幼児教室に転職したい方はご一読いただけたらと思います。

保護者の願いを叶えようと、様々なプログラムを用意している幼児教室。

時代と共に必要とされる教育は変わっていくもの。

幼児教室に求められるものも、時代と共に進化します。

子供たちの成長を側で見守ることのでき、やりがいが十分な幼児教室への転職を成功させるためのポイントと注意点をご紹介します。

幼児教室の志望動機をこの記事を参考にまとめてみてはいかがでしょうか?

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

幼児教室の仕事についておさらいしておこう

幼児教室は、0~6歳までの未就学児童が通う教室です。

「幼児」が対象ですので、「学習」をメインとした教室ではなく、道具を使ったり体を動かしたり、「楽しく身につける」ことを目的としています。

幼児教室の種類も様々で、言葉や数に慣れ親しむ知育型、体操が人気の運動型、リトミックが人気の音楽型、絵を描くだけでなく工作も行う美術型、英語や中国語に慣れ親しむ語学型などがあります。

その他、幼稚園や小学校受験を目的とした受験型も、都市部を中心に人気です。

幼児教室への転職で注意したほうが良い3個のこと

教室の特徴を調べる

上記にも書いた通り、幼児教室の種類は様々。

自分の得意分野が決まっていたら、その得意分野を活かす教室への転職を検討すると思いますが、各教室によって独自のプログラムを持っているため、サイトなどで事前に良く調べておくことをオススメします。

会社の方針も垣間見ることができますので、入社後をイメージしやすくなると思います。

入社後、そのプログラムについて学ばなければなりませんので、自分が持っているスキルに合っているのか、考え方に共感できるかを見極めることが大切です。

大手であれば教室が全国にあるため、ある程度マニュアル化されたものをどの教室も共通で行いますが、オーナー企業の場合、独断で行われますので、オーナーがどんな人物なのか、よく調べておく必要があります。

待遇(給与と拘束時間のバランス)

「子供が好き」なだけでは務まらないのが幼児教室。

その理由の1つは、給与です。

教室にもよりますが、どちらかと言えば安いです。

パートやアルバイトだと、時給の高い教室もあるようですが、総合的に見て薄給の仕事と言えるでしょう。

教室によっては、給与の対象が「担当クラスに入った時間のみ」「クラスの人数に合わせて歩合制」といった形で支払いをしているところがあり、実際の稼働時間(授業の準備や清掃の時間を含める)で支払われないことがあります。

また、持ち帰りの作業が発生したり、残業代込みといった教室もあるようですので、応募前にインターネットで口コミがないか、確認してみてください。

働き方

「子供が好き」なだけでは務まらない2つ目の理由は、働き方です。

パートやアルバイトであれば、ある程度自分の希望を出した上でシフトを組んでもらえますが、年収の欄でも書いた通り、準備時間が含まれていなかったり、片付け時間が含まれていなかったりと、想像以上に拘束時間が長くなる可能性があります。

契約社員や正社員であれば、早出残業・土日出勤も発生します。

もしご自身に子供がいる場合、子供の年齢に合わせた働き方ができるかどうかがポイントになります。

教室によって環境は違いますので一概に言えませんが、募集要項や面接の際の質問だけでは見えない部分がありますので、インターネットの口コミも調べてみてください。

私は、正社員として働いた経験がありますが、繁忙期には連日朝7時から夜22時まで働いたことがあり、肉体的というより精神的に疲れたという記憶しかありません。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

転職を成功させるためには何をすれば良い?

自分のアピールポイントを明確にしておく

幼児教室には様々な種類がある、ということをお伝えしましたが、その中からなぜ応募教室を志望したのか明確にするために、自分が何を「売り」にしているのか、アピールポイントを明確にしておく必要があります。

例えば、ピアノが弾けて、音楽大学で幼児音楽教育を学び、地域のボランティアでリトミックを教えていた、というのが「売り」だったとします。

応募するなら迷わず音楽教室ですが、どんな音楽教室がいいでしょうか。

ピアノを教えますか?

