2020年7月6日

誰でも一度は歯科医院に行ったことがあるでしょう。

そこで歯の治療をしてくれるのが歯科医師です。

治療の音や薬品のにおいで子どもから怖がられるイメージもありますが、海外ではなりたい職業の1位にも輝く人気の職業です。

しかしどうやったら歯科医師になれるのか、どのようにして働いているのかなど、実は知らないことも多いのではないでしょうか。

歯の専門家、歯科医師の職業について詳しく解説します。

歯科医師(歯医者)のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

歯科医師の主な仕事は歯の治療です。

診療科名は医療法で「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「歯科口腔外科」の4つがあります。

治療内容は虫歯の治療、歯周病の治療、入れ歯の製作調整、歯を抜いたり、インプラントをしたり歯並びを良くしたり、またホワイトニングやクリーニングで歯を綺麗にするなど痛みを取り除く以外にも治療内容は幅広くあります。

歯科医師はまず患者さんの痛みや不調の原因を知るために患者さんの話を聞き、様々な検査をして、診断をします。

そして適宜その原因にあった治療を計画的かつ柔軟に行っていきます。

歯科医師(歯医者)はどういう役割を求められる?

歯科医院では歯科助手、歯科衛生士、歯科技工士などほかの職種の人も一緒に働きますが、メインとなり指示を出したり、治療を行っていくのが歯科医師です。

歯に関する全てのことができるスペシャリストです。

歯科医師(歯医者)求人にはどんな種類があるの?

歯科医師の仕事内容について分かったところで、次に求人はどのような種類があるのか解説していきます。

働く場所はどのようなところがあるのでしょう。

また、就業形態もどのようになっているのでしょう。

歯科医師(歯医者)求人の募集でよくある施設や事業形態のパターン

主に個人開業の歯科医院が求人をしています。

また大学病院のような大きい総合病院でも求人があります。

一般歯科医院

総合的に歯の治療を行う歯科医院です。

歯科医師の求人のほとんどがこの一般歯科医院です。

今やコンビニと同じほどあるといわれる歯科医院なので求人はいつも多く出ています。

歯科大学付属病院

大学の医局に所属するという形での勤務が多いので、大学内での求人告知や知り合いの先生の誘いなどで知ることができるでしょう。

基本的に専門の勉強や研究をしながら仕事をします。

そして仕事内容は一般歯科医院で治療が難しいと判断された患者さんが紹介されて多く来院します。

一般大学病院

主に口腔外科での求人や病院内での口腔内管理をする仕事での求人があります。

こちらも目立つ求人が出ていることはないので気になる病院があれば、ホームページを見たり問い合わせてみるといいでしょう。

訪問歯科

高齢化に伴い需要が急増しています。

高齢者施設から訪問歯科専門企業へ依頼がある場合や、一般歯科医院が地域の患者さん宅へ訪問する場合があります。

拘束時間が短かったり、決まった週のみなどの求人が多いです。

勤務形態は?

常勤や非常勤、パート、単発など種類は豊富です。

歯科矯正、口腔外科などの専門医の場合は月に数回様々な医院で仕事をしている場合が多いです。

歯科矯正はほとんどの場合通院が月に1度でいいということ、口腔外科も手術や抜歯の治療はほとんど1日で済みますので毎日別の医院を周って仕事ができるのです。

また一般歯科の歯科医師でもほとんどが予約制なのでスタッフと患者の人数調整ができるため、雇う側もフレキシブルに求人をしています。

女性歯科医師のニーズに合う求人も多く、育児しながらも復帰しやすい職業です。

歯科医師(歯医者)求人でよくある募集内容とは?

