
葬儀屋の年収・給料はどのくらい?私の周りの相場や年収の決まり方を紹介します
ほとんどの人が一生に何度か参加することになるであろう葬儀。
その葬儀には司会の仕事があります。
でも、「葬儀司会のお仕事」ってコアな部分になるため、なかなか情報収集できないですよね。
今回は私の過去の経験から、葬儀司会求人のコア部分の内容や疑問について解説いたします。
葬儀の際に司会進行を行うことになるため、当日の流れや段取りを全て把握し指揮する、司令塔の役割を担います。
葬儀は、1つ1つの葬儀それぞれで、対応しなければならないことが異なります。
本当に1つとして同じものはありません。
宗派が違うだけでも進行の仕方が変わりますし、準備する物も変わります。
またその時々に応じて、葬儀全体の進捗度合いも異なるため、何に時間をかけ何を短縮するかなど、前もってシュミレーションできるものではありません。
瞬時に考え対応し、周囲へ指示し、葬儀全体をトラブルなく、決められた時間内に収めつつ、故人の最期を送り出すという、責任重大なお仕事です。
司会は全体を把握し、スムーズに葬儀を進行させる役割が求められます。
葬儀にはたくさんの人が関わりますが、それぞれに、式が始まる前に役割があります。
花屋さんは祭壇を飾りますし、祭壇業者は祭壇を作り、僧侶はお経を読むという役割があります。
それぞれの役割が滞りなく進んでいるかどうか確認し、少し急がなければならないなどがあれば指示し、故人の家族と当日の流れを打ち合わせを行い、全体把握を求められます。
「司会者に聞けば段取りが分かる」という位置付けになるため、どこがどれぐらいの進捗なのか、何に気をつけておかなければならないのかなど、段取りや流れ、起きている問題から解決方法までを把握し、的確に指示し、故人の家族や弔問客が不安に感じないように対処することを求められるでしょう。
葬儀司会という枠組みで募集されることが多いでしょう。
又は、大手企業が多いですが、葬儀も婚礼も両方執り行っている場合は、両方対応できる人ほど会社としては欲しい人材になるでしょう。
葬儀も婚礼も「式全体の把握をする」という点では同じ役割と言えます。
募集している求人の仕事内容を確認するようにしましょう。
月給というより1勤務あたり幾らという価格で表示されることが多いです。
地域や会社によって異なるかと思うのですが、平均で1勤務あたり10,000~12,000円前後でしょう。
しかし、経験などによってこれも異なってきます。
高いか低いかで言うと、決して高くはないでしょう。
司会している所要時間は2~2時間半ですが、準備や打ち合わせなどを考えると、大体式開始の5時間程前に現地入りしていることがほとんどですので、1勤務当たり7~8時間勤務という計算です。
決して高いお給料をもらえるといえません。
勤務時間は1つの式でだいたい7~8時間となりますが、雇われている雇用形態によって、休日や残業なども異なってくるでしょう。
葬儀司会はフリーランス契約をしている方も多く、主婦の方などもいます。
また、他の司会の仕事をしているケースもあり、正社員・契約社員・パートなど、通常の雇用形態ではお仕事をされない方が多いのが特徴的です。
しかし、誰もが名前を知っている大手の葬儀会社では、役割が割り振られるため、司会を専属でされる方もいます。
この専属となっている方は通常の企業と同様で、正社員・契約社員という雇用形態で勤務するケースが多いです。
その場合、休日出勤の可能性もありますし、当然人手不足や式が複数重なるということになれば、残業も発生します。
特に残業に関しては、平均で月30~45時間分を基本給に加算済みという葬儀会社が多い為、1勤務あたり2時間ほど残業があると考えておいた方が良いでしょう。
福利厚生については正社員・契約社員ということであれば、通常の会社と同様の社会保険完備、有給休暇などはほぼ完備している会社が多いでしょう。
大きい葬儀会社であれば、振替休日制度や産前産後休暇、誕生日休暇なども完備していることもあります。
