2020年7月6日

児童館は0歳から18歳未満の子どもとその保護者が利用できる場です。

集団遊びや自分の好きな遊びを通して、子どもたちの健やかな成長を図り情操を豊かにすることを目的としています。

核家族家庭が多く少子化が進んでいることに加え、近所の子どもたちが集まって遊ぶ場所か少なくなりました。

児童館では、子どもたちが安全に遊べる場所を提供している他に、様々な年齢の子どもたちと関わって遊べるようなプログラムを組んでいることもあります。

児童館での仕事はどのようなことをして働くために必要な資格があるのでしょう。

今回は児童館指導員求人の仕事について解説します。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

児童館指導員のおおまかな仕事内容

児童館指導員の主な仕事は、児童館に来る子どもたちが安全に過ごし、子どもたちの成長をサポートすることです。

そのための具体的な業務内容を紹介します。

遊びの提供や指導・見守り

子どもたちが楽しめたり探究できたりするような遊びを提供します。

そのためには子どもたちが普段どのような遊びをしているか、どのようなことに興味や関心があるかを子どもたちと一緒に遊びながら観察し、把握しておく必要があります。

低学年のうちは友達同士でうまく遊べずに指導員を頼ってくることもあります。

子どもの気持ちに寄り添い仲立ちをしながら、徐々に友達同士で遊べるよう援助します。

中学年になると自分たちで秘密基地を作ったり、大人に気付かれないようにいたずらをしたりして友達と仲間意識を高めようとします。

危険なことがないように指導したり見守ったりして、子どもたちの遊びを保障していきます。

児童館は異年齢の子どもたちが安全に楽しく遊ぶ場です。

自分よりも年下の子どもとどのように関わっていくかも遊びを通して伝えていくことが大切です。

イベント企画

施設によりますが、子どもの日や七夕・十五夜など昔からある季節行事に合わせてお楽しみ会を開いたり、毎月誕生会をしたりすることもあります。

夏休みや冬休み・春休みなど学校の長期休暇期間は一日中児童館で過ごすことになるので、遊びがマンネリ化したり子どもたちが飽きないようにイベントを企画します。

どのようなイベントを行うかは施設によって違います。

合宿をしたり花火大会をしたり、地域の方々を招いて児童館祭りをしたりするなど大規模なイベントを行う施設もあれば、講師を招いて実験や制作をするなど児童館内でのイベントを行う施設もあります。

子育て支援

児童館は0歳から18歳未満の子どもたちが利用できる施設です。

就学前の小さな子どもを育てている家族が来館して遊んでいくことも少なくありません。

小さな子どもを育てている家族に対して手遊びや触れ合い遊び・小さい子どもが楽しめるような歌などを紹介したり、バスでお出かけしたりして子どもと一緒に楽しい時間を過ごしながらリフレッシュできるようなイベントをします。

イベントに参加した家族同士が子育ての悩みを相談し合ったり、情報交換し合ったりすることで辛いと感じていることが解消されるケースもあるようです。

子育ての悩みをその家族だけで抱えず、同じように子育てしている家族の仲間をつくり悩みを共感したり情報交換したりして、少しでも家族がリフレッシュできるようにすることを目的としています。

育児相談や育児情報の提供

児童館には、保育士や社会福祉士の資格を持っている職員や大学などで心理学を専攻してきた職員がいます。

子どもの発達や心理を学んできた職員が育児相談の窓口になっていたり、小児科医師による子どもの発達のシンポジウムや遊びの専門家による手遊び講座など子育てに関係するイベントがある場合の情報を提供したりしています。

育児に関することで知りたいと相談された場合、調べることもあります。

児童館指導員の仕事内容は、こちらの記事も参考に!

児童館指導員求人でよくある募集内容とは?

児童館で働きたいけれど資格や経験は必要なのか。

また、給料や勤務時間、休日はどのようになっているのかなどを紹介します。

給与相場

公立の児童館で正職員の場合は公務員なので公務員と同じ給料になります。

民間の正職員の場合は低いところで16万、高いところで20万とその施設によって給料は違います。

公立・民間に関わらず児童館で臨時職員や非常勤職員の場合は、日給制になる地域もあり低いところでは月14万、高いところだと月18万程度のようです。

民間の児童館では短時間パートの時給が低いところで800円、高いところだと1200円のようです。

勤務時間や休日、残業

春休みや夏休み・冬休みなど学校の長期休暇期間は、朝7時から夕方7時頃まで開館しているところがあります。

そのため早番や遅番などのシフトがあります。

その他の日は放課後児童クラブの受け入れ時間が平日放課後から夕方の閉館時間まで、土曜日は朝の受け入れ時間から夕方の閉館時間までとなっている他、自由来館が8時半から夕方5時までとなっています。

