求人情報等で目にすることも多くなってきた「葬儀司会」。

時給が高めに設定されていたり、シフト制で希望が出せたりと、メリットが感じられて、気になる方もいるのではないでしょうか?

でも、未経験で葬儀司会の仕事ができるのかどうか不安でもあり、なかなか飛び込みにくい業界ですよね。

では、どんな経験を持っていると重宝されるのでしょうか?

活かせる経験について解説します。

葬儀司会の大まかな仕事内容についておさらいしておこう

葬儀司会の仕事は、葬式での司会はもちろんですが、全体の状況把握と全体の時間や流れを把握することが求められます。

理由としては、司会者は式進行を執り行うことが仕事になります。

だからこそ、何に時間が掛かっていて、どこを短縮すればいいのかを瞬時に見極める必要があります。

また司会者は様々な人に指示を出すことも必要です。

そもそも葬儀は司会者一人で進行できるものではありません。

時間が掛かってしまっているなら、それを早めに終わらせるように協力し合う必要もありますし、長くなった分どこかで短縮するなら、式に携わっているメンバーが共通認識として行動しなければグダグダになってしまいます。

葬儀司会者は司会のみならず、全体の把握と指示出しが必要となるということです。

仕事上の役割とは?

自分が司会する式の司令塔という役割を担うことになります。

誰に何を指示するべきかなど、その時々に判断し、決められた時間内で、故人の最期をお見送りする遺族に満足して頂ける葬儀にできるかできないかは、司会者の司令塔という役割で大いに変わってしまいます。

全体把握と対応能力が司会者には必要といえるでしょう。

葬儀司会の仕事はどんな経験が役に立つの?

当たり前かもしれませんが、葬儀関係のお仕事に携わったことがある方に関しては、知識やマナーなどの部分が身についている状態からのスタートになるため、即活かせる経験になるでしょう。

では、葬儀関係の仕事をしていない方が活かせる経験とはどういったものがあるのでしょうか?

いくつかまとめてみました。

葬儀司会の仕事に活かせる経験にはどんなものがあるの?

相手の話に耳を傾ける営業職の経験

葬儀司会者は限られた時間内で、故人の人柄を遺族からお聞かせいただき、お人柄を言葉でイメージできるようにしなければなりません。

自分自身が話すというより人の話を聞き、どういう言葉を選び、表現するかを短い時間の中で考える必要があります。

その点、営業職を経験されているとヒアリングする能力はもちろんのこと、言葉のチョイスや短い時間の中で話す内容を纏めるという点が大いに活かすことができるでしょう。

マネジメント経験

司令塔としての役割を担うため、人に指示する際の言い方や態度など、偉そうにすることではありません。

周囲に配慮をしつつ、限られた時間内で全員が協力して式を終了させられるようにすることが必要です。

だからこそマネジメント経験をしてきた方に関しては、人への言い方や伝え方など、的確に且つ優しい表現をする方が多い為、チームプレイに最適といえるでしょう。

人材関係の経験者

人材関係は人に寄り添い、その人の気持ちになり、掛ける言葉を考えてあげることも仕事となります。

葬儀も一緒で、遺族に寄り添って対話することを意識しなければなりません。

人の心情や考えを読み取る能力は、葬儀司会者に活かされます。

人前で話す経験

大勢の前で話すという度胸だったり落ち着きは、経験からくる慣れが大きく影響します。

司会業の経験が無くても、人前で話をする経験があったり、プレゼンしたことがあるなど、過去に大勢の前で話をしたことがあれば、そうした経験は葬儀司会のお仕事に役立たせることができるでしょう。

葬儀司会で働くメリットとは?

