タクシー運転手の5個のメリット。実際に私が働いていて感じたこと
今回は皆さんが一度は利用したことのあるタクシー運転手の求人について詳しくご紹介していきたいと思います。
タクシードライバーの仕事に興味があるけれど、実際どんな仕事なのかわからない。そんな未経験の方は必読!
お客様を乗せて運転するだけが仕事なの?お給料は?休日は?休憩は?そんな疑問も解決すること間違いなしです!
新人研修や、勤務体系など、元ドライバーがタクシー運転手の仕事内容やおすすめポイント、やりがいについて紹介します。
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(正社員希望の人限定)
タクシー運転手のおおまかな仕事内容
タクシーの運行形態は2つあります。
自分で走ってお客様を見つける流し営業、会社へ依頼したお客様をお迎えに上がる待機営業です。
流し営業でも、お客様の依頼があればお迎えに上がりますし、駅前やホール前で待つこともあります。
待機営業でもお客様をお乗せしていないときや、お迎えに上がる最中でなければ、お客様をお乗せすることがあります。
どちらも、それぞれの地域や、会社によって違いがあります。
人口の多い都市部では流し営業が、人口の少ない町村では待機営業が多いです。
温泉街にある一台しか車が停まっていないタクシー会社さんは、だいたい待機営業です。
タクシー運転手求人でよくある募集内容とは?
「給与40万円以上可能、未経験歓迎、充実の研修」は本当?
給与相場
40万円を稼ぐ方はどこの会社にも稀にみえますが、地域差が大きいので断言ができないとはいえ、通常の運行だと30万円を超えません。
超えていく方は待機営業でも、流し営業でも、固定のお客様を自分で確保しています。
自分が勤めていたときは待機営業で、手取り20万円程度でしたが、同じ職場の中でも手取りが15万程度の方もいました。
副業がOKな場合のおすすめの副業は、こちらの記事を参考に!
雇用形態
年齢に関係なく、概ね正社員になることができます。
定年はありますが、上限を設けて属託社員として乗務できる会社もありますし、パート勤務を採用している会社もあります。
勤務時間や休日、残業
営業形態によりますが、概ね1勤1休1勤2休、2勤1休2勤2休、3勤1休3勤2休といったシフト勤務になります。
文字通り、1勤1休1勤2休は1日出勤して1日休む、1日出勤して2日休む、という勤務形態です。
同じ会社内で複数のシフトが混在し、それぞれのシフトの内容ごとで班分けされていることが多いです。
勤務時間は1勤1休を除き、一日最高16時間。
残業はできません。
福利厚生
正社員であれば各種保険加入、提携各社(例えば温泉施設やホテルなど)の利用が可能になります。
全てではありませんが、組合が「違反金補助」を行っていることもあります。
求められる人物像
お客様を自分で探しながら運転しなければならない流し営業、お客様を待ち続けてひょっとしたら基本料金しか得られないかもしれない待機営業。
それぞれ方法は異なりますが、必要なことはそんなに多くありません。
お客様に応えられる
私の元同僚には、おしゃべり好きで話し続けているドライバーもいましたし、極端に口数の少ないドライバーもいました。
どちらのドライバーも、道を間違えればきちんと謝る方でしたし、乗り降りの際のお礼は欠かさない人たちでした。
道を知らなければ、尋ねることもできましたし、調べることを厭うこともありませんでした。
人柄は両極端な方たちでしたが、どちらもお客様に好かれるドライバーでした。
おしゃべりができてもできなくても、タクシードライバーにはなれます。
道がわからなくても、カーナビを載せていることが増えた今、なれないことはありません。
ただ、お客様の要望を叶えるために、最大の行動ができること。
それが重要です。
運転が好き
せめて「嫌いではない」と言えるくらいには、運転に慣れていることが大切です。
流し営業の場合、一日の走行ノルマが170キロほどに設定されていることもあります。
特に新人の間は、道を覚え、お客様の動きを把握するためにも、町を走り続けなければなりません。
田舎の待機営業でも、平均的に1日150キロ走りました。
入社後の運転実習でも、担当者を乗せて最低80キロは走りましたから、100キロ走行と聞いて青ざめる人には向きません。
車が好き
走り続ける流し営業でも、待つだけと思われがちな待機営業でも、休憩時間以外はほとんど車の中で過ごすことになります。
