幼児教室の仕事に興味のある方は必見です。

幼児教室で働いてみたいという人は、少なくとも「子供が好き」な人だと思います。

この職業は、大前提として「子供が好き」な人が向いていますが、他にもいくつか向いている人の要素があります。

今回はそんな幼児教育の仕事内容やメリット、向いている人の特徴などを詳しくご紹介します。

「幼児教室の講師は大変なのか?」「どんなキャリアを活かせるのか」気になる疑問にお答えしちゃいます。

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幼児教室の仕事はどんな仕事?

幼児教室とは、小学校入学前の幼児が通う教室です。

幼稚園受験や小学校受験を目的とした教室をイメージされる人も多いと思いますが、それだけではありません。

受験を目的とした「学習」する教室だけでなく、積み木やパズルなどを使った遊びを土台に知育を行う教室、体操やサッカーといった運動系、歌や楽器、リトミックといった音楽系、お絵かき教室のような美術系、英語やスペイン語といった語学系など、専門分野の教室があり、種類は様々です。

そんな幼児教室には、大きく分けて3つの仕事があります。

1つ目は、「講師」として子供たちの指導をする仕事。

幼稚園教諭の資格を持っていたり、アシスタントなどで経験を積んだ人が講師として活躍しています。

2つ目は、講師を補佐する「アシスタント」の仕事。

資格を持っていなくても、未経験でも仕事をすることができます。

3つ目は、事務の仕事です。

特別な資格は必要ありません。

パソコンが使える・人と接するのが好きなど、各教室が求めるスキルがあれば挑戦できます。

幼児教室の大まかな仕事内容

講師

カリキュラムを作成し、クラスの責任者として子供たちを指導します。

「指導する・教える」という経験を積んだ人に向いています。

0~6歳児が相手ですので、「学習」というよりは「楽しく慣れ親しむ」という感覚が大事になります。

子供たちにいかに興味を持ってもらうかが、腕の見せ所です。

仕事上の役割とは?

幼児には、その時にしか育てられない能力があります。

講師としての役割は、その能力を育ててあげることです。

アシスタント

教室の掃除をして教材を準備し、レッスン中は子供たちをサポートします。

講師はクラス全体を見渡しますが、アシスタントはある程度じっくり、1人の子供を見ることができます。

仕事上の役割とは?

アシスタントの仕事は、講師の目が届きにくいところをサポートすることですので、子供たち1人1人をきちんとサポートすることが役割となります。

子供たちの能力の差は、千差万別。

できない子には、どうしたらできるようになるか、そのポイントを押さえてあげることも重要な役割です。

事務

問い合わせ対応、入会・退会に伴う手続き処理、教材や受講料などの会計処理、生徒のデータ管理、テストや特別講習の受付、イベントの手伝い、欠席連絡の受付、先生と保護者の連絡係など、様々な業務があります。

保護者と関わる仕事ですので、クレームを受けたり、先生との間に立たされたりと、何かと厳しい立場に立つことがあります。

仕事上の役割とは?

事務職は、保護者と先生・教室との架け橋的な存在であることが大切な役割だと思います。

例えば、入会するにあたって最初にコンタクトを取るのは事務ですし、テストや講習の申し込み受付も事務が行います。

この時、少しでも不安要素を解消してあげられるくらいの知識や、印象の良い接客ができると、保護者も安心して申し込むことができます。

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幼児教室の仕事はどんな人に向いている?

幼児教室の仕事は、どんな人に向いているのでしょうか。

いくつかポイントがありますので、解説します。

子供が好きな人

初めにも書きましたが、幼児教室で仕事をする上での大前提です。

そして、「幼児」教室というのもポイントです。

幼児は就学児童と違い、こちらが意図したような行動を取ってくれなかったり、思いもよらない行動を取ったりと、こちらが想定しないことが起こります。

そのような時に、どう対応できるかがポイントになります。

単に、「子供が好き」なだけでは務まらないこともありますが、成長が著しいこの幼児期。

できることがどんどん増えていく様子は、見ていて楽しいです。

教えるのが好きな人

幼児教室は塾ではないといっても、「上手く縄跳びが跳べるコツ」や「上手に絵を描くコツ」など、子供たちに教えなければなりません。

人に教えるというのは、自分が学ぶよりも意外と難しいものですので、教えることが好きな人には向いています。

人に上手く伝えるための努力ができる人

幼児に教えるには、それなりの工夫が必要です。

「学習する」というよりは「楽しく身に付ける」感覚が必要になりますので、ゲーム感覚だったり、興味を引きつける語りかけだったり、子供たちに上手く伝える技術が必要になります。

教える相手が幼児なので、この「伝える技術」を持っているだけでなく、磨ける人がこの仕事には向いています。

今、「上手く伝える技術」が高い人でも、「次はこうしてみたらどうか」「どうしたらもっと上手く伝えられるか」と、常に向上心を持てるとこの仕事は面白くなると思います。

幼児教室の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

教室によって求められるスキルや経験は違いますが、こんな経験が役立つ、というものを大まかにご紹介します。

子育て

子供と接する仕事なので、子育ての経験があると子供とのコミュニケーションが上手く取れると思います。

人見知りの子供にどう接するか、やんちゃな子供はどうするか、子供の注意を引くにはどうするか、など自然と対応できるのが強みです。

また、子供の様子を見て、今どういう状態なのか、こんな反応をしているときはどう対応したらいいのかなど、経験値から子供の反応が分かることもあります。

子供の受験

受験型の幼児教室の場合、自分の子供に受験の経験があると、どんな勉強をすると良いとか、普段の生活面ではどういうことに気をつけると良いかなど、自分が経験しているからこそ保護者に説明もできますし、これから受験する保護者の不安を少しでも和らげてあげることができます。

経験値からアドバイスできることが、大きなメリットです。

幼稚園や保育園の先生またはその資格保持者

子供に対する知識が豊富なので、自信を持って子供と接することができるでしょう。

募集には、資格保持者であることが必須の場合もありますので、持っていると有利です。

音楽や美術の教員免許や該当の資格保持者

特化した教室の講師になる場合は、対象となるものの教諭経験や一定の資格を持っていると有利です。

英語であれば、英検やTOEICの資格、音楽や絵画であれば、大学での専攻が必須の場合があります。

幼児教室で働くメリットとは?