未経験からでも就職しやすい

特別な技能はなく、未経験からでも採用してもらいやすいです。

また職業柄、一般的な生活では身に付かない礼儀作法も、身につけることができます。

特に葬儀というのは宗派によって、式の執り行い方や内容も異なります。

こうした一般的な生活では身につけにくい作法や知識も、未経験からでも学び、身につけることができるようになります。

安定的な業界で仕事ができる

命あるものは必ず終わりを迎えます。

だからこそ、世の中から消える可能性が低い業界と言えます。

上で申し上げた通り、基本的な宗派の違いによる礼儀作法やマナーなど、一般的にはご存知ない方が多いのが現実です。

そのためプロとして専門的知識を持ち、誘導してくれる人が必要不可欠です。

絶対に消えない業界だとは言えませんが、「消えにくい業界」とは言えるため、安定的な生活を手にすることはできるでしょう。

司会者としてのスキルを積むことで他に応用できる

葬儀司会者としてのスキルを得ることができれば、婚礼の司会もできるでしょう。

婚礼もできるようになれば仕事の幅も広がり、司会者として独立することも可能となります。

その他にも、目に見えないスキルとして人前で話す技や、人の心に残る言葉や話し方ができるようになったり、言葉選びが上手になったり、傾聴力が身につき、どの仕事にも活かすことができるようになります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

司会者としてのスキルを上げることで、仕事の幅を広げる方もいらっしゃいます。

上でも触れましたが、例えば葬儀司会に留まらず、婚礼の司会者をする方もいます。

その他にも、フリーランスとして自分自身のスキルで仕事を得る働き方を選ぶ方もいます。

そうしたフリーランスの道を選ばれる方は、同時に司会者を目指す方々へコツを教えるセミナーや学校を開き、司会者以外にも収入を得るようにしている方が多いのも事実です。

資格はないものの、スキル=技術を武器に仕事を得ることができる専門分野だと言えますね。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

司会者のスキルはもちろん、他の仕事にも活かすことができます。

優秀な葬儀司会者は言葉や話し方で、弔問者・遺族の方に、故人との思い出を蘇らせたり、故人の生前のお姿を思い浮かべ感謝の意を述べよう、という感情を抱かせることができます。

こうした思いを持たせるには、故人の方のお人柄をヒアリングし、どういう方だったかということをイメージできるまで遺族や親しいご友人に話を伺う必要があります。

この話を伺う=傾聴力が身につくと、どんな仕事でも活かせます。

営業でも事務でも、相手が3割話しただけで7割理解できる人は仕事が早く、言わずともわかってくれる人と重宝されます。

相手の言いたいことを想像しながら聞くことで、相手が全ての話をしなくても「こういうことかな」という想定が見立てられるようになります。

これは、傾聴力が備わっているからこそのため、どの仕事でも活かすことができるでしょう。

自分にあった葬儀司会の求人の選び方や注意点

多数ある葬儀司会者の求人の中で、どういう部分を意識したら自分に合った求人となるのでしょうか。

仕事は専門的分野となりますが、求人の見方や選び方は、普通の職業を探す際に特に違いがありません。

では、何を見るようにしたらいいのかお伝えします。

【選び方①】雇用形態から探す

葬儀関係は他の職業より、多数の雇用形態で人材を募集します。

パート、契約社員、正社員、フリーランスというように、様々な募集内容があります。

何故このように多数の雇用形態が存在するのか、それは、多様な働き方ができる職業だからです。

パートの場合は、日中の式のみ、夜の式のみといったシフト制が可能です。

契約社員及び正社員は、1日に数件の葬儀司会を担当してもらう方が、葬儀の段取りを組みやすいという利点がありますし、フリーランスの場合はプロの方を時間や式毎に雇い、お客様の満足度を上げ、会社の知名度を上げたいなど、それぞれの雇用形態で働き手に求める内容が異なります。

