ネイリストという職業をご存知でしょうか。

比較的新しい職種の為、少し年配の方や男性は馴染みがないかもしれません。

一方女性であれば、ネイルサロンでジェルネイルなどの爪のお手入れをしたことがあるという人もいるかもしれません。

ネイル白書によるとネイル産業全体の売上は、2015年に2,223億円、2016年は2,247億円と緩やかながら拡大しています。

またネイルサロンの店舗数は2015年に24,450店で、新規参入する業者も多く、ネイル産業は美容業界の中でも大きな一角となっていることは間違いありません。

またネイリストは女性に人気の仕事で、独立開業も夢でないことから、一度一般の企業に就職した後に、専門学校や通信教育で目指す人も多いです。

爪先という小さなスペースに、美を生みだすネイリスト。

その仕事にはどんなものがあるのか、求人などの募集内容はどういう傾向にあるのかなどをまとめて解説します。

ネイリストの仕事ってどんな仕事?

ネイリストの働く場所は、以下の6つに大きく分けられます。

それぞれに仕事の内容や範囲が異なります。

ネイルサロン勤務

仕事内容としては、オープン準備(清掃含む)、接客、在庫確認、商品発注、電話対応などがあります。

他にも空き時間には、お客様が参考とするチップ(見本)の作成も行います。

ネイルサロンは、未経験OKのところが多く、研修制度やマニュアルも充実していることから、実務経験をつみたいという方にはおすすめです。

独立開業

仕事内容はネイルサロン勤務と同じです。

ただし、独立開業する場合、多くは自宅で開業することになります。

自宅でも生活感を感じさせない雰囲気づくりが必要です。

比較的時間の融通がきき、結婚や子育てでライフスタイルが変わる女性に嬉しい働き方ですが、固定客がいないときついため、自分の技術や接客に自信がある人におすすめです

ネイルスクール講師

認定協会の資格(JNA認定講師資格)を取得すれば、ネイルスクールで講師として働く道もあります。

仕事内容としては、ネイル技術だけでなく、爪の病気などの知識も生徒に教えます。

ネイル用品メーカー

ネイル商材を取り扱うメーカーで働きます。

仕事内容としては、ネイリストとしての仕事というより、それを生かした一般的な会社員としての商談、製品開発、営業などがあげられます。

他にも最近は、ジュエリー業界などで働くネイリストもいます。

美容院

昨今は、美容院でカットやパーマと同時進行で、ネイル施術が出来るところが人気を集めています。

美容院で働く場合も基本は、ネイルサロン勤務同様、お客様への接客のほか、チップ作成などを行います。

ただ空き時間などは、美容院の仕事を手伝うこともあるようです。

ブライダル関連

ブライダルネイルという言葉が表すように、結婚式を控えた花嫁に施術を行います。

有名ホテルや大手結婚式場の美容部に所属し、結婚式に特化したネイルを行います。

ここでは、他にメイクアップを担当するなど、仕事の幅も広いという特徴があります。

ネイリスト求人でよくある募集内容とは? 

