歯科医師になるには?必要な資格や勉強しておくべきことは何?主な就職先も教えます!
歯科医師の仕事に就くにはどのような過程を進むかご存知でしょうか。
歯科医師になるには高校卒業後少し特殊な道を進みます。
まずは歯科大学や大学の歯学部で6年間の教育を受け、歯科医師国家試験に合格して歯科医師資格を取得する必要があります。
資格取得後は病院などで1年以上の臨床研修を受ける義務もあります。
そして歯科医師になった後の就職転職に関しても一般企業への就活と少し異なります。
いわゆる就活のように就職までの段階が多く長いわけでもなく、見学と面接が同時に行われ即採用なんてことも少なくありません。
就職も転職もしようと思えばとてもスピーディーなのです。
しかしその分どのような歯科医院なのかなど見極める時間もなかなかなく、準備や事前情報を自分できちんと集めておくことが重要となります。
そこで今回は歯科医師の転職に関して成功する秘訣や上手くいく方法などをご紹介したいと思います。
目次
閉じる歯科医師の仕事で転職する人は多い?
歯科医師で転職する人が多いかどうかと聞かれれば、答えは「YES」です。
歯科医院過剰といわれている状況ではありますが、歯科医院が多い分雇われる歯科医師が不足しているので求人は沢山出ています。
なので転職先に困ることはありません。
特に都内のような人口も歯科医院も多いところでは選択肢が多い分転職をする歯科医師は沢山います。
転職する理由で多いものは?
歯科医師が転職をするタイミングはどういったときなのでしょうか。
理由はいくつかありますのでご紹介します。
年収アップさせたい
ある程度自信がついてきたり、このままの職場では特に給料が上がらなそうという場合転職しようと考える歯科医師は多くいます。
特に大学病院勤務中や研修後すぐに入った医院であまり高給ではない場合などが考えられます。
大学病院勤務から一般歯科への転職
歯科医師の中でも大学病院の医局に所属している勤務歯科医師の場合、研究や博士号の取得などがひと段落したタイミング、大学でさらなる研究や教育職を目指さない場合。
多くの歯科医師が新たに一般歯科へ転職をします。
大学病院勤務中はあまりお給料がもらえないので基本的に歯科医師たちは外でアルバイトをしています。
外勤日や週末に仕事をしていたところに常勤として転職するという歯科医師も中にはいます。
初めての就職で選ぶ基準が分からなかった
臨床研修医終了後に一般の歯科医院に就職した場合も、初めての就職で選ぶ基準が分からずになんとなく就職してしまったという人は多くいます。
初めての就職なので勉強することや雑用も多く大変なことはどこでも同じですが、思っていた仕事とあまりにも違かったり、無茶なノルマを課せられるといったことも稀にあります。
条件が違う
就職する際に提示されていた勤務条件と違うということは実はよくあります。
実際は日曜休みが貰えなかったり、給料や福利厚生に関して思っていた条件と違う。
また、仕事内容でもやりたいと思っていた治療が出来ない。
そういった場合も転職理由に多く上がります。
就職する前と後で話が大きく変わるブラックな歯科医院もあるので見極めが重要です。
人間関係
歯科医院の人間関係はその医院の雰囲気に直結します。
ピリピリしている人がいたり、仲が悪い人達がいると仕事をする上でも支障をきたします。
いくら自分が穏便に頑張ってもどうしようもない場合が多くあります。
院長に相談しても良いですが、変わらないようであれば仕事をしやすい環境に転職しようという選択肢が出てくるのです。
就職してすぐでも医院の雰囲気やスタッフ合わないと感じて即転職する人もいます。
そのくらい医院内の人間関係は重要です。
ステップアップのため
