2020年7月6日

少子高齢化が深刻化しており、どこの施設でも医療職が人手不足となっています。

医療業界で働ける人材を増やそうと、専門の学校は増えており毎年それなりの国家試験合格者が出ているのに人手不足の問題が解決しないのはなぜでしょうか?

また、地域によっては人手が足りないことにより医療の提供が追いついておらず、診療所等の閉鎖が余儀なくされる地域があるのも事実です。

そういった中で、年中絶えることなく出されている医療求人にはどういった職種が多くまた、どういった内容があるのでしょうか?

現代社会の問題を交えながらお話ししていきたいと思います。

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医療の求人にはどんな種類があるの?

まず初めに、「医療職」といっても様々な分野がありますがどういった職種や募集内容があるのでしょうか?

簡単に説明していきたいと思います。

医療求人の募集でよくある施設や事業形態

まず、どのような施設が募集を多くかけているのかをみていきたいと思います。

調べによると、総合病院がダントツで多くの求人を出しています。

やはり、総合病院になると医師をはじめ看護師や臨床工学技士などのコメディカルも多く勤める場所となるので多くの人手を必要とします。

そういった点から、総合病院での求人が圧倒的に多く出ているといえます。

また、事業形態についてですが法人事業が大半を占めており総合病院・個人病院・クリニック・美容外科・老健施設などがあります。

個人事業になると、訪問看護ステーションが多くを占めておりそこでは主に「医師・看護師」が勤務しています。

総合病院の募集でよくある職種

先に、どのような施設での募集が多いかというお話をしましたが次にどういった職種があるのでしょうか。

ご紹介します。

医師・看護師・保健師・リハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)・栄養士・薬剤師・臨床工学技士・診療放射線技師・看護助手・医療補助スタッフといったところがメジャーなところだといえます。

大きな病院になればなるほど、検査・治療・リハビリ・栄養指導まで行っているので多様な職種のスタッフが勤務しています。

年齢制限はあるの?

基本的に年齢制限を設けていない病院・施設がほとんどです。

しかし、新卒を率先してとる傾向はどの施設でも共通でありリハビリスタッフなどになると一施設に配置するスタッフ数が医師や看護師より少なく、一度就職すると退職まで在籍するパターンが多くあり他のコメディカルに比べ求人数が少なくなるといった傾向にあるようです。

どういう事業形態や職種が良いか決まっていますか?

どの施設が良いというふうには一概にはいえないと思います。

なぜなら、まず先に自身がどのようなところで働きたいかといった考えを持つことが最優先になるからです。

個人事業と法人事業は両者どちらにも、メリットとデメリットがあるからです。

個人のライフスタイル・人生プランに見合った施設を選択する必要があります。

総合病院でよくある募集内容とは?

総合病院での求人が大半を占めるとお話しましたが、実際にどういった内容での募集があるのでしょうか?

ここからは、求人の中でも大半を占める「医師・看護師」について焦点を絞り、気になる給料の相場や福利厚生等も交えお話したいと思います。

給与相場

まずは一番気になる給料のお話からしたいと思います。

医師の給料相場ですが、800万円前後が相場になっているようです。

これは勤務医で、当直等もしている場合をさしますが保有している資格等によって上乗せされる場合や、当直手当が病院によって異なる場合もあるので一般的な平均年収はこのくらいということが言えるようです。

次に看護師の給料に関してですが、平均年収が400万前後となっています。

これも、夜勤を月に6回ほど(二交代勤務の場合)行った場合を指すので働き方によって若干の差が出てくることがあります。

勤務時間や休日、残業

医師の場合は、基本週5日勤務の土日・祝祭日がお休みとなっている施設がほとんどです。

また、看護師は知っての通りシフト制といって月の休みが定められておりその休みを、土日・祝祭日関係なく消化する形となるので平日が休みで土日が勤務となることもあります。

