幼稚園で働く先生たち、いつも笑顔で子ども達の相手を力いっぱいこなしていて素敵なお仕事ですよね。

時に厳しく、時に優しく子ども達に接するその姿は、いつも子ども達に安心感を与えるでしょう。

可愛い子ども達の日々成長する姿を見られることは、大きなやりがいです。

初めて接する先生の印象は子ども達にも強く残り、小学生や中学生が選ぶなりたい職業ランキングでいつも上位にランクインする人気のお仕事です。

しかし、実はそんな先生たちの悩みの一つに「お給料が低い」ということが挙げられることをご存知でしょうか。

今回は幼稚園の先生の年収や転職などを中心に解説します。

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幼稚園の年収の相場はどのくらい?

まず最初に平成27年の賃金構造基本統計調査をもとに解説します。

幼稚園の先生のボーナスを合わせた年間給与額は3,401,600円となります。

月給でいうと20万円代前半が平均ですね。

ちなみに幼稚園には、私立と自治体などが運営する公立があります。

この平均給与の数字は、私立公立を全て含んだものになります。

公立幼稚園の先生は公務員として雇用されており、平均月給は35万円前後と言われています。

幼稚園の先生は、このように公立幼稚園勤務か私立幼稚園勤務かにより給与に差がある職業です。

正社員で新卒入社した場合の幼稚園の年収相場

正社員で新卒入社した場合の給与相場は、月収にして16万円~18万円というところが多いようです。

年収にして、220万円~300万円程といったところでしょうか。

ちなみに公立幼稚園の先生でも初任給は同じくらいです。

初任給については、地域や幼稚園によっては私立幼稚園の先生の方が高い求人もあります。

実は公務員である公立の幼稚園の先生はその後の昇給幅が私立より大きいため、平均年収が私立より上になるんですよ。

正社員で転職した場合の幼稚園の年収相場

幼稚園の先生は、体力的キツさや人間関係のキツさから、離職率も高い業種です。

そのため、幼稚園の正社員として転職する場合の求人は相応にあります。

給与は転園先の幼稚園によるため、月20万円~35万円と幅ある求人になっています。

年収に換算すると、300万円~530万円程と、かなり大きな差が出てきます。

パート・アルバイトの幼稚園の年収相場

幼稚園の求人には、パート幼稚園教諭募集というものもあります。

パート・アルバイトには月収・年収という概念がなく、時給で計算されます。

週3日位から勤務可能で、時給1,000円~1,200円というものが多いようでした。

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?

賞与

正社員であれば、賞与は年に2回支給のところが多いです。

勿論私立保育園では経営状態によっては、賞与なしというところもあります。

厚生労働省発表の平均賞与額は637,700円でした。

公立幼稚園は夏と冬共に3ヶ月分、計6ヶ月分支給というところもあります。

賞与の充実度で言えば、公立幼稚園が一般的に良いでしょう。

昇給

勤続年数が長くなれば、昇給が見込めます。

公立幼稚園であれば、公務員として昇給体系がきちんと定められ、昇給幅も私立と比較して大きいため、年収のアップに繋がっていきます。

対して、私立幼稚園の場合、昇給額は園により異なります。

1年あたり3,000円程度の昇給という求人が多いようです。

各種手当

住宅手当や扶養者手当など、幼稚園によって手当の内容の充実度は異なります。

これらの福利厚生は、一般的には公立幼稚園の方が公務員としての立場から充実している傾向にあります。

他には役職手当、時間外手当、休日手当などがあります。

給与が高い人は何が違うの?

