歯科技工士のやりがいとは?経験者の私が感じる3つのやりがいを感じる瞬間を紹介します
この記事では、歯科技工士になるためには何をすれば良いのかを詳しく解説していきたいと思います。
歯科技工士は資格が必須な職業です。
誰もが取れる資格ではないため、専門学校で勉強しなければいけません。
歯科技工士の資格は難易度が高いのでしょうか?
どのようなスキルが必要なのでしょうか?
これから歯科技工士を目指す皆さんが知っておくべき情報を経験者の私が詳しくお話します。
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歯科技工士ってどんな仕事をするの?
歯科技工士の仕事は、入れ歯や差し歯などの技工物を作成したり調整する仕事です。
歯科医師の指示の下で入れ歯などの技工物を作成していくのですが、中には入れ歯が欠けたとか失くしてしまったという場合の修理なども仕事に含まれます。
表舞台に立つ仕事ではないためあまり知らないという人も多いですが、歯科技工士は男女問わずいます。
また現在は、国内だけではなく海外でも歯科技工士として働いている人もいます。
経験者が語る!私はこんな所で歯科技工士をしていました
私は、歯科医院の歯科技工士として働いていた経歴があります。
歯科技工所よりも待遇はまだ良く、求人にあった「なるべく早く帰れる」という記載を見て応募しました。
仕事自体は嫌ではありませんでしたし他の歯科技工士とも仲良くやっていましたが、他のスタッフや患者さんとのコミュニケーションが必要であったことが大変でした。
歯科医院などの職場は人気があり求人も少ないのですが、歯科技工士が患者さんに様々な説明を行うため神経を使いました。
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歯科技工士になるには?
歯科技工士になるためには国家資格が必要です。
誰にでも取得できる資格ではありません。
どのような勉強、スキルが必要になるのかに関してもお伝えします。
歯科技工士には資格は必要?
歯科技工士は専門学校に入学し、国家資格を取得しなければいけません。
直接患者さんに触れる仕事ではありませんが、患者さんの健康をサポートする役割であるため、誰にでもできる仕事ではないのです。
専門学校は3年制となり、その中で実習を行い歯科技工士としてのスキルを学びます。
歯科技工士になるために勉強しておくべきことは?
歯科技工士になるためには解剖学、有床義歯技工学、保存修復学という勉強が必須です。
解剖学以外は聞いたことがな人も多いのではないでしょうか。
これらはほんの一部なのですが、その中から必要なものをご紹介します。
解剖学
解剖学と言っても全身ではなく、歯に関する解剖学です。
歯というのは単に生えているだけのように見えるかもしれませんが、口の中には様々な神経が通っているので単純な話ではありません。
実際はもっと複雑にできており、歯の構造と状態などを正しく理解し、その上で機能に関する重要性を理解していきます。
人間の歯はどのようにして生えるのか、歯肉や骨、血管などについても学びます。
有床義歯技工学
有床義歯技工学というのは、その名の通り入れ歯や差し歯に関係した学問です。
入れ歯や差し歯とは何か、技工物に関する知識と基礎的な技術を学びます。
また総入歯と、差し歯や詰め物などの2分野に分かれているので、奥が深い学問ですね。
有床義歯技工学は、歯科技工士にとって最も基本的な知識になると思ってください。
保存修復学
保存修復学というのは、本来の歯の色で、よりよく噛める、食べられる口腔機能の構築について学んでいきます。
検査、診断、治療に関しての学問であるため、歯学としては最も一般的なものですね。
歯科技工士は技工物を作る仕事ですが、外傷などで欠けてしまった歯の組織の欠陥に対して機能的や審美的に修復し、顎や口腔の機能を正常に修復させることが目的となります。
インプラント治療や差し歯、入れ歯などは単純に見た目だけではなく何が重要であるのかもここで教わります。
矯正歯科技工技術
歯科矯正を見たことがある人も多いので、これはご存知でしょう。
あの歯科矯正の金具は歯科技工士が作成しています。
歯科技工士は矯正器具の種類や作成方法についてを学びます。
実際は歯科矯正治療歯科医が行うので、そこまで携わることはありません。
歯科理工学
技工物に使う材料の性質や特性を学ぶものになります。
例えばプラスチックのメリットや、セラミックは何が良いのかなども学んでいきます。
歯科治療は多くの材料を使用するため、特性や性質は絶対に把握しておかなければいけません。
材料の性質によってはアレルギーなどもあるため使用できないものもあります。
歯科技工士になるために必要なスキルは?
