みなさん、最近銀行に行ってますか?

最近は店舗を持たないネット銀行であったり、ネットバンキング、口座管理アプリなど便利なものが誕生しており、銀行にいく機会がどんどん減っていると思います。

そこで元銀行員として業務経験のある私が「他のサイトでは銀行の業務って預金業務、融資業務、為替業務の3大業務についてしか書かれてないしなぁ」とか「実際にどんな業務をやっているのか詳しく知りたい」という方の為に今回銀行の仕事内容について記事を書かせていただきます。

この記事を参考にして頂き、就活や、銀行の店舗ではこういうことをやってるんだ、などと、銀行を身近に感じてもらえたらなと思っています。

銀行の仕事は大きく2個の役割に分けられる(※営業店、または支店という各地域にある窓口の場合です※)

まず銀行は本部があり、そこから〇〇銀行〇〇支店、などと細かく地域、エリアに支店が点在する形になります。

なので、もし銀行に就職が決まれば、3か月~半年の間は本部などで研修を受け、その後各支店へ配属される、という流れになると思います。

無事研修も終了し、さぁいざ支店へ配属!となる時に、どういう業務を担当するかという役割を鑑みて、支店へ配属されます。

その役割がどう決まるかというところで下記の職種によって役割が決まります。(※今回は私が以前在籍していた銀行での事例をもとに記事を書いています。銀行によって細かく呼び方や内容が変わるかもしれません※)

総合職

4大卒の学生が新卒採用でこの総合職と呼ばれる職種になります。

研修修了後支店に配属されます。配属される支店の状況や地域のニーズによって担当する役割が変わる場合もありますが、大体は融資業務と呼ばれる業務を担当する役割になります。

総合職は大体男性の割合が多く、基本的に転勤が3年周期であり、全国、または都道府県内内全域が転勤対象になるかと思われます。

また、新卒で入社してきた新入行員は雑用担当となります。私が在籍していた銀行の支店では、掃除やイベントごとの飾りつけなどは自分たちでやるので、基本的にそういた場合の雑用も担当することになります。

支店で育てている花壇の世話などもしなければなりませんでした。

連休が続いたときは休みではありますが、たびたびそういった花壇の世話などで支店に行くことがありました。

一般職

4大卒、短大卒、専門学校、高校卒業の学生が新卒採用でこの一般職と呼ばれる職種になります。

基本的に窓口で現金を扱う預金業務や為替業務などを行う担当になることが多いと思います。

一般職は転勤するエリアが決まっています。

ほぼ女性の方がこの職種になります。来店されるお客様と直接やり取りをすることが多く、また対応の正確さとスピードが求められる業務と担当する役割となります。

まず大きく分類するとこの2つになると思います。

その中でも今回は総合職の業務について書かせていただきます。

総合職の9個の業務

開店前

①雑用

掃除や開店前の準備など、朝早くから準備に追われます。

基本的に支店の清掃や花壇の手入れ、支店の前の道のごみ拾いなどのことは私の在籍していた銀行では行員が行っていました。

夏の暑い日や冬の寒い日も欠かさずです。

そしてもちろん、これは業務ではないので、始業時間前に行われます(笑)

②新聞を読む

在籍している支店にもよると思いますが、私の在籍していた支店では、新入行員が地域の地元紙を読み、取引先の記事が出ていないか、地域にあるイベントごとなどの記事がないかチェックします。

他にも色んな記事をみて、お客様との会話のネタにしたりします。

また新入行員のみならず、渉外にでる行員なども話のネタや渉外活動に活かすために毎朝早くきて新聞を読みます。

上記以外でも他に開店前の準備が多々あります。

開店後に使う書類や現金を準備したり、中には朝にATMや両替機の整備を行う支店もあると思います。

とにかく支店に到着した瞬間からパタパタするイメージです。

聞いた話ではそれが支店長への評価にも繋がるとか繋がらないとか...(笑)

③MTG

こちらも支店によって若干違うと思います。

毎朝やる支店もあれば特定の曜日にのみ行う支店もあります。

新聞の記事で気になる記事があればこの時に共有したり、昨日の営業実績の報告だったり、事務連絡をしたりします。

私が行員の時在籍していた支店では支店長の意向で毎朝やるパターンでした。

支店長がなかなかのたたき上げ銀行マンだったので、話が長いうえに、行訓を暗唱させるほどの愛行家であったため、すこし苦労した記憶があります...(笑)