スキル

最近は、幼稚園が幼保連携型こども園に転換するところが増えてきています。

この幼保連携型こども園では、幼稚園教諭の資格に加え保育教諭資格を持つ人が優遇される傾向にあります。

また最近は、幼児教育や音楽教育、英語教育に力を入れる幼稚園が増加しています。

私が勤務していた幼稚園では、英語資格を持ち英会話が堪能な先生は、ネイティブ講師の英会話授業の補助に入り、特別手当を月1万円得ていました。

またバスの通園サービスを提供しているところでは、大型バスの免許をもつ先生が兼任するところもあります。

この場合、給与が上がる可能性もあります。

役職

長く勤務し、主任などになると役職手当がつきます。

私が勤務していた幼稚園では、大体勤務年数10年前後で主任になるというのが慣習でした。

その場合役職手当がつき、給与は月に25万円前後になりました。

勤続年数

経験年数が長くなれば長くなるほど、昇給により給与は上がります。

20代で初めて幼稚園の先生になった場合、初任給は月に約16万円~18万円前後です。

勤続年数が15年を超えてくると、月給は35万円前後になる人もいます。

地域

幼稚園により給与が異なることは前述しましたが、勤務する地域によって違いもあります。

例えば、東京都の幼稚園の平均年収は3,838,000円です。

対して、沖縄県の幼稚園の平均年収は1,819,000円です。

給与だけで見ると、沖縄の幼稚園の先生の給料は東京で働く幼稚園の先生の半額ということになりますね。

勿論、東京と沖縄では家賃や物価が違うため、給与が高いからといって生活レベルが高くなるとは限りません。

また大都市のみが高いと思われがちですが、奈良県や滋賀県も平均年収が370万円代と高いようです。

勿論平均なので一概には言えませんが、通勤圏内の地域にある幼稚園の求人を調べてみると良いかもしれませんよ。

幼稚園の年収の決まり方

公立か私立か

前述した通り公立幼稚園か私立幼稚園かにより、年収は大きく変わります。

スタートの初任給は同じくらいでも、勤続年数が長くなるにつれ、公立幼稚園の方が年収が高くなります。

規模や人気

一般的に幼稚園の規模が大きい方が、給与が高い求人を出してます。

また地域の人気園、一流私立幼稚園であれば、給与が高くなる傾向にあります。

学位

幼稚園の先生として働こうとする人は、幼稚園教諭免許状の取得が必須です。

幼稚園教諭免許状には、専修(大学院卒業)、1種(大学卒業)、2種(短大卒業)の三種類の資格があります。

働き方や仕事内容に差はないのですが、採用時の給料に影響することはあります。

大学卒の1種の幼稚園教諭免許状取得者は、短大卒に比較して1万円~2万円程度給与が高くなるようです。

また園長になるには、1種の幼稚園教諭免許状取得者が多いなど、将来的な働き方にも影響が出てくるようです。

幼稚園の園長先生は、600万円~1000万円程度の年収と言われていることから、将来園長を目指すのであれば、1種を取得しておくのも手です。

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幼稚園で年収を上げるためにやるべき3個のこと

今の勤務先で給与を上げたい場合と転職してでも上げたい場合があると思います。

人間関係などで悩みが少ないという場合は、まずは今の勤務先で給与アップができないか考えましょう。

逆に、年収以外に人間関係なども悩みがある人は、思い切って転職するのも良いでしょう。

今の勤務先でできること

給料アップの交渉をしてみる

勤務内容や勤続年数に対して昇給幅が小さいと感じる場合、経営者側にそれを訴えてみましょう。

小規模園や家族経営の園では、マニュアル整備が遅れている傾向にあります。

また、時間外手当なども貰っていない場合は、経営者側に交渉してみましょう。

スキルアップを図る

幼保連携型こども園や今後勤務先がこども園に移行するという場合、幼稚園教諭の資格に加え保育教諭資格を取得しましょう。

また、英語やピアノ、リトミックなどを子ども達に教えられるレベルにスキルアップするのも手です。

最近は、保育終了後に希望する子供に対し、月謝制で英語やリトミックを教えるプログラムを準備する幼稚園が増えています。

幼稚園側にとっても新しい収入源の確保に繋がりますし、保護者にとっては送迎の手間が省けるなどのメリットがあり、幼稚園を選ぶ基準としている人もいます。

もしそれらを教えられるスキルを身につけ経営者側にPRすれば、給与の上昇に繋がるかもしれません。

思い切って転職する

前述しているように、一言で幼稚園の先生と言っても勤務先で給与、昇給、福利厚生が異なります。

今いる幼稚園で給料アップが見込めないという場合は、転職も手です。

転職先の選び方1:転職候補の幼稚園の実情を詳しく知ろう

やはり長く勤務した方が、年収は上がります。

となれば、転職先は長く働けるところが良いでしょう。