以上のように、ネイリストといっても、その働き方により、仕事の範囲も求人も異なります。

憧れの仕事であり、目指す人が多い一方で、実は離職率が高いのがネイルサロンで働くネイリストです。

それは給与のほか福利厚生などにも要因があるようです。

ネイリストの求人募集内容から、解説します。

給与相場

ネイルサロンに正社員として、入社した場合、額面月給は18万円前後といわれています。

サロンにより昇給制、歩合制がありますが、人気、実力、経験を備え、店長クラスになると、給与は30万~50万前後稼げるようです。

またアルバイトで副業として働く人も多いです。

その場合の時給は800円~1200円程度が多いです。

額面月給18万というのは、一般企業のOLの初任給と比較すると、低いといえるでしょう。

なお、独立開業した場合は、売上次第で給与はピンからキリまでというのが実態です。

ただ個人で開業した場合、客単価にもよりますが、1人で接客をすることから、年収600万稼げたら大成功とされています。

勤務時間や休日、残業

ネイルサロンで正社員として働く場合の勤務時間は、サロンの営業時間によります。

営業時間は大体朝の10時前後から、夜の22時前後というのが一般的です。

繁華街の近くでは深夜営業や24時間営業しているサロンもあります。

大体、早番、遅番のシフト制で8時間程度の勤務時間です。

勤務時間の前には、清掃や準備で1時間程度早くでることが多いほか、勤務後も練習や講習会などネイリストの技術向上の為に居残ることも多く、気が付けば1日中働いている気分・・・というのもよく聞きます。

またネイルサロンに来るお客様は、土日の会社が休みの日に爪のお手入れという方が多いです。

その為、土日祝日は、ほとんどのサロンが忙しく、休むことは難しいでしょう。

サロンによっては週1休みなど、週休2日が多い通常のOLなどと比較すると、お休みが少ないといえるでしょう。

独立開業した場合は、勤務時間や休日については、自分で決めることが出来ます。

私の周りでは、最初はネイルサロンで働いていたものの、結婚や育児というライフスタイルの変化の中で、融通のききやすい自宅サロンでの開業に踏み切ったという人が多いです。

福利厚生

福利厚生は働くネイルサロンによります。

実は、ボーナスがないというネイルサロンも多いのが実態です。

しかし、最近では、大手のチェーン展開をするようなネイルサロンでは、ボーナス支給有りというところもあります。

同僚は、ボーナスがないことが不満で、大手ネイルサロンに転職し、年間50万程度のボーナスを貰えるようになったと聞きました。

求められる人物像

ネイリストとして求められる人物像は以下の3つです。

爪に関する正しい知識と技術を習得している人物

爪の病気や爪の構造などの正しい知識を知る必要があります。

お客様がネイルをしたくて来店したとしても、グリーンネイルのように爪の病気に罹患している場合は、施術を断る必要もあります。

またネイルアートは細かい作業が必要とされ、お客様が画像検索などでしてほしいネイルアートを持参するケースも多いです。

出来ない、出来が悪い等があれば店の信用にも関わりますので、高い技術レベルが求められます。

高い接客技術を持つ人物

ネイルの施術時間は、アートや足の爪をするか等にもよりますが1時間~2時間です。

その間、お客様と会話を行いますが、敬語、マナーなどサービス業としての接客技術の高さが求められます。

親しみやすい笑顔も必要でしょう。

お客様に応じた接客態度ができるかということも大切です。

ネイリストと積極的に話をしたい人もいれば、静かにリラックスしたい人もいます。

その人その人に応じた接客ができることが、心地よいサロンに繋がり、リピーターに繋がる為、ネイリストに求められる力です。

流行を感じる力や美的センスももつ人物

お客様の綺麗になりたいという想いを大切にするためにも、今秋の流行色、流行の髪形などはおさえておく必要があるでしょう。

またお客様から色味やデザインの相談を受けることもあります。

ネイリストの技術、感性に信頼を置いて、指名をする人も多いので、美のプロとして、流行を知る、新しい美容を知るなどの努力が求められます。

これらはすべて、ネイルサロンで働く時だけに求められる力ではなく、独立開業した時にも求められます。

ネイリストに向いている人の特徴は、こちらの記事を参考に!

ネイリスト求人のおすすめのポイント

では、ネイリストとして、サロンに就職しようとするとき、どのような求人がおすすめなのか、ポイントをあげながら解説します。

ボーナス支給有

前述の通り、ネイルサロンは、ボーナス支給なしというところが多いです。

しかし最近では、ボーナス支給ありというところも増えてきています。

モチベーションアップにも繋がるので、ボーナス支給有の職場を選ぶことをおすすめします。

資格手当がある。

前述したネイル認定協会の資格(JNA認定講師資格)を取得すれば、ネイル講師として働くこともできますが、実はこれ一般のネイルサロン勤務でも取得を目指したほうがいいのです。

