中途入社が当たり前で、新卒採用はほぼ行われていないのがタクシー業界です。

また、入ってくるのと同じくらい、出て行く人も多いというのが、この業界の特徴でもあります。

規模によっては一年後、自分と同じ月に入社した社員の社員番号が100番違っていた、なんてことも珍しくありません。

今回は、タクシー運転手を辞めたいと思う理由についてよくあるものを紹介します。

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タクシー運転手が仕事を辞めたいと思うときによくある5個の理由

経験の長い先輩には「次の職を見つけるまでの腰かけ」と言われてしまうこともある、離職率の高いタクシー業界。

実際、定年まで勤め上げて、再雇用の手続きをする方より中途で他業種へ転職される方が多いです。

環境を整えている会社も増えたようですが、まだまだすべてとはいかないようです。

タクシー運転手を辞めたいと思うとき1:お金にならない

売上が、給料にそのまま反映される仕事です。

そして「楽して儲ける」のは難しい仕事でもあります。

お客様を乗せた距離が長ければ長いほど売上は伸びますが、お乗せする回数が多ければ、売上が伸びる訳でもありません。

同じ日に同じ場所で同じ人が拾える、ということもあまりなく、出勤時間や繁忙時刻などを経験的に覚えるまでは、売上が伸び悩むのが現状です。

乗り越え方

とにかく、得意な地区を一つ作る。

入社後、期間を定めての給与保障がされていることが多いです。

お客様を拾えなくても、その期間内であれば給料は保障されますので、その期間に同じ場所をひたすら回り続ける、という方法があります。

そして、この区域であればどんなわき道も把握している、という地域を作るのです。

地域の数が多いことが理想ですが、まずは、その一カ所にこだわりましょう。

そのうちに、地域の固定客が付くようになります。

この時間には必ず病院に行くおばあちゃんがいる、この時間に必ず買い物に利用するお母さんがいる。

必ず地区にいる、その地区に詳しいドライバーに、地域周辺の無線配車がされることも多いです。

自動的に配車されるシステムだったとしても、一番近いタクシーに配車されますから、定刻に利用される方を把握していれば、移動時間を節約できるようになります。

一つの地域で、お客様が途絶える時間帯がわかるようになったら、その時間はほかの地域に足を伸ばすようにして、得意な地域を増やしていきます。

職場で○○地区の□□さん、と言われるようになる頃には、地域の方々には△△タクシーの□□さんと言われるようになっていることでしょう。

他にも方法はありますしこれが全てではありませんが、なんにしても地道に知識を増やしていくのが第一です。

タクシー運転手の仕事に興味はあるけど、自分に向いているか心配な人は、こちらから相談してみると良いでしょう。

タクシー運転手を辞めたいと思うとき2:時間が自由にならない

飲食店と同じで、人様が遊んでいるときが、繁忙時間です。

それまで週5勤、週末に遊びに出いていた人には、耐えられない人もいるようです。

乗り越え方

飲み方を変える、飲み友達を変える。

入社時でも、勤務が始まってからでも、シフトは変えられますが、田舎の場合など特に売上という点では不安が残ります。

週末の繁忙時期に飲み歩きたい、付き合いが悪くなったと飲み友達が離れていくことに耐えられないのであれば、タクシーというよりも、接客業自体を避けたほうが良いのではないでしょうか。

