昨今は歯の健康は大事にしなければいけないという時代でもあり、歯によって起こる様々な病気が見つかっています。

人間の歯は一度欠けたり取れたりしたら、再生するということはありません。

その場合は歯科技工士によって欠けた歯や差し歯、インプラントなどを作成してもらうことになりますが、歯科技工士という仕事は医療業界の中で一番キツいと言われている仕事の一つでもあります。

ここでは、歯科技工士を辞めたいと思う理由について紹介していきます。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

歯科技工士を辞めたいと感じた4つの理由と乗り越え方とは?

歯科技工士を辞めたいという理由は、残業が長い、給料が安いの二つが大きいですね。

そしてもう一つ、粉まみれになることです。

粉まみれとは何か?ということですが、これは差し歯などを削って作成していると粒子となって自分の周りにも飛ぶということになります。

粉まみれに関しては一番分かりにくいかもしれませんが、体質によってはとても継続できそうにない理由になり得ると考えておいた方が良いでしょう。

残業が長い

残業時間はとても長いです。

深夜を越えるくらいだと覚悟しておいた方が良いでしょう。

職場によっては終電にも間に合わないという所もあります。

残業時間が長い理由は、歯科技工士の仕事はほぼ差し歯などを削ることなのですが、次から次へと仕事があることと、ずっと同じ作業であるため時間に関係なく集中しなければいけない仕事だからです。

 歯科医によっては強欲な人もおり、とにかく数をこなせと注文してくるので、残業を行わなければいけないのです。

その乗り越え方とは?

どうしても残業時間が長く帰りが遅くなることがキツいと感じるのであれば、乗り越え方としては、残念ですが今より少しでも早く帰宅できる職場を探すしかありません。

実際に、深夜まわらずに帰れる職場もあるようです。

歯科医が強欲である

これは歯科医院に勤務する歯科技工士にのみ当てはまることですが、歯科医の中にはお金に強欲な性格の人もいます。

歯の治療に関しては、歯科医院にかなりの儲けがあるかと言われたら実はそれほどでもありません。

医師に診てもらうのは基本的に体に異変がある時だけですよね。

筆者は医療関係に勤めていたのですが、その時の経験上、親切な先生だと患者さんの支払いのことを考えて相談の上できる限りコストがかからない治療をしていました。

しかし強欲な先生の場合は患者さんのことを考えずに少しでも多くコストを取ろうとするので、スタッフも嫌な気持ちになります。

特に技工物は作ったら作っただけお金になるので、次から次へと歯科技工士に仕事を依頼するのです。

その乗り越え方とは?

上司が良くないと思ったら、早めに見切りを付けた方が良いかもしれません。

そういう強欲な医師の場合、歯科技工士の気持ちや状況を全く考えずどんどん作成するよう依頼してきます。

そのためモチベーションが下がり、精神的に病んでしまう人もいるのです。

給料が安い

深夜まで残業で働いている割に給料は安く感じるという人が多いです。

歯科技工士は基本的に同じ作業が多いため、他の医療職と違い給料はそこまで高くありません。

給料は安いと言いましたが、ベテランになると年収600万円くらいは得られます。

安いというのはあくまで新人時代の話ではあるのですが、その時期は年収300万円を割るほどの金額なので、下積み時代の間に辞めてしまうケースが多いのです。

その乗り越え方とは?

ベテラン歯科技工士になると給料はアップするので、最初はひたむきに仕事をこなすしかありません。

手先の器用さは人それぞれ違うため、長い年月がかかる人もいます。

給料が安くてやっていられないという人はとても多いですが、最初だけだと思って堪えるしかありません。

粉まみれ

入れ歯、インプラントなどの技工物はプラスチックやセラミックなどを削って作成します。

その時にセラミックなどの粒子が飛ぶのですが、肌が弱い人やアレルギー体質の人はくしゃみを連発したり、肌が荒れたりするそうです。

歯科技工士をしていた私の友達も、肌荒れが酷く夜も眠れないくらいだったと言っていました。

人によっては顔に粒子が付くと痒くて掻きむしってしまうため、傷になってしまうこともあるそうです。

もちろんマスクはしていますがマスク以外の部分にも粒子は飛ぶことがあるので、作業後は顔を軽く払い洗い流すと良いかもしれません。

その乗り越え方とは?

