行政書士と聞いてみなさんはどういうイメージを抱きますか?

司法書士と同じもしくは司法書士のサポートしている人と想定しますか?

それとも士業なので法律に関わる仕事だけど何かよくわからないと思っていますか?

行政書士という仕事は聞いたことある人がほとんどですが行政書士の仕事はどういうものかは意外と知られていません。

特に司法書士と行政書士の業務の違いは、多くの人の疑問になることでしょう。

行政書士とは一体どういう仕事なのでしょうか?

行政書士の仕事は、人の役に立てる仕事です。

身近なところで人の役に立ちたいと考えている人や将来は独立して現役を続けたい人は、行政書士の仕事を考えているケースがあります。

ただ、業務の幅が行政書士や司法書士は広がったこともあり、最近はますます行政書士と司法書士の違いがわからなくなってきました。

今回は、行政書士の仕事だけでなく、行政書士がどんな仕事をするのか、行政書士にはどういう資格やスキルが必要なのか、行政書士になるためにどういうことをすればいいのかなどについてまとめました。

行政書士を目指している人はぜひ参考にしてみて下さい。

行政書士ってどんな仕事をするの?

行政書士の主な仕事は、書類申請許可代行とコンサルティングです。

コンサルティングは行政書士じゃなくてもできますが、行政書士の知識を活かすことで開業や認可申請などの細かなところも含めて経営のコンサルティングができるため、行政書士をしている人の中にはコンサルティングをしている人もいます。

行政書士の仕事のメインである書類申請許可代行とは、官公庁に対して営業許可や業務許可を申請する書類を個人や法人などに代わって作成、申請する業務です。

例えば、建設をするためには建設の許可を申請しなければなりませんし、産廃処理施設を運営するなら産業廃棄物収集運搬業の許可申請をしなければなりません。

行政書士の仕事は、これらの許可申請を忙しい個人や許可申請に時間を割くのが難しいから委託したいと考えている法人などに代わって書類を作成し、官公署へ申請する仕事です。

経験者が語る!私はこんなところで行政書士をしていました

筆者は使用人行政書士として行政書士事務所に勤めていました。

取扱業務は行政書士の業務一般的に受けていましたが、外国人ビザや永住権の取得サポートなどに特化している事務所でした。

筆者は入社当初は、見習いとして先輩行政書士の仕事に同行して仕事を見ながら学びました。

半年くらいしてから少しずつ業務を任され、1年くらいで一人で業務を行うようになりました。

給料は未経験者であったため、年収が約200万円でした。

もちろん経験に応じて年収アップはして頂きましたが、最終の年収は400万円ほどでした。

行政書士になるには?

行政書士の仕事に興味を持った人や行政書士になりたい人は、行政書士になるにはどうしたらいいのか知りたいところです。

行政書士になるには何が必要なのかについてここにまとめました。

行政書士には資格は必要?

行政書士になるために必要な資格は行政書士の資格です。

毎年11月に開催されている行政書士試験に合格することがまず第一関門です。

行政書士資格を取得したらすぐに行政書士というわけではなく、日本行政書士会連合会に登録して初めて行政書士として活動することができます。

弁護士のように研修なく登録だけで行政書士として活動できるため、必要な資格は行政書士試験に合格することだけです。

行政書士になるために勉強しておくべきことは?

行政書士の資格試験をパスするためにもしくは行政書士になるために勉強しておくべきことは何か?