歯科医師になり仕事をする場合はどのようなところをチェックすると良いのでしょうか。

詳しく解説します。

給与相場

初年度25万~のところが多く、経験に応じて変わります

また保険外の自費診療を行うと、その分が歩合制で給料にプラスされていくことが多いでしょう。

5~6年目の歯科医師で年収は700万前後のようです。

どんどん専門スキルを身に着けるほど給料は上がります。

また勤務医ではなく開業医となることでも給料は変わるでしょう。

勤務時間や休日、残業

休日は週休2日で特に木曜日曜、勤務時間は9~10時にスタートして7時までのところが多いです。

しかし都会になるほど様々ニーズを考慮して日曜診療を行っていたり、時間も遅くまでやっている医院もあります。

その場合スタッフや歯科医師もシフト制になっていたり、診療開始時刻が遅くなっています。

自分のライフスタイルに合わせたり、どんな世代の治療を勉強し専門にしていきたいかによって、勤務地や勤務時間を選ぶことができます。

福利厚生

健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険を付けてるところが多くあります。

また治療で何かあったときのために歯科医師賠償責任保険に医院で加入してくれるところもあります。

地方での求人の場合、引っ越し費用や家賃補助が出るところもあります。

ショッピングセンター内にある歯科医院ではショッピングセンター内で割引が受けられるという福利厚生があるところもあります。

中でも資格取得支援制度、開業支援制度がある求人は成長を応援してくれる気持ちのある医院なのでおすすめです。

勤務場所

一般歯科の場合すべての職種を合わせても10人以下で働く場合がほとんどです。

受付、歯科助手、歯科衛生士、などスタッフのほとんどが女性です。

求められる人物像

コミュニケーション上手

毎日たくさんの患者さんと話し、スタッフと協力して仕事を行うので人とのコミュニケーションが上手な人が求められます。

自分の身体の一部の治療を任すのですから人柄は大事です。

責任感がある

たとえ一箇所の虫歯のみが治っても口の中全体を長い目で見ていく仕事なので最後まで責任をもってやり遂げる責任感のある人であることも重要です。

器用な人

口の中の細かい作業を行うので器用な人は歯科医師に向いているでしょう。

全体を見る力がある人

口の中に関しても一箇所の虫歯だけでなく、他の部位に影響を及ぼしていないか、原因が生活習慣にあるかなど患者さんのことも全体をみれる力がある人が向いています。

職場でも全体のスタッフの動きや患者さんの入り具合など適宜判断して動けると医院の雰囲気もよくいい仕事ができるでしょう。

向いていない人

短気な人

歯科治療は根気のいる治療が多く長くかかる場合もあります。

なので途中で投げ出さずに継続できることが大事です。

大雑把な人

歯科治療は細かい作業なので使う器具も細かいものが多いので、管理も丁寧にできるほうが良いでしょう。

思いやりのない人

治療をしてあげるという気持ちより、患者さんの困りごとに寄り添える歯科医師が信頼され、人気の歯科医師となるでしょう。

必要なスキルや資格、経験

歯科医師になるためにはまず歯科大学や歯学部に入学し、6年間学び卒業します。

その後歯科医師国家試験を受験し合格すると晴れて歯科医師となります。

国家試験合格後は1年以上の歯科医師臨床研修が必須です。

各々興味のある分野でさらに勉強をし、認定医や専門医を取得する場合もあります。

歯科医師(歯医者)のおすすめ求人のポイント

沢山の求人の中から自分に合う歯科医院を見つけるのは至難の業です。

求人で見るポイントを教えます。

未経験者歓迎やブランクOK

研修医が終わり始めて就職する際など、不安が多い中おすすめなのは未経験者歓迎の求人です。

先輩の先生が教えてサポートしてくれて、自分のレベルに合った症例を渡してもらい着実にステップアップできるようにしてくれるでしょう。

ブランクOKも同じくサポートがあるという意味なので産後のママ歯科医師などに人気です。

学会、勉強会やセミナー補助あり

歯科医師になっても日々のさらなる勉強のアップデートが必要です。

そのために歯科医師向けのセミナーや勉強会が多数開催されていますが、一回の費用が高額な場合があります。

なので補助してくれる医院は、スタッフのスキルアップを応援してくれるのでおすすめです。

開業支援あり

多くの歯科医師は勤務医を経て開業します。

開業は歯科医師の治療以外、例えば経営や保険診療関連の知識なども沢山必要とされます。

そのノウハウまでも指導してくれる医院は、将来開業を視野に入れている人には、少しでも手間が省けるのでおすすめです。

また自分の医院から巣立っていくことを前提で成長させてくれる気持ちがあるということは雇われる側も気持ちがいいでしょう。

注意した方が良い求人

地方や歯科大のない地域であったり歯科医師の数が少ない場合もあり一概には言えませんが、いつも求人を出している歯科医院は歯科医師が定着しない何かしらの原因がある場合があります。

しかし、医院の方針である場合もあるので、気になる場合は見学に行き自分の目で確かめてみると良いでしょう。

歯科医師(歯医者)求人についてよくある疑問

実際に歯科医師が求人に応募する際によくある疑問について解説いたします。

応募方法は?

求人サイトでメッセージを送ったり電話や履歴書送付などで応募します。

また歯科業界は大学やセミナーなどでの繋がりも多く個人的にスカウトされることもあります。

すぐに面接をするのか。

求人情報を見て飲食店などなら行ってみることはできますが歯科医院はなかなか気軽には行けないので、初めて行って早速面接となると躊躇してしまうでしょう。

気になる場合はまず見学を申し出てみるとほとんどの医院が快くOKしてくれます。

新卒でもOK?

国家試験に合格し臨床研修を終了していれば、未経験、新卒OKの求人に応募できます。

そのような医院は経験を積ませてくれるでしょう。

経験者のみという求人は避けましょう。

よく面接できかれることは?

どんな治療を勉強したいか、将来開業したいかなどよく聞かれます。

治療に関してはその医院の院長が得意とする分野などを知っておくといいでしょう。

また求人を選ぶ際に自分が勉強したいジャンルの専門医や認定医をもっている先生がいる医院を選ぶと話がスムーズに進むでしょう。

将来開業したいかについては、希望によって開業支援をしてくれたり、開業についての指導もしてくれることがあるでしょう。

また、医院側としても数年後に辞めることを視野に入れ求人を増やしたりなど考えることがあるので聞いています。

残業はある?

終業間際の患者さんの治療に難航した場合や患者さんが遅れてきた場合、急患が飛び込んできた場合に残業になることがあります。

しかし基本的には予約制なのでそんなに残業になることはないでしょう。

海外でも歯科医師として働ける?

日本で使える国家資格です。

海外で歯科医師として活躍したい場合は、その国ごとに条件は違いますがさらに試験を必要とする国がほとんどです。

稀に手続きのみで働ける国もありますが随時条件は変わっていくので、希望の国がある場合しっかりとした調査が必要です。

また、初めから海外で歯科医師として働きたいという希望の場合は、初めから希望の国の歯科大学や歯学部に入学するという方法もあります。

また、海外に系列の歯科医院を持っている医院などは海外で働くための支援を行っていることがあるので、そういった医院の求人を探してみるのも良いでしょう。

海外で働かなくても、海外の歯科治療を勉強したいという場合は多くのスタディグループが海外研修のツアーを組んでいたり、海外の著名な歯科医師を招いたセミナーを行っています。

試しにそういったものに参加してみるのも良いでしょう。

視野が広がり、さらに海外との繋がりができる場合もあるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

歯科医師という職業は沢山の知識を必要とし、さらにコミュニケーションが大事ということですね。

興味を持った方はまず自分の歯のメインテナンスのために行きつけの歯科医院に行ってみてはいかがでしょうか。

見方が変わり通いやすくなるかもしれません。



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