2020年10月2日

語学学校求人に興味のある方は必見です!

語学学校というと、明るくオープンなスペースでレセプションスタッフと外国人講師がにこやかな会話を英語で繰り広げる、そんな場面を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな語学学校での仕事内容やおすすめ求人など、皆さんの気になるポイントにしぼって解説していきます。

講師の求人だけではなく、語学学校は事務求人も大変おすすめなので詳細が気になる方はぜひ最後までご覧ください。

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語学学校の大まかな仕事内容

にこやかで国際色豊かな場面の裏では、それぞれの日々の業務を必死に行っています。

それぞれの業務と一言で書きましたが、多岐に渡り担当が細分化されています。

これは、すべての企業においても当てはまりますが、大手になればなるほど、その傾向が顕著です。

まず、一般的な語学学校を例に、どんな担当業務に分かれているのかをご紹介します。

英語講師とコース別一覧

現在多くの語学学校では、生徒さんのニーズに合わせ、たくさんのコースを用意しています。

元をたどれば1つの言語「英語」なのですが、「英語」をどう学ぶかによって、そして、学校や社会で何を求められているのか、その要求のちがいによって、学び方もそれぞれ異なり、様々なコースが派生しているのが現状です。

確かに細分化するとさまざまなのですが、大きく分けると二つに分けることができます。

「英会話」と「テスト対策」の二つです。

コース別の英語講師については、この二つに分かれています。

医療、病院の世界で置き換えればわかりやすいかと思います。

「外科」と「内科」があり、「内科」の分野を例にとれば、小児、消化器、循環器、といったようにそれぞれの科目ごとに分けられていますよね。

「語学(英語)」も同じで「外科」的な分野の「英会話」、「内科」的な分野の「テスト対策」に分かれ、その講師も二分されます。

しかし、毎年ほぼ、ある一定数のドクターが誕生する医療の世界とは異なり、「語学(英語)」の講師数の養成は一定ではありません。

これだけ需要の多い職種にもかかわらず、指導方法の研究や実務的な教育を行う専門機関は少なく、そのほとんどがOJTと経験値に依存し、養成というよりは偶発的に育てられた人材により「英語の講師」が誕生しているのが現状です。

それだけに、人材不足が顕著に表れており、町のお医者さんのように「内科」も「外科」も任せてください、というような人材が重宝される世界なのです。

しかし、実際には、この二つの「英会話」と「テスト対策」には大きな隔たりがあり、指導内容もまるで異なります。

それだけに、切り替える方も日々、四苦八苦を続けているのです。

それではコース別一覧を見てみましょう。

英会話

  • キッズ英会話コース
  • 日常英会話コース
  • トラベル英会話コース
  • ビジネス英会話コース

テスト対策

  • 英検対策コース
  • TOEICテスト対策コース
  • TOEFLテスト対策コース
  • 学校授業対策コース

上記のコースがあり、さらに個別レッスン、グループレッスン、講演会形式、さらにはサテライトレッスンなどのタイプ別レッスンを行っています。

レセプションスタッフ及び一般事務職

語学学校の顔ともいえるレセプション。

講師と並んで結構大変な業務を行っています。

生徒と講師のスケジュール管理に始まり、比較的小規模な語学学校であれば、営業や経理の業務も同時に行うこともあります。

また、外国人講師とのコミュニケーションも正確にとらなければならず、一定の語学力が必要となる業務を行います。

更には、外国人や日本人を問わず講師間のトラブルにも対処しなければならず、人事マネジメントの知識やコミュニケーションの潤滑役になる必要もあり、語学学校にはなくてはならないポジションなのです。

これだけ多い業務量のため、給与に合わないと判断した場合は、すぐに退職してしまう人も多く、入れ替わりの激しい職種と言えます。

大手の語学学校ですと事務一般職については、営業、経理、人事(教育)、経営企画など、各セクションごとに担当も細分化されています。

最近では、レセプションの業務を完全に切り離し、経験のあるパートタイムワーカーに任せている語学学校も多くあります。

語学学校でよくある求人

近年、急速にニーズが高まっているのがTOEICテストをはじめとするテスト対策講座の講師の求人です。

スコアの優劣により就職を左右したり、昇任や給与査定に直接影響を与えるため、多くの大学生や社会人が日々その対策に本気で取り組んでいます。

その試験対策講師として、ある一定の経験を有している人を「非常勤」として雇入れしている中小規模の語学学校が多い傾向にあります。

給与相場

常勤講師

事務を行う一般的な業務の基本給にだけでなく、「英語を教える」という専門技術手当としてのプラスアルファが見込めます。

フルタイムなので安定した収入と言えるでしょう。

非常勤講師

語学学校に通う生徒へのプライベートレッスンや企業向けの各種試験対策、そしてパッケージ英会話講義などの規模に応じ、1時間あたり2500円から5000円前後の時給により稼働しています。