歯科医師として数年働いていると自分の極めていきたい専門分野を見つけた場合、さらなるステップアップを求めて専門を学べる他院に興味を持ち転職する場合もあります。
今いる医院で学べることは学べたなという場合も他院でまた違う勉強をしようとポジティブな転職理由です。
ライフスタイルの変化
近年歯科医師の中でも女性歯科医師が増えてきています。
女性歯科医師の場合は結婚、妊娠、出産、またはそれに伴う転居などライフスタイルの変化による転職も多いです。
その場合は常勤からパートや非常勤になる場合が多いですが、常勤で復帰したいと考える場合産休育休などの制度や福利厚生が充実していたり働き方に自由度が高い歯科医院が良く選ばれます。
子育て中の場合保育施設との連携があるところを選ぶ歯科医師もいます。
歯科医師の仕事で、転職を成功させるためにやるべき4個のこと
歯科医師が転職する場合、事前に準備すべきことや成功する秘訣はどのようなものがあるでしょうか。
ご紹介します。
気になる歯科医院をピックアップして全て見学に行く
就職したいと思う歯科医院が一つしかない場合でも、最低でも2つは比較のためにピックアップしておきましょう。
転職は時間もエネルギーも使います。
普段の仕事プラスで頑張らなくてはいけないので途中でダラダラとしてしまうこともあります。
なので初めに決めた数件は必ず見学に行くと決めて予定を立てましょう。
転職活動に疲れてくると、もういいかなと妥協しようとしてしまいます。
しかし転職後にやっぱり見ておけばよかったと後悔するときにはもう遅かったり、また転職しようと思うと二度手間になってしまう上に就職した歯科医院にも迷惑が掛かります。
歯科医師の求人は多く引く手あまたなので、そこを活かして沢山の選択肢の中から良い歯科医院を見つけましょう。
自分の中で譲れない条件を決めておく
実際に見学を始めると予想より条件の良い歯科医院が出てくる可能性があります。
思ったより給料が良かったり、医院の雰囲気が良かったりさまざまな予想外なこともあると思います。
そこで条件がいいからまぁいいかと、自分の譲れない条件がなくでも転職してしまうと本末転倒です。
例えば、休みに関してであれば必ず週休二日、日曜休みや歩合の条件など自分の希望することはしっかり決めておきましょう。
実際に見学しているうちに院長に押されて条件交渉に負けてしまったという人もたまに聞きます。
細かくしすぎると面倒な人と思われてしまうかもしれませんが、ちゃんと希望をもって伝えることで自分の意思をしっかり持った人と評価もされるでしょう。
なぜ転職したいのか理由を明確にしておく
そもそもなぜ転職をしようと思ったのか思い返してみましょう。
給料がなかなか上がらない。
人間関係に疲れてしまった。
希望する休みがとりたい。
通勤に疲れたので家から近いところがいい。
ひとそれぞれ様々な理由があるでしょう。
途中で条件を見すぎて転職の目的を忘れてしまわないよう、このような理由を思い返しながら転職活動を乗り切りましょう。
歯科業界の仲間に情報を聞く
これは最も重要かもしれません。
文字だけの条件が良くても、見学した感じが良くても、生の口コミが一番です。
歯科医師仲間や職場関連の人に良い歯科医院や、やめておいたほうがいいところなどの情報はこまめに聞いておきましょう。
凄く条件のいい歯科医院なんかは「実は…」というからくりのある話が聞けるかもしれません。
またスタッフの入れ変わりが多い歯科医院の情報もあると良いです。
そのような歯科医院は何かあります。
歯科業界は狭いので、気になる歯科医院があれば聞いてみると直接院長を紹介してもらえることもあるかもしれません。
周りからの情報は大事にしましょう。
転職するにあたっての必要な心構え
いざ転職をしようという時に必要な心構えはあるでしょうか?
