レセプションの面接で聞かれる5個のことと受け答えのコツ、服装などの注意点とは!?
レセプションの仕事はあまり馴染みがなく、どんな職業なの?と思ってしまいますよね。
レセプションとは「受付」という意味で、病院やクリニック、レストラン、美容院、劇場での求人のあるお仕事のことなんです。
その中でも、ここではクラシックホールのレセプションについてご紹介したいと思います。
仕事探しをレセプションで考えている方は、ぜひ参考までにご覧いただけたらと思います。
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目次
閉じるレセプションの仕事の種類と大まかな仕事内容
身だしなみを整える
まず初めに、身だしなみを整えることから始まります。
レセプションには、決められた髪型と制服があります。
劇場に来られるお客様をご案内しますので、第一印象がとても大事になります。
お客様に「あの方なら分からないことを聞いてもいいかしら。」、「あの人に聞いてみよう!」と思っていただけるように整えます。
勤務前研修ではメイク講習もあります。
清潔感があり、明るく見えるメイクをします。
美しい立居振舞をする
レセプションは、お客様が劇場で一番初めに目にするスタッフですので、劇場の品位を保つという役目もあります。
レセプションのちょっとしたしぐさにがっかりしてしまうこともあるでしょう。
そういうことのないように、美しい立居振舞をします。
立つ時は足を揃えて、まっすぐ立ち、手は親指を隠して手先を伸ばして軽く組むか、体の横のラインに沿ってまっすぐ下ろすようにします。
勤務中は常に笑顔でいるようにします。
また、お客様とお話する時には、アイコンタクトをするようにします。
ホール内や劇場周辺を覚える
お客様をご案内する上で、ホールの座席番号やトイレ、喫煙所、飲食設備を始め、周辺のコンビニやレストラン、駐車場を知っておく必要があります。
大きいホールでは、座席が2000席近くになります。
お客様のチケットの「○階○列○番」と書かれた席番を見て、その席までご案内します。
とても広いので、覚えるまでに時間がかかります。
「喫煙所はどこですか?」ですとか、「駐車場の割引ってありますか?」など、自分は利用しない施設について聞かれることもありますので、お客様に必要な情報を覚えるようにします。
一番失礼にあたるのは、「確かそうだったはず」とうろ覚えの情報をお伝えしてしまうことです。
分からなければ、先輩に聞くようにして、正しいご案内をするようにします。
公演内容を確認する
公演内容は毎日変わりますので、ホールの予定を事前に把握し、どんな公演なのか知っておくと、当日スムーズなご案内が出来ます。
クラシック音楽の演奏会であれば、質の高い演奏を聴きたい方や専門家の方がお見えになりますし、アマチュアのオーケストラの演奏会であれば、ホールへ来るのが初めてのお知り合いの方が多いだろう、などを想定することが出来ます。
また、演奏会の途中からお客様をホールの中へご案内する際、曲と曲の間にすることが多いので、演奏曲目を聞いて、曲の流れや分数を大体知っておくとスムーズなご案内をすることが出来ます。
チラシの挟み込み
劇場へ行くと、今後の演奏会のチラシをもらったことがあると思います。
プログラムへのチラシの挟み込みもレセプションの仕事の一つです。
これは、一日の始めにする仕事です。
チラシを1枚ずつ取り、それをプログラムに挟んでいきます。
お客様にお渡しした時にチラシを落としてしまわないように、きれいに揃えて挟みます。
また、アンケート用紙が入っている場合、ペンシルを挟む時もあります。
1000部以上用意するので、同じ位置にペンシルを挟むと、重ねた際に雪崩になってしまいますので、挟む位置をずらしていく、という細かい配慮もあります。
場内チェック
座席を1つずつ確認します。
ごみは取り、忘れ物がないかどうか、汚れはないかなどチェックします。
大きな劇場では座席が2000席近くあります。
どの席に座るお客様にも気持ちよく楽しんでいただけるように、1つずつチェックします。
ロビーや階段もチェックします。