レセプションスタッフ及び一般事務職

レセプションスタッフ及び一般事務職については、一般企業の事務職の平均給与と大きな給与差はないでしょう。

語学学校の規模や立地による差は出てくるとは思います。

勤務時間や休日、残業等

常勤講師

語学学校のオープンとクローズ時間にあわせての出勤と退社になります。

基本的には、平日については、お昼前後からオープンし、夜9時にクローズする語学学校が多いようです。

それらの時間にあわせ、授業の準備を行うため、少し早めに出勤したり、あるいは、翌日の授業の準備のため、ある程度の残業も必要となります

一方、通勤については、朝夕の通勤ラッシュのピークは外しており、電車の通勤でぐったり疲れてしまうということは少ないと思います。

非常勤講師

語学学校の営業担当者の手腕や学校そのものの強みにより業務が決まるため、勤務時間はまちまちです。

しかし、基本的には、学校や企業セミナーが中心のため、学校であれば午前中、企業セミナーであれば午後から夜間にかけ講義を行うことが多くあります。

福利厚生

常勤講師として雇入れられた場合は、年間一定数の年次有給休暇が与えられ、雇用、社会保険へ加入します。

非常勤講師の場合は、法令条件が満たされる場合のみ社会保険への加入が認められています。

勤務場所

勤務場所については、自社の教室を有し個別指導等をメインに行う大手語学学校と、企業や学校への派遣をメインに行う語学学校によって大きく異なります。

駅前などにある大手の語学学校では、その校舎内にある教室が主な勤務先となります。

講師であれば、セミオープンな事務スペースでPCや印刷機材を使い授業の準備をしたり、空いた教室で次の授業のリハーサルを行ったりもします。

一方、企業や学校への派遣をメインに行う語学学校は、先述の大手の語学学校のように決まった場所での勤務がほぼありません。

企業であれば、「直前テスト対策講座」など、通常1回限りの講義が多く、都心部の本社内の会議室で行う場合がほとんどです。

この場合、企業からの授業依頼を受注した営業担当と講師が揃い対応します。

また、最近では、外国人向け旅行者に対するサービスの向上を目的とした「実用英会話講座」をホテル職員に対して行ったり、官公庁の職員を対象とした「実用英会話講座」などが行われ、1月にわたり、週1回、1~2時間のグループレッスンを行います。

当然これらのレッスンも派遣形式のため、依頼先のホテルや官公署での勤務となります。

また、大学や専門学校などであれば、通常2~3か月の学期内に週2日程度、1~2時限の授業を定期的に行うようになります。

都内であれば、大学キャンパスの多くが多摩地域に集中しており、必然的に勤務地もそちら寄りになります。

求められる人物像

講師

ここでは常勤、非常勤を問わず、日本人講師のみを対象として、求められる人物像について記載します。

まず「英会話」講師です。

やはり大事なのはコミュニケーション能力と観察力に長けているということです。

決して安くはないレッスン料を払い受講する生徒さん。

その生徒さん一人一人が胸を張って英語を使いしゃべれる環境を、短いレッスンの中で整えるには、コミュニケーション能力と観察力が必要不可欠です。

基本的には、事前に決められているカリキュラムやテキストに沿って授業を進めますが、その授業の導入に当たり、数分間の「慣らし運転」を行うのが定番となっています。

その数分間の間に、「今日すごくうれしそうだね、何かあった?」や「今日少し元気ないかな、どうしたの?」といった会話を英語で行い、生徒さんのモチベーションとテンションを高めていくことがとても大切なことなのです。

また、グループレッスンであれば、教室内の雰囲気を一気に高めるためゲームを行うなどの工夫も大切です。

ただ講師側が一方的に質問をしたり、生徒さんのコンディションを理解しないままレッスンが進められたのでは、後のカリキュラムに沿ったレッスン内容から得られる語学力も、向上は期待できません。

そうなると必然的に、その講師の人気も落ちレッスン受講者が減少することになります。

そうならないためにも、スピーキングスキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力と観察力はしっかりと身につけておく必要があります。