転職前に思い返すと良いことをご紹介します。
自分が将来どのような歯科医師になりたいかビジョンを持つ
転職に際してちょうどいいタイミングなので自分がどのような歯科医師になりたいのかビジョンを明確にすると良いでしょう。
何を専門にしていきたいのか、歯科治療全般をこなしていきたいのか、または開業を考えていくのか。
そうすることで転職で迷った際の決め手が見つかります。
今後のライフプランをある程度考えておく
転職をする際、今後長く勤めたいのか、数年後にはまた違った歯科医院へ転職を考えているのか、開業するのかなど未来を見据えることは大事です。
面接でも伝えておくことで、歯科医院側でも予定が立てやすくなりますし、ライフプランに合わせたアドバイスや働き方を提案してくれるかもしれません。
妥協しない強い心を持つ
いざ面接や条件交渉をしようという際に、ついつい空気に飲まれて歯科医院側に条件を持っていかれてしまうこともあります。
やり手であったり、話し上手な医院長にうまく言いくるめられてしまい自分の求める条件を提示できなかった…という話はよくあります。
どんな状況でも自分の希望を押し通せる強い心をもって面接に挑むと良いでしょう。
押しに負けてしまうと就職後も職場でなかなか自分の意思を伝えられず働きにくくなってしまいます。
歯科医師の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
転職するからには年収を上げたいと思う歯科医師は多いと思いますがそのためにはどのような準備があるとよいでしょうか。
ご紹介します。
専門医認定医取得
専門医や認定医があると転職での年収アップには有利です。
取得には沢山の症例数が必要であったり勉強量も膨大なのでもちろん時間がかかります。
大学院や医局への所属も必要となってきます。
ですが取得後には年収アップは確実であることと、働き方の幅も広がるでしょう。
自分が得意な分野、興味のある分野があればそれを極めてみましょう。
セミナー参加によるスキルアップ
セミナーに参加することでスキルアップを図れば治療における自分の強みが出来ます。
転職の際も自信をもってPRできるようになるでしょう。
なによりスキルアップは患者さんのためになることなので喜ばれます。
また、そのような意識のある歯科医師はどのような歯科医院でも重宝されるので転職に有利です。
歯科医師向けのスキルアップセミナーは沢山開催されています。
常にアンテナを張っていれば自分の興味のある分野のセミナーが見つかります。
歯科業者関連、または個人で開催している人もいるので受けたいセミナーがあれば紹介してもらうのも良いでしょう。
また海外研修のあるセミナーもあります。
コミュニケーション能力を上げる
コミュニケーション能力があれば患者さんから信頼されて高額の自費治療を任せてもらうことがあるでしょう。
多くの歯科医院は自費治療に関して歩合制をとっているので、信頼される歯科医師は年収アップにつながります。
またコミュニケーション上手で院内の活性化につながるような人材であれば、院長に気に入られたり評価されてボーナスが貰えることがあるかもしれません。
経営の勉強
年収を上げたい場合勤務医をやめて、自分で開業するという選択肢もあります。
その際に医院経営を上手く行っていく必要があるので、歯科医院経営の勉強が必要となります。
歯科治療における今までの知識とは全く違うのでまた勉強することも多く大変ですが、人に任せっきりにするよりも安心して開業することが出来るでしょう。
また、しっかりと歯科医院経営スキルを身に着ければ、自分の歯科医院だけではなく他の歯科医院へのアドバイス、コンサルタントとして働いて年収アップできるかもしれません。
歯科医師の転職で注意すべき点とは
これまで歯科医師の転職について紹介してきましたが最後に注意点もお伝えします。
「求人が常に出ている」歯科病院は、注意する必要があります。
求人が良く出ている歯科医院はいつも人が足りていない状態のことが非常に多いのです。
そもそも田舎で歯科医師の数が少なくて出ている場合、患者数がどんどん増加するため、妊娠出産などがある女性歯科医師を多く抱えているという理由などで、募集を続けている場合もありますが、ほとんどが歯科医師が定着せずに求人を出す必要があるという状態の可能性があります。
歯科医師が定着しないというのは医院に何か問題がある可能背がい高いです。
人間関係であったり無茶なノルマを課せられるなどあまりいい理由はないでしょう。
そういった歯科医院は条件が良く提示されていることもあるのでそこにも注意しましょう。
それでも気になる歯科医院の場合は実際に見学してみて、直接話を聞いてみましょう。
求人が良く出ている理由も聞きにくいかもしれませんが実際に話してみると安心する内容かもしれません。
何はともあれ見学は大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職には時間も労力も必要となるので、何回も行うのは誰でも避けたいですよね。
今後の歯科医師人生が有意義に過ごせるように、できるだけ準備をして長く働ける良い職場を見つけましょう。
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