また、医師・看護師ともに言えることですが入院している患者さんはいつ何が起こるかわかりません。

特に医師という仕事は、担当する医師は一人しかおらず基本変わりができない仕事でもあります。

もちろん、勤務時間はしっかりと規定されていますが残業を余儀なくされることがほとんどであると言えるかと思います。

看護師は変わりはいくらでもいますが、患者さんの容態が急に悪くなったりした場合はどうしても現場を離れることができないこともしばしばあるので残業が多くなる傾向にあります。

また、看護師の場合休みに出勤になることはありませんが医師の場合、自身の担当している患者さまの対応で病院から呼ばれたり外科の領域になると緊急手術が入ることもあるので休日返上で勤務することもあります。

科によってその差は大きく、眼科や耳鼻科になると急を要することはほとんどないのでしっかりと休みが確保できるといっていいかと思います。

福利厚生

病院によってかなりの差が出てくる福利厚生ですが、大きな病院になるほど充実している傾向にあるようです。

リフレッシュのための福利厚生ももちろんありますが、どの施設も力を入れているのは出産などで休みに入る場合や病気等で病休をとった場合に戻ってきて欲しいのが施設側の本音です。

なので、そこに力を入れていることが多いと言われています。

勤務場所

勤務場所については、大きな病院になるほど入れ替えが多い印象があります。

また、大きな病院ほど多くの人手を必要とするので一回にでる求人も多くなるということです。

求められる人物像

求められる人物像については、就職の時点ではなく免許を取得する時点で言えることだと思います。

両者の職種に共通して言える求められる人物像が「人の痛みがわかり、思いやりがある人」に尽きるかと思います。

もちろん、最初から医師や看護師を目指し国家試験に合格した方もいると思います。

しかしながら、生活のためや家系が医療関係者でなくなくこの道に進まないといけなくなった様な方もいるかもいれません。

様々な理由はあるにせよ、患者さまから見れば同じ医療者であることに変わりはないのです。

しっかりと、相手の心の痛みに目を向け親身に向き合うことのできる人物が求められています。

必要なスキルや資格、経験

必要なスキルは求人内容によっても異なります。

もちろん国家資格の保有だけで十分な場合がほとんどですが、プラスαで専門的な資格を保有しているとその分有利になることも少なくはありません。

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自分にあった医療の求人の選び方や注意点

医療の求人はあらゆるところで行われています。

実際に口コミで就職した方。

ハローワークや求人サイトを経由して就職した方など多様です。

しかし重要なのは、どこでその求人内容を知ったのかではなくどういった内容で働きたいかというご自身の考えだと思います。

それでは、実際どういったことに注意しながら求人を見て進めていけばいいのでしょうか。

ポイントごとにお話したいと思います。

【選び方①】雇用形態から探す

まずは雇用形態からです。

雇用形態というのは「正社員」として働きたいか「派遣やパート」として働きたいかということです。

もちろん、雇用主としては正社員として勤めてくれる方に対するニーズが大きくはなりますが、中には「派遣・パート」産休中のスタッフの代わりとしてこの様な雇用形態を提示してくる施設もあります。

見落としがない様に気をつけましょう。

【選び方②】職種から探す

これは、もちろん保有している資格に順ずる形になるかと思います。

複数の資格を保有している方も中にはいるかもしれませんね。

そういった方は、どの職種で働きたいかじっくりと吟味しましょう。

同じ病院に勤務するとはいえ職種によって業務内容が大きく変わってきます。

【選び方③】会社の業態から考える

難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に説明すると耳鼻科や皮膚科の様な専門の科を取り扱う施設で働きたいのか、逆に原因検索から治療まで一気にできる総合病院がいいのかということです。

「同じ病院だからどちらでも一緒じゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、全く異なる業務内容になります。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

ここまで簡単にお話しましたがいかがでしょうか?

