2020年7月6日

アマゾンや楽天、最近ではZOZOTOWNなど、ますます便利になっていく通信販売を利用する人が増える一方で、大手運送会社などではドライバー不足に悩まされています。

ハローワークや求人サイトなどでドライバーの仕事を探すと実に沢山の宅配ドライバー求人の記事を目にすることができます。

この記事ではそれぞれの宅配ドライバーの仕事の紹介、また、よく見る宅配ドライバーの募集内容にはどんな物があるのか?

気になる質問についても解説しています。

これを見てぜひ、自分に合ったドライバーの仕事を見つけてください。

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(正社員希望の人限定)

宅配ドライバーの仕事にはどんなものがある?

一言で宅配ドライバーと言ってもその仕事の中身は様々です。

毎日違ったお宅に荷物をお届けする仕事から、毎週決まったお宅に荷物をお届けするルート配送まで多種多様です。

ここでは宅配ドライバー求人でよく見かける4つのドライバー職の中身と特徴を詳しく説明していきます。

荷物の宅配

通販サイトの普及に伴いここ数年かなり物量が増えている業界です。

ヤマト運輸(クロネコヤマト)や日本郵便(ユーパック)、佐川急便といった個人宅配ドライバーが日々沢山の荷物をお届けしています。

求人募集も非常に多く正社員やパートなど、雇用形態は様々です。

正社員で年間休日125日~。

月収は18~40万円程度の給与は他の宅配ドライバー職よりも高めですがお届け先が不在であれば不在紙を投函し、再度配達する等、それなりの苦労はあります。

毎朝、宅配センターに届いた商品を倉庫パートがエリアごとに仕分け、ドライバーは商品のお届け順を自分で決めて出発します。

ルート配送ではありませんので、各配送エリアの特徴や番地等をある程度、頭に入れておく必要があります。

正社員の場合は固定給+残業、接客品質含めた配送スキルなどでドライバーとしてのランクアップや昇給があります。

生協など

日用品や生鮮品などをお届けする生活協同組合連合会が行う宅配サービスです。

おうちCOOPやパル・システム。

コープみらいなどがあります。

全国に生協はありますが横の繋がりはあまり無いので、他県に引っ越した場合はその地域の生協に再度加入する必要があります。

生協の宅配ドライバーは週に一度決まった時間帯に商品をお届けする仕事です。

一週間毎に注文書の配布、回収、お届けのお届けサイクルの為、ユーザーは数週前から先々を見据えて注文をする事になりますが「赤ちゃんがいるお宅」や買い物に思うように出掛ける事が出来ない「高齢者世帯」を中心にかなりの需要があります。

募集の殆どは協力会社、委託配送会社での求人(正社員募集)です。

それは生協配達の殆どを協力会社が担っている現状や生協職員(正社員)は新卒のみであったりする背景があります。

給料は固定給の会社と出来高の2つがあります。

1日で50~90件のお宅を訪問しますので体力はそれなりに必要です。

毎週決まったお宅に商品をお届けする完全ルート配送で、一度ルートを覚えてしまえばあとは迷子になる事はありませんし、毎週顔を合わすお客様と仲良しになったりするので接客の楽しみは宅配ドライバーの中でも一番です。

宅食

「ワタミの宅食」や「ニチイフーズ」、また「おうちCOOP・マイシィ」などがあります。

お年寄りや買い物が困難な方のお宅に調理済みの食事をお届けする仕事です。

センターに納品された調理済みの食事がお弁当箱に入り納品されるのでこれを積み、毎日決まったルートを配達します。

お届け先も高齢者のお宅が多いですが、食事をお届けするドライバーもまた、現役を引退したシニアの方が多い事が特徴です。

完全出来高制の会社が多く1日20~30件の配達、週に3~5日程度の募集をよく見かけます。

食事をお届けしながらお年寄りとコミュニケーションを楽しめたり、お届け先の見守りサービスの様な役割も持った仕事です。

ピザ・寿司などデリバリー

基本、バイクでの配達ですが一部店舗(宅配寿司店)では車での配達も行っています。

求人募集も少なめですがバイク、車の両方可能での配達が可能であれば学生よりも有利に採用される場合もあります。

募集があった場合はその地域の最低賃金+100~200円の所が多いですが、あくまでアルバイト程度になりますので給与面、福利厚生などを考えるとあまりお勧め出来ません。

宅配ドライバーでよくある募集内容とは? 