リトミックを教えますか?

0歳や1歳くらいの小さいお子様を対象とした音楽に触れ合うようなクラスがいいですか?

自分の1番の「売り」は何かを突き詰めていくと、どんな音楽教室で何をやりたいかが明確になり、面接官へ説得力ある説明ができると思います。

相手を思いやれる人になる

幼児教室は小さい子供を対象としているので、なんといっても人柄重視。

子供たちが楽しく取り組めるにはどうすればいいか、レッスン中は楽しそうにしているか、終わった後の表情はどうかなど、常に子供たちに気を配る必要があります。

また子供たちだけでなく、保護者の気持ちにも立って考えることも大切です。

大切なお子様をお預かりしている訳ですから、気付いたことを伝えてあげると、保護者も新しい発見があるかもしれません。

また、不安なことはないか、普段と違うところはないかなど、保護者の様子も気にかけてあげることができると、さらに良いサポートができます。

私自身の経験したことで言うと、子供たちの帰り際、あるお母様に「お顔の色が優れませんが、お疲れですか?」と声をかけたところ、仕事が忙しく眠れていないとのこと。

そうなると、お子様は誰とどのように過ごしていて、ご飯はちゃんと食べられているのか、何か我慢していることはないか、と子供の様子を気にかけてあげることができます。

転職までにどんな行動ができるか、やってみてください。

面接の材料にもなります。

転職するに当たっての必要な心構え

志望動機を明確にする

「なぜ幼児教室」なのかを改めて考えてみてください。

例えば、子育ての経験がない人は、なぜ子供と関わる仕事がしたいのか、なぜ幼児教室を選んだのか。

この仕事は、ただ「子供が好き」では務まらない大変さがあります。

保護者からクレームを受けたり、持ち帰りの仕事があったり、雇用形態によっては朝早くから夜遅くまで働いたり…。

それでも、この仕事は子供の成長を日々感じられるやりがいのある仕事です。

自分なりの志望動機がしっかりしていれば、大変なことも乗り越えられるかもしれません。

「なぜ○○なのか」と、掘り下げていくと意外なところにたどり着きます。

子供を預かるという責任感が必要

アシスタントであっても、未経験であっても、大切なお子様をお預かりするという立場は誰でも同じ。

どんな立場であれ、責任感が必要になります。

幼稚園教諭や保育士などの資格保持者であれば、教育を受けているので当たり前のことだと思いますが、資格がない人にとっては、安全を確保するための方法や何かあった時の対処法など、注意点を理解する必要があります。

