「グランドスタッフ」は、元々「グランドホステス」と呼ばれていました。

女性が多く働く職場だったためです。

ですが、男性も活躍するようになり、男女平等の観点から「グランドスタッフ」という名前で呼ばれるようになりました。

それでも、まだまだ女性が多い職場。

「なにかと面倒なことがあるのでは?」と思う人もいるでしょう。

グランドスタッフの人間関係のストレスと解決方法についてご紹介します。

グランドスタッフの人間関係の特色や、他の仕事の人間関係との違いにはどんなものがあるの?

男性が活躍するようになったとはいえ、9:1くらいの割合で女性が多く、傍から見ると「女性ばかりで怖いのでは」と思われることが多い職場。

グランドスタッフに限らずどの職場でも同じですが、人間関係だけは入ってみないと分かりません。

会社によって体育会系やアットホーム系などカラーもありますし、同じ社内でも部署やグループによって印象は変わりますし、異動によっても環境は変わります。

また、空港によっても雰囲気は違います。

1つ1つの要素によって人間関係はだいぶ変わりますので、ここでは私の経験を踏まえて参考までにご紹介します。

グランドスタッフの人間関係の特色

意外かもしれませんが、とてもサバサバしていてさっぱりした性格の人が多いです。

そのため、一見「冷たい人」という印象を与えかねない人たちもいます。

注意の仕方一つとっても、優しく注意するのではなく、ハッキリ・キッパリ・ズバッと言う人がいますが、ただ単に言い方がキツイだけということが後で分かりました。

その人と仲良くなるまでは「冷たい人」「怖い人」という印象を持ってしまうので、もったいないなぁ、と思うことがしばしばあります。

もちろん、本当に「怖い」人もいます。

怖い人の特徴としては、30代以上のある程度経験を積んだ人が多い印象です。

30代以上になると、お客様と直接関わる仕事から、マネジメントの立場になりますので、相手にするのが部下や他部署の社員という「身内」になるのも変化の1つかもしれません。

また、この仕事をしていて思ったのは、割り切って仕事をしないとやっていけないことがたくさんあるということです。

経験を積むうちに「優しさ」や「思いやり」がそぎ落とされてしまうのでは、と感じました。

年齢を重ねた人がみんな怖い訳ではありませんが、表情が読めなかったり、表情がなくなっている人が多い印象を持ちます。

また、ありきたりではありますが、女性が多い職場ですので、集まるとどうしても陰口を言う、という傾向はあります。

男性がいたら抑止力になるのかも、と思ういじめもあるようです。

ただし職場によってだいぶ雰囲気に差はありますから、一概にグランドスタッフの職場がひどいとは言えません。

他の仕事の人間関係との違い

グループでシフト勤務のため、人間関係に悩んでも逃げ場がない、というのが大きな違いです。

普通に会社勤めしていると、所属部署以外の人とランチに行ったり、飲みに行ったり、仕事で関わった際にちょっと愚痴を聞いてもらったり、といったことができ、気分をリフレッシュすることができますが、シフトで動いているため、常に決まったメンバーで同じ時間を過ごします。

たまに、シフト調整で他グループに入ることがありますので、いつもの環境から離れられるのはそのときくらいです。

ただ、グループ内で仕事が細分化されていますので、例えば自分がチェックイン担当で相手がチケットカウンター担当など、別の担当であれば関わる機会は少なくて済みます。

他の仕事と違う良い面もあり、人として尊敬できる先輩や同僚・後輩にもたくさん出逢えます。

普通のOLを経験して感じたのは、他の仕事よりも相手のことを考え行動できる、思いやりのある人が多いのが、この仕事の特徴だと思います。

飛行機を飛ばすために多くの人が関わっていますので、グランドスタッフの仕事は、自分だけの作業で完結ではなく、他の人も仕事がしやすいように相手の業務内容を考えながら仕事をする、思いやりのある人が多いと感じます。