お手洗いは、石鹸が出るかどうかの確認、紙を三角折りにする、といった準備があります。
これは公演が始まる前と終わった後、両方行います。
扉の開閉
クラシックホールでは、扉が自動ではなく、手動で開閉するようになっています。
防音のためにも、とても大きくて重たい扉ですので、力仕事です。
開場時や休憩時、終演時にはストッパーを扉に挟んで、お客様が通れるように準備します。
プログラム配布
入ってきたお客様に、入口で演奏会のプログラムを配布します。
たくさん入ってくるお客様に圧倒されそうになりますが、一人一人丁寧にお声掛けをして、きちんとお客様が持ったか確認しながらお渡しします。
チケットもぎり
チケットには、多くの場合、もぎりをする半券が付いています。
これは、お客様の人数を把握するためにあります。
また、チケットではなく、招待状の場合、招待状1枚で複数名お入りいただけることも多く、お客様を中へ入れながら、きちんと人数の集計をしていくことになります。
スピード感の必要な作業です。
また、お客様にどこの通路を進んで客席まで行けばよいのかをお伝えしたり、花束やプレゼントをお持ちの方には受付のご案内をしたり、一度劇場から外に出られるお客様がいらっしゃれば、「再入場券」をお渡しします。
案内
チケットを見て、お客様の席までご案内します。
お客様より前を歩き、お客様が席に座られるまでを見て確認します。
チケットは有価証券ですので、両手で受け取り、すぐにお返しするようにします。
ホールの中が暗い場合は、足元をペンライトで照らします。
開演直前は急ぎ足で、お年を召した方は歩く速度をゆっくりとして、臨機応変に対応します。
遅れて来たお客様は、席が書かれた案内板を一緒に見ながら席までの道のりを確認し、どこの扉から入るのか、どのタイミングで中に入れるかをお伝えします。
休憩時には、お手洗いの場所、喫煙所の場所、飲み物を買える場所など、お客様からの質問に答えます。
クローク
ホールの中は個人のスペースが小さいので、お荷物やお召し物をお預かりするクロークがあります。
預かったら番号札を渡し、その番号の置き場に収納しておきます。
間違いのないよう、お客様と一緒に預かる点数の確認をしておくことも大切です。
全てを貴重品として預かり、一点も間違えずに、傷つけることなくお返しできるように、決められた手順を守って作業します。
アナウンス
「まもなく開演致します。」「ただ今より、20分間の休憩がございます。」などのアナウンスは、レセプションの中の一人が担当しています。
それを聞いて全てのお客様が動きますので、とても大事なお仕事です。
長く働いているスタッフが担当しています。
レセプションの仕事はどんな人に向いている?
レセプションに向いているのはどんな人でしょうか。
これらに当てはまるのなら、一度体験すると良いでしょう。
サービス業を学びたい人
レセプションは、物を売ることをしません。
お店で働いていれば、お客様の目的は物を買うことですので、店員のサービスはその次となります。
しかし、レセプションは目に見える形で提供するもののない、サービス業です。
お客様とのやり取りをして、お客様に安心して楽しんでいただけるようなお手伝いをします。
積極性も大事です。
何か不安そうな顔をされているお客様がいたら、こちらから近づいてお話を聞きに行きます。
「どうしたらお客様の気持ちに寄り添うことができるか?」を学ぶことが出来ます。
美しい所作を学びたい人
レセプションは、人から常に見られるお仕事ですので、所作に気を遣うことになります。
立ち姿、座った時の姿勢などを意識することは初めは大変ですが、続けていくうちに、「どうしたらきれいに見えるか?」を常に考え、無意識に出来るようになっていきます。
音楽が好きな人
音楽が好きな人であれば、仕事をしながら音楽を聴くことが出来る、とても素晴らしい仕事です。
音楽を専門的に学んでいる人も多いですが、音楽が好きな人も多く働いています。
劇場の独特の雰囲気や慣習も分かっていた方がなじみやすい仕事だと思います。
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逆にレセプションの仕事に向いていない人とは?
