憧れて入社した証券会社。

バリバリ働いて、立派な営業マンになることを思い描いていたのではないでしょうか。

しかし、働き始めてみれば達成できるとも思えない過酷なノルマ、膨大な商品の数、上司・先輩からの詰めで体力的にも精神的にも疲弊。

仕事が終わっても考えることは仕事のことばかり…。

気が付けば、思い描いていた未来とはまったく違う現在がある。

「こんなはずじゃなかった」と思っていませんか?

「もう辞めたい」と思っている人もいるでしょう。

でも、せっかく努力して入った会社です。

少しだけ辞める前に考えてみてほしいことがあります。

今回は証券会社を辞めたいと感じる理由とその乗り越え方、それでもやっぱり辞めたい人のために辞める前にやるべきこと、転職先としておすすめの仕事をご紹介します。

勢いで辞めてしまう前に一度立ち止まって考えてみてくださいね。

「証券会社の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

証券会社を辞めたいと感じた6個の理由と乗り越え方とは?

証券会社の営業、厳しいですよね。

お客様のお金を動かすためプレッシャーが大きく、それに加えてノルマなど会社から求められることも多い仕事です。

証券会社の営業員はどのようなときに辞めたいと感じ、どのように乗り越えてきたのでしょうか。

ノルマがきつい

一番多いのはこれですよね。

証券会社ではひとりひとりにノルマが課されます。

1か月あたり〇〇百万円というノルマに加え、新商品が出るとその新商品をひとり〇〇百万円成約しなさいというノルマができます。

営業所によっては午前中に株式手数料をいくら稼げという指令が下ることも。

余裕でクリアできるノルマが設定されることはありませんので、誰もが必死になってノルマを追います。

これはとにかくきついです。

乗り越え方

営業員である限りノルマは避けられません。

乗り越える方法は3つ。

1つ目は日頃からノルマを達成できるように成果を分散させること。

1か月に何千万も成約すればそれは褒められますが、そのせいで翌月は成約が少なくノルマを落としてしまえば意味がありません。

ノルマが達成できそうな月は頑張りすぎず、ノルマ以上に成約できそうな案件を来月にまわすなどうまく調整していくと苦労が少ないです。

2つ目は上司をうまく使うこと。

上司に同行してもらうのが一番です。

絶対決めたい案件や、決まる可能性が薄そうだけどチャレンジする提案の際に、上司に同行してもらえば成約の可能性も高まります。

もし、成約できずにノルマが達成できなかった場合も、上司を巻き込んでいるので責任が按分されることもあります。

証券会社の営業は努力が見えづらいものです。

上司と積極的に関わることで今後とも協力してもらうことができます。

3つ目は「我慢」です。

営業から本部などバックオフィスや商品部門に異動するまで我慢する。

総合職であればおよそ3~5年くらいで異動できる可能性があります。

また、年数を重ねていけば他の社員からお客様を引継ぎしますので、自然と担当するお客様が増えます。

いいお客様がいれば、それだけでだいぶノルマが達成しやすくなりますよ。

新規開拓がきつい

新規開拓、大変ですよね。

夏も冬もスーツでひたすら飛び込みを行い、会社に戻れば電話営業です。

お客様になってくれるのは100件に1件、たったの1%です。

その1%を追ってただひたすらに行動する。

精神的に強く、芯がないと続けていくのはとても大変です。

乗り越え方

新規開拓はつらいですが、色んな人に会うことができるという楽しみもあります。

つらいというところから視点を変えて、今しかできない刺激的な体験だと割り切ると少し楽になりますよ。

とは言っても、なかなかこの考えだけでは長続きしない人が多数です。

そうなるとやはり我慢しかありません。

証券会社ではずっと新規開拓だけするわけではありません。

開拓したお客様に色んな商品を提案して2回目、3回目の取引をしてもらったり、他の社員から引継ぎを受けてお客様が増えたりします。

お客様が増えると新規開拓する暇もなくなりますので、自然と新規開拓はなくなります。

「お客様のため」に仕事をすることができない

証券会社では「売るべき商品」が決まっています。

その商品があまりいい商品でなかったとしても、会社が売れと言う限りは売らないといけません。

それは良くない商品だから売れません、と断ることはできないのです。

良くないとわかっていながら、大切な大切なお客様に提案して買ってもらわないといけない。

お客様に最適な資産運用の提案をしたいと思って入社したのに、押し売りのように良くないものを売りつけている。

そのギャップに苦しんで辞めたいと思う方も多いです。

乗り越え方

いい商品ではないと思ったのはなぜでしょうか?

