「自動車工場の派遣の求人ってどれも高時給だけどキツいんでしょ?」と思われる方も多いかもしれません。

求人誌や転職サイトなどでよく目にする‟自動車工場の派遣”の求人。

興味はあるけど仕事内容がよく分からないので応募するのはどうしようかな…という人も多いのでは?

今回の記事ではまず、自動車工場での派遣の役割や仕事内容、求められるスキルといった基本的な情報をお伝えします。

そして、実際に自動車工場の派遣になるための流れやどんな人が向いているのかなど知っておくとお得な情報まで詳しく説明していきます。

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まずは「自動車工場 派遣」の仕事例をチェック

自動車工場での派遣の役割は?

まず知っておいていただきたいのですが、自動車工業で働く人の雇用形態は3種類です。

各自動車メーカーにより呼び方は異なりますが、一般的に正社員、契約社員(期間工)、派遣社員の三つに分かれます。

各雇用形態の特徴は以下の通りです。

正社員

一般的な会社の正社員と何ら変わりはありません。

機械や設備のメンテナンス等は正社員でなければ行えません。

それ以外の作業に関しては、一般の正社員であれば契約社員・派遣社員と作業する内容はほぼ一緒です。

契約社員

いわゆる”期間工”と呼ばれる雇用形態。

6ヶ月間などの「期間限定」で契約をします。

派遣社員との主な違いは給料面で、月々の基本給は一般の正社員と大差がない代わりに満期慰労金などの手当が充実しており、短期間でガッツリ稼ぐことが可能なスタイルとなっています。

派遣社員

契約社員と同じく、期間ごとに契約・更新をして働く雇用形態。

派遣会社によって家賃無料やプチボーナスの制度があったりしますが、契約社員ほど手当は充実していません。

代わりに時給が高く設定されているのが特徴です。

作業内容に関しては三つの雇用形態に差はなく、機械のメンテナンス・修繕以外の現場での作業はほぼ万遍なく行います。

また、現場単位でのミーティングなど製造業務以外の仕事や活動もありますので事前に心得ておいてください。

派遣の自動車工場での仕事内容は?

自動車工場では塗装や組立などの部署が設けられています。

更に、その中でいくつもの工程に分かれて、各工程ごとに決められた作業を行います。

こちらも各自動車メーカーにより数や名称は異なりますが、以下のような流れを経て自動車が作られます。

プレス・成型 → 溶接 → 塗装 → 組立 → 検査

続いて各部署ごとの主な目的や作業内容を説明します。

プレス・成型

コイルと呼ばれる板状の金属をプレス機で加工し、ドアやボンネットなどの自動車のボディーの各パーツに成型される部署。

作業員はプレス機で加工されたパーツを指定の場所へ運搬したり、加工されたパーツに不具合がないかのチェックを行ったりします。

溶接

プレス・成型で作られた各パーツを溶接して繋ぎ合わせたりする部署。

ここで一般的な自動車の外観の骨組みのような状態になります。

塗装

ここでは溶接で作られた骨組みに色がつきます。

何層かに分けて塗装を繰り返し、シーラーと呼ばれる防塵・防錆・防水処理を施したりします。

組立

塗装で色付けされた骨組みに、エンジンやブレーキシステムなどの自動車を動かすための様々なパーツが取り付けられます。

ここまでで自動車自体を製造する過程が終了します。

検査

最後に、ここまでに製造された自動車がきちんと動くかや危険はないかなど、何百項目にもわたる検査が行われます。

目視確認や試運転を経て、お客様にお届けしても問題ない状態にして出荷されます。

各部署では主にライン作業や運搬作業がメインになり、この他にも機械のトラブルを修繕する部署やパーツや加工材料の管理を行う様々な部署があります。

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自動車工場の派遣の仕事で必要なスキルや適性とは?