次に「テスト対策」講師です。

大切なことは「ズバッとものごとを言い切れるかどうか」その決断力と判断力をもっているかどうかです。

TBS系テレビ番組「プレバト」の俳句のコーナーで先生として人気のある俳人の夏井いつきさんを見ているとわかりやすいかと思います。

いいことも、悪いこともズバズバ言い切ります。

それがとても気持ち良く、俳句の要点をしっかりと捉えることができます。

TOEICテストを例にすると、テストに出題される語彙や文法は毎回必ず違います。

しかし、毎回違うからと言って「あれも必要」「これも必要」と授業の中で指導していたのでは生徒さんの点数は一向に上がりません。

大事なことは、講師側がしっかりとしたテスト傾向をとらえて「いいですか、覚えてください!必要なことはこれだけ!」と言い切れるかどうかなのです。

生徒さんも学校生活での授業や日常業務をしっかりとこなした上で、この授業に臨んでいます。

それだけに、要点を絞り集中できる授業環境をまず作れるかがこの「テスト対策」講師には大事なポイントなのです。

必要なスキルや資格と経験

「英会話」「テスト対策」いずれの講師も一般的な資格として、実用英語検定であれば、準1級以上、TOEICテストのスコアであれば800点~900点を一定の採用条件としている語学学校が多くあります。

また、一般的な資格やスコア条件の他に、海外(英語圏)での留学や居住・就職経験等も採用に影響を与えるのは言うまでもありません。

さらには、「テスト対策」講師で最も必要なものが「経験」です。

どの企業や学校でどれだけの時間「テスト対策」の授業を行ってきたのか。

やはり、この「経験」による指導スキルの差が採用の基準となります。

ですから、その見極めは面接でのデモレッスン等にかかっているといっても過言ではありません。

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語学学校おすすめ求人のポイント

ここでは、今求人需要の多い非常勤講師とレセプションスタッフ及び一般事務職についてその求人のポイント説明します。

時給は一定基準のものを選ぶこと【講師】

どんな職種でもそうですが時給は高い方が良いと思うのは当然です。

しかしながら高すぎるのもまた何か要因があると考え、しっかりと熟考する必要があります。

その要因としてあげられるのが、派遣先が遠く非常にばらつきがあるといったこと。

居住県の近郊ならまだしも、2つも3つも県をまたぎ移動を必要とする仕事はやはり短期間であっても非常に困難です。

そう考えると、時給にすると3000円程度を一定の基準とし、自らの居住地を十分に考慮したうえで求人先をチェックすることをおすすめします。

レッスン形態(グループ/プライベートメイン)の確認【講師】

この二つはそれぞれいいところもあり悪いところもありますが、授業の準備にかかる時間は、圧倒的にグループの方がかかります。

生徒さんの授業反応の良し悪しにより、進捗自体も大きく変更する必要が出てくるかもしれません。

それだけ自分自身にかかるプレッシャーも大きくなります。

その語学学校が得意とする分野をしっかりと把握しておく必要があります。

おすすめはやはりプライベートメインの講師求人ということになります。

あれもこれもの多い語学学校は選択外にした方がよい【レセプション及び一般事務職】

先述にもあるように、レセプション業務をベースに、営業、経理、講師マネジメント等、すべてを担当の業務として同時に行わなければならない求人は避けた方が賢明です。

語学学校求人についてよくある質問

未経験だと講師になれませんか?【講師】

「教えることが大好き」「生徒さんが成長できる喜びを一緒に感じたい」と強く思う人であれば未経験であっても必ず講師としてのスキルはぐんぐん伸びていくと思います。

しかし、単純な憧れや高時給につられただけであれば続けるのは難しい職種かもしれません。

外国人と一緒に仕事する?受付も語学力が必要?【レセプション及び一般事務職】

外国人講師が一人もいない語学学校は皆無と言っていいでしょう。

しかしながら、全く日本語の通じない外国人講師もまた現在では少なくなっています。

海外旅行で困らずになんとなく英語が通じる程度の語学力があれば、実務的には問題がありません。

語学学校で働く外国人講師は、日本に強い興味を抱き母国を離れ働いています。

友好的な人が多いのが特徴です。

良好なコミニュケーションを保つことができれば自らの英語力向上にもつながるはずです。

まとめ

以上、語学学校のおおまかな業務について講師とレセプション及び一般事務職についてまとめてみました。

大手語学学校でも中小の語学学校でも「英語」を身につけて、国内外を問わず大きく飛躍したいと願う生徒さんのサポートを行うやりがいのある職種です。

また、2020年には、世界中の人々が注目する東京オリンピック・パラリンピックがやってきます。

それまでに、自分の高い語学力を生かし、たくさんの人に英語の素晴らしさを伝えたいという英語講師を志望する人にとって、またそれまでに何とかして語学力を高めたい、と思っている人にとっては、語学学校での事務職も大変モチベーションの高まる良い仕事に違いありません。

そのモチベーションをしっかりと維持できそうなのかどうなのか、上記のポイントをしっかりと踏まえ求人・語学学校選びをしてください。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
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