ハローワークで介護職に転職するまでの全流れ。私はこれでヘルパー2級を取ってグループホームで働き始めました
新型コロナウイルスの影響によって、観光や飲食業など様々な業界が経済的なダメージを受けています。
とは言え、Go To TravelやGo To Eatなどのキャンペーンが開始されたことにより少しずつ人々の過ごし方が変化し、移動する機会も増えてきました。
現在、国が行うキャンペーンとは別に、各自治体でも地元の企業や市民を応援するための取り組みが行われています。
自治体だからこそ、地元に古くから根付いている小さなお店や地元企業をきめ細かく支援することができます。
こうした自治体のコロナ対策支援を知ることで、Go To TravelやGo To Eatを活用しながら、更に地方や地元の事業者を応援することができるかもしれません。
今回は、コロナ禍で市町村独自の取り組みを行っている自治体の中から長野県の自治体をご紹介します。
長野県全体の取り組み
まずは長野県全体の取り組みをご紹介します。
フードバンク信州(長野県全体)
長野県には、「認定特定非営利活動法人フードバンク信州」が運営している「フードバンク信州」という取り組みがあります。
長野県の食品製造業者やスーパー、食品小売店、行政、そして各家庭から出た在庫商品や未利用の食品、未使用の災害備蓄品などをフードバンク信州が集め、必要とされている方に無償で届ける「食のセーフティネット」です。
離職中や給食中で生活が困窮している方や、ひとり親世帯、社会福祉施設など届け先は様々で、困っている方をサポートしています。
そんな「フードバンク信州」では、新型コロナの緊急食料支援として「コロナ対応子ども応援プロジェクト」を行っています。
新型コロナの自粛生活などにより子どもや家族が自宅で過ごす時間が長くなり、家計にダメージを与える世帯も少なくありません。
そこで小学生のいる家庭に緊急的に食料支援をするプロジェクトをスタートしています。
協賛する企業や行政から食料を集め、小学生の子どもがいる家庭で希望する世帯にお米やレトルト食品、缶詰、お菓子などを郵送します。
捨てられてしまう食料を活用し、困っている方に届けるフードバンク。
コロナ禍での家庭の食料事情を助けるために役立っています。
【公式URL】http://foodbank-shinshu.org/
長野県の各自治体による取り組み
ここからは、長野県の各自治体による取り組みです。
塩尻市新規ビジネスモデルチャレンジ支援事業補助金/塩尻市
長野県の中央に位置する塩尻市。
塩尻市では、「新たなビジネスモデル」にチャレンジしたい中小企業を応援する取り組み「塩尻市新規ビジネスモデルチャレンジ支援事業補助金」を行っています。
新型コロナが席巻し働き方やビジネスのあり方が大きく変わった中で、時代や社会情勢に合わせたビジネスモデルを構築したいと考えている企業に補助金を助成します。
対象は市内に本社や事業所のある中小企業で、市民税などの滞納がないこと。
ビジネスモデルを革新し、新たな稼ぐ手段を見つけ、持続可能な事業を確立したいと挑戦している地元企業を応援します。
補助金は、機械や器具の購入や改良にかかった経費の10分の9、消耗品や印刷製本、宣伝広告などにかかった費用の10分10など、事業を行うために必要な経費に対して支払われます。
補助期間は交付決定日から令和3年2月26日までです。
助成を受けたい企業は、申請書や事業計画書、収支報告書などを提出し、選考会に参加します。
ビジネスアイデアを選考員にプレゼンし、合格すれば補助が決定します。
選考会の場では選考委員からのアドバイスや、アイデアに対する意見もフィードバックされますので、今後の事業に活かせるでしょう。
コロナ禍でも新たなビジネスを手がけ、地元の経済活動に貢献したいと考えている中小企業の方は、検討してみてはいかがでしょうか。
【公式URL】https://www.city.shiojiri.lg.jp/soshiki/kikakuseisaku/tihousousei/newbusinesschallenge.html
がんばろう飯田!応援割宿泊キャンペーン/飯田市
長野県の南部に位置し、りんご並木や人形劇の街として知られる飯田市。
実は、人口1万人あたりの焼肉店舗数が日本一という「焼肉の街」としても有名な場所です。
そんな観光地・飯田市では、「がんばろう飯田!応援割宿泊キャンペーン」を行っています。
新型コロナにより観光客が減少した市内の観光産業への支援と地域経済を活性化させるため、市内の旅館やホテルの宿泊者に対して宿泊費の割引を行います。
宿泊割引は1人1泊あたり宿泊費の半額で、上限は5,000円。
更に宿泊者に対して、市内の観光施設や飲食店で使用できる料金割引クーポンも発行されます。
クーポンは3種類。
まずは飲食店や土産店、アクティビティ施設やタクシーで利用できる「飲食施設等割引クーポン」で、1,000円利用するごとに500円割引されます。
5枚1セットで2,500円分利用できます。
次に「ウェルカム給油チケット」で、こちらはガソリンの給油額から1,500円分を割引できます。
また「焼肉の街」ならではのサービスが、「日本一の焼肉のまち飯田割引クーポン」です。
焼肉店で2,500円以上の利用に対し、1,000円が割引かれます。
こちらは「飲食施設等割引クーポン」と併用できます。
宿泊割引とお得なクーポンがついた「がんばろう飯田!応援割宿泊キャンペーン」。
令和3年2月28日まで行っており、47都道府県どのエリアの方も利用できます。
飯田市に旅行に出かけてみてはいかがですか?
