添乗員の仕事がブラックな仕事だな…と感じた5個の瞬間とそれでもやりがいを感じる7個のこと。
バス添乗員の具体的な業務って皆さんは知っていますか?
日帰りのツアーから宿泊のバスツアーまで、様々な用途に合わせたツアーも豊富にあり、バスツアーに行きたいという方はどの時期にもいますよね!
そんな人気なバスツアーに同行する職業「バス添乗員」というのが世の中には存在します。
ここでは経験者の私がバスツアーの添乗員の業務内容や向いている人の特徴などを詳しくお伝えします!
目次
閉じるバス添乗員とはどんな仕事?
バス添乗員は、主にツアーに参加される方の日程管理をすることが主な仕事内容です。
また、旅行者を観光地まで引率したり、旅行者の代わりに観光地の入場手続きをしたりと、旅行がスムーズに進むお手伝いをします!
バスガイドとの違いは?
先ほどお伝えしました様に、添乗員はお客様の日程管理が主な仕事内容ですが、バスガイドはツアーで行く先々の観光情報案内や移動中に見える風景(車窓)などの説明を、お客様にガイドすることが仕事内容となります。
さらに、添乗員とガイドの大きな違いは、資格の必要性です。
ガイド業務を行う上で、必要な資格はありません。
一方で、添乗業務は「旅程管理主任者」という資格が必要不可欠であり、この資格を持たずに添乗業務をすることは旅行業法で禁止されています。
バス添乗員の大まかな仕事内容
バス添乗員の仕事は、ツアー開始と同時に自己紹介や行程内容の説明、さらにはツアーを円滑に進めるための注意事項などを伝えることからスタートします。
その後も、お客様にドリンクのサービスを行ったり、お客様と交流を深める為にコミュニケーションを図ったりします。
さらに、行く先々でお客様が観光を楽しんでいる間には、各観光地での受付や次に出向く場所への確認連絡、さらには添乗業務の内容を会社に報告するために添乗日誌をまとめるなど、やる事は多々あります。
ツアー終了時には次回も参加いただくために、予定しているツアーの案内をしたりなど、常に動いていることが多いですね。
バス添乗員が向いている人の6個の特徴とは?
そんなハードな仕事内容をこなす「バス添乗員」が向いている人とはどの様な人なのか。
特徴を見ていきましょう!
体力がある人
何と言ってもバス添乗員=体力勝負であることは間違いありません!
特に日帰りのバスツアーにもなると、出向く各都道府県の有名な観光地を1日で見学する行程が殆どです。
そのため、早朝から夜遅くまでの長時間にわたる業務をこなさなければなりません。
繁忙期にもなれば、この様な多忙なスケジュールを連続して行うこともしょっちゅうあります。
ですので、いくら疲労が溜まっても少し睡眠をとれば回復する体力が必要なのです。
車酔いしない人
バス添乗員は車内でただ座っていれば良いわけではありません。
お客様に説明事項を伝える際は、安全を考慮した上で走行中にお客様の方を見て話すこともありますし、呼ばれた場合はお客様の元に駆けつけなければなりません。
また着席中には、各観光地の本やインターネットを使って情報収集したり、添乗日誌をまとめたりとやることがたくさんあります。
トイレ付きのバスであれば良いのですが、付いていないバスも多いですので、添乗員によって自分が酔いそうになった時の対処法などを、独自に研究することが結構重要です。
バスの運転手によっては、運転が荒い人もいるので、車に酔いづらい人でも酔い止めを飲みながら業務にあたる人も少なくありません。
忍耐強い人
バス添乗員はバス車内という空間で、長時間お客様と時間を共にします。
そんな中で時には強い我慢を強いられることも起こります。
例えば、バスツアーで予想していなかった渋滞に巻き込まれ、行程内容に変更が起こったとします。
そんな時、添乗員はお客様がいかに不快な思いをしないで済む様に考慮するかを考えて行動しますが、それでも「なぜ行程変更が起こるんだ、金返せ!」や「もう2度と御社のツアーには参加しない」など、急に怒り出す人もいます。
それでもツアーが終了するまでは、参加された旅行客全ての人を守る義務が添乗員にはありますので、お客様がこれ以上不快な思いをしないためにも、歯を食いしばりながら頑張るしかないのです。
常に笑顔を絶やさない人
さらに添乗員はどんな状況でも「笑顔」を絶やしてはいけません。
例えば、ツアー中に参加者の中で病人が出た場合、他のお客様の中には不安と心配でパニックに陥いる人が出てきます。
もちろん添乗員も人間ですので、お客様と同様パニックになりますが、いち早く冷静になり落ち着いた行動をすることが大切になってきます。
そうすると、お客様も少しずつ冷静さを取り戻してくれますし、添乗員が笑顔で「大丈夫ですよ」と寄り添って一声掛けるだけで、お客様の不安を取り除くことが出来るのです。
気配りができる人
お客様が今必要としていることは何か、見極めて対応する力も必要です。
お客様の中で薬を飲もうとする人がいたら水を差し出したり、暑がっている人がいたら「車内の温度は大丈夫ですか」と声を掛ける。
こうした行動は、常にお客様を観察していなければ対応ができません。
更にちょっとした事でも気を配り対応するだけで、お客様は快適な旅を過ごすことができますよね!