行政書士を目指している人なら興味があることでしょう。

行政書士になるために勉強すべきことについて紹介していきます。

行政法

行政書士の資格試験をパスするためのポイントとして上げられるのは行政法です。

司法書士や弁護士を目指す人も行政書士試験を受験しますが、行政法は行政書士試験にしか出てきません。

行政法にはたくさんの専門用語が出てくるため、行政法の専門用語対策や行政法について慣れておくことは行政書士試験を通過するために勉強すべき項目です。

ビジネスモデル

行政書士試験をパスするのはもちろんですし、行政書士試験の対策をすることはもちろん大切です。

ただ、行政書士試験はパスしたらそれで終わりではなく、行政書士試験を合格して初めてスタートラインに立ちます。

特に独立開業することを考えている人は、まずどのようなビジネスモデルがあるのかを知っておくべきです。

行政書士として独立開業する人やフリーランスを考えている人のほとんどは合格することだけに注力してしまい、合格後、多くの人が行政書士として活躍できずにいます。

行政書士の資格試験は簡単なものではありませんのでしっかりとした試験対策は必要となります。

しかし、試験に合格がゴールではないため、試験に合格した後、行政書士としてどうなりたいのかは考えておく必要があります。

また、どういう行政書士になりたいのかが決まっているなら先に同じ分野で行政書士として活躍している人のビジネスモデルを勉強しておくべきです。

マーケティング・集客の仕組み

行政書士の仕事は、資格取得後、自らクライアントを獲得していかなければなりません。

多くの行政書士が集まる分野の場合は取り合いになりますので同じようなサービスなどでは全くクライアントが獲得できません。

今の知識や経験と行政書士の資格を活かせる分野で活躍をするのか、競争激しい市場に乗り込むならどんな強みを活かせるのか、どうやって集客するべきなのかの仕組みをしっかりと勉強しておく必要があります。

行政書士になるために必要なスキルは?

行政書士になるためには行政書士試験に合格するための知識以外にどのようなスキルが必要なのでしょうか?

行政書士として必要なスキルはありますが行政書士の試験で出るわけではありません。

ただ、行政書士になってから独立開業する人が多く、生活をしていく上で必要となるスキルは何か?

行政書士として成功するために必要なスキルは何か?

などについて紹介していきます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは行政書士になるためには必須に近いくらい必要なスキルです。

行政書士の資格は行政書士の資格試験に合格することです。

しかし、行政書士になるのがゴールではなく、行政書士として活動していく、活躍していくためには行政書士資格以外にもスキルが必要になります。

行政書士の活動が始まるとクライアントは向こうからやってきません。

自らネットや足を使ってクライアントを探さなければなりません。

その際に必要になるのがコミュニケーションスキルになります。

コミュニケーションスキルが高ければ行政書士として成功できる、活躍できる可能性が高まります。

PCスキル

行政書士になると書類作成やファイルの処理などは自分で処理しなければなりません。

事務などを雇えれたらいいですが、開業当時でコストの余裕がないため、ほとんどの場合、自分が全ての処理を担います。

エクセルやワードなどの基本的なPCスキルがあることは必要なスキルになります。

また、クライアントによってはかなり急いで欲しいと要望がある場合もあるため、PCスキルがあるとスムーズに処理することができます。

根気強く取り組む姿勢

行政書士の仕事は全てがスムーズに進むとは限りません。

場合によっては、提出書類を何度か訂正したり、官公庁との打ち合わせをしたりと細々した作業が必要になります。

仕事が忙しくても記入ミスや記入漏れは許可申請に関わる問題になりますので忙しくても丁寧に仕事を処理するという根気強さは必要になります。

好奇心

行政書士に必要なスキルとして好奇心があります。

なぜ好奇心が行政書士に必要なのかというと行政書士の仕事をする上でルールや法律は常に変化します。

行政書士の中には書類の申請許可代行だけでなくコンサルティングをする人もいるため、マーケットのトレンドや市場変化など常にアンテナを敏感に張り巡らせていないといけません。

好奇心が多い人は、必然的に好奇心を張り巡らせることができますし、新しいことや変わったことに自ら興味を持つことができます。

行政書士にも好奇心があることは大切な要素になります。

行政書士の就職先や募集状況は?

行政書士の資格を取得したらどこへ就職しているのか、求人の募集状況は豊富なのかとても知りたいところです。

特に資格取得を目指している人や資格取得した人にはどこで働けるのか、どう働くのかは生活のかかった大事な話になります。

ここでは行政書士の就職先や求人の募集状況などについて紹介していきます。

行政書士の主な就職先

司法書士や弁護士の場合、どこで働くのか、どういうところへ就職するのかイメージしやすいですが、行政書士の場合は、行政書士の資格を取得した後、どこで働くのかどういう就職口があるのかについては意外と知られていません。

行政書士の資格を取得したらどういう就職先があるのでしょうか?

行政書士の主な就職先についてまとめてみました。

法律事務所もしくは行政書士事務所

行政書士の資格を取得したら独立する人が多いですが、中には法律事務所や行政書士事務所などで働くケースがあります。

行政書士としての必要な実務経験を積んで後々独立する人やそのまま事務所で働き続けるケースもあります。

独立開業

行政書士の資格を取得したらほとんどは独立開業して業務を開始します。

街中にオフィスを借りて事務所を設立する人もいれば、自宅で開業する人もいます。

弁護士や司法書士のようにどこかの法律事務所で研修をする必要がないため、資格を取得したらわりと早い段階で独立開業することができます。

行政書士の働き口はどの程度あるの?