また、相手の気持ちにも寄り添うことのできる人がたくさんいました。

新人の頃、クレームを受けてげんなりしていた私に、先輩が「あなたは悪くない。私は○○なことがあって…」と、相手に配慮した上で、自分の失敗を笑いに変え、落ち込んでいる人を慰めてくれる、温かい先輩が何人もいました。

もちろん仕事もできる優秀な先輩たちです。

他の仕事では出逢えないくらい、素晴らしい女性と出逢えるのが、この仕事の良いところです。

また、お客様のクレーム対応など、少なからずグランドスタッフはみんな共通の辛い思いをしているので、同じ苦労を共にする仲間として、他の仕事以上に深い絆が生まれます。

さらに、シフト勤務のため、普通に企業勤めしている友人と疎遠になりがちです。

そのため、同じ休日の同僚と一緒に過ごすことが多くなり、さらに絆も深まります。

グランドスタッフの人間関係でストレスに感じる5個のこととは?

女性が多い他の仕事とも共通しているとは思いますが、グランドスタッフの人間関係で感じたストレスをご紹介します。

グループができあがってしまう

女性ならではの特徴の一つが、仲良しグループを作ってしまうことです。

また、相手に非がある場合もありますが、陰口を言ってストレスを発散する傾向が女性にはありますので、聞いていて「もしかしたら私もどこかで言われているかも?」と思うと、ストレスでした。

攻撃性が強い

誰でもミスはあるものですが、1つのミスを執拗に責め立てたり、作業が遅いと強い言い方で追い立てたり、わざとみんなに聞こえるように大きい声で言ったり、といった嫌がらせをする人がいます。

気の強い人が相手の場合、攻撃性がかなり強く、聞いているこちらもストレスを感じます。

自分のせいでなくても怒られる

グランドスタッフの仕事はチームプレーでもありますので、誰かのミスを自分が被ることもあります。

人によっては、事情を聞いてくれて理解してくれる人もいますが、理由も聞かず頭ごなしに決めつけて怒る人もいます。

時間に追われている仕事なので、焦る気持ちも分かりますが、人の話を聞いてくれる余裕のある対応をしてくれると、こちらもストレスなく仕事ができるのに、と思うことがありました。

助けてくれない

新人のうちは近くに先輩たちがいてくれるので、助けを求めることができますが、独り立ちするとある程度のことは自分で解決しなければなりません。

「人に聞いたほうが早い!」と思うことがありますが、まずはなんでも自分で調べ、それでも分からなければ聞きに行く、という風習がありました。

時間に追われ、人員もギリギリなので、人の面倒まで見る余裕はない、という環境もあったかもしれません。

しかし、クレーム対応では、できる努力をしてダメだったとき、次の一手として先輩や上司に出て来てほしいときがあります。

以前、私がゲート業務で外国人のお客様に詰め寄られたとき、何度説明してもご納得いただけず、近くにいた年配の女性上司に助けを求めたのですが、「納得してもらって」の一言で片付けられてしまい、助けてもらうことができませんでした。

親会社からの出向者だったので、面倒に巻き込まれるのが嫌だったのかもしれませんが、こういう対応をする上司は少なくなかったです。

仕事ができる人とできない人との差が激しい

この仕事は、優秀な先輩や同僚が多く、勉強になることがたくさんありますが、中には先輩なのに新人と同じレベルのスキルしか持っていない人もいて、びっくりしたことがあります。

グランドスタッフの中には、1年くらいで異動していく人もあり、せっかく仕事ができるようになってきた、と思ったら異動になった、というケースがあります。

反対に、長く一つの部署にいたため、異動によって新人と同じような仕事を経験せざるを得ないベテランもいます。

やったことのない仕事であれば、当然最初はできなくて当たり前ですが、空港の仕事の経験はある訳ですから、理解力は新人よりあって当たり前であり、できるようになるスピードも新人より早くなければなりませんし、実際異動してきた先輩たちは優秀でした。

しかし、3年同じ部署にいても新人と同じ仕事をしている先輩もいました。

接客が向いていないのではなく、例えばチェックイン業務であれば、チェックインの作業自体ができていないので、この仕事は向いていなかったのかもしれません。

後輩ならまだ許せたのですが、優秀な先輩が多いだけに、先輩であまりにも仕事ができない人はストレスに感じます。

グランドスタッフの人間関係でストレスに感じることへの対処方法とは?