開店

④お客様応対

私の在籍していた銀行では総合職は主に融資業務に携わっていました。

融資相談などで来店するお客様から融資を受けたい目的、金額、現在の収支状況等をヒアリングし、申込受付...といった流れで応対していきます。

また銀行でも保健師商品や投資信託、クレジットカードの商品を取り扱っており、もちろんノルマもあるので一度相談にきたお客様には融資相談だけ受け付けていると上司からの視線が辛かったり、自身のノルマも達成できない部分があったので、融資からのどのくらい他商品を推進、契約してもらえるかが融資窓口の腕の見せ所です。

色んな生活に関する情報からニーズを把握し、これがあれば...この置いてるお金を...などととにかく窓口にきて応対したお客様には徹底的に推進活動を行っていました。

⑤手持ち案件

融資相談を受け付けた案件は、まず行員が稟議書を書く → 上司が承認→支店長が決裁、融資実行となります。

ですが、申込いただくお客様にも色々な事情があり、なかなか調整が進まない案件も多々あります。

というか私の在籍していた支店の地域ではなかなか進まない案件ばかりでした。(笑)

⑥事務

銀行は特に事務が多いかもしれません。

何かするたび契約書、確認書、署名、捺印...。行員時代にも「こんなにも事務が多いのか!全然営業できないじゃん?」といつも思っていました。

上記で上げた融資案件も実は融資実行して案件終了ではなく、融資実行後にちゃんと融資申し込みの時の資金使途で使っているか確認したり、融資案件で使用した書類を保管する事務だったりととにもかくにも事務が多いです。

さらにこのペーパーレスの時代にとてつもなく紙媒体が多いです。(笑)

⑦営業推進活動

こちらは行員の昇格やボーナスに響いてくる部分なので必死です。

結局数字を挙げることが結果の証明にもなりますので、その為に金融の知識を身に付け、銀行に、行員に相談してもらえるように日々勉強しているのです。

銀行営業の仕事内容は、こちらの記事を参考に!

閉店後(シャッターが閉まった後)

⑧明日の準備

明日来店の予定や融資実行があればその段取り調整や書類の準備をしたりします。

またタスク管理等もシャッターが閉まって来店がないこの時間帯に時間のかかる事務などをしたりします。

⑨取引先、支店の飲み会

支店にもよると思いますが、私の在籍していた銀行では、取引先企業との飲み会や支店の飲み会が多い支店、少ない支店というのがありました。
もちろん取引先との飲み会も仕事の一環です。

企業を担当するポジションになればおのずと華金や土日も接待やゴルフがあったりと結構プライベートの時間も取引先の為に使う時間も増えてくるでしょう。

支店の飲み会もと思いますが、支店の中でのコミュニケーション構築は絶対必要です。

数あるノルマをこなしていくには、支店のみんなで協力せねば達成は難しいでしょう。

その協力関係を築くためにも、支店メンバーとの交流はするべきでしょう。

しかも銀行の体質的にかなりの体育会系になるので、よもや新入行員が誘われて行かないとなると、ひそひそと「今年の新入行員はやばい...」とか「社会人として...」と言われてしまう体質と思いますので、そういう付き合いやノリが大丈夫な人はやっていけると思います。

苦手な人は別の場所で評価されるよう頑張るか、付き合いと割り切って我慢するしかないと思います。

保険代理店や証券会社、クレジットカード会社など同じ金融業界との仕事内容の違い

銀行と同様に同じ金融業界である保険代理店や証券会社、クレジットカード会社は販売している商品は同じ金融商品であっても若干違います。

保険代理店

保険代理店は保険会社が取り扱っている保険商品(損害保険や生命保険)を保険会社の代理として販売しています。

中には仲介だけの形態や契約まで代理で行えたりと様々です。

銀行との大きな違いは契約にかかる際の手数料になります。

銀行窓口で販売している保険商品は一般的にどのくらい保険契約とは別に手数料を取っていますが、その手数料は公開していない銀行が多いと思います。

証券会社

最近は同じグループ会社に証券会社を設立、吸収し、銀行では投資信託しか扱えないので、株に投資したいというニーズがあれば、同じグループ会社の証券会社と繋ぐ、という形態がとられている銀行もあります。

