少子化や都市化が進み、核家族家庭が増加する一方で、子どもが同年代や異年齢の仲間と遊ぶ機会が減少している現代。

子どもを預けてフルタイムで働きたいという保護者のニーズにより、預かり保育をする園が増えてきました。

それに伴い預かり保育の求人も増え、子どもが好きな人にとっては興味がある職種ではないでしょうか。

今回は、幼稚園の預かり保育求人の募集内容や園を選ぶポイント・応募するにあたっての疑問などを解説していきたいと思います。

幼稚園預かり保育にはどんな仕事があるの?

預かり保育は保護者の希望に応じて、幼稚園終了後から夕方まで子どもを預かり、教育活動を行うことです。

よって単に子どもを預かるだけでなく、子どもたちにどのような経験をさせるかを考え、計画を立てて活動していくということです。

では、実際にどのような仕事をすればいいのでしょうか。

預かり保育の流れに沿ってその仕事内容を解説します。

引き継ぎ

預かり保育が始まる時に、担任から日中の子どもの様子を聞いて引き継ぎをします。

特に普段よりも元気がない、食欲がない、遊んでいる時に転んで擦りむいたなど体調や健康に関する情報は、きちんと聞いておくようにしましょう。

また幼稚園終了から降園までの時間に子どもを預かって保育している園が多いですが、保育園と同じように朝7時頃から幼稚園開始まで預かり保育を実施している園もあります。

その場合は、朝の子どもの様子や家庭からの連絡を担任に引き継ぎます。

午睡の見守り

子どもたちが安心して眠れるように眠る前に絵本の読み聞かせをしたり、体を優しくトントンしたりします。

基本的に子どもが寝ている真ん中にいて子どもの様子を見守り、少しでも様子がおかしいと思ったら熱を測ったり声掛けをして対応するようにします。

特に熱性けいれんを起こすことがある子どもがいる場合は、頻繁に様子を見守るようにします。

けいれんを起こした時にすぐに対応できるように、そばに体温計とストップウォッチを置いておくこともあります。

このように午睡中も子どもたちの健康状態を確認し、気になることがあれば家庭にお伝えできるようにします。

連絡帳の確認と記入

朝から預かり保育を利用できる園では、登園してきた時に家族から家庭での子どもの様子や連絡事項を聞くことができますが、それ以外の幼稚園では朝はバスで登園してくる子どもが多いため、連絡帳を使って家庭と連絡を取り合います。

連絡帳への記入を毎日している園もありますが、連絡帳に家庭からの問い合わせやお知らせが記載されている時だけその回答をしたり確認した旨を記入しているという園もあります。

どちらにしても、毎日連絡帳を確認することは必要です。

預かり保育職員間での打ち合わせ

担任から引き継ぎされたことや連絡帳に記入されていら情報は、必ず職員間で共有するようにします。

また子どもの様子で気になったことや、対応の仕方でわからないことなどがあれば職員間で話し合い、対応の仕方を考えていきます。

また預かり保育の職員で話し合ったことを職員会議や職員全体の打ち合わせ等で伝え、担任の先生方にも意見を聞いたり一緒に考えたりして園全体で責任をもって子どもたちを教育することが大切です。

子どもの活動や遊びの見守り・指導

子どもたちが安全に遊べるように見守ったり指導したりします。

子どもから一緒に遊ぼうと誘われたら一緒に遊びますが、その場合は目の前にいる子どもだけを見るのではなく、時々他の子どもも見て子どもがどこにいるか、危険なことをしていないか、トラブルになっていないか等を確認します。

危険なことをしていたり、子ども同士でトラブルになっていた場合は一旦遊びから抜けて対応するようにします。

何が原因でトラブルになったのかを双方の話しを聞き、お互いの気持ちを伝える手伝いをしながら解決できるようにしていきます。

家族への申し送り

家族が迎えに来た時に子どもがどのような遊びしていたかや、体調や健康面で気になったことなどを伝えます。

また家族から気になっていることや家庭での様子を聞いたりすることもあります。

家族と直接顔を合わせて情報交換したり連絡を密にしていくことで、子どもにとって良いことを見つけたり考えられたりする貴重な時間になります。

幼稚園預かり保育求人でよくある募集内容とは?