というのも、この資格を取得するには、ネイリスト技術検定1級に合格し、知識も技能も高い水準であることに加え、実務経験も必要なのです。

つまり、この資格を持っているということは、他のネイリストよりも優れていることを示すことに繋がります。

そのため、ネイルサロンによっては、優秀な人材を集める為に、資格手当を支給しているところがあります。

こちらも自分の実力が評価されるし、モチベーションアップに繋がるでしょう。

他にも資格取得のための費用を補助するネイルサロンもあります。

ネイリスト求人についてよくある疑問

ではここで、ネイリスト求人について、よくある疑問などを記載します。

固定給、歩合制とはなにか。どちらがおすすめか。

まずネイルサロンの給与システムには、固定制と歩合制というのがあります。

固定制は、給与額面18万のように、月の給料が固定されているものです。

ネイルサロンによっては、3か月毎や1年毎、資格取得後のタイミングで緩やかに昇給していくのが一般的です。

一方で、歩合制は、個人の売上(指名)によって、給料が上下するものです。

またこの中間で、一部歩合制もあります。

これは、給与額面18万はきまっていて、それ以上については、個人の売上により、増える可能性があるというものです。

最近の傾向では、サロン側もネイリスト側も安定志向が強い為、完全歩合制というところは減少しています。

昇給制もしくは一部歩合制のネイルサロン求人が多い傾向にあります。

勿論、歩合制のサロンもありますし、サロンによっては、売上達成で1万円のインセンティブをつけるところも多いようです。

歩合制のいいところは、頑張れば、頑張るだけ報われるのが魅力です。

自分の技術や接客に自信があり、何人も固定客を持っているようなネイリストにとっては歩合制がいいかもしれません。

しかし、一方で歩合制の場合、結婚や子育てなどで思うように働けなくなった場合、急激に手取りが減るリスクもあります。

ネイルサロン勤めで子育てと仕事の両立は可能か

女性はが多い職場でもまるネイルサロン。

目指す女性にとって気になるのは、結婚してママになっても、サロンで働けるのかなということだと思います。

子育てとサロン業務を両立したい時に確認したいことは、子供の急な病気などの時に代わってくれる人がいるのかということです。

ネイルの施術は1:1で行われる為、急に穴をあけてしまうと、お客さんの予約がまわらない恐れがあるのです。

私の先輩のママさんネイリストさんは、働くサロンが指名制ではないことや、子持ちママさんは17時までのシフトにしてもらえることがあり、生き生きと働いています。

また最近では、ネイルサロン側にとっても、技術のあるネイリストに長く働いてもらうため、女性はが働きやすいシステムを導入する会社も増加しています。

例えば、ある全国チェーン展開するネイルサロンでは、時短勤務を可能とする両立制度、希望の休みを申告できる家族休制度、子供の授業参観などに参加するための子供休制度を展開しています。

ほかにも、ネイルサロンでは正社員だけでなく、アルバイトやパートという働き方も多いです。

アルバイトやパートであれば、週3日から勤務可能というところも多いです。

無理なく働きたいというママさんには、子育て期間中はパートで、子育て後は契約社員、正社員にキャリアアップという長期的視点をもつのもいいかもしれません。

勿論、身につけた技術で独立開業もありです。

自分がどのように働きたいか、家族のサポートを得られるのかなどを考え、サロン側に伝えていくことが大切でしょう。

まとめ

いかがでしたか。

ネイリストは憧れの仕事の1つでもあります。

働き方としては、給与が低い、激務、肉体的疲労が多いなど、厳しい側面もあります。

しかし、知識と技術、高い接客技術、美的センスなどがあれば、顧客から指名もとれ、人気ネイリストになれます。

独立開業も可能になります。

施術の後にお客さまが笑顔になれる仕事であり、やりがいを感じる仕事でもあります。

これを読む皆さんの参考になったのなら、幸いです。