処すべき問題でしたが、すぐに対応できなかったために住民に分別という手間を押し付けたという背景があります。

今後、新しく高性能な焼却炉の導入を促進し、有害ガスを発生させないクリーンな工場にしていく事が求められています。

まとめ

ゴミ収集の仕事を紹介しましたが、どんな仕事にも良いところ悪いところがあります。

良いと感じるか悪いと感じるかも人によって異なると思います。

ゴミ収集の仕事はルーティーン作業ですので、慣れるまでに時間はさほどかかりません。

また、毎日の拘束時間がほぼ一定ですので、自分のライフスタイルを確立しやすい仕事です。

座って仕事をするのが嫌いな方、体を動かす事が好きな方、単純作業が苦にならない方、規則正しい生活をしたい方などはゴミ収集の仕事にむいているかもしれません。

単純な仕事ですが、ゴミの収集は地域の衛生環境を守る大切な仕事です。

自分がゴミの収集を終えた街並みを眺めるのは気分の良いものです。

やりがいを持って取り組んでいきたいと思います。

ゴミ収集の仕事に興味を持っておられる方に今回紹介した内容が参考になれば大変嬉しく思います。


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