体力

ライン作業であれば、ラインが動いている間はずっと動き続けなければなりませんし、自動車を扱っているので力が必要な業務を担当する場合もあるのである程度の体力のある方にはおすすめです。

しかしあまり体力に自信がない人も、最初は辛いですが続けていく内に仕事で必要な体力はついてきますので、あまり気にしすぎなくても良いでしょう。

判断力

大抵の不具合やトラブルは工場内で発見されますが、稀にそのまま販売代理店や購入したお客様の元に流れてしまうことがあります。

そうなってしまった場合は‟リコール”などの大問題に発展し、会社に多大な損害が出てしまうことも。

そうならないためにも、作業中に少しでも「何かおかしいな?」と思ったらすぐに上司に対応をお願いするなどの判断力が必要不可欠です。

また危険を伴う作業も多いので、日々の作業や行動にも判断力が欠かせません。

自己管理能力

自動車工場では基本的に交代勤務です。

朝勤と夜勤を繰り返す2交代制でも生活リズムが乱れますが、3交代にもなると更にキツくなります。

体調不良や睡眠障害の状態で勤務してしまうと、労働災害や交通事故の原因にも繋がりかねません。

なので、過度の飲酒や夜更かしなどを控え、健康的な食生活を心がけるなどの自己管理能力が必要です。

手先の器用さ

余程不器用でない限り問題はありませんが、ラインのスピードに合わせて一定の時間内にインパクトを使ってボルトの着脱をしたり、塗料を塗ったりとある程度の正確な作業が求められます。

あまりにも手先の器用さに自信のない人や、病気やケガが原因で上手く手が動かせなかったり震えたりする場合は難しいでしょう。

集中力

仕事中は少しでも集中力を切らすと常に危険やミスに繋がります。

いつも全力である必要はありませんが、せめて休憩までの2時間程度は集中してできなければなりません。

コミュニケーション能力

これは意外に思われる人も多いかもしれません。

接客業ができるほどのレベルをとは言いませんが、ライン内では班での作業になり、チームワークが必要です。

作業者同士の意思の疎通ができていないとスムーズに作業が行えません。

また、工場の敷地内ではフォークリフトやトラックなども行き来しますので、お互いにコミュニケーションが求められる場面も多いです。

社会人として必要最低限の対応力が必須と言えます。

健康であること

自動車工場では、不規則な勤務体系である職業柄、健康を第一に掲げ日々様々な取り組みを行っています。

従業員の身体の安全の確保を大事にしているため、ケガや病気などがあれば絶対に就業ができません。

腰痛持ちかどうかなど入社前には必ず健康状態を確認されますので、注意しておきましょう。

自動車工場の派遣が向いている人の4つの特徴とは?

地道な作業が苦にならない人

現場では毎日同じ作業の繰り返しになります。

基本的には誰でもできるようになっている作業内容ですが、だからこそ続けていくにはかなりの精神力が必要です。

こればかりは向き不向きがあるので、毎日同じ作業をただひたすら繰り返すのは耐えられないという人はやめておいた方が良いかもしれません。

きちんと毎日出勤できる人

「そんなの当たり前でしょ?」と言われてしまえばそれまでですが、契約社員の皆勤手当からも分かるように、工場派遣では休みがちな人が多いというのが現状です。

また、身体的にキツい作業ばかりなので、きちんと出勤している人でも体の不調が原因で欠勤することも珍しくありません。

逆に言えば、きちんと毎日出勤しているだけで職場からはかなりの評価をしてもらえます。

決められたルールを守れる人

こちらも社会人としては当たり前ですが、自動車工場では各作業ごとに細かな手順が設定されていたり安全のための様々なルールが定められています。

誰かがほんの少し自分勝手な行動を取っただけで品質に影響が出たり、事故の危険性もあります。

マニュアルなどの標準作業が嫌いな人には少し厳しいかもしれません。

まとまったお金が必要な人

時給も高く一定の期間で更新する契約なので、夢や目標のために短期間でガッツリ稼ぎたいという人にはもってこいの仕事です。

また、正社員や契約社員と違って派遣社員では前給制度という日払い・週払いのようなシステムを各派遣会社で利用できるので、生活するお金がなくて困っている人や生活を立て直したい人にもおすすめですよ。