行政書士の働きぐちはどれくらいなのでしょうか?

弁護士や司法書士の場合、資格を取得したらどこかの法律事務所や司法書士事務所で研修をしながら仕事を覚えるケースがほとんどです。

しかし、行政書士の資格を取得した後、独立やフリーランスとして働く人が多いためかあまり行政書士としての募集を見ることがありません。

行政書士としての働き口は限定的ですが、一般企業や法律事務所などで行政書士の仕事に携わることで行政書士の資格を活かすことは可能です。

行政書士の転職事情

行政書士は独立開業やフリーランスになる人が多いですが、企業に勤める人もいます。

企業に勤めるケースは、法務部や総務部などに所属するケースです。

企業の法務部や総務部に所属すると行政書士としての知識を活用して働くことが可能です。

転職事情についても一般企業の法務部や総務部に所属して転職先も同じように企業の法務部や総務部へ転職するケースが散見されます。

ただ、行政書士の転職事情として、例えば、一般企業に勤めていて転職するとなった時、求人サイトや転職エージェントを活用することが多いかもしれませんが、どの求人を見てもどんな転職エージェントから紹介される求人広告にも「行政書士の資格を持った人限定」や「行政書士の資格を有する人、優遇」などの文言はありません。

行政書士の資格が募集要件になることは稀なので面接時や入社後に行政書士の資格を活かせる旨をアピールするのがほとんどです。

もう一つの転職事情としては行政書士事務所から行政書士事務所へ転職するケースです。

同じ行政書士事務所なら行政書士の資格を活かして仕事をすることが可能です。

しかし、法律事務所や司法書士事務所、税理士事務所に比べると行政書士事務所の数はあまり多くないため、募集も限られてきます。

場合によっては法律事務所や司法書士事務所、税理士事務所などで働き、業務の一環で行政書士の資格を活かした許可申請業務などに携わるケースがあります。

行政書士の給料事情

行政書士の仕事は、士業なので給料がどれくらいもらえるのかとても知りたいところです。

士業なので弁護士や司法書士のように高収入を期待している人が多いかもしれません。

実際のところ、行政書士の平均年収は600万円前後と言われています。

ただし、中には2,000万円以上稼いでいる行政書士もいます。

平均給料だけを見るとそこまで高い給料ではありません。

しかし、努力次第で収入を上げていける仕事であることは間違いありません。

個人差があるため、平均年収は低めになっています。

行政書士として成功する人しない人

行政書士として独立開業すると成功する人ばかりではありません。

独立開業したけど思うように成果を上げれず辞めてしまう人も少なくありません。

行政書士として成功している人とそうでない人にはどんな特徴があるのでしょうか?

これから行政書士を目指す人にとって独立開業後、もちろん行政書士として長く続けていきたいため、成功する人と成功しない人の特徴や違いについて紹介していきます。

成功する人

行政書士として成功する人の共通している特徴は、3つあります。

開拓する力があること、マーケティング力があることと根気強いことです。

これらのポイントをもう少し詳しくまとめていきます。

開拓する力がある

行政書士の仕事を始める、開業するにあたり、クライアントは向こうからやってきません。

弁護士や司法書士も同じですが、資格を取れば仕事がもらえる時代ではないので資格を取ってからがスタートになります。

行政書士も資格を取って初めてスタートになるため、そこからクライアントを開拓しなければなりません。

クライアントの開拓仕方に正解はないため、自ら足を使って開拓するもしくはSNSを活用して開拓するなど方法は様々です。

行政書士として成功している人は、クライアントを獲得する開拓力がキーワードになります。

マーケティング力がある

行政書士として成功するためにはマーケティング力も必要です。

クライアントを開拓するためにはマーケット状況が把握できることがライバルに差をつけるポイントです。

ライバルと比べて何が強みなのか、何が劣っているのか、どういう分野がニーズの多いところなのかなどマーケティング力を生かして市場分析をし、自分が最適なマーケットに的を絞っていくことで成功する確率は高まっていきます。