ドライバー職の求人は全体的に見ても非常に多くその中でも個人宅に荷物をお届けする宅配便関係(ヤマト運輸や佐川急便など)の求人は非常に多いです。

その次に生協宅配関係の求人を多く募集しています。

大手ほど充実した福利厚生や少なめの残業時間等、好待遇が期待できますが一流ブランドとしての「責任」と「質」が全てのドライバーに求められます。

実際にハローワークや求人サイトなどでよく見る宅配ドライバーの募集記事は以下の様な条件の物が多いです。

給与相場

【月給】18.000円~22,000円(インセンティブ、各種手当込み)

【賞与】年2回、(夏、冬 合計6か月分)

【昇給】人事考課による昇給、年1回

勤務時間や休日、残業

実働8時間(シフト制)が多いです。

残業に関しては、月に20~40時間程度あるでしょう。

必要なスキルや資格、経験

  • 18歳以上
  • 普通自動車運転免許(免許取得後1年以上の方)
  • 職歴、学歴問わず

ヤマト運輸(クロネコヤマト)や佐川急便は上記に近い条件を提示しているケースが多いです。

内容としては非常に魅力的ですし残業時間(目安)は運送業の中でも少ない部類になります。

入社後は養成期間(見習い期間)がありますので、もし個人宅配に興味があれば実際に応募して詳しく話を聞く事をお勧めします。

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宅配ドライバーのおすすめ求人のポイント

宅配ドライバーの求人を探す際は以下の項目を確認する事をお勧めしますので是非、覚えておいて下さい。

残業時間の目安がきちんと明記されている募集はお勧め!

宅配の仕事は商品をお届けして終わりではありません。

宅配センターへ帰着した後はトラック内の片付けや帳票類の整理、また翌日準備などがあります。

募集広告に掲載されている残業時間は基本ここまで全て込みで記載されていますが、ごく一部の求人募集やシフト制ではない小規模の運送会社は残業時間や、その支払いの内容について一切明記していない場合があります。

募集条件を確認する際は必ず残業時間(目安)が明記されているか確認する事が大事です。

自宅に近くの営業所でのドライバー募集はお勧め!

宅配ドライバーの仕事はやはり体力勝負です。

雨が降っても、台風が来ても商品をお届けします(危険な場合を除く)。

朝早くから出勤し場合によっては残業で帰宅が遅くなる事もありますので通勤は絶対に近い方がお勧めです。

通勤時間が短くなれば自宅で体を休める時間が増えますので過労運転の予防にもなります。

育成カリキュラムが充実している募集はおすすめ!

入社した際の育成プログラムが充実している会社の求人募集はお勧め!

入社直後から現場で引継ぎを開始して数週間~1か月後には「独り立ち」の会社もありますが、やはり異業種から飛び込んだ方が慣れるにはもう少し期間が必要です。

現場仕事を覚える事は大事ですが、その会社がどんな理念を持ちその業界で事業を展開しているのか等を知る事はそこで働く従業員として非常に大事です。

きちんとした育成カリキュラムが用意された会社の求人募集はとてもお勧めです。

宅配ドライバーの仕事で身に付く経験やスキル

一定の社会人としての常識とモラル、普通自動車免許を所持していればドライバーになる事は出来ます。

そんな宅配ドライバーですが日々仕事をしていく中で身に付いていく経験やスキル等は何でしょうか。

コミュニケーション力がアップし他人と上手く話せるようになる!

色々なお宅に荷物をお届けする宅配ドライバーですので毎日が接客の連続です。

経験を積む事で、初めてお会いしたお客様とも元気な挨拶や自然な会話が出来るようになります。

慣れてくればお客様がどんなタイプなのか(話好きなのか、寡黙なタイプなのか)を瞬時に見分ける事が出来ますので、接客スキルは飛躍的に向上します。

時間の管理がきちんと出来る様になる!

決まった時間帯に商品をお届けする事が求められる宅配ドライバーの仕事ですので時間の管理は必須です。

効率良く、沢山の商品をお届するにはどうしたら良いか?