子育ての経験が活かせる、知識が身につく

上記にも書きましたが、子育ての経験を活かせることが、最大のメリットです。

教室のシステムを学ぶ必要はありますが、お金を出して学ばなくても、これまでの経験を活かして働けるところがこの仕事の良いところでしょう。

もし、まだ子育ての経験がない場合は、教室での仕事を通してノウハウを学べるので、知識が身につきます。

自分が実際子供を持ったときはもちろん、他の人の役に立つこともできます。

子供たちの成長ぶりを見守ることができるのも、この仕事のメリットではないでしょうか。

学んだこと・好きなことを活かせる

こちらも、上記に書きましたが、学生時代に学んだことや自分の好きなことを活かして仕事ができることがメリットです。

特に自分が好きなことであれば、常に向上心を持って仕事に取り組めますし、自分も楽しく仕事ができます。

また多少のストレスがあっても「好きなことを仕事にできている」という充実感から、乗り越えられるところがメリットです。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

アシスタントであれば、経験を積んで講師になる道がありますし、パートやアルバイトであれば、正社員への道があります。

講師としての経験を積んでいれば、独立するという選択肢もあります。

体操や絵画・音楽などであれば、地域に根ざした教室として開業する道もあります。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

人材不足から、最近は保育園でパートやアルバイトでの募集が多く出ています。

子供と接した経験となる幼児教室での仕事は、アピールポイントになるでしょう。

ただし、保育園によっては資格保持が必須の募集がありますので、応募の際にはよく確認してください。

音楽や英語・絵画を教えた経験があれば、それぞれに特化した教室の先生として活躍できるでしょう。

さらに、ベビーシッターとしても需要は多いにあります。

以前、親戚の子供がベビーシッターのお世話になったとき、絵画教室の先生だったという方が来てくれたのですが、その日のうちに子供が絵を上手に描けるようになっていて、びっくりしました。

教えるポイントを知っていて、子供に上手くそれが伝わったことで、あっという間に上達したのだと思います。

「いいな」と思ったベビーシッターさんはリピートされますので、あなたのファンが増えれば、仕事がコンスタントに入ってくる可能性があります。

自分にあった幼児教室の求人の選び方や注意点

どんな幼児教室が自分に合っているのか分からないときは、いくつかの選択肢からアプローチすると決めやすいです。

【選び方①】雇用形態から探す

幼児教室の求人は、契約社員やパート・アルバイト募集が多く、入社後正社員への登用という形が多く見受けられます。

子育て中の人も多いと思いますので、このような雇用形態が多いのかもしれません。

長く働きたい方やキャリアアップを図りたい方は、パート・アルバイトから始めて経験を積み、正社員登用の道を選択すると良いでしょう。

【選び方②】職種から探す

講師は、経験があったほうが自信を持って子供たちと関われますので、未経験の方はアシスタントから始めてみると良いと思います。

幼稚園の先生の経験や、英会話・音楽スクール等での講師経験がある方、もちろんいきなり講師でも問題ありません。

教えるのはできないけど、人と関わることが好きであれば、事務として活躍できます。

【選び方③】会社の業態から考える

大手であれば、母体がしっかりしていますし、研修制度も充実していますので、未経験でも安心して働けるというメリットがあります。

小規模や個人経営は、やりながら覚えていくことがたくさんありますので、経験者向けと言えるでしょう。

自分の意見が通りやすいこともあるので、仕事の仕方を改善しやすい反面、経営者と上手くやっていけるかどうかがポイントになります。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

パートやアルバイトであれば、時給1,000円前後のところが多いです。

クラスに合わせて出勤することになりますが、自分の希望する勤務日数や時間に合わせてシフトを組みやすいので、子育て中の人や専業主婦だった人に向いています。

ただし、注意点があります。

授業に入った時間が給与支給の対象となり、準備や片付けが対象外となるケースがありますので、応募の際確認することをオススメします。

正社員や契約社員は、フルタイムで働きますので月給制となり、イベントなどがあれば休日出勤があります。

【選び方⑤】エリアから考える

大手の幼児教室は、全国で教室を展開していますので、自分が働きたいエリアに教室がないか探してみましょう。

準大手は、県内やその近隣に教室を展開していますので、こちらも広い範囲で選択することができます。

個人経営や小規模の教室は、地域密着型は、比較的ご近所の方がパートやアルバイトとして働くことが多いです。

子供がまだ小さいけれど働いてみたい、という人は近いところで探すことをオススメします。

地震の心配もありますので、すぐに子供を迎えに行ける距離は安心できますね。

【選び方⑥】好きなこと・得意なことから考える

体操・英語・音楽・絵画など、自分の得意分野を活かして仕事ができるのが、幼児教室の良いところ。

学校で学んだこと、資格、教えた経験など、自分の好きなことや得意なことから探してみるのもオススメです。

まとめ

幼児教室は、子育ての経験だけでなく、自分の才能や好きなことを活かせるので、やりがいだけでなく楽しく仕事ができるメリットがあります。

子供好きの人なら、例え好きなことや得意なことが活かせなくても、ぜひ挑戦してほしい仕事の1つです。

実際に幼児教室の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!

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