タクシー運転手を辞めたいと思うとき3:理不尽に耐えられない

タクシーに対する自分のイメージが、そのままドライバーの扱われ方です。

自分がどのようにタクシードライバーに接していたか、周囲がどのようにタクシードライバーに接していたか、それを少し思い出してみてください。

とても、ひどい扱いをしていた人が身近にいたかもしれませんし、そんな噂を耳にしたかもしれません。

概ね、噂ではなく、現実です。

週末の夜、年末年始、お盆正月巻送迎会シーズン。

酒の勢いで振りまかれる理不尽だけならまだしも、まだまだ根強く残る、パワハラ、セクハラが当たり前、くらいのつもりでいたほうが、強いショックを受けずに済みます。

そんな大げさな、とおっしゃるドライバーさんも見えるかもしれませんが、こればかりは地域差と運です。

狭い隙間しかないのに後部座席から蹴られた、下ろす瞬間まで罵り続けられた、ということは宴会シーズンでは現実にありました。

乗り越え方

お酒の恥はかき捨てと考えているのであれば、お乗せしているお客様もそう考えているのだと心得ましょう。

以前の職場で居丈高に振る舞っていたのなら、今度は見知らぬ誰かに同じように扱われるのだと心得ましょう。

タクシードライバーを自分がどう捉えていたか、タクシードライバーという職業にどんな不信感を抱いていたか、タクシードライバーの扱いにどんな不安をいだいていたか。

それらは概ね、すべて現実になります。

パワハラ、セクハラも、相手の未熟さ故だと寛容に構えるくらいでちょうどいいです。

むしろ相手に同情するくらいの心の余裕が必要です。

ただし、犯罪は必ず警察へ行き、絶対に泣き寝入りしないという気持ちを持ちましょう。

お客様からのセクハラや犯罪行為をまともに取り合ってくれない会社なら、辞めた方が賢明です。

タクシードライバーの仕事に興味はあるけど、

タクシー運転手を辞めたいと思うとき4:事件に巻き込まれた

ごくごく稀にですが、命にかかわる事件に巻き込まれる方もいます。

交通事故は、自損もあれば、巻き込まれることもあります。

それらが怖くて乗れなくなったというのであれば、それは辞め時と考えます。

乗り越え方

交通事故は、経験です。

玉突き事故に巻き込まれた。

脱輪した。

右直で突っ込まれた、または突っ込んだ。

追突した、追突された。

物損にしろ、人身にしろ、やるべきことは同じです。

意外かもしれませんが、経験で乗り越えられます。

会社と警察へきちんと連絡を取り、習ったとおりの事故処理をやってみる。

そのうちに、人を助けられるくらいにはなります。

犯罪にまきこまれ、タクシーに乗ることが精神的な負担になったというのであれば、一度仕事を離れることをおすすめします。

どんな方がお客様になるのかわからない仕事である以上、何が起きるかもわかりません。

タクシー運転手を辞めたいと思うとき5:会社の運営が許容できない

一般的な会社勤めをしていた方には、信じられないようなずさんな習慣が残ったままになっていることがあります。

それをゆるさと許容できるか、ずさんさと糾弾したくなるか。

糾弾したときに、会社や周囲の反応が許容できるか。

業界の常識は世間の非常識の言葉通り、タクシー業界しか知らない人々に、一般企業の感覚を持ち込んでも、話が噛み合わないことが多いです。

乗り越え方

組合を立ち上げて、会社と折衝するところまで持ち込んだケースを2件ほど知っています。

古株のご年配の方々が、自分の生活を守るためになかなか賛同してくださらないにもかかわらず、愚痴のはけ口にされたという話も合わせて聞きました。

丸投げで無責任、運営には関わりたくない。

自分の売上が下がるような改善ならしてくれるなとういう訳です。

今あるルールの中で自分がうまく立ち回るか。

周囲を巻き込んで、会社に立ち向かうか。

自分が運営する側に回るか。

そういうことも考えがちですが、車に乗ってしまえば個人プレイの効く仕事と割り切って、感情の波が過ぎ去るまで眼の前の仕事に打ち込むのが一番穏やかです。

何も解決しませんが。

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「辞めたい」を少しでも減らすために、求人選びのときにはココをチェック!

求人広告の中で、あきらかに避けた方がいいもの、話を聞いてから決めてみてもいいのではないかというものをそれぞれ2つご紹介します。

避けるべきケース

最大で可能な給与と「福利厚生」、「資格取得支援」としか書いていない

最大で可能な給与は、バブル期の最高値だったりするので油断がなりません。

福利厚生も最低限で、明記がなければ国民年金の国民健康保険ということもありえます。

資格取得支援が明記されていれば、免許取得は支援してくれますが、概ね償却期間の設定がされていますし、返金についてぼかした説明をされることもあります。

2年で徐々に減額と思っていたら、2年以内はいつでも全額返金ということもあるので注意が必要です。

県外からの労働者のコメントが有り寮完備

県外からの受け入れをしていて、寮があり、カーナビのおかげで助かっている。

読み替えると「地元以外で勧誘したドライバーを招き入れ」「最低限の居住環境を与えて」「支援金の返金期限まで拘束」しているケースが考えられます。

カーナビを使いこなし、無線とのやり取りをスムーズに行えて、仕事の勘をつかむのが早ければ、コメント通りの成績を収めることはできるかもしれません。

けれども、まったく知らない土地で、バージョンの古いカーナビだけを頼りに、ただ寝泊まりするのに十分なだけの狭い部屋を与えられて、支援金の期限までギリギリの生活をする、というケースも十分にありえます。

併設の社員寮が法に則っていないケースも過去にありましたので、あまり冒険をしない方が賢明です。

考えてみてもいいかもしれないケース

福利厚生が詳細に書かれている

休日休暇、勤務日数、勤務時間。

賞与実績など、他の業界では当たり前に書かれていることがきちんと当たり前に書いてあることが、非常に稀です。

きちんと書けていること自体が珍しいので、一度検討してもいいのではないでしょうか。

女性のための勤務体制が書かれている

女性の少なかった業種のため、育児休暇などの体制が全く整っていない会社がまだ多くあります。

お客様や同僚からのセクハラへの認識が薄かったり、いまならパワハラとされる風習が当たり前に残っていたりする業界で、女性のための休暇が明記できるというのは非常に稀です。

女性についての規定が書かれている会社は、勤務時間の選択も幅広いことも多いです。

女性に対する視点を持っているというだけでも貴重ですから、検討する価値はあります。

タクシー運転手の仕事で働きたいけど、自分に合った職場を探せるか心配な人は、こちらから出して貰うと良いでしょう。

求人を選ぶポイントは、こちらの記事を参考に!