平日は8時半からの普通番と放課後児童クラブ閉館までの遅番があり、土曜日は早番と遅番があります。

基本的に日曜日と祝日は休みになりますが、イベントがある場合は日曜日や祝日に出勤することもあり、代休になります。

イベントの準備や職員が不足しシフトが組めないなどの理由により残業することもあります。

福利厚生

4時間パートなど勤務時間が短時間の場合は、社会保険や雇用保険に加入できないことが多いですが、勤務が週5以上勤務時間でかつ6時間以上のパートや臨時職員は社会保険や雇用保険加入することが多いようです。

正社員の場合は、社会保険や雇用保険の他に社会福祉法人で働く職員のための退職金共済制度へ加入し退職金をもらえることがあります。

産休や育児休暇が取れたり健康診断を受けられたりすることもあります。

どのような福利厚生があるか、面接を受ける際に確認しておきましょう。

求められる人物像

人とかかわるのが好き

児童館は子どもとかかわる他に保護者、子どもが通っている小学校の職員とも連絡を取り合うことが多い職場です。

また子どもが安全かつ安心して過ごせるために職員間で情報を共有し、どの職員も子どもに対して同じような指導をするなどチームワークが必要です。

常に人とかかわっているので、人とかかわるのが好きでコミュニケーションをとれる人材か必要とされます。

子どもが悪いことをしたらきちんと叱れる人

子どもと関わる仕事なので子どもが好きなことは前提ですが、子どもがかわいいからといって好きなようにさせておくのはいけません。

児童館は集団活動や集団生活の場なので、集団の中でのルールを守らなかったり他人に迷惑をかけるようなことをしていた時は、毅然とした態度で叱るようにします。

全く子どもを叱らず、好きなようにさせたり子どもの言いなりになっている職員もいます。

職員全員がルールを把握し、ルールを守らない時の対応を一貫することで子どもたちはそのルールを守るようになっていきます。

次々とアイデアが浮かぶ人

子どもは遊具や玩具・道具を使って遊びますが毎日遊んでいるうちにマンネリ化してしまい、飽きてしまうことがあるようです。

児童館にあるものを使い新しい遊びを見せたり、子どもたちと一緒に新しいルールを考えたりして、遊びを広げていくことも指導員としての仕事です。

またイベントを企画する時も、昨年度と同じことではなく新しいことをやってみることで、子どもたちの楽しみや意欲に繋がります。

問題が起きた時に何をしなければいけないのかを冷静に考えられる人

子ども同士でトラブルがおきたり、育児で悩んで相談を受けたりすることは少なくありません。

人と関わるのが好きな人の中には、つい感情移入してしまい他の職員に相談せず誤った対応をしたり、どのように対応したらいいかわからなくなり必要以上に悩んでしまったりするという人もいます。

子ども同士のトラブルは双方の話しをよく聞いて、お互いが納得できるように話し合いの仲介役に徹することが大切です。

また、育児相談を受けた時も一人で話しを聞くのではなく、他の職員と一緒に話しを聞いて様々な角度から解決法を見つけるようにすることが必要です。

必要なスキルや資格、経験

保育士や社会福祉士、幼稚園教諭、小中高の教員免許、児童館指導員のいずれかの資格や免許を持っている人、大学で心理学を専攻した人、または高校卒業後に児童福祉施設で2年以上の勤務経験がある人が働くことができます。

資格や経験がなくても応募可能としている施設もたくさんあるようです。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

