美容皮膚科看護師の仕事内容6個の業務。経験者が教えます!
看護師と言えば、白衣を着て総合病院で患者さんのお世話をするといったイメージを思い浮かべる方が殆どではないかと思います。
しかし、時代の変化と共に看護師が活躍できる場所も数多くなってきました。
その代表的な例が「美容業界」です。
一昔前までは、美容皮膚科というのはあまりメジャーではなく、限られた数の施設しかなかったように思います。
保険が効かない診療が殆どなので、診察代も高額なものになり、そのような理由から患者数はあまり多くありませんでした。
しかし、美に対する意識が向上してきたと共に「誰でも手軽に受けることのできる医療美容」がメジャーになっている今、美容皮膚科の数も相当多くなっているのです。
よって、看護師のニーズも高まっており求人もかなりの数がある状態です。
では、美容皮膚科で働く看護師はどのような仕事をしているのでしょうか?
ここからは仕事内容について詳しくお話していきたいと思います。
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美容皮膚科看護師の仕事は大きく6個の役割に分けられる
➀カウンセリング
医療美容は、まずカウンセリングを行うことから始まります。
看護師ではないカウンセラーを配置している所もありますが、施設によっては看護師がカウンセリングを行う所もあります。
患者さんに、どのような処置を希望しているのか、実際にかかる費用などを説明していきます。
一通り説明を終えたら、何か心配なことはないか・困っていることはないかなど不安要素を取り除き、不安なまま施術を行うことがない様にしていきます。
②診療の補助
カウンセリングが終わると医師の診察に移ります。
カルテを通してカウンセリングの内容は把握できる様になっていますが患者さん本人から再度希望の処置内容を確認し、その処置について説明していく流れになります。
その際、同席し医師の説明で理解できなかったことがないかを確認していきます。
③施術
脱毛や注射であれば、看護師が行うことが可能になります。
その際は必ず医師の指示が必要になるので、医師の指示に従い実施していきます。
④手術の介助
皮膚の切開を伴う様な処置であれば看護師が実施することはできないので医師が実施します。
殆どが手術室で仰向けになった状態で行います。
処置内容によっては麻酔を導入する場合もあるので、麻酔による副作用がないか、血圧・脈の変動がないかを看護師が確認し医師に伝えながら進めていきます。
⑤アフターケア
医療美容の場合、皮膚に何かしらの手を加えるケースが多いので処置当日はトラブルがない方でもダウンタイムやその後にトラブルが出てくる場合があります。
そのような場合、重症化しないようにまず看護師が状況把握を行います。
そこで対処が可能な場合は看護師が対処しますが、医師の診察が必要と判断した場合は医師に引き繋ぐ役割を行います。
⑥施設の清掃
大きな総合病院の様なところは清掃業者を雇い清掃や整備を行なっている場合が多いのですが、美容皮膚科の大部分は小規模で行っているのでその様な業者を雇っていないケースが殆どです。
そのため、施設内の清掃なども看護師の大切な仕事になります。
特に高い美意識を持っている方が多く集まる場所なので、施設の清潔さが集客に繋がると言っても過言ではないかと思います。
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開院前の3個の業務
➀清掃
まずは清潔な施設で患者さんを迎えるために、清掃から一日が始まります。
待合室や診察室・手術室など衛生面に気をつけなければいけない場所なので、一通りチェックします。
また、トイレも清潔さが求められるので必ずチェックします。
総合病院の様な大きなところで看護師がこの様なことをすることはまずないと思うので、美容皮膚科ならではと言えるかもしれませんね。
②カルテからの情報収集
完全予約制を取っている施設が殆どなので、その日にどのような人が受診予定で治療を受けるのかおおよそは決まっています。
そのため、前もって情報収集を行いスタッフ間で共有することでスムーズな治療進行に繋がる様にします。
③物品の補充・準備
その日に使用した物品は基本的に補充する様になっていますが、滅菌が間に合っていなかったり破損で足りなくなる様なケースもあります。
そのため始業前に再度確認を行い、治療に支障がない様に補充・前準備を行います。
閉院後の3個の業務
➀カルテ記載
カウンセリングや治療を行った場合は、必ずカルテに記載を行います。
(医師の記録とは別で)その場で行える場合は、カウンセリング中や施術中(介助や外回りの場合)に行いますが、時間や人員の都合で行えない場合は閉院後に行います。
②清掃
一日の終わりには必ず掃除をします。
患者数が多い施設ほど血液汚染などもあるので、念入りに清掃をしています。
③使用した物品の補充
基本的に、使用した物品はその日の内に補充をして終業します。
手術に使用する滅菌物は施設で滅菌器具がある場合はスタッフが行いますが、どうしても院外で行わなければいけない時は業者に依頼して回収してもらいます。
その際に引き換えで新しいものと交換する場合が殆どです。
美容皮膚科の看護師の仕事の良いところ
やりがいを感じるポイント
一般的な「看護師」とは少し業務内容が異なる美容皮膚科での看護業務ですが、どのようなところにやりがいを感じるのでしょうか?
実際の体験を基にお話ししたいと思います。
患者さんが美しくなるのが目に見えて分かるとき
美容皮膚科に来院する患者さんの殆どが、「美」を求めて来院します。
希望する施術が上手くいき、効果が現れた姿を見たときにやりがいを感じることが多いです。
患者さんが満足して帰っていくとき
先ほどはスタッフ目線でお話しましたが、その効果を患者さん自身も実感し満足した笑顔を見たときもまたやりがいを感じる瞬間です。
面白いポイント
ここでは、美容皮膚科で働いてみて「面白い」と感じたことを私の体験からお話します。
美容情報がいち早く手に入る
美容業界はどんどん新しいものを取り入れることに価値があります。
医師も日々勉強し、その技術を自身の施設に取り入れます。
そのような技術はスタッフ全員が周知しなければいけないことなので、常に最新の美容情報を手に入れることができます。
効果が目に見えて分かる
美容皮膚科は病気の治療の様に、先が見えないことや結果が目に見えないことがほぼありません。
短期間でも効果が目に見えて分かりやすいです。
美容皮膚科ならではの面白さだと感じています。
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まとめ
美容皮膚科でのお仕事についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
病院とはまた違い、美容皮膚科でのやりがいは今まで味わったことのない面白味があるかと思います。
求人数も増えてきているので、興味がある方は今回のまとめを参考にしてみてください。
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