「レセプショ二スト」という職業はご存じでしょうか?

おしゃれな名前ですが、直訳すると「受付をする人」という意味になります。

コンサートホールなどの劇場や、美容院、病院などのクリニックで受付やご案内をする職業です。

ここでは、コンサートホールのレセプショ二ストについて触れていきたいと思います。

オーケストラの演奏会や楽器のリサイタルのあるコンサートホールで働くというと、華やかな印象を持つと思います。

実際にはどのような仕事なのでしょうか。

レセプション求人について詳しく紹介していきたいと思います。

レセプション求人の仕事内容とは?

コンサートホールでのレセプショ二ストの仕事は、具体的に下記のような業務を行っています。

チケットもぎり

コンサートホールへ行くと必ず目にする、お客様のチケットの半券をもぎる業務です。

もぎると同時にお客様の席への順路のご案内や、スーツケースを持ったお客様にはクロークのご案内、花束受付のご案内なども一緒に行います。

また、車椅子のお客様がいらっしゃった時は、中にいるご案内のレセプショニストにつなぎます。

もぎった半券は、公演中に数を数え、来場者数の集計をします。

プログラムの配布

チケットもぎりを通ると、すぐ後ろのプログラムを配るスタッフがいます。

その業務もレセプショニストが行っています。

事前に、他公演のちらしやアンケートの挟み込みの作業をする時もあります。

お客様がしっかり持つのを確認しながら渡していきます。

笑顔でお客様のお出迎えをします。

クローク業務

小さなホールにはクロークがないこともありますが、クロークのお預かりもレセプショ二ストが担当しています。

お客様のお召し物やお荷物、大きな楽器などを預かります。

番号札を渡し、決められた手順で綺麗に整理して保管します。

公演が終わった後は、預かったものをお客様に返却します。

冬はコートやマフラーの預かりが増えて、とても忙しくなる業務です。

お客様のご案内

席が分からないお客様を、席までご案内します。

お客様が持っているチケットを拝見し、その席までの順路を考えて誘導します。

開演直前のぎりぎりに来られたお客様や遅れて来たお客様のご案内は迅速に行います。

また、「喫煙所はどこ?」「トイレはどこ?」「自動販売機はないの?」などのお客様からの質問に答えることも多いです。

各階に1~5名ほど配置されて対応しています。

場内チェック・フロアチェック

場内チェック・フロアチェックの業務はお客様の目に触れることがないため、知られていない業務だと思います。

開場前と終演後、お客様のいない時に行っています。

ホール内の席は1席ずつ、座席の上と下に汚れやごみがないか、忘れ物がないかチェックをします。

ロビーのお手洗いは、トイレットペーパーを三角折りにしたり、手洗いの水と石鹸が出るかどうかの確認をします。

終演後は忘れ物のチェックもします。

また、各箇所の電球が切れていないか、チラシラックのチラシに過去の演奏会のものが入っていないかもチェックします。

ホールの中はとても広いので、見落とさないよう念入りにチェックします。

意外と大変な作業です。

扉の開閉

ホールへ入る扉は、自動ドアではなく、防音の効果のある重い扉になっています。

公演ごとに扉を開けるタイミングが違いますので、公演前の打ち合わせで決められたタイミングで扉を素早く開閉します。

扉が重く、屈んで作業するため、力仕事です。

場内勤務

公演中、客席の近くでホールの中を監視します。

写真撮影や録画・録音、飲食、動き回るなどの禁止行為がないかどうか見たり、遅れて来たお客様を席までご案内したりします。

お客様から、「周囲の物音が気になる。」「暖房が暑い。」「席を変えたい。」などの声をいただくこともあり、それらに対処することもあります。

カゲアナウンス

始まる前や、休憩前、休憩の終わりにアナウンスをします。

勤務年数の長い方が担当することが多いです。

写真撮影などが禁止されていることや、休憩時間の案内、休憩が終わるアナウンスなどをします。

レセプション求人でよくある募集内容とは?