葬儀会社の規模によりますが、基本的には多数のスタッフと一緒に業務することが多いでしょう。
地域密着で家族葬メインとなると、事務の方やご遺体を搬送する者なども同じ空間で仕事をすることが多いです。
大きい会社になると、事務の方が葬儀会場の場所や故人の名前や喪主の名前などが書かれている資料を、設営部隊に渡すことになることが大半です。
司会は現場の仕事とは言え、事務所にも出入りすることが多くなるといえるでしょう。
また1式に対してスタッフ数名で連携を取るため、チームワークは必要不可欠です。
葬儀司会とは謂わば専門職に近い職業です。
求められる人物像も少し他の職業と異なります。
ではどういう人材が求められるのでしょうか。
瞬時に様々な状況を把握し、判断することが求められる仕事です。
決してミスは許されません。
故人の式は1回しかありませんので、やり直しは出来ない為、臨機応変に対応できる能力が最も問われる職業と言えるでしょう。
ミスが許されない上に、マニュアルがある職業ではありません。
特に式毎に様々なトラブル等が起きることが多いため、上手く対応できないからといって逃げ出すわけにはいきません。
もし逃げ出してしまえば、その式は故人を気持ちよく送り出すことができないものになります。
何が起きても必ず、「良い最期を迎えさせてあげられた」と思われるようにする、という強い覚悟と責任感が必要となります。
責任をもって物事に対して取り組める方が望ましいでしょう。
葬儀司会者は人前で堂々と話をしなければなりません。
物事に動じない度胸ある方でないと、なかなか難しい職業だと思います。
必要な資格やスキルなどは特にありません。
司会者になるためのセミナーや学校も存在しますが、特に必須条件ということでありません。
強いて言えば、過去の経験で、大勢の前でプレゼンをしたことがあるとか、人前で話すことを経験したことある方は、アピールすることはできるでしょう。
また資格習得までは必要ないと思いますが、宗派の違いなどは独学で学ぶことができるので、知識として持っていて損する内容ではないと言えます。
葬儀司会の仕事に活かせる経験は、こちらの記事を参考に!
葬儀司会の求人を見ただけでは、どこを見て良い・悪い求人か判断できないのではないでしょうか?
そもそもオススメ求人とはどういう部分で判断のするか、難しい問題です。
求人情報でみるべきポイントと、そのポイントから読み取れる良し悪しをお伝えします。
良い求人内容というのは、雇用形態や金額を詳しく書いてくれています。
上でもお伝えした通り、フリーランス契約も正社員雇用も双方が可能な仕事なので、雇用形態を見ることで、自分自身がその求人にマッチしているかどうかも判断しやすくなります。
また、どちらの雇用方法も可能な場合は、給与金額も△△~△△円という最低金額から最高金額まで明記してくれています。
正社員雇用で考えている場合は特に、生活水準を変えずに転職ができるのかということがチェックできます。
しかしフリーランスは一種のプロ契約になりますので、経験値や経験年数に応じて報酬額が異なるため、面接時に詳しく聞いた方がズレは生じにくいでしょう。
フリーランスの場合は、週または月に何本の式の司会をこなすことを会社側が求めているのかによって、稼働時間や出勤日数を割り出すことができます。
正社員勤務の場合は、職業的にシフト制が多いのが現状です。
「完全週休2日制」なのか、夜勤の勤務があるのか、シフトは何交代制かなど、事前に把握しておく必要があります。
よく葬儀関係は激務と言われます。
その理由としては、勤務時間が定まっていないことや休みが取れないという理由にあります。
人がお亡くなりになるのに、時間やタイミングなどは関係ありません。
だからこそ、従業員の数やシフト体系というものを明確に開示してくれる会社は、信憑性が高い求人情報と言えるでしょう。
葬儀会社によっては、セレモニースタッフとして司会のみならず、様々な式の準備を手伝う必要がある場合があります。
準備というのは椅子を並べたり、受付の準備をしたりなど、式開催までの必要となる準備全般を指します。
