「子供に関わる仕事がしたい」と思った時、思い浮かぶのは、保育士や幼稚園の先生ではないでしょうか。

しかし、子供と関わることのできる仕事はそれだけではありません。

今回は、子供と関われる仕事の一つである「幼児教室」の求人についてご紹介します。

幼児教室のおおまかな業務内容

おおまかな業務内容

幼児教室とは、0歳から小学校入学までの乳幼児が通う場所です。

乳幼児が対象なので、「学習」ではなく「遊び」などを通して「慣れ親しむ」ことが目的で、子供の潜在能力を伸ばしたり、コミュニケーション力を身につけさせたりすることができます。

幼児教室の仕事には、大きく分けて2つあります。

1つは、講師・先生、アシスタントの仕事、2つ目は、事務・受付の仕事です。

それぞれ少し詳しく説明します。

講師・先生の仕事

講師・先生は、担当するクラスの責任者として、クラスを仕切ります。

クラスには、講師・先生をサポートするアシスタントが付きます。

講師や先生は教材やカリキュラムの作成を、アシスタントはその教材のコピーや道具を揃えるなど生徒に渡すための準備を行い、クラスに入ると共に子供たちのケアを行います。

事務・受付の仕事

教室により業務内容は様々ですが、主に下記のような業務があります。

  • 顧客管理 (新入会・退会・在校生のリスト作成)
  • 各クラス、講習会、テスト、セミナーなどの案内、申込受付、変更手続き、振替受付、残席状況の問い合わせ対応
  • 保護者の会計処理
  • 教材の販売と在庫管理
  • イベントやテスト、セミナーの準備と当日の手伝い
  • 問い合わせや体験者の対応
  • 経理処理(現金管理、講師の立替金処理など)

その他、複数の教室を展開する企業では、各教室をとりまとめる部署を設けている教室もあり、テスト問題の作成・イベントの企画などを行っています。

幼児教室はどういう役割を求められる?

幼児教室は「慣れ親しむ」ことが目的なので、子供が「楽しい!」「やってみたい!」と思える体験をさせてあげることが大切な役割です。

しかし、幼い子供に「楽しい!」と思わせるには、それなりのテクニックが必要です。

幼児教室にはそれぞれ独自のカリキュラムがあり、今までに培ってきたノウハウが詰まっています。

家庭では教えられないこと、家庭では用意するのが難しい教材などが多少なりともあります。

家庭ではできないことを提供するのも、幼児教室の役割の一つです。

また、同年代の子供たちと接することで、子供だけの社会に身をおき、その中で「譲ること」や「許すこと」といった、他者を思いやるという社会性・協調性を育むことができます。

幼稚園入園前にこうした経験を積むことは、子供たちの可能性を大いに伸ばすことができますので、これも幼児教室の大きな役割であると思います。

その他、0歳~1歳の赤ちゃんが通うクラスには、赤ちゃんとお母さんが楽しくコミュニケーションが取れるカリキュラムがたくさんあります。

ベビークラスを担当する講師は、資格を持った講師の中でも業務経験豊富な人が担当しますので、子育ての相談ができることでお母さんの精神的な支えになりますし、教室に通う他のお母さんたちとコミュニケーションが取れる場所であることもまた、大切な役割と考えます。

幼児教室にはどんな種類があるの?