レセプションの求人でよくある募集内容を見ていきたいと思います。

職種

職種としては、受付・案内業務となります。

お客様が特別な時間を過ごせるようお手伝いする、「サービス業」です。

雇用形態

レセプショ二ストの求人は、ほとんどの場合がパート・アルバイトという雇用形態になっています。

雇用元はホールが雇用していることもありますが、ホールと契約している派遣会社や、レセプションの会社であることが多いです。

また、人数は少ないですが、契約社員や正社員の採用もあります。

給与相場

給与は、パート・アルバイトであれば、時給で1000円前後です。

正社員であれば月給20万円ほどと、一般的なOLの給料と同じくらいになっています。

勤務時間や休日、残業

パート・アルバイトの勤務時間は、公演がある日に限られています。

平日は夕方の17時頃~夜22時頃、土日はお昼の12時頃~夕方17時頃という勤務時間が多いです。

1日の平均的な勤務時間は5時間弱くらいです。

コンサートは大体2時間くらいで、その前に開場時間が45分ほど、そしてお客様が入る前と後の準備の時間が1時間ほどで、5時間弱となっています。

休日は、平日になることが多いです。

土日はコンサートが多く、月のほとんどの土日が出勤日となります。

残業はほとんどありませんが、公演が早く終わったり、少し遅く終わると、勤務時間も前後します。

また、最低4時間分の給与保障があり、4時間に満たない日も4時間分の給料がもらえることになっています。

契約社員、正社員の場合、休日の出勤が多いため、規定数の希望休を申請し、休みを取るといった方法を取っているようです。

福利厚生

パート・アルバイトの場合、一般的なパート・アルバイトと同じく保険の適用や加入はありません。

1ヶ月の勤務回数が多いと、時間給以外に謝礼をもらえたりすることもあります。

一日4時間の給与保障があり、4時間に満たない日も、4時間分のお給料をもらえます。

女性が多く働く職業ですので、託児所を設けているところもあります。

求められる人物像

求められる資質としては、高いホスピタリティ(もてなし)ですが、人間性を磨くことを核に、以下の5つが求められます。

「信頼感」「積極性」「洞察力」「自制心」「責任感」

  • 「信頼感」の持てる外見、内面を作っていくこと。
  • 「積極性」を持って動くこと。
  • 「洞察力」を持って気づくこと。
  • 「自制心」を持って対応すること。
  • 「責任感」を持って働くこと。

働きながら学ぶことも出来ますし、今までの家庭での経験や仕事での経験を生かすことも出来ます。

楽しみに来られたお客様にがっかりされてしまうことのないよう、その場に応じた声掛けが出来る、柔軟な対応力が求められています。

また、始めたばかりの人にも最初から求められるのが「笑顔」です。

業務は覚えなくては出来ませんが、どんな時も笑顔でいられる人が求められています。

お店や施設のスタッフの方が笑顔だと、それだけで「来てよかったな。」という気持ちになると思います。

お客様のために自分は今何が出来るのかを考えて、笑顔で対応していくことが大事だと思っています。

パート・アルバイトが多いため、教育制度も整えられていますので、働きながら学んでいくことも出来ます。

レセプション求人のおすすめ求人のポイントとは?

レセプショ二ストの求人でどのような所に注意して見たらよいのでしょうか。

交通費が全額支給されるかどうか

求人の中では、全額支給の場合と、1日1000円までなどと上限が決まっている場合があります。

自宅から近い場所がベストですが、このホールで働きたいという希望がある人もいると思います。

かかる交通費より少ない金額しかもらえないと、やはり残念に思います。

交通費がきちんと支給されるかどうかは選ぶ際によく見ておきましょう。

1ヶ月に何回入ればよいかを確認し、自分の希望と合うかどうかチェックする

求人によって、1ヶ月に何回以上入ってください、という回数が違っています。

大体6回以上ですとか、10回以上などとなっていたりします。

雇用元が求めている出勤回数を確認しましょう。

繁忙期の11月12月になると、2ヶ月限定でたくさん入れる人を短期で募集していることもあります。

短い期間で体験してみたい、稼ぎたいという人におすすめの求人です。

レセプション求人の仕事についてよくある疑問

レセプショ二ストがどのような仕事かお話してきましたが、よくある疑問についてお答えします。

髪型や制服はどのようにしたらいいでしょうか?