自動車の中は窮屈で嫌だ!という方がドライバーになっていることが時々ありますが、楽しくないというのはお客様に伝わりますから、そういう方にはおすすめできません。
また、車内も車外も汚したまま運行はできませんので、毎日洗車して、掃除します。
完璧に美しくを求められることはそう多くはありませんが、自動車の掃除も洗車も冗談じゃないという方には、やはり向きません。
必要なスキルや資格、経験
普通自動車第二種免許取得の条件として、普通自動車第一種免許取得から3年経過していることが必要です。
それ以外に、とくに必要なものはありませんが、免許取得の際に、ものの遠近を測る深視力の計測がありますので、奥行きが把握しづらい人には少し難しいかもしれません。
また、対人スキルは最低限必要ですので、接客業や営業の経験がある方が有利といえば有利ですが、クレームになるほどの不快感を与えなければ多少不器用でも大丈夫です。
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タクシー運転手のおすすめ求人のポイント
本当なの?と疑うようなことも稀に書かれている広告ですが、おおむね本当だったのでご安心ください。
タクシー運転手のおすすめ求人のポイント1:正社員になれる
非正規雇用の問題が取り沙汰されている今、最大の利点はこれでしょう。
定年以外の年齢制限は、まずありません。
いくつの方でも、応募できますし、なれます。
面接もそんなに厳しくはありませんでした。
厚生年金へ加入もできますし、健康保険も適用されることが多いです。
タクシー運転手のおすすめ求人のポイント2:勤務内の時間配分などが、ほぼすべて自分で決められる
走り出してしまえば、流し営業なら走行ルート、休憩時間を過ごす場所、過ごし方、あらゆることが自分で決められます。
待機営業でも、繁忙時間に帰ってこないなどということがなければ、休憩時間は自由ですし、営業車を置いて自宅へ帰る、などできないこともないです。
お客様への対応も自分で研究できます。
探究心旺盛な方には、とても楽しみが多い仕事です。
タクシー運転手のやりがいはコレ!
ありきたりなことに見えることがやっぱり一番。
風変わりな楽しみも、多い仕事でした。
タクシー運転手のやりがい1:お客様とのふれあい
呆れるほど広告で出てくる一言ですが、やはりこれが楽しくなければ続かないのです。
自分が働いていた地域は高齢の方が多く、ご自宅から病院、病院からご自宅、といった送迎が大半でした。
そういった方々にとっては、高齢とされるドライバーも息子や娘、自分たちは孫と同じに見えていたようです。
日中の乗務の売上の大半を支えてくれた方々ですが、そんな方々の優しさは、売上と同時に私を育ててくれました。
自分の対応の甘さを叱ってくださった方。
好きな本を譲ってくださった方など、人生の先輩と呼べる方々からたくさん学ばせていただきました。
続けていると、やはりこれが一番のやりがいになりました。
タクシー運転手のやりがい2:チップ
そんなことあるの?と思われるかもしれませんが、本当にあるのです。
「おつりはいらない」とおっしゃってくださる方はみえるのです。
風変わりなところだと、年末の飲食店帰りのお仕事で「話が面白かった」と割増で払ってくださった方もみえました。
お客様に楽しんでいただけて、チップもいただける。
そんな楽しみも実際にあります。
タクシー運転手のやりがい3:少し変わった楽しみ
1、工場萌え
工場の多い土地柄もあって、駅からのお客様は工場へ行かれる方も多かったです。
玄関からの送迎も当然ありましたし、工場の中の現場までお送りすることもありました。
工場がお好きな方、普段はただ遠くから眺めているだけの工場のすぐ近くへ、お仕事で行くことができるのです!こんなおいしい仕事はないと、当時は心の底から思ったものでした。
2、毎日自動車に乗ることができる。
自動車に乗ることが苦痛でしかない方には理解しがたいと思いますが、とにかくこれが楽しかった。
雨風だけで、時刻だけで変わって見える町の隅々を走ることができ、また、小さな町の中でも全く知らない地域があったり、まったく知らない町まで足を伸ばすことがあったりと、毎日同じ町を走り続けているようでいて、変化に富んだ町並みの中を走ることができます。
タクシー運転手についてよくある疑問
タクシードライバーになりたい!と思いたったものの、どうしたらいいの?どんな仕事をするの?どんな会社なの?