いろいろ試したけれど、やっぱり辞めたい!そんな人が気になる疑問

我慢はした。

検討もした。

交渉もした。

けれども、やはり、もうだめだ!となったら、辞めましょう。

中途入社中途退職が多いため、比較的辞めやすい仕事です。

辞めるための手順は?

特別なことはとくにありません。

上司に相談し、了承を得られれば、退職願を提出します。

必要であれば制服の返還などの手続きをします。

よほど売上を上げている、成績トップクラスでもない限り、対応はクールです。

ショックを受ける人もみえるかもしれませんが、人がよく入れ替わる職場のため、あまり周囲は気にしてません。

必要な手続きは、かなりスムーズに完了します。

二種免許の資格取得支援を受けたけど、ペナルティーはある?

あります。

明記されていることはほぼありませんが、償却期間がほぼ必ず設定されています。

毎月減額されていく会社もあると聞いていますが、会社によっては償却期間中、いつ辞めても取得費用全額の返金を求められることがあります。

入社時または、面接時に説明を受けることが多いので、返金についてはきちんと確認しましょう。

また、就職祝い金があった場合も、指定期間内に退職すると全額返金を求められる場合があります。

ほぼ、返金を求められると思っていた方がいいかもしれません。

辞めるときの注意点、その後スムーズに就職、転職する方法とは?

平日の日中が休みなので、転職活動はしやすいです。

次の仕事を決めてから辞めるのがやはり一番です。

免許取得費用、就職祝い金の返金ができないからと、踏み倒して夜逃げするのは避けましょう。

そんなことあるの?という方も多いでしょうが、よく起こる会社もあるのです。

もし、転職活動で悩んでいたら、こちらの転職エージェントを利用してみると良いでしょう。

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辞めてしまった人は、その後、どんな仕事に就いている?

正社員になれるということでタクシーに乗りつつも、収入面、生活時間の不規則さなどから辞めていくことも多いです。

それとは別に、うまい話に乗せられて辞めていく人も多いのです。

違う会社でタクシー運転手

うまい話に乗せられて辞めていくケースの大半がこちらです。

以前は、就職祝い金が支給されることが多く、その噂につられてタクシー会社を転々としている方が見えました。

隣の芝生が青く見えるのか、お金に目が眩んだのか。

業界に長くいる割には、続かない方がこういう形でよく辞めていきました。

今はあまりそういう制度もないようなので、どうしているかは存じ上げません。

タクシー以外のドライバーの仕事

郵便局の配達員、宅急便のドライバーになった方、もともと貨物からタクシーへ来た方は、同じ大きさのトラック、老人ホームのバス運転手になった方も見えました。

タクシーの前職に携わっていた輸送業に戻る方が多かったです。

全く別の仕事

定年間近でない方は、過去に勤めていた会社と同じ業界へ戻る方もいれば、全く違う業種へ行かれる方も見えました。

接客よりは現場のお仕事が多かったような印象を受けました。

タクシー以前の仕事が千差万別なら、タクシー以降の仕事も千差万別でした。

同じタクシー運転手の仕事で働くか、まったく別の仕事で働くか、迷っている人はこちらで相談してみると良いでしょう。

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まとめ

お酒を飲んだ方が利用することが多いタクシーです。

走行距離が伸びれば事故もあり、先輩は口を開けば愚痴の方が多かったりします。

それでも、自分自身の価値の置き方次第でまったく見えるものが違ってくるのもタクシーです。

人の底辺も、てっぺんも同時に間近で見ることができる、誰かの人生のすぐそばにある仕事の一つです。

価値観が変わるきっかけになるか、卑屈な物の見方に偏るか。

金銭的にも環境的にも厳しく、嫌なことを探せばいくらでも出てきます。

それだけに、辞めたいという言葉も、辞めたいという気持ちも、いつもどこかに見え隠れしています。

誰もが「しがみつくことはない仕事」と冷めた目で過ごしています。

会社も周囲も、人が入れ替わることを日常と感じています。

運転手になるのにもやめるのにも、それほど深刻に考えていません。

その感覚自体が、すでにタクシーの特殊性ではないでしょうか。

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