新聞は、誰しもが一度は読んだことがあるでしょう。
購読している方は毎朝必ずポストに届いていると思います。
新聞は各新聞社の記者が世の中の問題について様々な観点から分析し、記事に起こして読者に伝えるというメディアの一つであります。
今回は、新聞を各ご家庭に配達する新聞配達の仕事についてご紹介させて頂きます。
仕事内容は配達だけ?働いていて良いことはあるの?とか、この経験は活かせるの?とか疑問が多くあると思います。
少しでもその疑問を払拭するお手伝いができればと考えています。
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新聞配達はどんな仕事?
各新聞販売店と購読契約を結んだ読者のご自宅や事務所へ、迅速かつ確実に朝刊又は夕刊を配達する仕事です。
新聞配達の大まかな仕事内容
販売店にトラックで送られてくる新聞を荷卸ししチラシ広告を挿み、各地区ごとに決められている部数に仕分けし完了した地区から積み込み、配達に出ます。
仕事上の役割とは?
各新聞社の記者の方の書いた新聞記事を、誤配や不配することなく読者の元に確実に配達することが役割です。
新聞配達の仕事はどんな人に向いている?
深夜の短い時間に多くの部数を配るのは当然のことではありますが、責任を持って確実に配達し不測の事態も起こることがあるので、取り乱すことなく冷静に対処できることも求められます。
新聞配達の仕事に向いている人1:時間を守れる人
遠方の配達地区を担当になることもあります。
出勤時間が遅れると配達時間も遅れていき、地区によっては時間指定のある読者もいらっしゃいますし、マンションもありますので、いつも同じ時間に出勤できるように生活リズムを整え、同じ時間に出発することが必要です。
慣れてくれば地区のポイント毎で配達時間が決まってくるので、時計を見なくても目安にできたりします。
新聞配達の仕事に向いている人2:体力がある人
配達は通常、玄関ポストまで届けなければなりません。
エレベーターがある場合は苦にはなりませんが、ない場合は階段で昇り降りを繰り返して配達を行います。
部数によっては50㎏前後の重さにもなることもあり、バイクへの積み込みや重さによってふらつく為、運転の際には周囲に気を配らなければなりません。
新春号ともなると新聞の厚さが倍になるので、更に注意と体力が必要になります。
慣れない内は筋肉痛に悩まされますので、ストレッチや仕事後は入念にほぐしておきましょう。
新聞配達の仕事に向いている人3:素早く動ける人
新聞が販売店に到着すると急に忙しくなります。
原則として朝刊は一般の人たちが目を覚ます時間帯までに配達を終えなければならないので、遠方の地区ほど早めに移動を開始しなければなりません。
優先的に部数分けをしチラシ広告を挿み準備をします。
忙しさのあまり周囲に気を遣うことが難しくなるので、作業が円滑に進むように行動することが求められます。
配達ルートや配達方法をを工夫することで配達時間を短縮し、更に配達地区を増やすことができれば収入増加に繋がります。
新聞配達の仕事に向いている人4:責任感がある人
読者から購読料を頂いて配達を行っているので、読者の元に確実に届けなければなりません。
毎日届けられる新聞ですので、紛失または届け忘れがあってはいけません。
担当地区を任されることには責任が生じます。
その為、予備を準備しておくとか地区のポイント毎で部数を確認することが不配や誤配をなくす手段として必要になります。
深夜の仕事なので盗難や予期せぬ事件・事故に巻き込まれることもありますので、販売店に連絡を入れ、冷静に対処をする必要があります。
新聞配達の仕事に向いている人5:コツコツ作業が好きな人
同じ地区・作業・ルートで配達を行いますので、毎日継続して行うことに問題なければ続けられる仕事です。
新聞配達の仕事に向いている人6:精神的に楽な仕事がしたい人
接客業やサービス業など濃い人間関係の中でストレスが溜まり、精神的にキツい思いをするよりも何も煩わしいこともなく、自分のペースで気楽に且つしっかりと仕事をしたいと思っている方には新聞配達は合っているでしょう。
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新聞配達の仕事で活かせる経験
出勤から準備・配達までの時間管理を行うので自己管理に活かすことができます。
また、所員や配達員の方たちとのコミュニケーションも大事な経験になります。
新聞配達の仕事で活かせる経験1:運転技術
新聞の配達には小回りの利くバイクが使用されます。
原付免許を携帯して業務に従事する為、道路交通法は順守しなければなりません。
