「世界中を旅して歩く仕事がしたい」「人をお世話する仕事がしたい」などという理由を持って多くの人が添乗員の仕事を志し、大変な努力の末に添乗員としてデビューするのですが、せっかく憧れの添乗員の仕事についても様々な理由で離職する人も多いです。

意外に成績が優秀で語学が堪能な人ほど理想と現実のギャップを埋められず、志半ばで添乗員の仕事を退職するケースが多く、落ちこぼれタイプの添乗員が最初は苦戦しながらも長続きしているケースが多いです。

有能な人ほど期間を決めて冷静に添乗員として働き、ある時期に差し掛かったらスッパリとこの仕事を辞めているのでしょうか。

今回は、添乗員を辞めたいと感じた10個の理由と乗り越え方をご紹介します。

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添乗員を辞めたいと感じた10個の理由と乗り越え方とは?

どんな仕事でも、辞めたいと思うことは誰でも経験があることでしょう。

当然のことながら、その度に仕事を辞めていたらキリがありません。

当然、何かしらの方法で乗り越えていかねばなりません。

お客様からのクレーム

添乗員の仕事を辞めたくなる理由で最も多いのが、「お客様からのクレーム」なのは間違いないところでしょう。

旅行業界に限らず、ほとんどのサービス業では、「顧客満足度の達成」を半ば義務化されております。

添乗員の仕事は商品としての旅行の完成品の部分で当然、その商品を購入したお客様は相応の満足度を求めます。

その乗り越え方とは?

一番簡単な乗り越え方は「次の仕事に意識を切り替えること」です。

いつまでも気にしたところで過ぎた時間は返ってきませんし、もう次のツアーの出発は近づいてきますし、次のツアーのお客様が待っています。

仕事のミス

添乗の仕事のミスはツアーの成否に直結しますので、自分のミスでツアーが台無しになってしまったら立ち直れないくらいの精神状態になってしまってもおかしくありません。

責任感の強い人ほどその思いは強いでしょう。

その乗り越え方とは?

仕事のミスは仕事でしか取り返せないと思います。

良い意味で開き直って、失敗した分を次で取り返しくらいの姿勢で次のツアーに臨みましょう。

そうして、良い仕事を繰り返しているうちに失敗したことなど忘れてしまいますから。

体力の限界

添乗員の仕事は朝は早く始まり、夜は遅く終わる仕事です。

自宅作業も多いので、一通りの添乗の準備が終わったら午前様なんてこともしょっちゅうで翌朝は早く起きなければならないので、万年寝不足状態と言っても過言ではありません。

その乗り越え方とは?

単純に体力の問題なら、体力を付けるというのが、その乗り越え方としてはシンプルな解決法であります。

作業を効率良く会社内で終わらせて、自宅に仕事を持ち帰らないということも有効な乗り越え方です。

どんな仕事でも共通して言えることですね。

自分の時間が取れない

国内のツアーですと1〜4日、海外ツアーですと1週間〜2週間という期間となっていますが当然ツアー中は自分の時間は取れません。

それが果てしなく続いていく訳です。

その乗り越え方とは?

無理矢理にでも自分の時間を作りだすことではないでしょうか。

スケジュール管理をしっかり行ない、忙しい時期にも意識して自分の時間を作りましょう。

ツアー中でも、朝早起きして本を読んだり、音楽を聴いたり、自由行動の時間もすべてではなくとも多少自分の為の時間に割いてもいいのではないでしょうか。

それが次の仕事への新しい活力にも繋がるのですから。

収入が上がらない

添乗員の最大の悩みと言っていいのが、収入が上がらないことではないでしょうか。

添乗員の仕事は仕事内容の割には低収入です。

独身の間は何とかなりますが、結婚して所帯を持った場合、安定した生活を出来るほどの収入を得られる添乗員はごく僅かです。

その乗り越え方とは?

一番確実なのはツアーアンケートの添乗員評価を上げることです。

ツアーアンケートの結果は会社の添乗に対する評価の基準となるものです。

ほとんどの会社はアンケート評価の高い添乗員に優先的に仕事を斡旋し、給料以外の手当を増やしたりしています。

添乗員の給料は、こちらの記事を参考に!