根気強い

事業は開業してすぐに軌道に乗ればいいのですが、全員が全員軌道に乗るわけではありません。

トライアンドエラーを繰り返して3年経ってようやく軌道に乗るケースもありますし、いきなり軌道に乗るケースもあります。

いつのタイミングでビジネスが軌道に乗るかをよむのは容易ではありませんが、継続すること、継続して事業を続けていくことは大切なことです。

事業を継続していくためには根気強さが必要になります。

行政書士として成功する人は、根気強く失敗した理由を検証し、少しずつ方向転換をしていっています。

根気強さは成功の秘訣の一つです。

成功しない人

先ほどは行政書士として成功する人の特徴を紹介しました。

逆に行政書士として成功しない人にはどういう特徴があるのかとてもきになるところです。

成功しない人の特徴は、持続性がない、方向性が定まっていないや検証をしないことです。

ここでは、成功しない人の特徴についてまとめてみました。

持続性がない

行政書士として成功しない人の特徴の中には、持続性がないことが挙げられます。

行政書士の仕事は、資格を取ってスタートになります。

事務所を開業してスタートになります。

ほとんどの人がまっさらな状態から始めるため、根気強く事業を続けなければなりません。

始めた当初は予期せぬトラブルがあったり、失敗があったりします。

成功する人はここでなぜ失敗したのかを考えて今後の活動に反映していきますが、行政書士として成功しない人は、ここで諦めてしまうもしくは検証せずに闇雲に仕事に手を出していきます。

結果が出るまで持続して同じことをトライエラーしながら続けることが行政書士として成功するために必要なことですが、行政書士として成功しない人は、持続性がないため、すぐに辞めるもしくはすぐに方針を変えてしまいます。

方向性が定まっていない

行政書士として活動を開始した際、どういう行政書士になりたいのかを行政書士として成功する人のほとんどは将来イメージや将来設計があります。

しかし、行政書士として成功しない人は、漠然とした将来目標しかなく、漠然とした将来目標しかないため、事業途中で事業目標をコロコロと変えて方向性が定まらない傾向にあります。

方向性が定まらずあれこれと取り入れて何がしたいのかどうしていきたいのかを自分自身が忘れてしまい、闇雲に仕事をしているだけになってしまいます。

方向性が定まっていないことは、成功しない人の共通点になります。

検証をしない

行政書士の仕事を独立開業した際、ビジネスが軌道に乗るかどうかの答えはありません。

行政書士として仕事を進めていく上での正解もありません。

努力次第でビジネスが軌道に乗るかどうかが決まります。

ただ、失敗する人の特徴として失敗したことを検証しない、なぜなのかを考えないことが共通しています。

ビジネスで失敗はつきものですが、成功する人は失敗したことをなぜ失敗したのか検証し、次に活かしていきます。

しかし、行政書士として成功しない人はちょっとした失敗でも検証せず、諦めてしまう傾向が強いため、行政書士の仕事を長く続けず、辞めてしまうことがあります。

これからの行政書士

これから行政書士を考えている人は、まず、自分の強みをどう行政書士に活かせるか、今までの経験を行政書士としてどう活かしていくかを考えなければなりません。

行政書士の仕事は AIにとって変わられると言われています。

しかし、行政書士でなければできない仕事があります。

開業届けを出す人を助けることができるのはAIではなく、行政書士になります。

ただ、今までのように資格があれば仕事がある時代ではないので自分の強みや経験を活かせるところは何か、行政書士の資格と自分の強みを活かして仕事にいいシナジー効果を生み出すのはどういうところかをしっかりと考えておきましょう。

まとめ

行政書士の仕事は、資格試験が難しいだけでなく司法書士や弁護士に比べて仕事内容のイメージが少ないため、行政書士がどういう仕事なのかを知らない人がいます。

また、行政書士は就職先がない、将来がないとのイメージも少なくありません。

行政書士の仕事は、資格取得して日本行政書士会連合会に登録するとわりと早い段階で独立開業できることや他の資格と組み合わせることで業務の幅が広がります。

将来的に独立開業したい人や士業の仕事で何か人の役に立ちたい人などにとってはとても魅力のある仕事です。

行政書士の仕事について今回の記事を通じて知って頂き、興味を持って頂けたなら嬉しく思います。

ぜひ将来の選択肢に行政書士を加えてみてはいかがでしょうか?