2020年7月6日

外資系企業で働くことについて、何となく給料が高いとか、海外に行くチャンスが多そうといった程度のイメージしかないかと思いますが、外資系企業で働くことのメリットというものは、それ以上に多くあります。

日系企業とは異なるカルチャーの中で働くことによって身につくビジネススキルであったり、具体的な実務経験であったり・・・。

今回は、外資系企業で働くことについてのメリットを解説していきたいと思います。

もし、外資系企業への就職について悩んでいる人がいらっしゃれば、この記事を参考に検討していただければ幸いです。

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外資系企業で働くメリットとは?

外資系企業で働くことで得ることができるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

実力がしっかりと評価される

外資系企業最大の特徴は「実力主義」であるということです。

日系企業の場合には「プロセス評価」であったり「年功序列」といった風潮が根強く存在しているため、実績がそのまま評価に直結することがなく、時として企業からの評価に対して納得できないことが発生します。

また、給与に対する柔軟性も日系企業は低めで、取り分け20代の社員に対しては低い水準で長らく変化することがなく、如何に実績を上げたとしても給料にダイレクトに影響するということも少ないのが特徴的です。

これに対して外資系企業の評価制度は「完全成果主義」というのが一般的で、実力があるものが成果に応じて評価されるのが普通です。

この部分について、年齢や社歴などというものは一切関係がなく、期初に企業サイドと設定をした計画と目標に対するパフォーマンス、即ち成果に応じた評価が全社員平等に実施されることとなります。

簡単に言えば、「やったらやった分だけ給料が貰える」という仕組みです。

これは、給料に対する柔軟性を高くすることにも繋がっており、短期間での給料アップということも日常茶飯事で発生しています。

反面、実力がなく成果が伴わないケースでは、給料が下げられたり、降格といったシビアな人事評価になるというリスクも併せ持っていますが、評価制度としてはシンプルで分かりやすく、若い内から大きな業務に対してチャレンジをしたという人にとっては打ってつけのフィールドです。

年齢や社歴に関係なく業務が与えられる

日系企業においては「下積み」という考え方が未だに残っている企業が多く、新卒として就職をした場合には、3年~5年近くはある程度簡易的な業務しか担当させてもらえないという慣習があります。

また、担当するクライアントであったり業務に対しても「年功序列」の原則が適応されるのが通例のため、より重要で大口のクライアントについてはいくら実力があったとしても、20代の若手社員がいきなり担当させてもらえる機会というのはほぼ皆無とも言える状況となっています。

これに対しても外資系企業については「実力主義」による考え方となるため、基本的な下積み期間というものはなく、いきなり実業務を任せられます。

その中で、しっかりと実績を上げ、安定した業務推進が可能と判断されれば、短期間で重要クライアントなどを担当することも可能です。

そのような業務担当に対する希望などを自ら上司に進言することも自由であるため、社内のしがらみなどを気にしてただ耐える、というような日本的なビジネス上の風習というものに縛られることはありません。

ただし、全てを自己管理で行っていくことを求められることも隣り合わせに存在するのが外資系の特徴となるので、日系企業のような手厚い研修期間であったり教育担当の先輩社員による計画立てといったサポート体制はなく、いきなり全てを自分自身で考えることを求められます。

自立心が強く自ら積極的に取り組んでいきたいというアグレッシブなタイプでないと、誰も助けてくれないというネガティブな感想を持つケースも少なくありません。

自分のペースでの業務計画を立てることができる

外資系企業における業務進行の基本は「セルフマネジメント」となります。

つまりは、全てが「自己管理」の世界です。

効率を重視し、生産性を最大限に高めるために、企業によっては「ホームオフィス」を採用して会社通勤が発生しないということもあります。

毎日の業務計画を自分自身のペースに合わせて設定することが可能なので、プライベートとのバランスを重視して自己裁量で仕事をしたい人にとっては最高の職場環境が提供されることになります。

その反面、業務における指示などが一切与えられないので、自分自身で計画を立てることが苦手なタイプにとっては、常に放置されて何の手当も受けることができないという不満を感じることもあるかもしれません。

グローバルでのコネクションを持つことができる

外資系企業では、外国籍の社員とのやり取りの機会が多く存在します。

そのため、社内外双方におけるグローバルでのコネクションを作るチャンスが多いということが一つのメリットとなります。

国際化が日増しに進展し、当たり前となりつつある世の中において、自分自身の人間関係をグローバルの範囲で拡大することができるというのは大きなメリットになりつつあります。

外資系企業で身についたこんなスキル

外資系企業に勤める中で身につけることができるスキルには、どのようなものがあるのでしょうか?

ビジネス英語スキル

ビジネス英語のスキルを身につけるためには、外資系企業において外国籍のビジネスパートナーと仕事をするのが最も有効な手段となります。

TOEICのスコアが高かったり留学経験などによって日常会話における英語スキルが高い人でも、ビジネスにおける英語の使用経験がなければビジネス英語のスキルを保有しているとは言えません。

実際に、キャリアパスにおける英語の評価というものはビジネス英語としてのスキルとなりますので、このようなビジネス英語スキルを身につけられるチャンスがあるということは、大きなアドバンテージになります。

セルフマネジメントのスキル

前述の通り、外資系企業の基本的なビジネススタンスの一つが「セルフマネジメント」ということになります。

ビジネスにおける全てのことを、自分自身で管理していくということが求められるため、自己管理能力が日常業務のなかで日々高められることになります。

このことは、ビジネスだけでなく、プライベートの日常生活においても有効的なスキルとして重要で、外資系企業に勤めることのメリットと言えます。

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まとめ

外資系企業で働くことのメリットについて解説をしてきました。

日系企業にはない、外資系企業特有のビジネスカルチャーの中で得ることができる貴重な経験とスキルについては、メリットが多くあるので、少しでも興味があったり、タイプ的に向きそうだと感じるものがあれば、是非一度チャレンジしてみることをオススメします!

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