【公式URL】
大町市貸切バスツアー支援事業補助金/大町市
北アルプスの麓にある長野県大町市。
立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として知られる自然豊かな街です。
観光地として有名な大町市ですが、新型コロナの影響で経済的損失を受けた旅行事業者を支援するため、「大町市貸切バスツアー支援事業補助金」を行っています。
貸切バスツアーを実施する旅行事業者に補助金を交付する取り組みです。
対象事業者は、大町市を出発地または目的地としている市内の旅行事業者。
令和3年3月21日までに行う貸切バスツアーであることが条件です。
国内の消費者を対象としたツアーで、修学旅行は含まれません。
また他の補助金を受けておらず、貸切バス旅行連絡会が定める「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン」に準じた運行が必要です。
補助額は、日帰りで貸切バス1台あたり3万円、宿泊で1泊あたり1台6万円です。
また貸切バスツアーの参加者1人あたり日帰りで1,500円、宿泊で1泊3,000円の送客実績支援があります。
補助金を申請したい事業者は事業計画書と収支予算書を提出し、審査に合格すれば交付が決定します。
市内の観光事業を盛り上げたい旅行事業者は、申請を検討してみてはいかがでしょうか。
【公式URL】https://www.city.omachi.nagano.jp/00014000/00014100/R2Keisai/kashikiribustour-hojo.html
プレミアム付応援券(こまPay)/駒ケ根市
3,000m級の中央アルプスと南アルプスが望める長野県駒ケ根市。
「アルプスが二つ映えるまち」として知られています。
自然豊かであると同時に、電機や精密機会工業も盛んな地域です。
そんな駒ケ根市では、市内の事業者を応援する企画として「プレミアム付応援券(こまPay)」が発売されています。
すでに第3弾となる企画で、市内の飲食店や食料品店、衣料品店、専門店などで利用できます。
またスーパーやコンビニ、スキー場や温泉など、利用の幅が広いことも魅力です。
プレミアム付応援券・通称「こまPay」は1セット1万円で、15,000円分使用できます。
中小規模店のみで利用できる「地域専用券」と、大型店を含む全ての登録店で使用可能な「全店共通券」の2種類があります。
購入対象者は、平成14年4月1日以前に生まれた市内に住民登録のある人(高校生は除く)。
「こまPay」にはデジタル版と紙版があり、どちらで購入するか、また地域版と全店版の種類を選んで申し込みを行います。
デジタル版は「こまPay」のLINE公式アカウントから購入可能です。
紙版は、応募多数の場合は抽選になります。
令和3年2月14日まで使用可能なので、市内在住の対象者の方はぜひ利用して地元の事業者を盛り上げましょう。
【公式URL】https://www.city.komagane.nagano.jp/emergency/6671.html
飯山市飲食店等感染防止対策支援補助金/飯山市
長野県の北東部に位置する飯山市は、日本の原風景が感じられる街として「遊歩百選」に選ばれています。
重要文化的景観の「小菅の里」で有名です。
飯山市では、市内の飲食店や宿泊、小売事業者が新型コロナの感染症防止対策を行うために必要な経費を支援する「飯山市飲食店等感染防止対策支援補助金」を行っています。
コロナ禍で事業を継続している事業者は、感染者を出さないために様々な感染症対策を講じる必要があります。
アルコール消毒やアクリル板の準備など、これまでに必要なかったコロナ向けの備品を用意しなければなりません。
コロナによる経済への影響でただでさえ売り上げが心配される中、こうした新たな対策グッズを揃えるのは事業者にとっても負担になります。
「飯山市飲食店等感染防止対策支援補助金」では、アクリル版や透明ビニールシートなどの飛沫感染防止対策や、換気扇設置、窓や網戸の増設、スペース拡張のためのレイアウト変更といった換気対策にかかる経費を補助します。
飛沫感染防止対策はかかった経費の10分の8以内で上限は10万円、換気対策も経費の10分の8で、上限は30万円です。
補助対象者は宿泊、飲食、小売業の他、理美容、タクシー・バス事業など多岐にわたります。
所定の申請用紙を記入し、見積書や領収書などの必要添付書類と共に提出。
申請期間は令和3年2月26日までです。
飯山市の事業者は利用してみてはいかがでしょうか。
【公式URL】https://www.city.iiyama.nagano.jp/soshiki/shoukou/shoukou/48497/48457
安曇野市ささえあいプレミアム商品券/安曇野市
長野県中部にある安曇野市。
豊富な湧水と美しい水から、わさびの栽培が盛んです。
安曇野市では、年末年始の消費喚起と市内の経済活動活性化を目的とし、「安曇野市ささえあいプレミアム商品券」を発売しています。
8月に発売された第1弾に続く第2弾企画で、令和2年11月24日から販売。
市内の飲食、サービス、小売店、美容院、建設や製造など幅広いお店で使用することができます。
第2弾の商品券は12月1日から令和3年1月31日まで利用可能です。
値段は1セット1万円で、13,000円分使用可能。
安曇野市の広報に織り込まれているチラシから、往復ハガキで応募できます。
【公式URL】
- https://www.city.azumino.nagano.jp/site/singatacorona/64884.html
- https://azumino-premium2020.com/
- https://azumino-premium2020.com/wp-content/themes/azumino-premium2020/image/top/premium2.pdf
まとめ
今回は、「コロナ禍で市町村独自の取り組みを行っている長野県の自治体」をご紹介しました。
観光客が減った地方にとって、「人を呼び戻す」ことは需要課題です。
Go To TravelやGo To Eatで少しずつ賑わいが戻りつつありますが、まだまだ様々な支援が必要です。
自治体が行う独自に支援策によって、市民が積極的に地元のお店を利用したり、県外からもお客さんを呼び込むことができます。
また自治体からの補助金といった支援の情報を知ることで、苦しい現状を少しでも緩和できる企業が増えるかもしれません。
今回は長野県の自治体の取り組みのご紹介でしたが、コロナ禍での自治体独自の取り組みをぜひ参考にして活用してみてくださいね。