積み込む部数によって重さでバイクがふらつくことがありますので、発進時には転倒や荷崩れなど事故を起こさないように周囲に気を配り運転することが大切です。
新聞配達の仕事で活かせる経験2:時間管理
新聞配達は短時間の仕事ですが、少しの時間の遅れが大変な事態を引き起こすこともあります。
出勤時間に合わせて就寝時間を設定したり、配達の準備にどれくらいの時間が掛かるかを把握したり、時間指定の配達先に時間内に到着できるか、など仕事を重ねていく内に解決できることではあります。
時間管理をして時間を有効に使うことによって、多くの作業を行うことができるようになるでしょう。
新聞配達の仕事で活かせる経験3:コミュニケーション
新聞配達に従事されている方たちには様々な年代の方がいらっしゃいます。
出勤してからの挨拶は当たり前ですが、タメになる話から雑談まで話題の中で自分に活かせることがあることでしょう。
親睦を深めることでより一層楽しく仕事に臨むことができます。
時には読者の方に直接手渡すこともありますので、挨拶や世間話ができれば信頼度も上がるでしょう。
もちろん黙々と仕事をこなしたい方は挨拶だけでも大丈夫ですよ。
新聞配達で働くメリットとは?
新聞配達で働くメリット1:短時間で収入が良い
配達地区や部数によっては変わりますが、配達時間は1時間~2時間程度で終わりますので、慣れてくれば近場で2地区担当したり、夕刊配達も行うことによって効率的に収入を得ることもできるでしょう。
新聞配達で働くメリット2:自分のペースで仕事ができる
配達地区によっては時間指定の読者やマンションなどもありますので、自分なりに配達コースを構築し、それらを優先して配達を行うことで途中に休憩時間を取ったりして自分のペースで仕事をすることができます。
新聞配達で働くメリット3:早寝早起きの習慣が身につく
仕事を始めたばかりは朝起きるのが辛くて大変ですが、続けていく内に体が順応し、生活リズムが変化していきます。
それに付随して就寝する時間も早くなり、健康的な生活を過ごすこともできます。
夜更かしはできなくなりますけどね。
新聞配達で働くメリット4:簡易的なバイク整備ができるようになる
仕事に慣れていくにあたって、自身で使うバイクのブレーキの調整やライトの交換・エンジンオイルの交換など、簡易的なことであれば整備ができるようになります。
出発前に必ずタイヤの空気圧などの点検を行うことで配達先でのマシントラブルを減らしたり、不具合が起きた時にも整備の知識があれば冷静に対処できるようになります。
新聞配達で働くメリット5:新聞配達ならではの待遇がある
配達終了後、朝刊や夕刊は持って帰ることができます。
販売店によっては、バイクを自身で管理することを条件に貸与してもらえることもあります。
私も従事していた5年間は借りていました。
住み込みで働かせてもらえることもありますし、条件を満たすことで新聞奨学生制度を活用し貯金もできます。
夏場には栄養ドリンクや飲料1ケースを差し入れとして頂いたり、冬場には防寒具を頂きました。
また、私が従事していた販売店ではなかったですが、場所によっては誤配や不配が多い配達員にはペナルティを課す所もあるようです。
その後のキャリアについて
この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?
担当の地区で配達し続けていくと、読者や地区の方と顔見知りになることで新規購読者の開拓に繋がったり、営業業務を担当したり、集金業務を担当し経験を積み重ねることで販売所員として正規雇用を促されることもあります。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
早寝早起きの習慣は毎日の生活リズムを整え、規則正しくより良い状態で仕事に臨むことができます。
時間管理は決められた時間で多くの作業をこなしたり、きびきびと行動することで作業効率を良くする為に必要になります。
責任感を持ってコツコツと作業を行えることは、自己PRに必要な長所になるでしょう。
新聞配達の仕事をするにあたって覚えなければいけないこと
道順や配達先
新聞配達に従事するにあたって道順を覚えなければなりません。
指導してくださる販売員の方は配達帳を使用したり、周り慣れている道順に先導してくれます。
慣れてきて自分なりの配達ルートを構築できれば時間短縮に繋がります。
配達先によっては新聞を入れる場所が細かく指定されていたり時間による指定もありますので、しっかりと確認し、誤配や不配を起こさないように気を付けましょう。
新聞配達で働くデメリットとは?