逆に働き手としては、自分の生活スタイルに合わせて働く時間を選ぶことができる利点があるので、win=winの関係が成立しやすいでしょう。

自分がどういう働き方をしたいのかということを考え、スタイルに合わせた働き方を選ぶといいでしょう。

【選び方②】会社が得意とするの葬儀規模から考える

葬儀にも大きい式と小さい式、法人・個人など様々な規模が想定できます。

個人でも100名前後の規模もあれば、数名の規模=家族葬というものがあります。

近年、この家族葬をメインに式を受ける葬儀会社も多く存在します。

家族葬の場合は人数が少ないため、時間も短く時間内に終わるケースも多く、費用も安いため敢えて家族葬を選ぶご家庭も多いのも事実です。

又、葬儀会社としても地元密着で小さな葬儀会社に任せてもらいやすいという利点と、小規模の家族葬を1日に数件、時間をズラして執り行うことができるため、多くの式を受けることができるということがあります。

逆に大規模な式ですと、1日1件の式を受けるのが限界です。

人的な部分も家族葬と違い多くの人手を要します。

また、式の時間も大幅に時間が掛かります。

しかし、会社としての葬儀代は大規模の葬儀の方が高くなります。

規模を見て、自分自身がどういう葬儀に携わりたいかということから求人を選ぶのも方法の一つです。

【選び方③】給与や雇用条件から考える

転職時にしっかりと計算しておいた方が良いのが、給与や賞与で月給や年収についてです。

転職するときに年収を下げるという選択ができる生活状況かどうかということです。

もちろん、年収や月給を上げることがベストですが、葬儀司会者の場合は、深夜手当なども含まれるため、どこまでの労働環境なのかということも視野に入れて選ぶ必要があります。

深夜業務が入って現状の年収と変わらないのか、現状より上がるのかで捉え方も大きく違いが出ます。

特に現状より上がるなら、生活環境が多少変えることでどこまで上がるのかという点が大事です。

しかし、その上がり幅が自分自身で思っている以上に少ない上がり幅なら、たとえ入社したとしても長続きできない可能性も大いに考えられます。

どこまでをOKラインと置くのかということも、明確にしておきましょう。

【選び方④】エリアから考える

葬儀会社によって、対象範囲が異なります。

地域密着なら事務所がある周辺近くがメインの勤務場所になるでしょうし、〇〇市~〇〇市までのエリアと区切っているパターンもあります。

これは、会社の方針によって大きく異なります。

特にパートで夕方までの勤務を希望する主婦の方だと、地元密着型の葬儀会社の方が生活スタイルに合わせやすいという利点があったりします。

フリーランスの場合も、長距離移動をする場合は報酬と別に、旅費がちゃんと出してもらえるかなども考慮する必要があります。

注意点

自分自身が何を一番重要視するかを明確にすると、選びやすいでしょう。

もちろん全ての状態が当てはまることは少ないと思います。

譲れないポイントとしてTOP3を決めて、優先順位度が高い項目が一致する求人を探すことで、多数ある求人内容から抜粋して探すことができます。

同じような条件で希望とマッチする求人が複数見つかれば、全て面接を受けてみてもいいでしょう。

100発100中で1応募1内定というようなことになることは少ないでしょうし、求人内容だけで良い会社かどうかは判断できません。

面接という場は、自分自身が判断される側になり、自分自身も企業を判断する側になります。

合う合わないは実際に足を運ばないと分かりません。

だからこそ、自分自身に当てはまる求人があれば、時間と労力は掛かりますが、目で見て判断した方がミスマッチしない会社や働き方を手にすることができるのではないでしょうか。

まとめ

このように葬儀司会というのは、一度身につけると今後に活かせるスキルを手にすることができます。

葬儀司会というのは、やりがいは大いに感じられる職業ではありますが、その分ミスが許されないとても責任が重い仕事でもあります。

この「ミスが許されない」という緊張感ある仕事を経験することで、確認の確認をするクセや人前で臨機応変に対応する度胸、対応能力は格段に上がることは間違いありません。

状況を素早く把握し、的確に人へ指示し、想定外のことに対応する力と共に、「故人のため・遺族のために」という他者を思いやる気持ちを持ち、真摯に取り組む姿勢で在り続ける姿勢を見て、遺族は初めて「ありがとう」という言葉を掛けてくれます。