自分で「考える力」が養われます。

時間を管理出来る様になると休日、プライベートの時間も有効に使えるようになります。

安全運転への意識が高まる!

プロドライバーは無事故で商品をお届けすることが大前提ですので、乗車前点検や安全確認をきちんと行う様になります。

日頃から安全運転への意識を高める事により、自家用車を乗った際も節度ある安全運転が出来る様になります。

自車の横をすり抜けていくスクーターやバイク。

また大型トラックの動きも予測出来る様になりますので運転スキルが向上します。

自分に合った宅配ドライバーの求人の選び方や注意点

自分に合った宅配ドライバーの求人を選ぶには、自分が何を一番求めているかを明確にする必要があります。

宅配ドライバーの求人募集を選ぶ際に重視するポイントは以下の通りになります。

【選び方①】給与や雇用条件から考える

頑張る程、多くの給与をもらえる出来高制や歩合制が良いのか。

それとも、安定した給与を毎月保証された固定給を望むのか。

他の業種と違いここは大きく二分化されます。

直近での収入を重視するなら出来高制も良いですが、ある程度の期間耐える事が出来るのであれば、将来的に見て昇給などが見込める固定給をお勧めします。

【選び方②】人間関係や職場環境を基準に考える

配送に出たら一人の職場とは言え人間関係は大事です。

免許さえあればある程度、就職できる業界ですのでまれに挨拶すら出来ない残念な宅配ドライバーが働いていたります。

応募の際は働いている従業員の年齢層や人数の確認をしましょう。

実際の職場環境は口コミサイトなどで確認できる場合もありますのでチェックしてみて下さい。

【選び方③】将来性があるかで考える

体が資本の宅配ドライバーですが定、年までそのペースを維持する事は殆どの場合厳しいです。

求人に応募する場合はある程度年齢を重ねても続ける事が可能な内容なのか?

また、きちんと業績を評価されてキャリアアップの道が用意された職場を選ぶ事が重要です。

注意点 

いきなり高収入を謳った求人募集には要注意しましょう!

入社一年目で年収500~600万円などの記事は一定の注意が必要です。

大手のヤマト運輸の募集内容の様に賞与や残業手当込みなど詳細が明記されている場合は安心ですが、給与の内訳が詳しく記載していないグレーな求人には応募しない方が無難です。

大抵の場合、超長時間労働+残業代込みでの給与額である場合が多いです。

実際に提示の金額を稼ぐた為には過労死ギリギリの状態で働く事になります。

電通の事件以来、労働基準局も目を光らせていますが、まだまだブラック企業は存在します。

募集要項を良く確認して上手い話には乗らない様に注意して下さい。

宅配ドライバー求人についてよくある疑問 

どんな人が宅配ドライバーの仕事に向いていますか?

人と接する事が好きな人にはお勧めの職種です。

目先の収入よりもお届け先での何気ない会話を楽しめる人の方が長く仕事を続ける事が出来ます。

事故を起こした際のペナルティはありますか?

大抵の運送会社で何らかのペナルティがあります。

事故の度合いにもよりますが一部減給、本社等での安全運転研修に参加する場合が多いです。

運送会社は営業するにあたり、営業許可を取得し緑ナンバー(営業ナンバー)で保険に加入しています。

その為、事故が発生した場合は免責分を会社が支払う必要がありますので、そういった背景もあり減給が発生します。

何歳まで働くことが出来ますか。

多くは60歳の定年まで働くことが出来ます。

但し、体力が衰えてくるために配達量も減りますので、出来高制や歩合制の場合は収入がダウンしてしまいます。

まとめ

宅配ドライバーの仕事の特徴や求人に募集する際のポイントまでを説明してきましたが如何でしたか?

紹介した内容は重要なポイントばかりなので宅配ドライバーの求人募集を見る際に役立て下さいね。

四季の変化を肌で感じたり、商品の到着を心待ちにしているお客様の笑顔だったり。

宅配ドライバーの仕事の魅力は沢山あります。

入り口は広めですが接客や安全運転等、実は奥が深い職種です。

この記事を読んだら是非、あなたも気になる求人募集に応募してみて楽しい宅配ドライバーとしての道を歩み始めて下さいね!

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