預かり保育で求人検索をすると、たくさんの求人があることがわかります。

その中でよく見かける募集内容を紹介します。

職種

正職員

幼稚園教諭免許や保育士資格を取得している人を募集している園が多いです。

預かり保育専用の職員というわけではなく、幼稚園で採用され、その年度によって◯歳児クラスの担任をしたり預かり保育の担任をしたりします。

預かり保育担任としてクラス活動費を管理したり預かり保育教育計画を立てたりします。

預かり保育担当者の中心になり、クラス運営をしていきます。

臨時職員

幼稚園教諭免許や保育士資格を取得している人を募集している園が多いです。

預かり保育担任を中心にクラス運営をしていきます。

パート・アルバイト

幼稚園教諭免許や保育士資格をもっていない人も募集している園も少なくありません。

預かり保育担任を中心にクラス活動の補助をしていきます。

給与相場

正職員

安いところでは月給15万、高いところでは21万と園によって月給が違います。

臨時職員

安いところでは月給13万、高いところでは月給18万となり、正職員よりも少し安くなっているようです。

また、園によっては日給月給になっているところもあります。

パート・アルバイト

時給で支払われます。

安いところでは時給850円、高いところでは時給1300円となっています。

勤務時間や休日、残業

正職員

朝7時頃から夕方までの保育所型預かり保育をしている園では早番と遅番のシフトがあります。

また幼稚園終了後から夕方まで預かり保育をしている園では、毎日朝10時頃から夕方7時頃までの遅番となります。

保育所型預かり保育をしている園では土曜日も出勤があります。

土曜日出勤をした場合、振替休日になります。

臨時職員

正職員と同様に保育所型預かり保育をしている園では早番と遅番のシフト制になり、土曜日出勤もあります。

幼稚園終了後からののみの預かり保育をしている園では遅番中心となります。

パート・アルバイト

正職員や臨時職員と同様に、幼稚園終了後からのみの預かり保育をしている園では遅番中心になります。

保育所型預かり保育をしている園では朝から幼稚園開始までの2時間のみ、または午睡終了後くらいから預かり保育終了後までの4時間のみ、もしくは早番と遅番のシフト制などいずれも短時間での勤務になっていることが多いようです。

