2020年7月6日

ブライダルカメラマン求人は、どのように探せばよいのでしょうか。

また、ブライダルカメラマンの雇用形態にはどのような種類があるのでしょうか。

結婚式にいるカメラマンの求人募集や詳しい内容なんてなかなか普通の求人誌では見かけないですよね。

ここでは、なかなか他では知りえないブライダルカメラマンの実際の給与相場や、気になる疑問にお答えします。

ブライダルカメラマンの裏話も必見です。

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ブライダルカメラマンの求人のおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

式当日、ブライダルカメラマンは、現地の結婚式場へ直接向かいます。

機材一式を抱えてスーツ姿で会場入りするのは、式開始のおおよそ1時間前です。

その後すぐに新郎新婦や親族と挨拶を交わし、撮影準備に入ります。

撮影対象は、言うまでもなく結婚式全般です。

新郎新婦のその日のメイクから、挙式、披露宴、招待客の見送りまで、結婚式の一日を隈なく撮影します。

もちろん、新郎新婦の立ち姿や、親族を交えた集合写真などの撮影も含まれています。

更に当日は、アルバム編集に必要な会場風景、装花、ケーキなども併せて撮っておきます。

また屋外で前撮り、あるいは式前にロケーション撮影を行うこともあります。

結婚式の撮影形態は様々です。

けれども、僅かでも打ち合わせの機会を持てるなら、新郎新婦の希望や要望に沿うよう、当日の撮影に備えます。

ブライダルカメラマンの求人の種類について

ブライダルカメラマンの求人にはどのような種類があるのでしょうか。

まずは正社員、そして契約社員、アルバイトの求人の募集があります。

あるいは、フリーランスのカメラマンの立場で契約を結ぶこともあります。

正社員や契約社員で働くカメラマンは、その多くが写真館や挙式場に所属しています。

アルバイトは、写真館が採用することもありますが、大抵の場合ブライダルカメラマン専門の会社が募集します。

フリーランスのカメラマンは、ホテルや専門の式場への出入りを制限されることもあります。

社会的信用という点では、法人に所属するカメラマンよりも劣るからです。

そのため、フリーランスのカメラマンは新郎新婦の知人、友人として参加するなどの処置を講じます。

ホテルや式場では、何かトラブルが発生した際の責任の所在を明文化しておきたい思惑があります。

そのことからも、一般的には写真館や法人との間で契約を結んでいます。

ブライダルカメラマンを求める施設の求人募集

ホテルや専門式場内の提携写真館

ブライダルカメラマンの求人で最も多いのが、ホテルや専門の式場と提携する写真館からの募集です。

結婚式や披露宴を行うホテル、専門の式場では、その施設内に提携する写真館が併設されていることが多くあります。

その写真館でカメラマンを募集することがあります。

写真館で働くカメラマンの多くは正社員です。

ブライダルカメラマン専門の会社

他にも、ブライダル関連の会社がカメラマンを募集することがあります。

専属でブライダルカメラマンを抱える会社、ブライダルドレスを扱う会社、映像の演出を包括して手掛けるブライダル会社などです。

そこではまた、結婚式の重なる土日祝日のみを対象にアルバイトを募集することがあります。

ブライダルカメラマンの求人募集で見かける職種

ブライダルカメラマン・フォトグラファー

ブライダルカメラマンの求人でよく見かける職種に「ブライダルカメラマン」または「ブライダルフォトグラファー」という名称があります。

どちらも結婚式や披露宴の写真を撮るカメラマンです。

ブライダルビデオカメラマン

多くの場合、ビデオの撮影も同じ写真館、ブライダル会社で行っています。

そのため、ビデオ撮影をするブライダルビデオカメラマンを同じ会社で募集することもあります。

結婚式や披露宴の仕事に携わることでは一緒ですが、映像の場合、重いカメラを構えてカメラアングルを決める点、場面転換を違和感なく展開させる点などで、写真とはまた違った技術が求められます。