ここでは、皆さんが一番気になっている給料面での求人と雇用形態についてお話します。

給料についてですが、勤務する病院によっても基本給が異なりますし、夜勤がある場合などの各種手当も病院によって差が出てきます。

求人情報で提示されている金額は、夜勤手当などの各種手当が含まれていることが多いので注意しましょう。

仮に、「小さな子供がいるので日勤だけの勤務を希望する」といった場合は病院によっては可能になることもあります。(クリニックの場合、夜勤なしがほとんど)

そういった場合は、提示されている金額より少ない額になりますのでしっかりと確認する様にしましょう。

また、簡単に述べましたが、夜勤をすることを条件としている病院や日勤のみといった条件を提示しているところもあるので、見落としがない様にしましょう。

あとから、やらざるを得ない状況になった場合にしんどい思いをするのはご自身です。

注意しましょう。

【選び方⑤】エリアから考える

勤務する場所もわりと重要なポイントになるかと思います。

同じ求人でも過疎地と比較すると都心の方が給料が高い傾向にあります。

また、自身がどういった環境で生活をしていきたいかが大切になるので、まずはライフプランを設計することをお勧めします。

医療の求人についてよくある疑問

様々な視点で説明していきましたがいたがでしたでしょうか?

自身の生活とてらし合わせ、しっかりと見極めることが重要になることが大切であることがお分かりになったかと思います。

ここからは、医療の求人でよくある質問ついてお話していきたいと思います。

応募方法は?

書類選考に通過したのちに、面接となることがほとんどです。

まずは、求人先の募集要項にしっかりと目を通しましょう。

面接でよく聞かれることは?面接合格の秘訣!

面接でよく聞かれることは、新卒の場合目指す「〇〇像は?」ということや、「なぜこの道を選んだのか」ということです。(〇〇には医師や看護師といった専門職種が入ります)

また、転職者に関しては「前の職場を辞めた理由」や「今後どういった医療を提供したいか。また、そこにどの様に携わっていきたいか」といったあたりかと思います。

面接に際しては、医療職のみに言えることではないのですが嘘偽りなく自身の思いをまっすぐに面接官にぶつけることだと思います。

未経験でも応募できる?

もちろん、新卒採用のところもあるので未経験者でも求人があります。

正社員、派遣社員、アルバイトの募集があるの?

求人内容によって異なりますが、様々な雇用形態があります。

ご自身の希望する雇用形態が決まっているのなら、雇用形態から検索していくのも一つの手です。

雇用形態によって給与体系はどう違う?

雇用形態によって給料は大きく変動してきます。

一番収入が大きくなるのは、正社員で勤務した場合になるかと思うので確認してみましょう。

残業って多いの?

職種によって異なります。

シフトの自由度ってどうなの?

こちらも、勤務先によって異なるので一概には言えません。

資格って必要なの?

国家資格の保有が必要になります。

看護助手に関しては、特別な資格は不要です。

医療のお仕事で知っておくべきこと

コミュニケーション能力が重要

個人プレーではなく、チームで行うのが医療です。

医師を筆頭に各種コメディカルが一丸となり提供することでより良い医療の提供ができると言われています。

また、患者さんとのコミュニケーションも重要で相手の本心をしっかりと見極める重要な鍵になり闘病意欲を引き出すきっかけ作りにも繋がります。

医療界で働く上で「コミュニケーション能力」は必須であるといっても過言ではないと思います。

責任を伴う

ご存知の通り、人の命に関わるお仕事になります。

それゆえ、責任能力もかなり問われてくることになります。

適当な気持ちで仕事をすることは決して許されませんし、してはいけないことです。

ある程度の覚悟を持って仕事をしなければなりません。

医療の仕事が向いているかどうかは、こちらの記事を参考に!

まとめ

いかがでしたでしょうか?医療業界で求められる、求人内容や求められる人物像まで簡単に説明してきました。

医療業界というのは安定している仕事ではありますが、責任が伴うお仕事です。

真摯に向き合える人材が現場に増えることで、これからの医療のさらなる発展に繋がっていくのだと感じています。

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