予備校の仕事は運営から営業まで多岐にわたりますが、今回は予備校の仕事内容からこんな人に向いている!

こんな人は向いてないかも!?

なんてことをご紹介していきます。

予備校の仕事の種類と大まかな仕事内容

まずは予備校の仕事についてざっくりお話しますね。

予備校の仕事は大きく3つにわけられ、講義を円滑に行うための「講座運営」と講座の案内から販売までしていく「営業」、講座そのものを作る「制作」があります。

運営については印刷物の準備から、教室の掃除や、実施予定講座の教室管理など、その校舎で行われる講義すべてに関わる準備等をしていく仕事です。

営業は受講を検討している方へ資格試験の説明だったり、講座の紹介など相談業務を含む提案営業をメインに、販売促進のためのイベントや、テレアポによる集客活動なども行っています。

制作部門では各試験に合わせた通信教材や、テキスト等を講師と有資格者、またはその試験の受験生などが協力し、作成しています。

それでは、それぞれの仕事内容についてお話していきます。

講座運営

その名の通り、講座を運営するお仕事です。

講義って、実施するまでに実はいろいろな準備があるんです。

早いものでは1年前からスケジュールが組まれ、実施するための教室を押さえ、その講義で使用するテキストやレジュメを作成して、当日に間に合うように印刷手配をします。

また、教室の掃除や管理なども講座運営の仕事で、予備校のなんでも屋的な存在です。

外部との干渉はあまりなく、時間管理や予定の把握など、縁の下の力持ちタイプです。

営業

営業というと予備校の事務職にはあまりそぐわない感じもあるかもしれませんが、予備校は受講生からいただく受講料で成り立っているため、売上も必要で、そこにはもちろん営業という仕事が存在します。

私もやってみて初めて思いましたが、結構積極的に営業をしています。

まずはテレアポやDMなどで集客をし、来校されたお客様と受験について、または講座受講についての相談をし、その中で講座を提案する、いわゆる提案営業型です。

厳しいノルマなどが個別にあるわけではありませんが、その部署ごとの売上ノルマは存在するので、営業にかかるプレッシャーはそこそこあります。

他の企業であれば、「営業は花形」なんて言葉も存在しますが、予備校の場合、花形は「講師」なので、営業とは言え、ただの事務職員です。

こういったところにモチベーションの調整が難しい方もいるかもしれませんね。

ただ、悩める受験生の相談に乗っていろいろな話ができることはなかなか面白いと私は感じています。

制作

講義で使用する教材等は講師監修のもとで作られています。

もちろん講師だけでは手が足りないので、有資格者や受験生が補助役として制作業務を行っています。

テキストは試験の出題傾向などによって毎年改訂されるので、毎年テキスト・レジュメを作成しています。

また、作成する教材は1年後の講義で使うものであったり、当日使うものであったりと使用時期がバラバラなので、使用時期に合わせたテキスト作りをすることになります。

受講生から預かった答案などを添削・採点するのも制作のお仕事です。

採点は正答表に合わせてチェックしていくだけですが、添削については深い専門知識が必要なため、講師や有資格者が行います。

資格試験の分析や、調査なども行い日々研鑽する専門家集団です。

予備校の仕事はどんな人に向いている?

以上で予備校の大まかな仕事の分担についてはお判りいただけたかと思います。

では、どんな人が予備校職員に向いているのでしょうか。

予備校の職員として求められるものとは?