前回よりも利率が低いからでしょうか。

商品の内容があまり利益が出なそうだと思うからでしょうか。

営業は100円のボールペンを1万円で売る、と聞いたことがありますよね。

営業の仕事は、どんな商品でもお客様に「良い」と思ってもらって買ってもらうことです。

自分なりにその商品がお客様の利益にならないかとことん考えてみると、実際にはとても良い商品だったり、自分の思い込みに気付くこともあります。

どうしても思いつかなければ先輩や上司に聞いてみるといいでしょう。

上司からの叱責がつらい

証券会社は昔と比べてかなり職場環境は改善されつつありますが、まだ独特の体育会系文化があります。

パワハラともいえる激しい叱責を受けることも少なくはないですよね。

冷静に淡々と理論で詰めてくる上司も精神的につらいです。

乗り越え方

上司と飲みにいきましょう!

しつこく怒ってくる上司も、飲みに行ってみると実はすごく仕事のことや部下のことを考えてくれていたりすることがあります。

自分自身もプライベートの姿を見せたり、自分の考え方を仕事の場以外で伝えることで、お互いに分かりかえる部分があるかもしれません。

上司は上司で、その上の立場の人から部や課の成績について責められていたりしますので、上の立場の人に向けてのパフォーマンスで部下を叱責している上司もいるんですよね。

労働時間が長い

会社によりますが、会社によっては残業がとても多いところもありますよね。

精神的につらい職場に長時間拘束されるとどんどん疲弊していきます。

乗り越え方

労働時間を短くすることはその会社にいる限り難しいと思います。

大切なのは疲弊した身体と心をしっかり芯から癒すこと。

趣味でもいいですし、温泉でもいいので休みの日や仕事から帰った後は、仕事のことから完全に離れてしっかり癒される時間を持ってください。

終わりがない

今月のノルマをやっと達成したのに、翌月になればまた新しいノルマが課される。

新商品をやっと売り切ったと思ったら、また新しい商品が出てくる。

営業は終わりがない戦いですよね。

回し車を回し続けるハムスターのように、永遠と同じところをぐるぐるまわっている感覚に絶望感を覚えます。

乗り越え方

自分なりの目標を設定することです。

例えば、本部の投資信託部にいつか異動したい、役職をつけたい、多額のボーナスをもらえるようになりたいなどの目標です。

何も考えずにただ過ごしていると本当に毎日毎月ノルマに追われ、こなし、またノルマを課されの繰り返しになりますが、目標があればそのノルマを永遠とこなす毎日が目標に向かうための道筋になります。

自分はこうなるために今頑張っているんだ、と思うと「終わりのない戦い」から「これからのための戦い」に変わります。

「証券会社の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

いろいろ試したけれど、やっぱり辞めたい!辞める前にやっておきたいこととは?

こんなことはもう十分試した!もう十分頑張ったけど辞めたいんだ!という方もいますよね。

でも、勢いで辞めるのはおすすめしません。

在職中に少しだけ辞める前の準備をしておきましょう。

転職がスムーズにできますよ。

実績をまとめておく

転職活動ではあなたがこの証券会社でどんな成果を上げて、どんな工夫をしてきたかをアピールする必要があります。

辞めてしまうと、担当顧客が何人いたかや、自分が同期の中で何番なのか、商品別に見て売り上げが高かったものは何か、高額や成約をしたことがあるならその時期がいつでいくらだったのかなど、細かい情報や数字を確認する術がなくなってしまいます。

転職でアピールできるような成果や数字は事前にひととおりまとめておきましょう。

どんな仕事をしたいか考えておく

とにかく辞めたい、という人も多いと思いますが、少し立ち止まって考えてみてください。

この仕事を辞めて、次にどんな仕事がしたいですか?

