予備校事務の仕事内容をご紹介!この仕事の大変なところは何?良いところも教えます!
予備校の求人内容に興味がある方は必見ですよ!
人生で大きな分岐点となる「大学受験」。
生徒の人生を良い意味でも悪い意味でも変える影響力のある仕事が、予備校講師です。
今回はそんな予備校の仕事内容や求人のおすすめポイントなどを詳しくお伝えします。
また、よくある疑問にもお答えしますので、予備校に就職したい方や、予備校で採用されたい方はぜひ参考にしていただけたらなと思います。
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予備校のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
「予備校講師」というとどんな仕事内容を思い浮かべますか?
授業だけではない、知られざるそれ以外の仕事もご紹介します。
生徒対応
予備校講師のメインとなる仕事です。
学年やクラスなど自分の担当する生徒に対して、授業を行ったり、面談をしたりします。
特に面談はとても大切で、志望校を決めたり、時には勉強以外の悩みを相談されたり、生徒との信頼関係を築く場です。
保護者対応
生徒対応と合わせて重要なのが、保護者対応です。
大学受験に関して、また自分の子どもの勉強状況に関して、保護者にお伝えしていきます。
主に①面談(三者面談・保護者面談)、②勉強会などを行います。
生徒と同様に保護者との信頼関係も必要不可欠です。
そのため、保護者の意見を聞いたり、悩みを相談されたりすることもあります。
教育関係の仕事をする上で難しいのが、「お客様が誰なのか」という点です。
直接関わることが多いのは生徒ですが、実際にお金を頂くのは保護者なので、生徒も保護者も満足いく対応を目指していかなければなりません。
営業・広報・開発
教室運営をしていく上で、生徒募集は欠かせません。
学校や人通りの多い駅前などでチラシを配布したり、生徒募集イベントを計画したりします。
また高校との信頼関係を築くために、学校訪問を行い、模試を導入してもらったり、講演をさせてもらったりする場合も。
近年、企業と連携して進路指導を行う高校も増えてきたので、高校との信頼関係は必須です。
さらに、自社でテキストを作成している場合には、受験傾向に応じてテキストも変更します。
いろんな方面から情報を収集し、テキストに落とし込んでいきます。
予備校(塾)の仕事の募集にはどんな種類があるの?
予備校(塾)の仕事募集には、様々な形態があります。
講師だけでなく、事務や広報、営業など職種も多岐にわたります。
また、講師の中でも集団指導や個別指導・映像授業など予備校によって様々です。
さらに正社員での募集が少なく、非常勤での募集が多いのも特徴です。
そのため、様々な塾や予備校を掛け持ちしている人も多いです。
集団指導講師
1番イメージのしやすい、教室で集団授業を行う講師です。
仕事内容は
- ①授業の準備・実施
- ②事務(採点や成績処理など)
- ③保護者対応(面談など)
- ④生徒対応(面談など)
が主になります。
多くの生徒を担当することになるので、細かいところまで目を配れる人が求められます。
また、生徒同士の競争心を煽ったり、団結力を高めたりする必要があるので、リーダーシップも必要です。
個別指導講師
生徒と1対1、もしくは少人数での授業を行う講師です。
集団授業講師との違いは、生徒一人一人の進捗管理が含まれるという点です。
それぞれの生徒によって抱えている悩みや置かれている状況は異なります。
特殊なケースも多いので、講師には柔軟性や臨機応変さが求められます。
映像授業予備校の講師
最近増えてきているのが、この「映像授業予備校」です。
首都圏で実力のある講師に授業を行ってもらい、それを映像化して全国どこにいても受講できるようにしています。
そうすることで、教育の地域格差がなくなります。
映像を収録できる講師は全国でも一握りのトップ講師のみです。
そのため、各教室の講師は面談や生徒のモチベーションアップ、進捗管理を主に行います。
事務
大手の予備校(塾)では、事務の専任を置いているところもあります。
外部からの電話に対応したり、問い合わせの資料送付、願書等の書類処理などを行います。
営業・広報・開発
こちらも、大手の予備校(塾)では配置しているところが多いです。
主に生徒募集や学校との連携、模試関係の募集等を行います。
高校に出向いて大学受験情報を提供したり、先生の悩みを聞き取りしたり、模試の情報提供をします。
場合によっては、大学受験に関しての講演会を行うこともあります。
また、商品開発も行います。
大学受験は日々変化していくので、その変化に対応した商品・模試が必要になります。
テキストの改定・テスト作成なども行います。
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予備校でよくある募集内容とは?