予備校職員に向いているのはこんな人です。

黙々仕事をこなします!職人タイプ

講座運営の仕事は1週間先、1カ月先、1年先のスケジュールを把握し、講義の準備をしていきます。

そのため、あらゆる講座への精通も必要ですが、時間管理等が一番大事な仕事になります。

講義の開始・終了はもちろんですが、運営にミスが発生すると一気に大きなクレームを引き起こす恐れもあるため、慎重かつ丁寧な仕事を要求されます。

講座運営の仕事を担当している人たちは長期間働かれている方も多く、その動きはもはや職人の佇まいです(笑)。

収録講義では収録機器の扱いも任され、音声の確認や映像の確認を鋭い眼差しでチェックしています。

比較的お客様との関りも少ない仕事なので、コミュニケーションが苦手な方でも取り組みやすいお仕事かと思います。

枠にハマるの大好き!几帳面タイプ

このタイプも講座運営で重宝されます。

予備校ではいろいろな資格試験の講義が実施されますが、試験によって受講生の参加人数はまちまちで、正直、受講者数が少ないマイナーな試験の講義は手を抜かれがちですが、どんな講義も一定の質を保ってきっちりこなす几帳面タイプは、他の職員の気づかないところにも目が行き届くため、運営の漏らしを防ぎます。

もともと資格試験を目指している方が多く働いているので、在職の職員にはこういった方が割と多いですね。

営業大好き!貪欲タイプ

前述にも記載しましたが、資格試験予備校は受講生からの受講料で成り立っておりますので、教材、講義の質を高めていくためには資金が必要で、その資金を調達するためには売上が必要で、ってことは営業はもちろん欠かせない仕事の一つとなります。

単純に営業が好きな方は、あまりいないかもしれませんが(笑)、予備校の営業はあくまで提案営業になるので、来校誘導なども行いますが、一般には受け身の営業になります。

来校されたお客様は大抵の方が資格試験の受験について、または講座の受講について悩んでいる方です。

こういった方達の相談にのり、懸念を解消し、自社商品を売っていくプロセスは一般の営業とは異なり、達成感が大きいです。

また、自身が相談した受講生が試験に合格された際には、喜びもひとしおです。

これはどんな職場も同じかもしれませんが、営業大好きタイプは上司にも気に入られるため、出世も早いです。

あなたの質問お答えします!塾講師・家庭教師タイプ

予備校で行われる相談業務は基本的には資格の説明等が多いです。

資格試験の情報ってインターネットなどで試験団体が詳しく出しているのですが、そこまで細かく見ている人は少なく、読んでもよくわからないといった方が多く来校されます。

そんな方達に自分が知っている知識を教えていく仕事なので、塾講師や家庭教師などの経験がある「人に教えるのがうまい人」は相談業務には適していると思います。

特に公務員試験などは受講生の年齢層も低く、自分より年下になるため、「教えてあげたい」衝動が強く出ます。

実際にこの業界には塾講師のアルバイト経験がある方が結構多いです。

学生時代に塾講師などをされていた方は向いている仕事かもしれません、

ここ!間違ってますよ!仕事きっちりタイプ

予備校で行われる講義やイベントなどはたくさんの人間が関わって実施されています。

なにぶん人の力で行っているため、たまにはミスなども起こることがあります。

それを事前に防いでくれるのがこのタイプ。

教材の管理番号ひとつにしてもきっちり管理し、間違いがあればすぐに指摘し、改善を要求する。

こういった方もやはり必要です。

教材の誤植などは受験生の合否を左右しかねない事態でもあるため、特に制作には必要不可欠なタイプです。

逆に予備校の仕事に向いていない人とは?

予備校の仕事は分担が多くあるので、大体の人が適応できると思います。

しかし、私が働いてきた経験の中で、意外とこういう人は厳しいかもなぁ~と思う方も残念ながらおりましたので、向いてない人としてご紹介しようと思います。

いろいろ教えてあげます!教えたがりタイプ

向いている人のところでも紹介した、塾講師・家庭教師タイプと似て非なるタイプですね。

相談業務では知識のない人に知識のある人が教えていくという構図になるため、お客様より優位な立場で話すことが多いです。

そういった中で、お客様が知らないことを「教えてあげる」というスタンスに陥ってしまうのがこのタイプで、本人はいろいろ知っているので親身になって教えているつもりですが、そうはなっていないケースがほとんどです。