自動車工場の派遣の仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

その他の製造業

食品や精密機器など自動車以外を生産している工場で働くことになっても、自動車工場での就業経験は役に立ちます。

製造業全般に言えることですが、生産しているものが違うだけでおおまかな仕組みや注意すべきポイントは似通っていますので、新しい工場に就業した場合でも製造業未経験者にスムーズに業務内容や注意点が理解できるでしょう。

体力が必要な仕事全般

自動車工場で培った体力や筋力は、様々な体力が必要な仕事に活かすことができます。

例えば、引っ越し業者や宅配業者などでは体力や筋力はもちろんのこと、扱っているものに気を遣うという点でも活かせることができますので、自動車工場での派遣が任期満了になり次の仕事を悩んでいるという人は候補に入れてみてはいかがでしょうか?

自動車関係の仕事全般

カーディーラーや整備工場などでは、自動車工場で働いた経験があるのは強いのではないでしょうか。

専門的な自動車の知識に加えてリアルな自動車製造の経験があれば、営業で大活躍できるかもしれませんね。

これから自動車工場の派遣の仕事に就くには?

では、いざ働こうと思ったらどうすれば良いのでしょうか。

「派遣社員として働くのは初めてだから、どうすれば良いのか分からない」という人もご安心下さい。

実際に自動車工場の派遣として働き始める流れやポイントを説明していきます。

実際に働くまでの流れは?

実際に働き始めるまでのおおまかな流れは以下のようになります。

求人に応募する→派遣会社の面接→自動車工場での面接・試験→就業開始

求人に応募する

まずは転職サイトや求人誌などをチェックし、気になる求人に応募しましょう。

転職サイトなどでは登録フォームに登録して応募する方法もありますが、急ぎの場合は電話連絡で応募すると安心です。

派遣会社の面接

派遣会社にコンタクトがとれたら次は面接です。

遠方などにお住まいの人でオフィスに直接面接に行けない場合でも、ライン面接や近場まで出張面接をしてくれたりと柔軟に対応してくれるので、もし不便なようであれば気軽に問い合わせてみましょう。

また、派遣会社の面接は面接と言っても登録会のようなもので基本的に採用不採用の話にはなりませんが、最悪、紹介予定の派遣先にそぐわない場合でも代わりに自分に適した仕事先を紹介してもらえます。

服装は私服で構いませんが、良い印象を与えておいて損はないので、最低限失礼のないようなものを選びましょう。

※応募したのが人材コンサルティング会社の場合、人材コンサルティング会社の面接→紹介された仕事先を扱っている派遣会社の面接→自動車工場での面接といった流れになります。

この場合でも上記の内容と遜色ありません。

※自宅通勤ではなく入寮する場合はこのタイミングで仮入居し、自動車工場での面接・試験に通過したら正式に入居となる場合が大半ですので、覚えておきましょう。

自動車工場での面接・試験

何日間かの講習の中で会社の説明を受けながら面接や適性検査、体力テストなどを行う場合が多いです。

各自動車工場により内容は様々ですが、ある程度の内容や対策は担当の派遣会社の人に教えてもらえますのであまり緊張せずとも大丈夫ですよ。

業務内容の説明を受けた後にその内容についての筆記試験を行う場合もありますので、メモやペンを忘れず持っておきましょう。

体力テストが心配な人も結構いらっしゃると思いますが、腹筋や腕立てふせを数回やるくらいのようなので安心して下さい。

就業開始

ここまでクリアできればいよいよ就業開始です。

慣れない内はキツいかもしれませんが、健康やケガに注意して頑張っていきましょう。

まとめ

今回の記事では自動車工場の派遣に関して気になる内容やポイントを説明させていただきましたが、いかがでしたか?

決して楽な仕事ではないですが高時給なのは魅力的ですよね。

具体的な内容が分からず思い悩んでいた人も、応募するつもりはなかったけど今回の記事を読んで興味が沸いたので応募してみたいという人も、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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