このたった一言の「ありがとう」の重みを感じながら、誰もが迎える最期を誠心誠意でお見送りするという葬儀司会の仕事は、魅力あるお仕事だと私は思います。

是非、参考にしてくださいね。


関連キーワード

葬儀司会求人

葬儀屋求人についてもっと深堀りした情報を見る

葬儀屋の年収・給料はどのくらい?私の周りの相場や年収の決まり方を紹介します

葬儀会社での勤務というと、悪い仕事ではないものの、忌み嫌われる仕事だと思います。人の死に触れる、詐欺師みたいなイメージを抱かれやすく、気嫌いされてしまいます。でも、社会にとってもとても大切な仕事で、誇りを持てる職業です。そんな葬儀会社の従業員の年収はどのくらいなのでしょうか?経験者がお伝えします。葬儀屋の年収の相場はどのくらい?実際に葬儀屋の方々は、どれぐらいの年収でお仕事をされているのでしょうか?葬儀屋では、様々な雇用形態で働かれている方が多いことが特徴です。また雇用形態というよりも、業界の経験年数によって報酬が変わることも多く、一概に雇用形態で給与が異なると言えません。ではそれぞれの雇用形

葬儀屋バイト求人の時給や募集内容にはどんなものがある?向き不向きややりがいなどを解説!

「葬儀屋で正社員として働くのはちょっと・・・でもアルバイトとしてなら働きたい!」そう考えている人は案外多いです。とくに家事や育児がある人や、仕事が出来る時間が制限されている人では、正社員よりもパート・アルバイトとして働くことを希望するでしょう。そんな人のために、葬儀屋のバイト求人での時給や、向き不向きなどについてご紹介していきます!葬儀屋のアルバイトを考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。葬儀屋のバイトはどんな仕事?葬儀屋のバイトでは、主に通夜や葬儀の手伝いをメインで行います。葬儀の依頼がない日には、チラシをポスティングする仕事をすることもありますが、葬儀がある時には受付を手伝ったり、葬儀

葬儀屋の転職を成功させるためにやるべき2個のことや注意すべきこと

遺族が故人を心置きなくお見送りするために、葬儀屋は遺族をサポートし、陰でさまざまな仕事を行います。一般職とはちょっと違った特殊な仕事に憧れて、転職を目指す人もいるでしょう。しかし、まったく何の心構えもなく葬儀屋の世界に飛び込むと、意外に大変な仕事の数々に、心が折れてしまうかもしれません。そこで、葬儀屋へ転職するのなら予め知っておきたいことや、やっておきたいこと、注意すべきことについてご紹介していきます!葬儀屋の転職で注意したほうが良い6個のこと葬儀屋の仕事というと、あなたはどんなことを想像しますか?全く何も知らないという人は、テレビドラマで見るような内容を想像するかもしれません。また、実際に遺

葬儀屋の仕事はどんな人に向いているの?向き不向きやりがいポイントについて解説します

一時期は映画「おくりびと」で有名になった葬儀屋の仕事。映画をきっかけに、葬儀会社で勤めたいと思うようになった人もいるかもしれません。人生の最期を見送るお手伝いの仕事は、大変でもありますがとてもやりがいのある仕事でもあります。そんな葬儀の仕事の向き・不向きや、やりがいのポイントについてご紹介します。葬儀屋はどんな仕事?葬儀屋の仕事は、一言でいえば「遺族が故人の死を見送るための手伝い」をすることです。誰しも身内が亡くなれば冷静ではいられません。また、通夜から葬儀までの流れも慌しくなり、遺族だけでは回らないことも多いです。そのため、葬儀屋は遺族に代わって葬儀までの流れを執り仕切ります。葬儀屋の大まか