レセプションのお仕事をする上で、これが苦手だと大変だなと思う点を紹介します。
待つことが出来ない人
レセプションのお仕事は、何かあった時の対応をするまでは、足を揃えて立ち、待機する、という時間が多くあります。
そういう時間が苦手、という方には向いていないお仕事です。
遅れて来たお客様がいらしたら、すぐ対応が必要です。
途中でロビーに出たお客様がいたら、次はいつ中へ入れるのかのご案内が必要です。
ホール内では、許可のない撮影があれば、お声掛けが必要です。
いつ何があるか分かりません。
有事の時のために動けるように、待ちながらもよく周りを見ておくようにします。
決められた身だしなみが苦手な人
レセプションには、決められた髪型や制服があります。
髪をまとめなくてはいけない、色つきネイルは出来ない、個性的なメイクは出来ない、などありますので、自由な恰好が出来ません。
そういった決められた身だしなみが苦手という方には向いていないお仕事です。
すぐに焦ってしまう人
レセプショ二ストがバタバタと走っていたとします。
それを見たお客様は「何かあったのかしら?」と思ってしまいます。
レセプションは勤務中、どのお仕事も走る必要のないお仕事です。
走ってしまった場合、動きだしが遅かったり、焦ってしまってつい、ということになります。
落ち着いて冷静に、見極めた対応が必要となります。
機敏に動き回れる人よりも、落ち着いて動くことが出来る人の方が向いているかと思います。
笑顔が苦手な人
レセプションにまず最初から求められるのが「笑顔」です。
ついつい、忙しい時や緊張すると笑顔がなくなってしまうこともあるでしょうが、もともと笑顔が苦手となると、辛いお仕事になってしまうかもしれません。
レセプションの仕事のやりがいとは?
レセプションの仕事は、お客様のためですので、作業としてではなく、お客様のためになったと感じる瞬間にやりがいを感じます。
滞りないご案内ができた時
席へのご案内、クロークのお預かりなど、間違えてしまうと、お客様に不快感を与えてしまいますので、とても気を配ります。
滞りなく出来て、お客様に「ありがとう」と言われた時、とてもうれしく思います。
お客様とのコミュニケーション
ホールへいらっしゃるお客様は、ホールでしか感じることの出来ない非日常を楽しみにして来られます。
レセプションとの会話も、その1つと思っています。
ですので、お客様とお話すること、たわいないお話をしてくださる方、その一つ一つを大切に思っています。
普段とは違う自分を演出できる
お客様のためだけでなく、自分自身にとってのやりがいも感じます。
きちんとした身だしなみをすると、普段とは少し違った自分になれるように思います。
いつもより整えるのに時間がかかる分、気分が変わり、「今日も頑張ろう!」と思えることは、とてもよいことだと思います。
レセプションで働いた経験をどんな仕事に活かせる?
レセプションで働いた経験は、次のような仕事で活かすことが出来ます。
百貨店のご案内係
わたしがレセプションのお仕事を始めた時、『百貨店ガール』という本で勉強しました。
そこに書かれていたことは、レセプションよりもはるかに大変な業務でした。
ですが、ご案内する上での心の持ち方や、学ぶべきことは一緒でした。
ですので、レセプションの経験を生かして働くことが可能だと思います。
接客業
お客様との会話や、ふさわしい雰囲気づくりを学びますので、お客様と接する仕事に活かすことが出来ます。
劇場ですと、品位のある接客をしますので、少し高級な場所で働くのがいいかもしれません。
学んだ所作や心遣いを生かすことが出来ると思います。
まとめ
レセプションのお仕事は、一見簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、決められたことを守ったり、美しい所作をすること、意外と力仕事があったりと、一つ一つとても奥の深いお仕事です。
劇場の構造を覚える、毎回違う公演内容を覚える、一緒に働くスタッフの名前を覚える、などの記憶力も大切です。
劇場の顔として緊張感を持って働き、お客様に安心して楽しんでいただけるお手伝いをすること、それがレセプションの仕事です。
サービス業の基礎をしっかり学べる場所としても、おすすめ出来ます。
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