幼児教室には、1つの専門分野に特化した教室、言葉や計算を含む総合的なサービスを提供する教室、受験を目的にした教室などがあります。

以下に具体的にいくつか挙げてみます。

運動型

代表的なのは、体操です。

走る・スキップするといった基本動作から、マット、縄跳び、ボール、鉄棒など道具を使うカリキュラムが組まれており、集中力・協調性・努力する力を養うことができます。

講師の指示に従って「動く」ためには、指示をきちんと「聞く」という集中力が必要です。

さらに、順番を守る・同じ行動をする・協力して行動する、というように、他の子供たちと一緒に行動することで、協調性が育まれます。

初めての体験では上手くいかないこともたくさんありますが、困難にぶつかった時、子供たちは「できるようになりたい!」と努力するようになります。

芸術型

音楽(リトミック)や絵画が主な教室になります。

音楽(リトミック)教室

音楽教室ではリズム感と集中力を養うことができます。

例えば、大きくなって水泳を習った場合、呼吸・手足のリズムが体のバランスを支えます。

音に合わせて「弾く・吹く・動く」ためには、音を聞き分ける集中力が必要になります。

絵画教室

絵画教室では「集中力・観察力・感性」が身につきます。

講師の指示通りに作品を作るには、指示を正しく聞き取り、作品を仕上げるための集中力が養われます。

また、普段の生活において、いろいろな物を見て、感じて、そうして培った実体験や観察力も絵画には大切な要素になります。

さらに、他の子供の作品を見ることで、新しい発見をすることができ、より感性を磨くことができます。

語学型

英語教室が大多数です。

0歳からのクラスを設けている教室がありますが、言語には早期教育が優位と言われるように、習得するのに適した時期があり、その時期に合わせて慣れ親しむのは効果的です。

アメリカ式やイギリス式といった、海外の教育カリキュラムを取り入れている教室もあり、選択肢が多いのが魅力です。

知育型

言葉、数字、計算などに慣れ親しむことが目的のクラスです。

あくまでも、「楽しく」「おもしろい」ことが前提ですので、「学習」がメインではありません。

脳の発達がめざましい幼児期に知育を行うことで、早い段階から自分で考える力・問題を解決する力・周りの子供たちと協力してやり遂げる力など、基礎知識が身につきます。

受験型

これまで、幼児教室は「学ぶ」ところではない、とご紹介してきましたが、最後にご紹介する受験を目的とした幼児教室は、最終目標が希望の幼稚園や小学校に「合格」することなので、「慣れ親しむ」プラス「学ぶ」ことが目的になります。

試験内容は受験校によって様々で、幼児教室では受験校に合わせたカリキュラムを用意しており、子供の適性を見極めて選ぶ必要があります。

どんな求人があるの?

幼児教室の求人募集でよくある施設や事業形態のパターン

企業経営

大手企業が全国展開する教室、中小企業が広範囲にわたって複数の拠点で運営している教室があります。

規模が大きいので、運動型・芸術型・語学型・知育型・受験型の中から複数の組み合わせ、またはその企業が得意とする分野を扱っています。

個人経営

絵画・音楽(リトミック)・体操といった、専門分野に特化した教室が主になります。

フランチャイズ

経営のノウハウを教えてもらい、開室後ロイヤリティーを支払う形です。

中には、フランチャイズではないけれども、開室までのノウハウを教えてもらい、教材はその企業のものを使って実践する、といった場合もあります。

幼児教室の求人の募集でよくある職種

幼児教室は、中途採用が大多数です。

講師・先生

幼稚園教諭や保育士の資格を求められることが多いですが、経験は問わない・ブランクがあってもよい、という募集が多く見られます。

また、専門性を求められる音楽や体操は、その専門を専攻したことが条件になる場合があります。

アシスタント

資格を問わないことが多いですが、採用される人は子育て経験がある、子供に関わる仕事の経験がある、受験型の幼児教室では子供が受験経験者であることが多いようです。

事務・受付

特に資格は必要ありませんが、人と接する仕事の経験がある人が多いように思います。

幼児教室の求人でよくある募集内容とは?