保護者の厳しい目がある

昔、流行った「モンスターペアレント」という言葉がある通り、保護者の行き過ぎた行動は幼児教室にないとは限りません。

モンスターまではいかないまでも、自己主張の強い保護者はいますので、勝手なクレームを言ってくる人がいます。

また、受験型の幼児教室の場合、保護者もピリピリしていますので、職員を見る目がかなり厳しい人もいます。

保護者のプレッシャーに耐えうる精神力が必要です。

幼児教室への転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

基本的に幼児教室の給料は、安いです。

前職があまりにも薄給の場合は別ですが、転職で年収を上げることは期待しないほうが良いでしょう。

ですが、キャリアアップの中で年収が上がっていくことはありますので、3つの方法をご紹介します。

講師になる

アシスタントの場合、経験を積んで講師になることで、基本給が上がる可能性があります。

すでに講師の人は、トップ講師になることで手当がついたり昇給したりするケースがあります。

教室長になる

大手の幼児教室であれば、いくつもの教室を運営していますので、いずれかの教室で教室長としてキャリアアップを図れば、年収を上げることができます。

経営に関わるため、数字に追われプレッシャーのかかる仕事ではありますが、自分のやりがいとして受け止められる人であれば、向いているかもしれません。

独立する

フランチャイズではなく、自分で開業という道です。

厳しい道ではありますが、頑張った分だけ自分の収入になります。

ただし、これからさらに少子化が進むことを考えると、必ずしも成功するとは限りません。

大手に負けない特別な「何か」で勝負することになりますので、これまでの経験を活かしてオリジナルのカリキュラムを作る必要があります。

保育士や幼稚園教諭などの資格を持っているに越したことはありませんが、これまでの経験や実績が重要なポイントになります。

以前、同じ幼児教室で働いていた同僚は、自分の得意分野ではない別の分野の人と組んで開業し、今のところ成功を収めています。

子供が多い地域や幼児教室が少ない地域といった、開業する場所も重要になりますし、幼児だけをターゲットにするのではなく、小学生や中学生にまで年齢幅を広げる必要が出てくるかもしれません。

ただしそうなると拘束時間が長くなりますので、自分の希望する働き方ではなくなってしまう可能性もあります。

幼児教室で人気な職種や業界とその理由

幼児教室の仕事の中でも特に人気なのは、どんな仕事でしょうか。

また、数ある幼児教室の中で人気の教室はどんな教室なのか、見ていきましょう。

講師

職種として人気なのは、講師です。

責任の重い仕事ではありますが、人気講師ともなればキャンセル待ちが出るほど。

自分のモチベーションにもなりますし、やりがいにもつながります。

英語教室

小学校から英語が必須になるのを前に、英語教育は急速に需要が高まっており、保護者はあの手この手で子供たちの英語教育に熱が入っています。

言語の習得は、早い時期から始めるのが良いとされており、特に発音に関してはネイティブ並みのスキルを身につけることができますので、教室によっては0歳児から対応しているところもあります。

今後、語学関係の教室は安定した需要が見込まれると思いますので、ますます人気になるのではないでしょうか。

体操

受験型の教室では、知育と合わせて体操を受講する子供がたくさんいます。

受験で必要になるということもありますが、体操は集中力・協調性・忍耐力を育むことができ、成長の過程で今後役立つ要素がたくさん含まれているので、人気の教室です。

指示を聞いてその指示通りに行動するためには集中力が必要ですし、一緒に行動するお友達と協力し合ったり譲り合ったりという協調性も生まれます。

またできないことに対してできるようになるまで努力するという忍耐力も身につくため、体操教室は運動型の教室の中でも人気の教室です。

狙い目な職場の3個の特徴

幼児教室に転職するにあたって、狙い目な職場の3個の特徴をご紹介します。

大手の幼児教室

全国に教室があるので、希望勤務エリアでの募集が出る可能性が高く、また希望エリアから少し離れたところでも募集が出ていることがあるので、応募のチャンスが多くなります。

大手の場合、応募者数も多くなりますが、募集数も多いので、転職できるチャンスが広がります。

対象年齢で見極める

「0~3歳児は小さすぎて見られない」とか「幅広く対応したい」といった感じで、自分がどの年齢の子供たちと関わりたいかを考え、その対象年齢を扱っている教室に応募するとよいでしょう。

志望動機も明確になると思うので、自信を持って面接に臨めます。

人の紹介

幼児教室の中には、知り合いからの紹介で転職する人が意外とたくさんいます。

特に受験型の幼児教室の場合、同じ受験経験者のお母さんを通して話がきたり、通った幼児教室から声がかかることがあります。

知り合いが実際に幼児教室で働いているのであれば、様子が聞けますし、通った教室であれば、どんな先生がいてどんな教室なのか、ある程度は知識がありますので、自分で応募するよりは事前情報がある分、挑戦しやすいと思います。

まとめ

いかがでしたか?

幼児教室での仕事は、大変なことも多くストレスを感じることもたくさんありますが、子供たちの笑顔を見るとそれも忘れてしまうくらい癒やされます。

また、子供たちの成長のお手伝いができるやりがいある仕事です。

気になる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

実際に幼児教室の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)