準備も行うとなると、1式あたり10時間ほど時間を要すると思った方がいいでしょう。
こうした求人は、正社員雇用をしたいと考えている会社に多い求人内容となるので、フリーランスを希望する方にはマッチしない可能性が高いと思います。
万が一、フリーランス契約でも準備の手伝いも条件に入るようであれば、その分の報酬がどうなるかという点もしっかりと明確に、業務開始前に詰めておかなければなりません。
葬儀司会者は大きく分けて2つの雇用形態があります。
一つは通常の会社と同様に正社員として雇用されるパターン、もう一つはフリーランスとして個人事業主となり、仕事に応じて勤務し報酬をもらうというパターンで、このどちらかになることが多いです。
フリーランスとして司会業が成立するには、プロとして認定されなければなりません。
フリーランスはリスクも大きいですが、企業に属するより自由に仕事をする時間や期間を選べ、報酬も自ら交渉することができます。
自由に仕事をするとき、しないときのメリハリと、報酬を自分で交渉したい場合はフリーランスの方が向いているでしょう。
しかし、フリーランス契約というのは個人事業主になるため、経費や報酬も全て自分自身で価格交渉を行う必要があります。
出張が伴う場合は、旅費を幾らでもらうのか、対応可能エリアをどこまでの範囲にするかなど、全て自分で決め仕事を取りに行く必要があります。
自由というメリットと同時にしっかりと計算をした上で交渉しておかなければ二束三文になってしまう可能性も大いにあり得ますので、慎重に報酬額を交渉するように注意しましょう。
安定的に決まった額面を定期的にもらいたい場合は、正社員雇用を選ぶ方がいいでしょう。
葬儀司会という仕事内容は、なかなか情報を得ることも難しく、疑問に感じることも他の職業より多いのではないでしょうか。
そこでここからは、よく疑問に感じられる内容をお伝えします。
通常の職業でも、面接でどんなことを聞かれるか不安に感じますよね。
でも葬儀司会は更に予想しにくいですよね。
実際には、主に聞かれるのは志望動機です。
なぜ葬儀司会者の仕事をしようと思ったのか、きっかけは何だったのかなど、深堀される可能性は非常に高いです。
理由としては、少し特殊ともいえる業務のため、面接官としても何故この仕事をしたいと思ったのかということを、純粋に知りたいと思うからです。
志望動機等はしっかりと話せるように準備しておくといいでしょう。
葬儀司会者は基本的に自分で文章を考えます。
故人がどんな人柄でどんな趣味があって、何を楽しみにしていたかなど、弔問者や遺族に故人を思い出していただいたり、思いを馳せて頂くような内容を話さなければなりません。
感情をこめて、言葉や声のトーンなども変化させ、故人のことを思い出し、しっかりと最期の挨拶を全員ができるようにしなければなりません。
葬儀を終えてから遺族の方や、喪主の方から良い式でしたと言われると、この仕事してて良かったと思えるでしょう。
資格は特に必要ありません。
しかし、実務的に必要となるのは、宗派を覚えたり、宗派ごとの葬儀の司会進行です。
宗派によって全て変わってきます。
こうした知識が必要になります。
また宗派によってはマナーの部分も異なりますので、宗派に関しては必ず覚える必要がある知識と言えるでしょう。
このように、葬儀司会のお仕事は少し特殊です。
専門的知識も少なからず必要となり、向き不向きが明確に出やすいのが特徴です。
しかし、フリーランスという道もあるため、手に職を持つという部分では非常に価値ある仕事です。
また、やりがいもしっかりと得られる仕事でもあります。
もちろん華やかなお仕事ではありませんが、「自分の最期はこうしたいと思うのではないか」など、自分だったらどう感じるかということを考え、遺族の気持ちを汲み取り、しっかりと最期のお見送りができるように演出する素晴らしい職業です。
是非、参考にして頂ければ幸いです。
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