タクシー運転手の5個のメリット。実際に私が働いていて感じたこと
タクシードライバーの現実は拘束時間的にも金銭的にも良いとは言えないと思われていますが、まったくその通りなんです。
否定はしません、イメージ通りが現実です。
それでも何かタクシー運転手のメリットがなければ、この仕事をやってみたい人もいなければ、続かない職業となってしましますよね。
タクシーはデメリットもあれば、良いこともやはりあるのです。
今回は、そんなタクシー運転手に興味を持っていただけるようご紹介させていただきます。
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タクシー運転手のメリットとは?
タクシーは拘束時間が長くて仕事がキツい。
世間で言われることは正しいです。
けれども、こんな人なら抜け出せないほどハマるかもしれません。
とにかく自由、散策が日常、おひとりさま好きにはプライベートが充実する。
人から与えられる業務のみをこなすことに辟易している方、自由を求めている方には、楽しめる仕事です。
接客の下積みができる
接客に問題のある運転手は確かにしますし、粗暴な方も稀に見られます。
逆を言えば、接客としてのレベルが多少低くても「まだマシ」と思ってもらえるということです。
接客未経験でタクシー業界へ来て、クレームで追い出される人も中にはみえますが、最低限の敬語と、人とのやり取りができれば続けることのできる、敷居の低い職業だと考えています。
自由を満喫できる
守らなければならない法律はあります。
接客のマナーも必要です。
けれども、売上につながるトライアンドエラーを、誰の指示でもなく自分の意志で決定できます。
選択の自由を求める人には、大変楽しめます。
繁忙時間と閑散時間のやりくりをすれば、自分の時間も確保できます。
休憩時間も、休憩の内容も、自分で選ぶことが可能です。
ただし、パチンコや映画館などへ営業車で向かってしまい問題になりました。
営業車は営業所へ預け、休憩時間と切り分けるようにお気をつけください。
平日休み
映画や観劇など、独りで静かにゆったり楽しみたい、休日の混雑は煩わしいという人には自分の時間が満喫できる仕事です。
また、待機時間がどうしても長くなるので、車内で時間を潰せる読書などが趣味の人にも、向いています。
逆に、待ち時間や平日のお休みが耐えられない人には向いていません。
金曜日の夜に遊びたい人にも向きません。
人が呑んで遊んでいる時間に仕事をし、人のいない空いた時間にお酒を静かに楽しみたい人にはオススメしたい仕事です。
好奇心を満たされる
知らない道、知らない町。
知らない工場、知らない土地。
営業職でもない限り、工場勤務などでは立ち入ることのなさそうな場所に、入ることができます。
旅好きな方には、地元再発見の楽しみもあるかもしれません。
それまで工場にこもった仕事をしている自分には、季節の変化を直接感じることができたのは、とても新鮮な体験でした。
時間の許す限り、自動車に乗っていられる
どれだけの人が当てはまるかはわかりませんが、とにかく運転が好き、自動車の車窓から見える景色が好き、町並みが好きな方には天職です。
車種は問わずに自動車に乗っていられれば幸せという方は、仕事をしているだけで幸せになります。
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タクシー運転手は、こんな人におすすめの仕事です
意外に思われることもあるかもしれませんが、一部のドライバーと「ひきこもりや社会人経験がない人ほど、やってほしい」と意見が一致しました。
接客としての敷居が低く、コミュニケーション能力も大きく求められない。
けれども金銭のやり取りや、時間の管理など、最低限のことは身につく。
それくらい敷居が低い職業なのですが、楽しく続けるにはこんなことが好きな人に向いているのではないかと言う点を考えてみました。
長距離運転が苦にならない
どうしても、距離は走らざるを得ません。
一日の走行ノルマが300キロという職場もあります。
田舎の待機営業でも、勤務ごとに170キロは走りました。
予約の時間、出発時間という枠はありますが、それ以外は特に時間に迫られる仕事でもありません。
自分のペースで走ることが好きならば、おすすめできます。
人間観察が好き
社長、会長、平社員。
フリータ、パチプロ、巡業中の力士、夜の仕事、デザイナー、設計士。
トラックドライバー、バーの店長、店員、高校生。
そして地域のご高齢の方、妊婦さん。
いろいろな方をお乗せします。
人々のバックボーンに興味があり、いろいろな方の話を聞きたいと感じている方にとっては、様々な職業、境遇の方と直接会話できる良い仕事です。
中には攻撃的な方も見えますし、思想的に偏りのある方も見えます。
無難なことを応えたつもりでも、クレームになることもあるかもしれません。
けれども、それを差し引いても十分楽しめます。
自分の知らない世界を垣間見ることができる仕事です。
精神的にタフ
タクシー業界に不安を感じる要素として、ドライバーの扱いがあるのではないでしょうか。
殴られたりしないか、暴言をはかれたりしないか、そんな不安もありませんか?
正直に言えば、どちらもあります。
酔った方に後ろから蹴られるということもありました。
お金を払おうとしない人も、たくさんのお客様を乗せているうちに何人かは現れます。
そういったときに、きちんと抗議する、警察へ行く、といった対応ができることはとても大切です。
事故の対応は自分自身でしなければなりません。
そういった小さなことを不満として蓄積させないことは、続けるためにはとても大切です。
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まとめ
ずいぶん昔、タクシーのドライバーから「雲助稼業から抜け出せない」と聞いた話を父から何度も聞きました。
その時はよくわかっていなかったのですが、乗ってみてわかりました。
会社勤めの閉塞感に我慢ができなくなります。
売上への試行錯誤を自分でしてきた経験から、営業から受け取るだけの仕事への我慢も難しくなります。
自由に慣れてしまうと、束縛されることには戻れなくなるかもしれません。
逆を言えば、自分自身で考えて行動する習慣を身につけることができるということです。
このほうが良い、と感じたことに対してすぐに行動できるようになる。
そうして身につけた力を、タクシー以外にどう生かしていくのか。
それ自体も自分で決める力がついていきます。
先に書いた「ひきこもりや社会人経験がない人ほど」というのは、そういう点です。
ほぼ必ず正社員になれて、考えて行動する習慣が身につくこともあるという可能性を持った仕事です。
楽しもうと思えばとことん楽しくできる仕事ですから、伝聞だけで敬遠するのはもったいないと私は感じています。
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