就職を目指すなら当然の不安に答えます。
応募方法は?
タクシーの車体についていたり、会社のそばの看板に書かれていたりする電話番号に、まず電話をかけましよう。
そちらへ「看板を見た」「広告を見た」と連絡すれば、概ね当日の持ち物を案内され、面接の約束をすることになります。
面接でよく聞かれることは?面接合格の秘訣!
どうしてタクシーを選んだのですか?はだいたい聞かれます。
難しいことを考える必要はありませんが、あまりにお客様のことを考えていない発言は避けましょう。
極端な問題発言がなければ大丈夫です。
未経験や無資格でも応募できる?
普通自動車免許を持っていて、取得から3年経っていれば応募できます。
それは二種免許取得の条件として、取得後3年経過していることが必要だからです。
今はAT限定免許でも受けられるようになりました。
特に接客の経験も必要ありません。
私もマシンオペレーターからの転職でしたし、教員、画商、リース会社経営、コックなど、同僚の職歴も多岐に渡りました。
会社の雰囲気は?
会社によりますが、だいたいアットホームです。
待機営業でなければ、一度出庫(タクシーで車外へ営業へ出ること)してしまえば、ほとんど会わない同僚ですが、班ごとに出勤時間と休日が同じ場合が多いので、班のメンバーで遊ぶことはよくあります。
男性の多い職場ですので、清潔感を求めすぎる人には向かない場合が多いです。
募集される雇用形態は、正社員以外にもある?
あります。
パートであったり、属託であったり、希望の勤務時間、勤務形態で相談できる場合が多いです。
走る地域は、自分で決められるの?
法律の定めがありますが、許可されている範囲であれば自由に行動できます。
法律の定めについては、自動車学校でも習いますので、身構えなくても大丈夫です。
未経験者の研修では、どんなことをするの?
免許を持たない方は、自動車学校へ通い、免許を取得します。
その間のお給料も支払われますが、学校へ通った費用の返金については、各社で定めがあるようです。
私が知っている会社では、2年間の就業のうちに控除されました。
2年以内に退社した場合は、全額の返金を求められます。
普通自動車免許と同じで、自動車学校へ通ったあと、各県の運転免許試験場で試験を受けて、免許を取得します。
試験の内容としては、1種免許の原付の問題が、旅客自動車運送事業の法律問題に変わっただけの印象でした。
普段運転している人にはほとんどサービス問題です。
免許を取得し、制服を支給されましたら、研修です。
これも会社によって代わりますが、まずは研修生全員と指導員とで、地域を回ります。
白ナンバーで、社名灯をつけない、乗務員しか乗っていないタクシーを見たことはありませんでしょうか。
その営業のできないタクシーもどきが研修車です。
研修車で町を走りながら、これから営業するのはどのような町か、どのようなお客様が多いのかを指導員が教えてくれます。
運転は、乗っている新人で交替です。
運転の癖も、そのときに指摘されます。
その後、指導担当の先輩を横に載せて、営業開始。
これがOJTとなり、自分で運転し接客します。
領収証の発行などは、実際にやりながら覚えます。
お客様を下ろしたあと、指導を受け、ドライバーとしての不足を補っていきます。
そして、研修に問題なしとなれば、一人での乗務が始まります。
おつりは誰が用意するの?
おつりは、各自で用意します。
100均にある、コインケースに10円位上のコインを各30枚以上は用意しましょう。
1000円札も、10枚以上、20枚は用意しておいた方が安心です。
計算に自信がないのであれば、電卓も必ず用意しましょう。
会社は貸してくれません。
まとめ
タクシーはとても不安定な仕事です。
今も昔も、それは変わりません。
安定感を求める人には、とてもおすすめできませんが、自分で工夫し、自分で勉強し続ける人にはとてもやりがいのある仕事です。
勤務時間は長いですが、工夫すれば自由に時間を使うこともできます。
自動車や走ることが好きな人はもちろんのこと、街が好き、人が好きという人にも、ぜひ、おすすめします。
身分の高い方、ご年配の方、若い方、あらゆる道のプロの方、妊婦さん、子連れの方、お酒に酔った方々など、いろいろな方からお話を聞くことができ、自分の価値観が大きく変わることもあるかもしれません。
工夫と発見、探検が好きなら、きっと天職になる仕事です。
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