妊婦で仕事を辞めるタイミングやその理由についてここでは詳しく解説していきたいと思います。

あなたの周りでは、妊娠中は仕事のストレスを休職という形で回避する方もいれば、育休をとってやめる人、そのまま継続して続ける人など様々なパターンがあるかと思います。

それぞれの考え方、生活環境などがあると思いますので一概にどちらがいいとは言えませんが、これからご紹介する妊婦が仕事を辞めたい理由やその時期について、あなたにとって少しでも参考になれば幸いです。

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妊娠したら仕事はどうする?

私自身はこれまで妊娠中も仕事は続け、産休、育休後に仕事に復帰してきました。

同僚には、第一子を妊娠して以来仕事を辞めた人、産休のみ取得してすぐに仕事復帰した人、4回の出産全てにおいて産休、育休と取得して仕事を続けている人、など様々です。

妊婦になって仕事を辞める場合の理由や時期とは?

では、実際に仕事を辞めてしまう人は、どのような理由で、どんな時期に辞めてしまうことが多いのでしょうか。

つわりがひどい

一番多いのが、やはりつわりで体調が悪く、仕事を続けていられない、という理由だと思います。

もちろんつわりがひどい場合は、母性健康管理指導事項連絡カードを用いたりしてお休みすることも可能ですが、あまりにもつわりがひどく続く場合は、仕事を辞めることを選択する人も多いようです。

仕事を辞めてストレスを減らしたい

妊娠は大変喜ばしいことではありますが、正直なところ、どこの職場も妊娠を歓迎してくれるとは限りません。

妊娠を報告することで風当たりがキツくなったり、「妊娠は病気じゃないんだから」と言われてなかなか体調不良を言い出せなかったりと、ストレスを感じるような状況になることもあるようです。

満員電車などでの通勤がそもそも無理

公共機関などを使っている場合、つわりなどで通勤が難しくなってしまうこともあります。

ただ、これも勤務時間をずらすことによって解決できる方法もあるかと思いますので、上司に相談してみるのもよいでしょう。

妊娠したら退職という暗黙のルールがある

先述したように、全ての職場が妊娠を歓迎してくれるわけではありません。

妊婦にはできない仕事があったり、急に体調不良と言われても困る・・・というような雰囲気がある場合、妊娠をしたら退職すべき、という暗黙のルールがある職場もあるようです。

仕事を辞める場合のベストな時期は?

育児休業は取得後の職場復帰が前提ですので、もし辞めることを考えている場合は産休のみで退職しましょう。

以前育休を取ってからそのまま復帰せずに辞めた同僚がいましたが、しばらく陰でいろいろなことを言われていました。

育休中に状況が変わってしまうこともあるとは思いますが、なるべくなら円満退職したいものですよね。

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育休取って休職するのとどっちがいいの?

退職か、育休か・・・。

どちらにもメリットデメリットがありますので、ご自身の生活状況をよく考えて選択する必要があります。

経済面

仕事を辞めてしまうともちろん無給となってしまいますが、育休中は休業前にもらっていた賃金の50%(最初の180日間は67%)が育児休業給付金として支給されます。

ただし支給を受けるには、雇用保険に加入していることなど、いくつか条件をクリアしている必要がありますので、しっかりと確認しましょう。

精神面

戻る場所がある、と思うだけで気持ちの持ちようが違いますね。

場合によっては部署異動などはあるかもしれませんが、また就職活動をする必要がありませんので、気持ちに余裕を持って育児に専念することができます。

キャリアプラン

現在では育休を取ることが当たり前になっている世の中です。

育休を取ったからといってキャリアダウンするようなことはありません。

そもそも退職、再就職となってキャリアがリセットされてしまうよりも、同じ職場に復帰する方が絶対に効率的です。

看護師は育休をとる人が多いの?

妊娠を機に仕事を辞めた人、産休のみで復帰した人がいるとお話はしましたが、やはり圧倒的に育休を取得して復帰する人の方が多いです。

その一番の理由は経済面です。

専業主婦になっても大丈夫、というわけにはいかないのが現実のようです。

育休をとることのメリットは?

メリットとしては、退職するのに比べて、収入面での心配がないこと、社会復帰できる場があるという安心感などが挙げられます。

ただし、ひとつ重要なのが、育休から復帰後1年以内の退職も決して少なくはないということです。

お子さんが小さいうちは、急な発熱やその他の体調不良などで仕事を早退したり休まざるを得ない状況が多いからです。

そういったことに理解のある職場であれば、なにもその状況が一生続くわけではないので、ある一定期間がんばれば良いのですが、そうでない場合は大変です。

気まずくなって辞めるしかなかったという話も耳にします。

妊娠、出産を理由に解雇されるようなことは法律的に許されませんが、やはり職場の雰囲気的にということはあるでしょう。

復帰後、実家の両親や義父母など、子育てに対して協力を得られる人がいれば予めお願いしておくことが必要ですし、いない場合はそれなりの覚悟が必要です。

ちなみに私の場合は、頼る人がいませんでしたので、毎回有給を使い切りながらなんとかやっている状況です。

妊娠したら仕事を辞めるかどうか悩んでいる方へ(まとめ)

収入面での心配はないから、子供が小さいうちはしっかりと子育てに専念したいから、というように、妊娠したら仕事は辞める!

と決めている場合は別ですが、もし辞めるかどうかを悩んでいるのなら、できれば辞めずに続けたほうがいいかと思います。

例えば時短勤務を選択したり、正社員からパート勤務に変更するなど、働き方は選択できると思います。

医療の現場は日々変化がありますし、正直産休育休で1年ほど休んだだけで、復帰後に戸惑うことは多々あります。

ですので、一度現場を離れてしまうと、復帰にはなかなか踏み出せないという状況になってしまうのも否めません。

現在はナースセンターなどで、長く現場を離れていた看護師の復帰を支援する働きかけもありますが、もし看護師という仕事が好きだと思っているのなら、できれば続けた方が長い目で見た時にメリットのほうが大きいかなと思います。

じっくりと考えて、最善の選択をしてくださいね。

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