髪型は、会社により異なると思いますが、基本的には肩につくようならば、低い位置でお団子にします。

100均でお団子ネット付の髪留めを売っていて、髪を1つに縛った後、それでまとめるのがおすすめです。

飾りの色は、黒一色と決められていたりします。

制服は貸与されたり、貸出となります。

ただし、ジャケットの下に着るものや、ストッキング・タイツは自分で用意します。

靴は歩くときに大きな音のしない、底がゴム製のヒール低めのパンプスを用意します。

また、お化粧は必須で、勤務前の研修でお化粧の研修も含まれています。

残業はありますか?

残業は基本ないですが、コンサートの進行が遅くなって予定より15分ほど延びたり、反対に進行が早まって早く終わることはよくあります。

残業が基本ない理由として、コンサートをする側もホールを時間で借りていて、コンサートの終了時間もあらかじめ決まっているためです。

1つの公演で何人くらいのレセプショニストが働いているのでしょうか?

公演やホールの規模によりますが、1000名以上の来場者がいれば、15名ほどで働いています。

意外と多いと感じると思いますが、1000名のお客様がいらっしゃれば、そのくらい必要になってきます。

レセプショ二ストの仕事で何が大変ですか?

いくつかありますが、1つは、長時間きれいな姿勢でい続けることです。

1時間弱ロビーで足を揃えて立ち続けることもあります。

全身見られる仕事ですので、慣れるまでは大変かもしれません。

次に、身支度に時間がかかることです。

髪型をきれいにまとめたり、きちんとお化粧したり、制服を着て整えるのに時間がかかります。

こちらも慣れるまでは少し大変かもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫です。

最後に、毎回公演内容が変わるので、公演内容を毎回しっかり確認し、覚えなくてはいけないことです。

曲目によって演奏時間がそれぞれですので、ホールのスタッフとして公演内容を把握した上でお客様をご案内するように心がけます。

どういう人が多く働いているのか?

土日に仕事が多く、雇用形態もパート・アルバイトですので、大学生、ダブルワークの20代、子どものいない女性、子育てを終えた女性が多いです。

大学生は、音楽大学の学生が多いですが、音楽好きな一般大学の学生もいますし、音楽の知識はなくても学校が近いからという学生もいます。

ダブルワークの方は、演奏家や舞台関係の仕事、楽器を教えているといった方たちが働いています。

1日の仕事の流れはどういう風になっているのか?

出勤したら、着替えを済ませ、全員集まって朝礼をします。

そこで、今日の公演の確認、自分のポジションの確認をします。

その後、会場内のチェックをして、客席の扉を開けます。

開場してお客様が入ってくる時は、チケットもぎりやクローク、プログラム配布、お客様ご案内とそれぞれ分かれて仕事をします。

演奏が始まったら客席近くやロビーで見守ります。

休憩時は扉を開けて、ロビーや客席でご案内をします。

終演後はお見送りやクロークの返却をしてから、会場内のチェックをします。

全員の仕事が終わったら集まって終礼をして、着替えを済ませ、退勤します。

まとめ

ホールや劇場へ行ったことがあれば、レセプショニストを見かけたことがあると思います。

にこやかに出迎えてくれたり、お手伝いをしてくれていたり、どんなレセプショニストに出会えるかも、コンサートへ行く楽しみの1つだと思っていました。

働いてみると、「今日はどんなお客様が来るだろう?」という緊張感や、「タイミングを間違えないようにご案内しなくては。」という緊張感もあり、にこやかにいられるようになるまでに時間がかかりました。

それでも、働きながら学んでいくことが出来ました。

「ありがとうございます。」と言われることが多いのも嬉しいですね。

興味のある方は、一度ぜひ働いてみてほしいと思います。


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