新聞配達で働くデメリット1:急な欠勤はできない
新聞配達は自分で決めた休みと休刊日以外は仕事になります。
販売所員と配達員とで構成されており、毎月毎にシフトを決めてそれを以って運営を行っていきます。
その為、怪我・病気は除き自分都合の勝手な欠勤を起こすと他の配達員で分担しなければならないので、迷惑をかけることになります。
負担を増やさない為にも、スケジュール管理や健康管理はしっかりとしましょう。
新聞配達で働くデメリット2:天候によって辛い日がある
雨天時には、販売所内は混み合います。
新聞1部1部を機械を使用してビニールでラッピングしていくので、時間がかかります。
万が一の為に2部〜3部ほど予備も準備しなければなりません。
配達先でも雨に濡れないように気を付けましょう。
ラッピングして積んで配達していると新聞同士が滑りやすくなり崩れることもあるので、運転も慎重に行わないといけません。
荒天時はビニールに入れていても知らぬ間に濡れていることがあり、強い風にハンドルをとられ、バイクが倒れ、新聞が飛ばされることもあるので注意が必要です。
積雪の場合は新雪を一番に踏める喜びはありますが、バイク移動の際はとても寒いので防寒対策は必須です。
また、タイヤに雪が付着して溝に入り込み滑りやすくなるので、運転には慎重にならなければなりません。
私の場合は火山灰が降っている中の配達もあり、全身真っ黒になった経験もあります。
夏場は深夜と言っても熱中症にならないように水分補給が欠かせません。
夏の雨天時はレインコートを着用していてもサウナスーツを着ている感じで汗でぐっしょりになるので、風邪をひかないように体調管理をする必要があります。
新聞配達で働くデメリット3:休みが取りづらい
最初に決めたシフトであるなら問題はないですが、長期休暇の場合は事前の申請が必要になります。
元旦には特集号が組まれることで新聞が厚くなり、新聞の到着が遅れ、それに付随して人手が足りないと配達が遅れることもあるので、この時期の休みは取りづらいでしょう。
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新聞配達の仕事はどうやって探す?
新聞配達の求人は、多くの求人雑誌やサイト・各販売店でも行っていることがあります。
朝刊配達・夕刊配達・集金業務・ポスティングなど様々あるので、時給はいくらなのか、どのような待遇があるかをしっかりと検討をした上で問い合わせてみてください。
面接の時点で抱えている疑問はできるだけ解決しましょう。
新聞配達の仕事で転職すると収入は上がる?
短時間で収入になる新聞配達の仕事ではありますが、販売店に転職すると考えると自身で決めた公休日と新聞休刊日を除いて勤務になりますので、配達のみで生計を立てるのは難しいでしょう。
集金やポスティングに顧客管理といった業務も行わなければならず、安定した早寝早起きの生活リズムが変わり不規則な生活に戻ってしまうかもしれませんので、他の仕事と比較した上で検討するのが良いでしょう。
まとめ
今回は新聞配達に関してまとめてみました。
始めた当初は慣れるまで大変な仕事ではありますが、深夜の短時間で収入になり、天候に関わらず長期間黙々と仕事をすることで強靭な精神力が身につき、早寝早起きを習慣化することで一日の生活リズムを整え、健康的な生活を送ることができるでしょう。
また四季によって朝の空気や様々な景色の移ろいを感じることもできます。
天候によって配達業務に支障をきたすこともありますが、高い責任感を持って不配をなくし、配達時間を短縮することで配達地区を増やし更なる収入も期待できるようになります。
副業としての新聞配達ではありますが、収入と健康・運動を兼ね備えたフィットネスだと前向きに捉えれば魅力的な仕事に感じるのではないでしょうか。
ぜひ、興味のある方は始めてみてはいかがでしょうか。
ご覧頂きありがとうございました。
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