児童館指導員求人のおすすめポイント

児童館指導員は様々な年齢の人とかかわる仕事ですし、チームワークを大切しなければならないので職場の雰囲気が重要な鍵になります。

面接や応募をする前に職場見学をさせてもらえる施設があれば見学に行き、職場の雰囲気を見ておくのもいいでしょう。

またその仕事を続けるために自分が働きやすい職場を選ぶことも必要です。

選び方のポイントの一例を挙げてみます。

育児休暇や産休がとれるなど福利厚生がしっかりとしている

結婚をして子どもが生まれても、仕事を続けたいと思っている女性が多くなっています。

女性にとっては職場に産休や育児休暇の制度があるかどうかが重要になります。

また、実際出産をして家事・育児と仕事の両立をするのは大仕事です。

特に子どもが小さく保育園に預けている場合は体調を崩して園から連絡があることもあります。

その時すぐに迎えに行ける雰囲気の職場であれば、安心して働くことができます。

正社員や短時間パートなど自分の希望とする雇用形態があるか

仕事を探してる人は正社員を希望する人が多いと思いますが、施設によっては何年か嘱託職員として働いた後に正社員に登用することもあります。

また、中には家庭の事情によって正社員ではなく、短時間パートを希望している人もいることでしょう。

自分の希望とする雇用形態があるかを見て、自分が仕事をしやすい雇用形態無理なく仕事を続けられるようにしましょう。

児童館指導員求人についてよくある疑問

どのような職種でもそうですが、その職場で実際仕事をしてみないとわからないことはたくさんあります。

仕事をしながら覚えることもたくさんありますが、面接の時や応募の時点で確認したいことや聞いておきたいこともあるかと思います。

そのような人が疑問に思うことのいくつかを紹介します。

児童館指導員の経験がなくても仕事ができるか。

子どもにかかわる仕事をしたいけれど子どもにかかわったことがない、資格は持ってるが児童館で働くのは初めてという人も少なくないと思います。

資格をもっていれば未経験者も大歓迎という施設もあれば、子育て経験や保育補助の経験があれば資格をもっていなくても研修で知識を学ばせるという施設もあるようです。

資格や経験が最低条件であるかを確かめておきましょう。

自分や自分の子どもが体調を崩した時に急に休めるか。

8時半からの普通番であれば、ある程度職員の人数が多い時間帯なので、当日急に休むことになっても差し支えありません。

また、遅番の場合も普通番の人が残業して休んだ人の穴埋めをすることが可能です。

早番の場合は出勤前に上司に連絡して休むこともできますが、朝は他の職員も家族を仕事に送り出す準備や家事などをして、連絡が来てもすぐに出勤できない場合があります。

上司の指示に従わなければならない状況を予想しおくことが必要です。

自分の子どもが小さいのでシフトに入るのが難しい。勤務時間を固定にしてもらえるか。

児童館の勤務時間は基本的にシフト制になっていますが、介護や育児などでどうしてもシフトに入るのが難しいという人もいます。

そのような人は子どもの人数が一番多い時間に合わせて出勤し、子どもが少なくなる時間帯に退勤する短時間パートで働けることがあります。

求人の募集内容の勤務時間にはそれが可能であることが記載されていない場合もあるので、確認してみるといいでしょう。

まとめ

児童館は子どもたちが学校から解放され安心して過ごせる場所であると同時に、異年齢集団で生活する場所でもあります。

そこで生活していく中で、子どもたちにどのような経験をさせていくか、そのためにはどのような環境を整えたらいいかを職員全員で話し合い実践していくことが重要です。

職員同士が歩み寄りチームワークを大切にしている児童館は、子どもたちも伸び伸びとしていて意欲的に遊んでいます。

求人の募集内容をよく確認し、自分が無理せず長く働き続けられるような職場を探して楽しく仕事ができるようにしましょう。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)



児童館指導員求人についてもっと深堀りした情報を見る

児童館指導員の仕事の4個のやりがいや必要なスキル・適正とは?

児童館指導員について皆さんは詳しくご存知でしょうか?児童館は0歳から18歳未満の子どもとその保護者が利用できる施設です。利用者の年齢層が幅広いため、児童館指導員の仕事内容も様々です。では児童館指導員が具体的にどのような仕事をしているのか、また仕必要なスキルや適性は何かを紹介したいと思います。児童館指導員のやりがいも詳しくお話しさせていただきますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。児童館指導員とはどんな仕事?児童館指導員の仕事は、児童館に来た子どもが安全かつ自主的に遊ぶことができるようにサポートすることです。子どもたちに遊び場や集団遊びの場を提供し、子どもの自主性や社会性・創造性

児童館指導員の仕事内容9個の業務。どんなことをするの?経験者だからわかること教えます!

児童館指導員の仕事内容について、この記事で詳しく解説していきたいと思います。児童館は0歳から18歳未満の子どもとその保護者が利用できる施設です。利用者の年齢層が幅広いため、児童館の仕事内容は様々なんです。児童館の仕事でのメリットについても触れていきたいと思いますので、ぜひ興味のある方は最後まで読んでみてください。あなたにとって役に立つ内容でありますように。児童館指導員の仕事は大きく3個の役割に分けられる児童館職員としての役割遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図り、情操を豊かにするための遊びや遊びの場を提供します。児童館を利用できるのは0歳から18歳未満と年齢に幅があるため、子どもたちの安全