まず違うのは取り扱っている商品が違います。

銀行では投資信託などを取り扱っていますが、 証券会社が扱うのはハイリスクハイリターンな商品もある株式投資商品を取り扱っています。

関連する法律も若干ながら変わってきます。

クレジットカード会社

こちらも証券会社同様、銀行のグループ企業として提携し販売、契約している形態が多いと思います。

こちらは最近金融業界のみならず、小売業界やIT業界からも参入が相次ぎ、またキャッシュレスの波でカード化も進んでいるので、今まさに戦国時代といったところではないでしょうか。

銀行と違うのは、銀行は数ある商品の中に提携会社のクレジットカードがありますが、そのクレジットカード会社では、それが主力商品となりますので、各店舗や商業施設で自社のカードが使えるよう提携先を探す営業になると考えられます。

銀行の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

膨大な業務量、お金を扱うセンシティブな環境でストレスもたまる環境ではあるが、そこにはちゃんとやりがいもあります。(やりがいの感じ方は人それぞれだと思いますが...)

お客様との繋がり

命の次に大事なお金をお客様から預かったり、運用の相談に乗ったり、融資の相談に乗ったり...

相談される話、託される話はお客様にとってとてもセンシティブで重要度の高い話です。

その相談、ご要望をしっかり汲み取り、対応することで、他のサービス業界にはない強い繋がり、信頼関係を築くことができます。

ATMやネットバンキングで決済や運用などもできるが、その支店のその行員に会いに来た、その行員に相談したいというところまで信頼関係を築くことができれば行員冥利に尽きるところです。

達成感

銀行員の業務は業務以外のことも含めてすべてがマルチタスクの仕事であり、1つ1つの業務を同時進行させながら日々過ごす状態となると思います。

その中でタスク管理を行い事務、お客様対応、営業推進活動などの膨大な業務をスムーズにこなすことに達成感を覚え、その感覚がとても良かった、と私自身振り返って思います。

面白いポイント

膨大な業務量、やりがいもさることながらそこにはまた違った意味で面白いこともあります。

経営者の話を聞くことが出来る

コレがあるから銀行員になったという方も多いのではないでしょうか。

私が新入行員時代も先輩の企業係と一緒によく取引先に連れて行ってもらい、そこで個人経営で飲食店をされている方、中小零細企業や大手業との社長などと会話をする機会がありました。

なぜこの事業をやろうと思ったのか、これからの社会に対してどうアプローチしていくのか、など経営者一人ひとり観点が違うもので、誰一人として同じ考えの方がいないといっていいくらい様々な考え方があり、それがとても勉強にもなりました。

色んな業界の知識が身につく

営業推進として個人のお客様はもちろんですが、色んな法人、団体、企業の経理や社長、社員に至るまで様々な業界、業種の方々へと推進する機会があります。

「そこで銀行から来ましたがあなた方の業界のことはわかりません。でも銀行のこういう商品があるのでどうですか」なんてとても言えませんので(笑)、一通り営業先の企業の業界、業種、サービス、商品をある程度把握しておきます。

なので自然と様々な業界、業種の知識が身に付き、中には今まではこういう業界、業種の企業は大体こういったサービスをしているのだろうと勝手に思っていることが覆されたりもしたので、私自身は結構楽しみながら勉強のつもりで調べたりしていました。

また銀行に来店されて仲良くなったお客様に、「今度そちらの会社に訪問するのでどんなことやってるかちょっと教えてくださいなw」とフランクに聞いたりする場合もあり、お客様と仲良くなれるキッカケにもなったりすることもありました。

まとめ

皆様いかがでしたでしょうか。

現在金融業界、特に銀行を取り巻く環境は大きな流れとともに変わっていきますし、今後どうなるかもわかりません。

ただそういう中でも頑張っている銀行員のおかげで助かっている方々や企業の方々もいます。

全部形態とかネットでできるじゃんといいう若者もいれば、そういったことに疎く、身近な銀行員に相談したりしたいという年配の方々もいるでしょう。

その中ですでに銀行員として何ができるのか、これから銀行に就職し、どうしていきたいのか...

そういった部分を銀行員として、就活生として考えていくべきではないかと思います。

銀行から転職しておいて何を...と思うかもしれませんが、私は銀行は現在「淘汰」される存在の一つと考えているのでそういった考え方にもなりますが、それは人それぞれです。

皆様がこの記事をよみ、どういった考え方を持つかは自由ですので、そういったことを考えるきっかけにもなれば幸いです。

では本日はこの辺りで失礼致します。


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