写真館受付

ブライダルカメラマンを募集している写真館や会社では、結婚式の受付や案内係を募集することがあります。

新郎新婦が式場を決める際のプランの説明と同時に、ブライダルカメラマンについて説明する機会もあります。

経験したことのないブライダルカメラマンをいきなり目指すよりも、まずは周辺にある業務を経験して、カメラマンの仕事の内容を把握するのも一考です。

同じ業界の関係者として、ブライダルカメラマンと実際に話す機会もあり、日頃の接触から懇意を得て、どのような仕事をするのか知識を吸収しておくのも良いかもしれません。

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ブライダルカメラマンの求人でよく見かける募集内容

それではブライダルカメラマン求人でよくある募集内容にはどのようなものがあるのでしょうか。

細かい条件等について見ていきましょう。

給与相場

まずは気になる給与相場ですが、アルバイトの場合は一般的に時給1,200円~1,600円程度です。

額面だけを見ると、なかなか魅力的な時間給に映るかもしれません。

しかし、内容を詳しく見てみる必要もあります。

ある会社では、「結婚式と披露宴にかかる時間」のみを給料の支払い対象としています。

この場合、結婚式直前の撮影準備は実務とは見なされていないことが分かります。

そのため、例えば仕事で4時間~5時間の間拘束されたとしても、実際には3時間の給与しか支払われないということがあります。

アルバイトでブライダル撮影の助手につく場合は、その給与の対象となる時間について明確な説明を求めておいてほうが間違いありません。

次に正社員ですが、月収は18万円~30万円程度が相場です。

金額に幅がありますが、これは経験や技術の違いが大きく反映されてくるためです。

経験が豊富になれば給与は上がり、また高度な技術を持つカメラマンであれば、会社が認めた時点で給料は上がります。

勤務時間や休日、残業

アルバイトの出勤は、土日祝日日勤務が中心になりますが、正社員の場合は土日祝日を問わずフルタイムで撮影に従事します。

土日祝日に集中する結婚式に備えて、例え立場が正社員であっても、休みは平日に取ることがほとんどです。

残業は、新郎新婦との打合せなどによって発生します。

例えば新郎新婦が会社勤めである場合、仕事を終えた19時頃から打ち合せを開始します。

熱のこもった話し合いになれば、打ち合せはかなり遅くまで長引きます。

また、式や披露宴に遅延が生じて時間が押し、残業になることもあります。

結婚式・披露宴では、ハプニングやサプライズもつきものです。

これを踏まえて、結婚式・披露宴は、進行表通りにいかないのが現実だとわきまえておくことも大切です。

福利厚生

ブライダルカメラマンの福利厚生は、ホテル内の提携写真館であれば、ホテルの従業員割引やレストランの食事券などを利用できるかもしれません。

また、専門の式場のカメラマンであれば、友人や知人の結婚式を紹介することで優遇措置を受けられるかもしれません。

アルバイトでも、長く勤めていればそれなりの優遇措置があるはずです。

勤務場所

ブライダルカメラマンの勤務先は、言わずと知れた結婚式場です。

更にブライダルカメラマンの会社も結婚式場に近い場所に事務所を構えていることが多く、打ち合わせやその他の面談で事務所に顔を出す機会があります。

また、ビデオカメラマンは、撮影したビデオテープの受け渡しや編集作業で事務所に立ち寄る機会があります。

ホテルや専門の式場にある写真館での勤務の場合は、ほぼ毎日写真館に出勤しています。

因みに写真館には立ち姿や親族写真の撮影をするスタジオが併設されていることも多く、カメラ機材の保管、編集や加工のための機械が備えられています。

求められる人物像

カメラマンは皆そうですが、写真のクオリティを求めて妥協しない人こそがブライダルカメラマンに求められています。

結婚式や披露宴は、お客様にとっては初めての、それも一生に一度の晴れ舞台です。

その幸せな日に際してブライダルカメラマンは、どの瞬間でもどのシーンでも妥協せず、最高の写真を提供するという心意気でいなくてはなりません。