そのためには、幼稚園の雰囲気や行事の多さなども把握しておきたいですね。

頻繁に求人を出している幼稚園は、人材不足が蔓延化=次から次に人が辞めているという可能性もあります。

女性が多い職場なので出産や育児などで離職する人も多く一概には言えませんが、職場の雰囲気などに問題がないか事前にチェックしておきましょう。

自分でチェックが難しいという場合は、幼稚園の先生の転職に強いサイトを使ったり、転職エージェントを利用するのも手です。

転職先の選び方2:月の給与以外のことを詳しく聞いておく

昇給額の過去の推移、役職手当の金額などは事前に聞いておきましょう。

給与は良いものの昇給額の上限が低く、長く勤務しても年収が上がりにくい幼稚園があるのも実情です。

またボーナスが支給されていないなどの園もあります。

年収をアップさせるための求人の選び方

年収をアップされるためには、以下に注意しながら求人を見ていきましょう。

給与相場が今よりも高いところを探そう

収入面を考えるのであれば、公立の幼稚園の先生へ転職するのが一番です。

ただし、採用試験は狭き門ですので現実的ではないかもしれません。

その場合、私立幼稚園の中でも給与が今より高い水準の求人を選びましょう。

求人は月20万円~35万円と幅がありますが、上限の金額や平均年齢も併せてチェックし比較しましょう。

賞与や昇給制度をチェック

残念ながら、私立幼稚園では賞与や昇給がほとんどないという園もあります。

実際の支給、昇給状況を確認しておきましょう。

残業代はきちんと出る?

全国私立学校教職員組合連合のアンケート結果によると、私立幼稚園で時間外手当などの残業代が支給されていない先生は8割にのぼるそうです。

残念ながら実情として残業代を支給する園は少ないです。

幼稚園の先生は連絡帳の記載など保育時間以外での作業が多く、残業も全般的に多いです。

なるべく残業代をきちんと支払う園を選びましょう。

他には、イベントが多い幼稚園はどうしてもダンス練習、壁面装飾の準備など持ち帰り仕事が多くなります。

イベントの少ない園を選ぶのも残業を少なくするという観点からは必要かもしれません。

交通費や福利厚生は?

手当や交通費の支給は園により違います。

同じ給与でも、住宅手当があるとないとでは、実際の手取りは数万円の違いになります。

経験者が教える、実際に年収がアップしたのはこんなとき

経営の手助けをしたとき

幼稚園の園長が苦手とするホームページのデザインやブログの更新などを担当するようにしました。

特別手当として月5,000円を支給してもらえるようになりました。

他には簿記の知識を得て事務などの補助をすることで、その時間について時間外手当が生じたこともありました。

雇用形態ごとに違いは出てくる?

月給や年収

一般的に正社員が雇用の安定性、年収面で有利です。

対してアルバイトなどの非正規社員は、時給制で年収が低いほか、賞与や福利厚生がない場合が多いです。

年収以外における良い点と悪い点

正社員

良い点は賞与や昇給があり、長い目で見て年収アップが期待される点です。

悪い点は、担任を任せられるなど責任の大きさや残業の多さがあげられます。

また公立幼稚園であれば、転勤もあります。

契約社員

良い点は自分の実力に応じた給与を交渉できる点です。

また正社員への登用などの道があるところもあります。

悪い点は長期雇用が期待できず、正社員と同じ仕事内容ということもあるのに賞与などが少ないということです。

派遣

良い点は派遣先に自分に合う幼稚園を紹介してもらいやすいところです。

悪い点は福利厚生がほとんどない点でしょう。

アルバイト

良い点は柔軟に自分の働く日や時間を選べる点です。

悪い点は、交通費の支給がない他、経験を長く積んでも昇給がほとんどないことでしょう。

この働き方は、こんな人におすすめ!

正社員

長く一つの職場で働きたい、出世を目指したいなどという場合は正社員がおすすめです。

勤続年数が長くなれば主任や園長などを目指せるため、年収が上がる可能性もあります。

契約社員

希望する幼稚園があり、正社員では難しい場合、契約社員からスタートし、働きぶりにより正社員を目指すという人におすすめです。

派遣

人間関係で悩みがあり前の幼稚園を辞めたというような場合、派遣会社に職場の相談などもできるため、おすすめです。

また旦那さんの転勤などがあり、一つのところで長く働けないという場合にもおすすめです。

アルバイト

子育てなどで、働く曜日や時間を限定したい主婦層におすすめです。

資格がなくても保育補助として働けるケースもあるため、資格取得前でも働けることもあります。

まとめ

いかがでしたか。

幼稚園の先生は、給料が園によって大きく違います。

勤務する前に給与の細かい部分をきちんと把握しておくと良いでしょう。

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