次の会社にどんなことを求めますか?

何も考えずに辞めてしまうと、冷静になった頃に「もっと頑張れたんじゃないか」という後悔に気付いたり、「これから一体どんな仕事ならできるんだろう」と将来が不安になってしまう人もいます。

引継ぎの準備をしておく

退職の旨を伝えてからおおよそ1か月で退職できると仮定して、有給休暇も取得すると考えるとだいたい引継ぎに割ける時間は2週間程度です。

この期間におさめられるよう、事前にできる準備があればしておきましょう。

在職中に転職活動をするのか、一度辞めてから転職活動をするのか決める

営業は外に出ている時間が長いので、仕事中に面接に行く…という強者もいるようですが、基本的に就業時間中に転職活動を行うことはできません。

在職中の転職活動の場合は土日や退社後の時間を使って行います。

体力的にはハードですが、一時的とは言えまったく仕事がなくなってしまうということがなく、転職活動してみた結果やはり今の会社がいいと思えばとどまることもできますので安心感があります。

一度辞めてしまえば時間は自由ですので、積極的に転職活動を行うことができます。

ただし、離職後3か月を過ぎると転職が難航しやすくなるので、転職活動が長引かないように気を付ける必要があります。

どちらがいいということはありませんので、自分の今の気持ちや体力、スケジュールを考えて決めてください。

証券会社を辞めた後にはどんな仕事がおすすめ?

証券会社の営業員にはお客様との信頼関係を構築する能力や交渉力、提案力、目標達成力があります。

また、精神的にもタフな方が多いですよね。

このスキルは他の業界・職種でも高く評価されるんですよ。

実際に転職先にはどんなものがあるんでしょうか。

無形物の営業

営業として扱う商品には「有形」「無形」の2種類があり、証券会社で扱う金融商品は実体がない「無形」にあたります。

証券会社以外で無形物を扱う業界としては、人材やコンサル、保険、広告などです。

営業手法が似ており、証券会社で培った提案力が活かされます。

証券会社では個人向けの営業ですが、その他の無形物の営業では法人向けの営業も多いです。

対象の顧客が変わることで、証券会社時代には成績が振るわなかった方でも、急に成果が出るようになる方もいますよ。

有形物の営業

逆に、有形物の営業も向いています。

製造メーカや不動産、製薬などですね。

有形物の営業の中には、ルート営業という既存のお客様を定期的に訪問して提案するタイプの営業も多いので、営業は好きだけど新規開拓が苦手という方にもおすすめです。

金融業界

また金融業界…と思われるかもしれませんが、金融業界の中には証券会社以外にも銀行、保険会社など様々な会社があります。

金融業界の中で事務職やバックオフィスの仕事を探してみてはいかがでしょうか。

これまでの知識が活かせる分、飲み込みもはやく活躍の幅が広がります。

不動産業界

もっとお客様とじっくり向き合いたいという方には不動産業界がおすすめです。

証券会社の営業ではどうしても短期間で成約に結び付けなければならず、なかなかお客様と向き合うことができずにもどかしく感じている方も多いです。

不動産はお客様もすぐに結論が出せる商材ではないので、お客様の要望や隠れたニーズを引き出しながら、これまでの提案力・営業力をフルに活かすことができますよ。

不動産業界へ転職する時は、こちらの記事を参考に!

「不動産業界」が自分に向いているか診断するにはこちら →

まとめ

証券会社を辞めたいと考えている方は、まずは一度今後どうなっていきたいのか考えてみてくださいね。

色々試して、それでもやっぱり辞めたいとなったら、その時はしっかり準備をした上で辞めることを忘れないようにしてください。

一時的な勢いで辞めてしまって後悔しても、辞めた会社に戻ることはできません。

ぜひ今回の内容を参考にして考えてみてくださいね。


関連キーワード

証券会社求人