また、式の参列者の一人として、結婚式では幸せいっぱいの新郎新婦と一体感を持つことが大切です。

式の最中は仏頂面を消して笑顔を心掛け、いつでも緊張感を持って撮影に臨めるよう、日頃から鍛錬された明るさが求められています。

必要なスキルや資格、経験

ブライダルカメラマンに資格は必要ありません。

けれども、カメラや結婚式に必要な知識は最低限持っていなければなりません。

専門の学校を出ているということも大切ですが、もちろん未経験でも構いません。

大切なことは、やる気と体力、知識と経験です。

例えばカメラマンとしての経験はなくても、披露宴会場の配膳のアルバイト経験があるだけでも有利に働きます。

ブライダルカメラマンのおすすめ求人のポイント

ブライダルカメラマンは新郎新婦の幸せをかたちに残すことのできるやりがいのある仕事ですが、撮影ミスだけは絶対に許されない仕事です。

そういった面では、例えカメラマンの専門学校を出ていたとしても即戦力になれるわけではありません。

そこで、まずはアルバイトとしてブライダルカメラマンの経験を積むことがその道への近道です。

その後経験を積んだ段階で、正社員もしくはフリーランスとして独立する選択肢も控えています。

経験を問わない仕事場も多くあります。

経験者からしっかりと学べるように態勢づくりしている会社もあります。

一方で、先輩カメラマンに一つ一つ教えを乞いながら経験を積むことで多くの難題をクリアしていくのも、カメラマンの仕事の一つだと言えるでしょう。

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ブライダルカメラマン求人によくある疑問

ここでは、ブライダルカメラマンを目指している方からよく聞く疑問について答えていきます。

万が一結婚式や披露宴の途中でカメラが故障したり壊してしまったらどうなるのでしょうか?

ブライダルカメラマンは常にメインカメラとサブカメラを2台持って撮影をしています。

どのような場面でもメインカメラとサブカメラ2台を携えて同じアングルから写真を撮っています。

そのため、カメラ1台が故障で撮影できていなくても、もう一方のカメラで写真を残せるようにリスクヘッジしています。

デジタルカメラではあまり見かけなくなりましたが、フィルムカメラの時代にはフィルムがきちんと装着されていなかったり、フィルムのつけ替えに手間取るなどのタイムラグがありました。

あと3カット分フィルムが残っているけどこの後ケーキ入刀でフィルムを多く消費するからフィルムを入れ替えておこう、と先を読んだフィルム交換も一時代前には大切なテクニックの一つでした。

もちろんカメラを丁寧に扱うことが大前提ですから、カメラを三脚から取り外す際にも、その扱いには充分な注意が必要です。

フリーランスのカメラマンが招待客の一人として撮影する場合の注意点

あくまで「招待客の一人」として振る舞います。

そのため、席や料理も用意されています。

料理に手をつけないのも不自然ですから、運ばれてきた料理に少しずつ手を付けながら撮影に専念します。

また、カメラマンだと察知されないように、動きを控えめにします。

いくつかの不自然さは付きまとうものの、プロのカメラマンらしくないように振る舞うことが大切なのかもしれません。

まとめ

ブライダルカメラマンは、新郎新婦の幸せな姿を切り取るやりがいのある仕事です。

しかしそれだけに、ある種の緊張感と特殊な場での気遣いを求められる仕事です。

経験を積み一人前になるまでは、決して給料が高いわけでもありません。

残業時間も多く、体力・気力共に多くを要求される仕事です。

しかし、新郎新婦が共に過ごす幸せな瞬間を納得のいくかたちで切り取れた時、あるいはまたご両親や招待客の方と一緒に楽しめた時、そして何よりも新郎新婦に感謝された時、それまでの苦労が一瞬の内に吹き飛びます。

その瞬間「ああ、この仕事をしていて良かった」とやりがいを覚えることのできる仕事です。

ブライダルカメラマンの仕事に向いている人については、こちらの記事を参考に!



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