自分ではどうすることもできない人間関係のストレス。

少しでも解決できたら嬉しいですよね。

すぐにでもできることと、時間をかけてやることの2つを考えてみました。

信頼される人になる

ミスをしない、相手が何を必要としているか考え、気の利いた仕事ができるなど、仕事ができると相手からの信頼を得ることができます。

そうすると、多少ミスをしても周りが「この人ならカバーしてあげよう」「助けてあげよう」という気持ちになります。

まずは、仕事で信頼される人になりましょう。

異動を願い出てみる

すぐにできる対策ではありませんし、自分がやりたい仕事ではなくなるかもしれませんが、異動してみるのも1つの手段です。

異動先の人間関係がどうか、という問題もありますが、少なくとも異動で環境を変えることができます。

タイミングや異動先・現在の所属部署との兼ね合いがありますので、難しい選択肢ではありますが、方法の1つではあります。

ただし、異動することによって、新しい業務を一から覚えなければならなくなることも、考慮に入れて検討してください。

グランドスタッフの人間関係でストレスを感じないために、私がやっていたこと

実は私は、グランドスタッフとして人間関係のストレスを感じたことは、まったくありませんでした。

上司や先輩・後輩・同期にとても恵まれたからですが、私なりに多少なりとも努力したことがありますので、ご紹介します。

いろいろな人とコミュニケーションを取る

特定の人とばかり仲良くしていると、周りから「○○さんは、△△さんと仲良しだから」という見方をされてしまいます。

すると、そこでグループ扱いをされてしまうので、できるだけグループに属していないということをアピールするために、上司・先輩・後輩問わず、いろいろな人とまんべんなくコミュニケーションを取るようにしました。

それによって、仕事で助けてくれる人も増え、とても仕事がやりやすくなりました。

1人になる時間を作る

まんべんなくコミュニケーションを取るのとは逆に、あえて1人の時間を作るのも効果的です。

みんなが話に盛り上がっていても、ちょっと離れたところで1人作業に没頭してみると、意外と心が落ち着きました。

女性はグループで居たがる習性がありますが、1人になってみると気を遣わなくていいので、落ち着くことができます。

他部署に知り合いを作る

シフトの調整で他のグループで仕事をしたとき、一緒に仕事をした人と仲良くなるように努力したり、逆に他部署から調整に来た人と積極的にコミュニケーションを取ったりと、他部署の人との関わりを大事にしました。

また、異動していった先輩や後輩ともコミュニケーションを取るようにし、人脈を維持するように努めました。

普段とは違う人たちと接することで、ちょっとした環境の変化を味わうことができますので、他部署に知り合いを作っておくとリフレッシュできます。

まとめ

人間関係のストレスはグランドスタッフに限らず、仕事をしている以上ついて回るストレスです。

グランドスタッフならではの職場環境が、いかにも特殊なストレスを作り出しているかのように見えますが、ひどいのはごく一部の人たちで、実際は他の仕事とさほど変わりません。

グランドスタッフみんなが人間関係で悩んでいる訳ではありませんし、会社や空港・所属部署によってだいぶ雰囲気は違いますので、一概にストレスフルな職場とも言えません。

これからグランドスタッフを目指す人にとっては、女性だけの職場ということが不安要素かもしれませんが、むしろ良い面もありますので、怖がらず挑戦してほしいと思います。


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