コミュニケーションを取れる人
お客様と程々に仲を深めることが、添乗業務を円滑に進めるためのコツのひとつとも言えます。
そのためには、やはりコミュニケーションを取る事が一番良い方法ですね。
そのお客様が好きな事、興味があることなど、他愛のない話をするだけで、お客様は心を徐々に開いてくれます。
もちろん、あまり話しかけられたくない人もいますし、苦手だなと思う人も勿論います。
そこは自分なりに見極めながら、少しずつ距離を近づける様に心がけると良いでしょう。
バス添乗員が向いていない人の3個の特徴とは?
ここまでバス添乗員に向いている人の特徴を見てきましたが、一方で添乗員に向いていない人はどんな人なのか、お教えします!
疲れやすい
添乗業務は本当に過酷です!
日帰りバスツアーだと1日十数時間労働は当たり前です。
その長時間労働を連日続けることもあります。
だからこそ、添乗員はすぐに体が回復できる体力を持っていないと、正直言って仕事は務まりません。
お客様を守る立場にある添乗員が、すぐに体調を崩しお客様に迷惑を掛けるなんてことがあってはなりませんよね。
そのために、日頃から体づくりをしておく必要があるのです!
人付き合いが苦手
添乗業務は接客業と言えます。
ツアーをより良いものにするためには、参加されるお客様を知ることが重要です。
その為にはやはり会話をし、お客様の特徴を知ることが一番の近道です。
ですので人見知りの方は、添乗員にはあまり向いていないかも知れませんね。
無愛想な人
添乗員に必要なことの一つに「笑顔が絶えないこと」が挙げられます。
想像して見てください。
参加したツアーに同行する添乗員が笑顔ひとつなく無愛想な人だったら、参加しているツアーが台無しになるどころか、苛立ちを覚えますよね。
私だったら「この人は何が楽しくてこの仕事をしているのだろう?」と感じてしまいます。
なので、お客様と接するときはニコニコして業務にあたることが大切です。
笑顔でいればお客様も気軽に話しかけてくれるので、業務もスムーズに進みます!
バス添乗員の仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?
バス添乗員として培った経験を、他の仕事や副業などどんな職種で活かせるのでしょうか?
いくつかありますのでそれぞれ見ていきましょう!
営業職
バスツアー添乗員は、一度のツアーで参加される30〜40人の対応をします。
そんな中で、参加されたお客様一人ひとりの特徴を掴むことが、より良い旅行にするためのポイントです。
お客様毎の特徴や、そのお客様がどんなもの・事を求めているのかなど、人を観察する力が必要になり、添乗経験を重ねる事で自然とその力がついてきます。
どんな事をしたらその人は喜ぶのか、お客様の趣味嗜好からどこをポイントにして商品を紹介すれば良いかなど、添乗業務で何気なく行ってきた観察力を発揮すれば、良い営業マンになる事間違いなしです!