各予備校によって、募集内容は様々です。
会社や校舎の規模・形態、生徒の層、地域、いろんな条件に応じて募集が行われています。
給与相場
給与相場はとても幅が広いです。
特に予備校講師は人気商売のため、同じ勤続年数・年齢だとしても、生徒からの支持率や実績によって給与に差が生まれます。
担当するコマ数や担当生徒の合格実績に応じて、手当等がつくことも多々あります。
また、月給制・時給制のところもあれば、1コマ当たりに給与が生じるところもあり、本当に様々です。
月給では平均年収約400~500万、時給では平均約2000~3000円です。
有名予備校のトップ講師となれば、年俸で複数年契約をしている人もいます。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は不規則です。
浪人生がメインの場合は朝から夜までの勤務が多く、現役生メインの場合は、学校の時間に合わせて夕方開校のところもあります。
変形労働時間制を導入している企業が多く、時期によって勤務時間に大きな差があります。
例えば、通常学期中は昼間から夜間まで、長期休暇中(春・夏・冬休み)は朝から夜間まで、などです。
休日も時期によって変わり、通常学期中は月に6日~8日、長期休暇中は月に4日程度のところが多いです。
残業は他の業種と比べて多い方かと思います。
なぜかというと、勤務時間は授業のコマで埋まってしまい、その他の事務処理やテスト作成・授業準備の時間が残業になってしまうことが多いからです。
自分の空きコマを見つけ、効率良く行う能力が必要です。
福利厚生
福利厚生も様々です。
育児休暇や産前産後休暇を設けている予備校も増えました。
自分の担当コマ数などを調整して、子育てをしながら働いている女性も多くなりました。
また、講師の子どもが通う場合の費用割引や関連施設の利用権などがあるところも多いです。
勤務場所
勤務場所は、集団教室や個別教室・本社などです。
予備校(塾)は生徒の通いやすさを重視し、交通の便が良い場所に設置されていることが多いです。
そのため、通勤はしやすい環境の教室が多いかと思います。
求められる人物像
予備校の講師には、①向上心・積極性、②計画性、③話を聞く力が必要です。
保護者や生徒から見て「講師=受験のプロ」なので、最新の情報をいつでも伝えられるような状態でいなければなりません。
自分の科目、そしてどんどん変化していく受験全体の情報に関して、自ら積極的に求めていく姿勢が大切です。
また、全ての授業は受験からの逆算で計画していきます。
「この時期にはここまで進めておきたい」「この段階で保護者面談を組もう」など、生徒指導において計画性は必要不可欠です。
また、意外だと思われるかもしれないのが、「話を聞く力」です。
講師や先生というと、「話をする力」が大切だと思いませんか?