いろいろ教えたがるので相談時間も無駄に長引き作業効率も良くないため、向いていないタイプの一つでしょう。

相談業務はお客様のより最善な道を「一緒に考える」仕事です。

お客様のために!お客様第一タイプ

一般的にはいいことだと思いますが、意外とこのタイプは予備校の仕事は難しいかなと感じます。

コミュニケーションが得意でお客様と話すのが好きな方ほど、このタイプが多いように思いますね。

お客様からの信頼を得るためにはこういったスタンスも大事ですが、利益を求める企業である限り、すべてがお客様第一とはいきません。

資格試験の受験経験があるかたは受講生に感情移入してしまうことも多いのですが、こういったタイプは営業的側面とのギャップに耐えられず、辞めていく方もいいです。

一見向いてそうに見えて、実は向いてないなんてこともありますが、もちろんその逆もあります!

まぁ実際にはやってみないとわからないですよね(笑)

予備校の仕事のやりがいとは?

どんな仕事にもやりがいはありますが、予備校の仕事についてはどうでしょう。

私が最もやりがいを感じる瞬間を3つご紹介いたします。

ずっと相談していたお客様が、検討の末、講座の受講を決めてくれた。

これは営業的な観点でのやりがいですね。

資格試験の(特に難関試験の)受験は長期間の学習により時間とお金をかけて挑戦していくものになります。

各々の試験の合格率は決して高いとは言えず、難関試験に至っては3%前後です。

97%が落ちる試験に挑むにはそれ相応の覚悟が必要で、その相談については人生を左右すると言っても過言ではありません。

そのため、どうしても長期の検討となってしまうことが多いのですが、担当するお客様が検討の末、自社講座の受講を決めてくれたときはこの仕事の醍醐味を感じます。

人の人生の選択に関われる仕事の一つかなと思います。

合格祝賀会

毎年、試験の合格発表後に行われる合格祝賀会は多くの合格者が参加され、たくさんの喜びがもらえる会となっています。

この運営業務にも携わるのですが、難関試験を合格された受講生は喜びと希望に満ち溢れているので、自分もうれしく感じます。

予備校としてのひとつの成果が形に現れるものだと思います。

受講生からの挨拶

最後の一つはいろいろ考えましたが、やっぱりこれですね。

講義や自習室に通う受講生とはいつしか顔なじみになり、たわいもない会話を交わすこともしばしば。

来校された際にご挨拶いただける度に、この仕事の充実感を得られています。

予備校で働いた経験をどんな仕事に活かせる?

よく「つぶしが効く仕事」といいますが、予備校の仕事についても同じことが言えると思います。

私が今まで働いてきた経験を活かすなら・・・

不動産仲介などの提案営業

町の不動産屋さんもカウンター接客で個別に提案営業していく形ですよね。

ああいう仕事には今の仕事の経験は直結すると思います。

また、不動産関連の資格についての知識もあるため、入りやすい業界かなとも思っています。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントも資格試験のひとつですが、今の仕事に似た部分が多く魅力に感じています。

相談業務が主な仕事となり、その内容は職業選択についてなどキャリア形成によるものになるため、予備校で行っている相談業務と共通するところは多いと感じています。

資格取得が必要ですが、経験はモロに活かせると思います。

その他、管理職

予備校にはたくさんの受講生が通い、その受講生にはそれぞれの事情があり、目標があり、人生があります。

また、会社にもいろんな部署があり、部署それぞれの事情があり、目標があり、思惑があります。

これらの渦中にいるのが、予備校事務職員になります。

この中で、あらゆる部署と連携し、お客様と交渉し、調整してきた調整能力は、他の企業の管理職や店舗責任者となっても活きる経験だと思います。

まとめ

偉そうにいろいろ書きましたが、どんな仕事でも3年経験してやっといろいろわかってきたり、モノになったりするものです。

今回ご紹介した仕事以外にも予備校の仕事はたくさんあります。

向いている人も向いてない人も私の経験を参考にしていただけると幸いです。

この記事を書いたことで、私自身も今の仕事の理解が整理された気がします。

みなさんも今のお仕事について整理してみてはいかがでしょうか。

実際に予備校の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!


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