病気になった時

添乗員の仕事は余程のことがなければ仕事を休むことが出来ません。

病気になった場合でも、風邪を引いたり、熱が出たくらいでは休めません。

ですから、大きな病気に掛かった時には絶望的な気分になって仕事を辞めたくなっても不思議ではありません。

その乗り越え方とは?

日頃から体調管理、体力増強に努めることです。

身近なことですと、暴飲暴食を慎んだり、適度な運動をしたりすることです。

ストレス解消の為に過度の飲酒をする人が添乗員には多いです。

その場はストレス解消になっても結果的に病気にかかりやすくなってしまいますから、特に飲酒は節度を持って楽しむべきです。

喫煙はさらに厄介ですから、タバコを吸われている方には強く禁煙を勧めます。

私生活の変化

添乗という仕事は、かなりの自分の時間を費やします。

独身であれば、いくらでも費やすことが出来ても、結婚をしたり、子供が出来たりした場合は、そういう訳にはいかなくなります。

添乗員の仕事が一番充実している頃にぶち当たる大きな壁ですね。

その乗り越え方とは?

早め早めのスケジュール管理で会社や家族両方の協力を得て、バランス良く仕事をこなしていくことです。

また、結婚したり、子供が出来た場合は、一旦、会社を休職して落ち着いた頃に復職してもいいでしょう。

この仕事は、他の仕事に比べて復職しやすい仕事です。

海外添乗に出てた人は日程が調整しやすい国内添乗やインバウンドにシフトするのもいいのではないでしょうか。

他にやりたい仕事が出来た

他にやりたい仕事が出来たら、すぐにでも添乗員の仕事を辞めて転職活動をするかどうか悩むところです。

若い人ならいざ知らず、ある程度の年齢の方でしたら余計にそう思うでしょう。

しかしながら、ある程度の年齢に差し掛かった方は慎重に物事を進めたいという判断をしますよね。

一体どうしたらいいのか、本当に悩みますよね。

その乗り越え方とは?

添乗員の仕事を一旦、休職して転職活動をしてうまくいった場合に退職手続きをするべきです。

希望通りの仕事が見つかった場合は、そのまま添乗員の仕事を退職すればいいですし、見つからなかった場合は、添乗員の仕事に復職すればいいのです。

向上心がなくなってしまった時

添乗員を始める時は、希望に満ちて向上心に溢れていたのに、何年か続けている間に仕事にも慣れ、いつしか倦怠期を迎えてしまう人は少なくありません。

会社のように定期的な人事移動が無ければ、昇進もないのでモチベーションを維持するのが大変な仕事です。

向上心がなくなってしまった時はどうしたらいいでしょう。

その乗り越え方とは?

初心に帰って、何故、自分が添乗員を志したかを振り返ってみることです。

毎日、どんなに大変でも、失敗を重ねても前向きに頑張って過ごしていた時の頃を思い出せば、また新しい目標が出来るかもしれません。

同じ場所に仕事で行くとは言っても、会社勤めの場合は毎日同じ場所に通う訳ですから、良いように自分で解釈してみるのもいいでしょう。

同僚や同期が次々と辞めていく

添乗員の仕事は離職率がとても高い仕事です。

仮に10人が入社したら、1年後には2人か3人しか残らないです。

辞めていく添乗員の理由も様々です。

会社勤めなら、仕事で壁にぶち当たった時にお互いに励ましあったり出来ますが、添乗員の場合はそれはかないませんね。

その乗り越え方とは?

添乗員は基本的には1人仕事です。

ツアー中のほとんどの仕事は自分自身で判断しなければなりません。

そうは言っても人は1人では生きてはいけません。

もし同期がいなくなったら、新しい添乗員の仲間を作るのもいいのではないでしょうか。

こだわりを手放せばきっと新しい人間関係に恵まれるでしょう。

いろいろ試したけれど、やっぱり辞めたい!辞める前にやっておきたいこととは?