給与相場

正社員や契約社員で月給20万円~25万円程度、パート・アルバイトで時給1,000円前後です。

勤務時間や休日、残業

雇用形態によって変わってきますが、自分が担当するクラスを中心にシフト勤務がほとんどです。

繁忙期には早出残業がありますし、特に受験型の幼児教室の場合、日曜日に模擬テストを行うことがありますので、休日出勤があります。

福利厚生

会社の規模や雇用形態によりますので、募集要項に記載がなければ確認が必要です。

勤務場所

大手企業の場合、複数の教室を運営していますので、空きさえあれば、希望勤務地での勤務が可能です。

個人経営の場合は、その地域に1つ、あっても2つですので、その教室の所在地のみとなります。

求められる人物像

相手の立場に立って物事を考えられる

子供だけではなく、保護者、場合によっては社内の他の仕事をする人の立場に立って考えることもあります。

様々な立場で物事を考えられる人が、この仕事には向いています。

人と接することが好き

「子供が好き」というのは大前提ですが、保護者との関わりもたくさんありますので、人と接することが好きな人が向いています。

観察力・洞察力がある

子供が壁にぶつかったとき、なぜできないのか原因を見つけて、解決策のヒントを与えられるように、子供をしっかり観察できる力が必要です。

幼児教室のおすすめ求人のポイント

資格を生かせる

幼児教室の募集は年々増えていますが、資格を持っている人の応募が少ないのが現状です。

未経験でも、資格があれば採用に結びつきやすいのがポイントです。

経験を生かせる

子育ての経験、先生の経験、受験の経験、接客の経験と、いろいろな経験が生かせます。

得意なことを生かせる

幼児教室は様々な種類がありますので、絵が得意・英語が得意など、自分の得意なことを生かして働くことができます。

幼児教室求人の雇用形態による違い

正社員・契約社員・業務委託・パート・アルバイトが主で、派遣はあまりありません。

正社員・契約社員は、フルタイムで早出残業があり、教室によって休日出勤がありますが、振替休日が取得できるようになっています。

業務委託・パート・アルバイトは、シフト勤務のため自分の生活に合わせて出勤日や時間を決められますが、クラスが開設されている曜日・時間に合わせてシフトが作成されますので、確認が必要です。

自分にあった幼児教室の求人の選び方や注意点

【選び方①】雇用形態から探す

幼児教育のプロフェッショナルになりたい・じっくりこの仕事をしていきたい、という方には正社員をオススメします。

一方、自分の生活スタイルに合わせたい方は、パートやアルバイトなら気軽に始められますし、教室によっては契約社員や正社員への道もあります。

【選び方②】職種から探す

資格を持っていれば、講師・先生として応募できますが、自信がない場合はアシスタントから始めてみましょう。

資格がない場合は、アシスタントか事務・受付になります。

募集要項の何を自分が満たしているのか、確認しましょう。

【選び方③】教えている内容から探す

幼児教室の種類はたくさんあります。

音楽を専攻した経験があれば音楽教室で、自分の子供が受験経験者であれば、受験をメインにした教室で活躍できます。

【選び方④】エリアから考える

雇用形態に関わらず、勤務地は近いところをオススメします。

大手企業が運営する場合は、いろいろな地域に教室がありますので、希望勤務地に教室がないか探してみましょう。

幼児教室についてよくある疑問

応募方法は?

基本的には、転職サイトや仕事探しのサイト、運営会社のHPで募集されますので、サイトに登録します。

また、知り合いの紹介という形もありますので、興味のある方は周りに勤めている人がいないか聞いてみてください。

未経験でも大丈夫?

どの職種でも多くの募集が未経験可としていますが、子供と接する機会を持ったことがあるかどうかが、大きなポイントになります。

休みは取りやすい?

講師の場合、担当しているクラスを休むことは基本的にはできません。

アシスタントでパートやアルバイトの場合、代わりに入ってくれる方が見つかれば休むことが可能です。

教室の雰囲気は?

求人広告に、「アットホーム」「雰囲気の良い職場」といった文言が書かれていることがありますが、幼児教室で働く人はほとんどが女性のため、女性特有の空気が流れる職場があります。

どの職場もそうですが、実際働いてみないと良い職場かどうかは分かりませんので、このような謳い文句はあまり当てになりません。

また、大きい教室か小規模教室かでも条件は変わってきます。

まとめ

赤ちゃんだった子が幼稚園に入園するまでに成長した、合格して入学後会いに来てくれたなど、幼児教室ならではの嬉しいことがたくさんあります。

子供の笑顔に癒やされる素敵な仕事でもありますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。


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