接客業
添乗員業務も接客業と言えますので、他の接客業に関係する職種でも経験を活かせる事でしょう。
先ほども述べたとおり、人を観察する力があればその人が何を求めているのかを瞬時に判断しお客様に提供することができますね。
接客業において必要なことをすでに身に付けているので、新たな接客業務を行う上でもかなり有利になる思いますよ。
ガイド
バスツアー添乗員は、仕事で各都道府県に出かけることができます。
自分の足で出向いた場所って、結構覚えていたりしますよね!
その土地の歴史や文化、食べたご当地メニューなど、実際に行ったことで知ることができる発見がたくさんあります。
その経験を活かして「ガイド」に転職する人もいます。
更に添乗員として「旅程管理主任者」の資格を既に取得している訳ですから、添乗員兼バスガイドとしてバスツアーに同行する人もいます。
ツアープランナー
添乗員として身に付けた地域の情報を活かして、ツアーを作成する側に転職する人もいます。
「ガイド」に転職する人と同様、自分で歩き回り身に付けた経験を活かして仕事がしたい人にはオススメです。
旅行に関わる仕事がしたいけれど会社内部で働きたい人や、同行していたツアーを今度は自分で作成したい人などにオススメです。
これからバス添乗員の仕事を始めるには、どうしたらいい?
ここまでバス添乗員の特徴をお伝えしてきました。
では一体何を行えばバス添乗員になれるのかをお伝えします!
バス添乗員の仕事で就職するために
バス添乗員になる為には、主に次の2つの方法があります!
方法その1.添乗員専門の派遣会社に入る
添乗員の約9割以上が派遣社員と言われています。
ですのでバスツアーの添乗員になる近道としてまずは、添乗員専門の派遣会社に入る事をオススメします!
派遣会社はインターネットで調べれば出てきますので、興味がある方は調べてみてください。
方法その2.就職サイトで「バスツアー添乗員」の募集要項を探す
転職サイトで「旅行会社 添乗」や「バスツアー添乗員」などのワードで調べると、全国で募集を出している会社を一気に見つけることができます。
転職サイトのメリットは、1度により多くの募集要項を比較できるので、きっと自分に合った添乗内容を見つけられますよ。
資格は必要?
すでに上述しましたが、添乗員になるには資格が必要です。
「旅程管理主任者」というもので、国内のみを添乗業務できる「国内旅程管理主任者」と国内外の添乗業務が行える「総合旅程管理主任者」の2つが存在します。
国内のバスツアー添乗員として活動する場合は、「国内旅程管理主任者」を取得すれば業務を行えます。
資格を取得せずに添乗業務を行うことは、旅行業法で禁止されていますので注意しましょう!
必要なスキルや経験は?
添乗員として活動をする為に必要なスキルや経験は、特にありません。
勿論、過去に接客業をしていた経験がある人や、旅行会社でバイトや派遣の経験があり観光地について知識がある人などは、経験がない人に比べると添乗業務が上手く進むでしょう。
だからと言って接客業が未経験だから、旅行についてそこまで詳しくないからと諦める必要はありません。
資格を取り、添乗員に必要な事を勉強すれば、誰でもなることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これまで「バス添乗員」について見てきましたが、少しは仕事内容や添乗員の特徴を分かっていただけましたでしょうか。
バス添乗員は本当に過酷な仕事です。
体調が悪くなっても薬を飲み、後は気合で乗り切るしかないし、苦手なお客様がいても笑顔で接客をしなければならない。
もう辞めてやる!と思う時も正直言ってあります。
それでも、日々添乗業務を行うことでリピーターが徐々に増えていくのです。
顔を覚えてくれるお客様や頑張っているからとプレゼントをくれる人もいます。
これはバスツアー添乗員でしか、味わうことができません。
それに、仕事ですが無料で観光地に行けますしね!
大変なことも沢山ありますが、その分やり甲斐や喜び、達成感も存分に味わえるのが、バス添乗員の仕事なのです。
これからバス添乗員になられる方、既に添乗員として活躍されている方にとって、ちょっとでもお伝えした情報を役立てていただければ嬉しい限りです。
皆様のこれからのご活躍、心よりお祈りしております!
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