短時間なので自分の都合に合わせて働くことができます。

福利厚生

正職員

健康保険や労災・雇用保険に加入されます。

また交通費や賞与をもらえる園が多いようです。

私立幼稚園では住宅手当がもらえる他、私学共済や退職金共済制度・研修制度などがある園もあります。

臨時職員

正職員と同様、健康保険や労災・雇用保険に加入されます。

私立幼稚園では住宅手当がもらえる他、正職員登用制度や私学共済制度がある園もあります。

パート・アルバイト

1日の勤務時間が4時間程度の場合、労災保険のみの加入になっている園が多いようです。

求められる人物像

子どもとかかわる仕事なので子どもが好きというのが第一条件です。

しかし、単に子どもが好きなだけでは仕事をすることはできません。

預かり保育は子どもたちが安全な環境で教育活動を行う場だからです。

友達同士のトラブルがあったり危険な遊びをする子どもがいることも少なくありません。

その時にどのような声掛けをすればいいのかを考えきちんと対応できることが大切です。

子どもの姿を予想して環境を整えられる、子どもが悪いことをしたら叱り、良いことをしたら褒めることができる、そのようなことができる人材が求められます。

幼稚園預かり保育のおすすめ求人のポイント

せっかく仕事が決まったのに働いてみたら仕事がやりづらいと、自分に自信がもてなくなったり仕事に行くのが苦痛になったりしてしまいます。

そうならないためには自分に合う職場を見つけるのが一番です。

求人情報から自分に合う職場を見つけるポイントを紹介します。

教育方針や活動に共感できる園

私立幼稚園は、仏教やキリスト教などの宗教的な教育をしていたり、英語や習字・体育などの習い事に力を入れていることが少なくありません。

その園によって教育方針や活動に特色があるので、ホームページや口コミなどで確認し、自分が共感できるような園に応募するといいでしょう。

子どもの人数に対して職員数に余裕がある園

自分の子どもの体調や自分自身の体調が悪くなって仕事を休まなければならないことがあります。

子どもの人数に対して職員の数が少ないと休みづらかったり、休めなかったりすることがあります。

また休んだ次の日、出勤すると嫌味を言われることもあります。

職員の人数に余裕があり、何かあった時はお互いに協力し合いながら運営している園だと働きやすいでしょう。

幼稚園預かり保育の仕事についてよくある疑問

預かり保育は教育活動の場であることは説明しました。

しかし、その活動内容は幼稚園によって様々なので、その実態がよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

また、保育士補助として幼稚園教諭免許や保育士資格がなくても保育補助としてパートやアルバイトの求人がたくさん出ています。

免許や資格がなくても子どもが好きな人にとっては興味がある仕事ではないでしょうか。

そのような人たちにとっては仕事に応募するにあたりいくつかの疑問あると思います。

その疑問について解説していきたいと思います。

資格や経験がなくてもできるか

正職員や臨時職員の場合は幼稚園教諭免許を取得していることが必須条件です。

担任として預かり保育の運営を任されることもあるので、他の園でクラス担任をしたことがあるとスムーズに仕事をすることができるでしょう。

パートやアルバイトの場合は、正職員や臨時職員の仕事を補助するので、資格や経験がなくてもさほど問題はありません。

仕事を始めてから少しずつ色々なことを覚えていくようにしましょう。

都合が悪くなった時シフトはかえてもらえるか

その日のその時間は都合が悪いとわかった時点で早めに園長や副園長・主任に相談すればシフトを代えてもらうことが可能です。

シフト表をみて予定を立てる職員もいます。

シフトを代わってもらった同僚にも一言お礼の言葉を伝えておくといいでしょう。

子どもたちが好きそうな歌や手遊びができないけれど大丈夫か

私は保育士資格や幼稚園教諭の免許がなかった頃に預かり保育の保育補助としてアルバイトをしたことがあります。

当然子どもたちが好きな歌や手遊びは全く知らないままバイトを始めました。

預かり保育の担任がやっているのをまねて手遊びや歌を覚えた記憶があります。

正職員の場合はすぐに預かり保育の担任としてクラスを運営していかなければならないので、歌や手遊びのレパートリーをもっていたほうがいいでしょう。

保育補助の場合は最初は担任のまねをして少しずつ覚えていけばいいと思います。

ピアノが弾けないけれど大丈夫か

幼稚園というとピアノに合わせて歌を歌うイメージがありますが、幼稚園教諭でもピアノが苦手だという人は少なくありません。

ある程度弾けるように練習することは必要になるかもしれませんが、どうしても弾けない場合はCDを使って歌うこともできます。

また美しい声で子どもたちの手本になるように歌うことで、ピアノが弾けないことをカバーすることもできます。

ピアノが弾ける弾けないにこだわらなくても大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

前から子どもとかかわる仕事がしたいと思っていたけれど、幼稚園教諭免許や保育士資格をもっていないからあきらめていたという人にとっては、預かり保育の仕事が魅力ある仕事に感じるのではないでしょうか。

冒頭にも述べましたが、預かり保育をしている幼稚園が増えてきたことに伴い預かり保育の求人も増加しています。

求人検索をして少しでも興味がある園があれば応募してみるのもいいかもしれません。

子どもとかかわる仕事がしたいと思っている人はこの記事を参考にして是非夢をかなえてくださいね。


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