歯科技工士になるための必要なスキルは、主に手先の器用さやパソコン知識、根気、コミュニケーションスキルなどです。
コミュニケーションスキルに関しては働く場所によるため、そこまで必須ではない場合もあります。
歯科医院や病院で働く歯科技工士には必要となります。
手先の器用さ
歯科技工士の仕事は基本的には技工物をひたすら削ることです。
単純作業ではありますが、ミリ単位以上に細かい要求をされるためかなりの精度が必要とされます。
人間の歯は少しの噛み合わせによって変化するため、極端に削りすぎてしまうと患者さんの体調が悪くなってしまうこともあります。
歯科医師から指示所が送られてはくるものの、歯科技工所で働く歯科技工士には歯科医院や病院に勤務し直接患者さんと関わることのある歯科技工士のように患者さんの口腔内に関する詳細を把握することはできないため、技工物を作成しても患者さんに作り直してほしいと言われてしまうことも少なくはありません。
そのため、手先の器用さには多少なりとも左右されると思ってください。
パソコンの技術
事務処理ではなく、パソコンのソフトで歯の模型を作成したり、作成した歯の模型を機械が作るという技術です。
パソコンが主流ではない頃は患者さんの歯の型を取ったりしていましたが、現在では時間短縮やデータを保存するためにパソコンで作成することが普通になってきています。
パソコンで行うメリットは歯科医師側にもあるのですが、一番は患者さんの負担を減らせるということでしょう。
職場にもよるかもしれませんが、最低限度のパソコンの技術はあった方が良いでしょう
今では学校でもパソコンは必須科目であり、WordやExcel、難しいソフトなどを使いこなせるようになっている学生も多いので問題ないかもしれませんね。
美的センス
現在の入れ歯やインプラントは本物の歯と区別がつかないほど精巧な作りとなっています。
テレビを見ていると、芸能人は歯がとても綺麗ですよね。
芸能人はホワイトニングを受けている人も多いと言われていますが、インプラントをしている人も多いです。
以前テレビでお笑い芸人のバナナマン日村勇紀さんがインプラントをしていることでネタにされていましたが、視聴者側から見ればインプラントとは全く分かりませんでした。
昔の差し歯は誰が見ても作り物だと分かるようなものでしたが、現在では美的センスも求められるようになり、本物の歯と区別がつかないほどの仕上がりとなっています。
奥歯であれば大きく口を開けない限り他の人に気づかれることがないため、銀歯を使用する人もいます。
しかし前歯や笑った時に人から見えるような位置の差し歯や入れ歯は、若い年代の人では気にする人もいることを意識して追求しなければなりません。
削るだけであれば徐々に慣れていくものですが、美的センスも視野に入れておいた方が良いでしょう。
コミュニケーションスキル
歯科医院や病院に勤務する場合以外は、コミュニケーションスキルはそこまで要求されることはありません。
歯科技工士の働く場所は、基本的にはラボや歯科技工所が圧倒的に多いです。
違いは患者さんと直接話すことがあるかどうかです。
歯科医院や病院で勤務する場合は、患者さんと直接話すことがあります。
インプラントや差し歯などの説明をする際、患者さんに私用する素材についてや何が必要なのかなどの説明を行わなければなりません。
差し歯や入れ歯などは保険適用になりますが、インプラントの場合は保険適用外になるため高額なお金がかかります。
患者さんから必要な部分を聞き取れていなかった、また説明してもらっていなかったなどという行き違いはよくある話なので注意しましょう。
歯科医院や病院で勤務する場合は患者さん以外にも歯科医師や看護師、歯科衛生士との連携が必要になるため、最低限のコミュニケーション能力は身につけていなければいけません。
歯科技工士の就職先や募集状況は?
歯科技工士の就職先はそもそもどこなのでしょうか?
病院関係を連想する人も多いと思いますが、実はそれは珍しいケースです。
また歯科技工士は需要があるのか?と疑問に思う人もいると思いますが、需要は結構あります。
インプラントや矯正がある限り歯科技工士は必要な仕事です。
歯科技工士の主な就職先
歯科技工士の就職先は主に歯科技工所となります。
歯科技工所は、歯科技工物と呼ばれる銀歯、セラミックなどの詰め物や被せ物、入れ歯等を作る工場のことです。
歯科医院や病院への就職もありますが、こちらは少数です。
歯科医院や病院の方が待遇が良いため希望する人も多いですが、求人数はそれほど多くありません。
近年ラグビーやレスリング、空手などのスポーツでもマウスガードというものが使用されています。
マウスピースはボクシングなどで見たことがあるかと思いますが、選手の歯型によって作成されるのが良いためマウスガード専門店も存在しています。
まだ認知度が低く都心部や限られた場所にしかありませんが、球技などでも顔面にボールが当たった時の口腔内の怪我によって生活に支障が出てしまうので見直されているのです。
歯科技工士の働き口はどの程度あるの?
筆者は関西在住ですが、歯科技工士の働き口を地元や近隣地区で調べてみたところ、歯科医院や歯科技工所の求人は沢山ありました。
小児科で募集している所もあり、そこでは歯の矯正や差し歯などを作成するようです。
差し歯や入れ歯などは大人がするものというイメージを持っている人も多いと思いますが、歯並びの悪い場合は子供の内に歯列矯正を受けさせる人もいるのです。
現在は高齢化社会と言われている時代ではあるものの、結婚について見直されているため一昔前と比べると結婚して子供を作る人も増えてきています。
そのため子供に歯列矯正を受けさせたいという人も結構いるようです。
現在は共働きが当たり前の時代なので、ある程度お金がある人が多いのです。
今後も歯科技工士の需要は高まってくるでしょう。
歯科技工士の転職事情
歯科技工士の転職事情は、残業が圧倒的に多いことです。
求人を見ていると残業はそれほど多くないとされている所もありますが、10年くらい前は深夜帯で帰宅する人がほとんどでした。
実際歯科技工士はブラックと言われていたこともあり、給料が安く深夜帯に終わるのでやっていられないという声もありましたね。
現在はその状態から見直されており、日付が帰る前には変える人も増えてきています。
ただしこれは勤務先によって異なり、歯科医師がガツガツしている場合にはもっと働けと言われる職場もあるかもしれません。
歯科技工士の転職自体は難しいことではないのですが、残業について何も知らず、また何も考えずに入ってしまうと、結局自身の生活や考えと合わず辞めてしまう人もいます。
転職をする時はお金も大切ですが、残業時間をチェックしておいた方が良いでしょう。
まとめ
歯科技工士になるためには国家資格が必要ではあるものの今は難易度がそれほど高くはないため真面目に勉強さえしていればそこまで難しくはないと言われています。
歯は命に関わるものではないからと軽く見ている人も多いですが、生活に支障があるものなので今後見直されることでしょう。
保険適用が利かないインプラントなどの需要も高まってきているため、まだまだ働ける場所は多いですね。
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