もちろん話す力も大切ですが、生徒の話を聞く、保護者の話を聞くという力が圧倒的に大切です。
話を聞くことで、本心を聞き出したり、または本人ですら気づいていなかった目標・夢を表面化することもできます。
じっくり話を聞いて、それに対し的確なアドバイスを行うのが講師の理想です。
必要なスキルや資格、経験
予備校の講師には、教員免許等の資格は必要ありません。
しかし指導をしていく上で、担当科目に関する資格は持っておいた方が良いです。
これは能力としてももちろんですが、生徒がその資格取得を目指す際のアドバイスに、自分の経験を伝えられるというメリットもあります。
例えば、英語科の場合は「TOEIC」や「英検」、近年では「TEAP」なども受けておくと良いです。
「TEAP」は私立大学で入試にも取り入れられており、受験する生徒が増えてきています。
少なくとも問題傾向などを掴むためにも、問題には目を通しておくべきです。
また、経験も特に必要はありません。
各予備校や塾によって教育方針は異なります。
働きながらそれぞれの会社のやり方を身に付けてください。
ただ、中途採用の場合は経験者優遇の場合が多いです。
未経験の場合は、自分のアピールポイントを明確にし、それをどう仕事に活かせるか具体的に示せるようにしましょう。
今までの異業種や学生時代の経験、それを生徒に伝えられることもとても重要です。
研修制度
最近では、予備校によって特徴的な研修を導入しているところも増えました。
例えば、「コーチング研修」や「アンガーマネジメント研修」などです。
近年注目されているのが、この「アンガーマネジメント研修」です。
アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に向き合うための心理トレーニングです。
生徒と向き合う中で、この”怒る・叱る”という行為は必要不可欠です。
ただ、怒り方によっては生徒のモチベーション下げたり、時には大学受験意欲を失わせてしまうこともあります。
そのため、指導の一環として”怒る・叱る”を的確にできるよう、研修している企業もあります。
予備校のおすすめ求人のポイント
自分のアピールポイントとの合致
上述のように、予備校には様々な形態があります。
そのため、自分のアピールポイントと合致するところに応募しましょう。
例えば、「明るさ、リーダーシップ」が強みなのであれば、集団指導に。
「臨機応変さ、包容力」が強みなのであれば、個別指導が良いですね。
雇用形態のポイント
担当する科目によっては、多くのコマ数を持てない場合もあります。(地歴公民科目や理科科目は、授業数が英数国と比べて少ない場合が多い)
そのため、これらの科目を担当したい場合は、非常勤として他の予備校と掛け持ちも視野に入れた方がいいです。
交通費
予備校によっては、近隣に複数校舎持っているところもあります。
その場合、いくつかの校舎を担当する場合も考えられます。
そのため、きちんと交通費を負担してくれる企業を選びましょう。
予備校での仕事についてよくある疑問
予備校で働くことに関して、わからないことも多いと思います。
ここでは、よくある質問を簡単にまとめてみました。
ノルマはあるのか?
自分の担当クラスに合格予算は組まれます。(旧帝大〇名、医学部〇名など)
ただ、あくまでも努力目標なので、達成しなかった場合にペナルティ等はありません。
しかし、次年度に繋げるためにも反省点や改善点はまとめて提出します。
授業は全て自分で考えるのか?
集団授業の場合は、カリキュラムに則って指導方法は自分で考えることが多いです。
ただし、予備校全体としての質を高めるため、多くの研修が組まれています。
特に新人講師には、入社直後の教育合宿や実際の授業をリハーサルしてみる「模擬授業」、先輩講師の授業を見学などが行われます。
最初は誰でもわからないことばかりなので、先輩方に教えてもらったり、自分で様々な経験をすることで学んでいきましょう。
複数の科目を指導できないと不利か?
予備校の場合は、複数の科目が指導できなくても問題ありません。
それよりも、一つの科目を深く、徹底的に指導できる人が求められます。
同じ教科でも大学によって出題範囲・出題方法は異なるので、様々な問題に対応できる知識があれば大丈夫です。
そのため、「教育学部卒」よりも「理学部数学科・文学部英語科・史学部日本史科」などの専門的な学部を卒業した人が多いです。
採用試験はどのようなものか?
基本的には、他の企業と同じように面接・筆記試験の場合が多いです。
企業によっては、面接官の前で授業を行ってもらうところもあります。
勤務時の服装は?
男性はスーツ着用が義務付けられている予備校が多いです。
一方で女性は、スーツもしくはオフィスカジュアルです。
予備校によっては、白衣を着用するなどの特徴がある場合もあります。
まとめ
以上のように、予備校講師は責任が重く、大変な仕事です。
しかし、「生徒が第一志望校に合格する」という明確な目標のもと尽力し、成し遂げたときの達成感は何よりも格別です。
何か秀でたものがある人、様々な人生経験を積んできた人、生徒の人生が変わる分岐点に携わりたい人にはおすすめの仕事なので、ぜひ目指してみてください。
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