添乗員の仕事を辞めたくなった時の乗り越え方をいろいろとご紹介しました。

せっかく苦労して続けてきた仕事ですから、何とか続けていくための努力を続けて欲しいですが、それでも辞めたいという意思が固い場合は、実際に辞める前に何か自分の勤めた証しみたいなものを残したいですね。

それは人の輪であったり、お金であったり、技術であったりと人様々ではあるでしょう。

辞める前にやっておきたいことをいくつかご紹介します。

貯金を作る

次の仕事が決まるまでの生活の為にある程度、貯金しておきましょう。

失業保険が支給されるまでそれなりの期間がありますから。

また新しい仕事が見つかっても、最初の給料が支給されるまでの生活費や新しい仕事の為の準備のお金もかかるでしょう。

新たな自己研鑽のお金もです。

貯金の額が次の新しい仕事の成否を大きく左右するのは間違いありません。

添乗員を辞めると決断したなら、しっかりと貯金に励みましょう。

人脈を確保する

退社後も活かせそうな人脈をしっかりと確保しておきましょう。

それは何も仕事に限らず、プライベートでもいい関係を保てるような関わりが理想です。

利害関係のない人脈の多さが人生を豊かにすると言っても過言ではありませんので、添乗員を辞めると決断したなら、しっかりと挨拶をしてけじめをつけて退社後も良好な人間関係を築きましょう。

資格を取る

総合旅行管理主任や国内旅行管理主任など旅行に関する資格を取っておくといいのではないですか。

添乗の仕事で蓄積した知識はかなりのものですから、その貴重な知識を客観的に証明するための資格を取得することは何よりの自身が頑張ってきたことの総決算になります。

また、転職する時の大きな武器になります。

旅行業界はもちろんのこと、他業種に転職する場合でも、職務をしっかりと全うしてきた証明にもなります。

有給休暇を消化する

添乗員の仕事は大変忙しく、退職間際まで有休を消化出来ない人が多いです。

労働者の当然の権利ですからしっかりと消化しましょう。

今まで人のために旅行の仕事をしてきたのですから、最後のバカンスには自分のための旅行をしてもいいかもしれませんね。

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添乗員を辞めた後にはどんな仕事がおすすめ?

せっかくなので、転職をするにしても今までのキャリアを有効に使いたいものですよね。

そこで、添乗員を辞めた後にはどんな仕事がおすすめかご紹介します。

旅行代理店

転職先として最高なのは、やはり旅行業界なのは間違いないでしょう。

添乗員としての経験をすぐに活かすことができますから。

営業、ツアー企画、予約オペレーター、窓口業務など多方面で添乗員としてのキャリアを活かすことができるのではないでしょうか。

観光ガイド

海外添乗員をやられた方なら、海外の観光ガイドがおすすめです。

ご年配のパッケージツアーのお客様にはやはり日本人の観光ガイドの方が慣れない異国の地では安心感を与えるので需要は確実にあります。

海外生活に憧れがあって、語学が堪能な方には最高の転職先ではないでしょうか。

ホテルマン

添乗員の仕事はサービス業ですから、同じサービス業であるホテルマンも添乗員の転職先としては適しているでしょう。

添乗員時代にサービス面に重きを置いていた方には尚更です。

多岐にわたるホテル業務の中でも、とりわけフロント業務やベルデスク、レストランなどが良いのではないでしょうか。

結婚したり、子育てのために添乗員を辞めることを決断した方には自分の時間を確保したり、待遇面の向上が期待できる転職となるでしょう。

まとめ

今回は添乗員を辞めたくなった10個の理由とその乗り越え方というかなり重たいテーマでしたが如何でしたでしょうか。

旅行好きな人にとってお金をもらいながら色々な場所に行ける添乗員の仕事は大変魅力的に見える反面、様々な代償を払ってこの仕事を続けている方が大半です。

お客様から見たら好きなことを仕事にして毎日が充実して幸せそうな生活をしてりように見えても、実はほとんどの添乗員が人としての普通の幸せを犠牲にして仕事を続けています。

仕事のストレスで病気になり、病院にも行けず大変不幸な形で亡くなられた方も多くいます。

私見ではありますが、この仕事に携わり旅行という形でたくさんの人に幸せを与えてきた添乗員の皆さんには仕事を続けるにしても、転職するにしても幸せな人生を歩んで欲しいと強く思います。


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