こればかりは体質にもよりますが、食生活を整えるしか方法はありません。

歯科技工士は深夜まで作業をすることも多々あるため、必然的に寝不足になり抵抗力が下がってしまいます。

睡眠を上手くとれない場合、食べ物で補うしかないでしょう。

食事というのは非常に重要なものです。

適当な食事をしていると余計に抵抗力が落ちてしまうので、しっかり食事を摂りましょう。

色々と試したけれど、やっぱり辞めたい!辞める前にやっておきたいこととは?

まず今後も継続して歯科技工士をしたいのかをしっかり考えてから辞める方が良いですね。

行き当たりばったりで辞めてしまう人もいますが、そういう人は後悔してしまうことも多いです。

 

どうしても辞めると決めた場合は上司にきちんと退職することを伝え、最低限の引き継ぎはするようにしましょう。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

まとめ

歯科技工士は残業時間も長いですが、環境が悪くなければ継続することは可能だと思います。

そのために一番重要なのは、睡眠時間を確保できるようにすることでしょう。

ショートスリーパーの人であれば問題はないかもしれませんが、普通の人の場合は睡眠不足になってしまうことが非常に多いため、睡眠時間を確保できるのかは必ず事前にチェックするようにしましょう。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)




歯科技工士求人についてもっと深堀りした情報を見る

歯科技工士の将来性とは?私が考えるこの仕事をずっとやっていたいと思う4つの理由

歯科技工士の将来性についてここでは解説していきたいと思います。そもそも業務内容を理解していないと歯科技工士の将来を見通すことも難しいですよね。そこで今回はそんな仕事内容と、歯科技工士の需要を何個かお話しさせていただきます。歯科技工士の待遇やこの職業ならではの大変なことなどもご紹介しますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。歯科技工士の仕事内容は?歯科技工士の仕事内容は主に入れ歯や差し歯の作成を行うことです。まず仮の歯を作成し、少しずつ調整しながら様子を見ていきます。仮の歯を作成ししっかりと様子を見ておくことで、噛み合わせが悪いために起こる体調不良を防ぐことができます。その他にもインプラ

歯科技工士になるには?国家資格が必要?!勉強すべきことや主な就職先についてもご紹介!

この記事では、歯科技工士になるためには何をすれば良いのかを詳しく解説していきたいと思います。歯科技工士は資格が必須な職業です。誰もが取れる資格ではないため、専門学校で勉強しなければいけません。歯科技工士の資格は難易度が高いのでしょうか?どのようなスキルが必要なのでしょうか?これから歯科技工士を目指す皆さんが知っておくべき情報を経験者の私が詳しくお話します。歯科技工士ってどんな仕事をするの?歯科技工士の仕事は、入れ歯や差し歯などの技工物を作成したり調整する仕事です。歯科医師の指示の下で入れ歯などの技工物を作成していくのですが、中には入れ歯が欠けたとか失くしてしまったという場合の修理なども仕事に含

歯科技工士のやりがいとは?経験者の私が感じる3つのやりがいを感じる瞬間を紹介します

歯科技工士はやりがいのある職業であり、現代になくてはならない仕事の一つです。それは人間にとって生涯大切にしなければならない歯を守る職業だからです。若い人にはあまりピンとこないかもしれませんが、高齢者になった時の歯の有難みを理解できるかもしれませんね。歯科技工士は難しい技術で入れ歯や差し歯等を作成、調整などをする業務です。大変そうなイメージもありますが、今回は歯科技工士の経験者である私がやりがいについて詳しくお話していきます。歯科技工士の仕事内容について理解しておこう歯科技工士の仕事は入れ歯、差し歯、インプラントなどの作成や調整を行います。職場によっては患者さんと直接話し、歯の素材や説明などもし

歯科技工士の仕事内容と向いている人・向いていない人の特徴・やりがい・大変なことについて解説します

歯科技工士の仕事について皆さんは詳しくご存知でしょうか?歯科技工士に向いてる人はどんな特徴があるのか、そもそもどんな業務内容なのかを知らないという方は多いです。しかし、マイナーな職業ではあるものの、最近は歯に関する需要が増えてきているので、認知度はアップしてきています。今回は歯科技工士の仕事内容や、向いている人・向いていない人の特徴、やりがいなどについてもご紹介していきます。歯科技工士とはどんな仕事?歯科技工士の仕事は患者さんの歯を補う、または作る仕事だと思ってください。詰め物、被せ物、差し歯、入れ歯、インプラントなどの技工物を作っているのが歯科技工士となります。作るだけではなく、再調整や修理