給料が安定している、クビになりにくい、不況に強い、そんな公務員は、いつの時代の就活生にとっても憧れの仕事の一つではないでしょうか。

今回は、この公務員の中でも、比較的身近な地方公務員の仕事について、ご紹介したいと思います。

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地方公務員の仕事にはどんなものがある?

地方公務員と一言で言っても、仕事内容はとても幅広いので、ここでは志望の多い、事務の部分に着目して、仕事内容を一部ご紹介していきます。

事務職の主な仕事は、申請を受け付けて処理をする、県に予算書等のデータを送付する、この二つです。

課によって、取り扱う申請の内容、提出するデータの内容が変わってきます。

以下は主な課の仕事をご紹介いたします。

総務課

主な仕事は、行政です。

読んで字のごとく、政治を実際に行います。

年度の初めに、今年はこういった政策をやっていく、とその自治体の長が発表するのですが、その政策を達成させるため、どういった計画で進めていくのか考え、他の課に指示していく、それが総務課のお仕事です。

行政係の担当者は、政策達成に向けて、法律を整備したり、議会を運営したり、選挙を開催したり、町を動かすにあたっての中心となる業務を行います。

よって、全ての課で作成された書類等の過半数は、最終的には総務課長の手にわたり、自治体の長に渡されることになります。

事務の最後の砦というところでしょう。

自治体によっては、この総務課に、広報誌を作成する広報係を置いたり、秘書室を作ったりもします。

住民の電話受付窓口となることも多く、役所内でのことを一番知り尽くしておかねばならない職でもあります。

また、災害が起こった際は、災害対策本部に姿を変え、各部署に指示を出します。

住民課

各種住民からの申請を受け付け、処理をする課です。

役所業務の中で、一番接客が多く、コミュニケーション能力を必要とする課であると言えるでしょう。

申請の種類といたしましては、住民票等の住民の居住に関するもの、保育園の入園申請等の子育てに関するものを主とします。(その他後述する課の申請を受け付ける自治体もあります。)

また、住民の居住環境をよくするのもこの課のお仕事です。

ゴミ出しについてのルールを周知したり、犬猫の登録や捕獲をしたり、あまり知られていませんが、道路にたまに横たわっている動物の死骸を回収するのも、住民課のお仕事なのですよ。(町道に限ります。)

住民福祉課

住民の健康に関すること、全般を受け持ちます。

主な業務は、国民健康保険、保健指導、社会的弱者の保護、介護保険の4本の柱で成り立っています。

多くの自治体がこの4つをばらして1つずつの課としていますが、小さい自治体では住民福祉課としてまとまっております。

まず、国民健康保険ですが、こちらは自営業等、社会保険等の健康保険に加入していない方に対し、年に1度保険証を発行する業務を主としています。(後期高齢者の医療保険もこちらです。)

また、日々の業務としましては、国民健康保険加入者が病院にかかった際の保険診療分の金額の計算をし、医療機関に支払うことをメインにしています。

また、年金関連のこともこちらで取り扱います。

次に、保健指導ですが、この業務は保健師と呼ばれる職業の方が担当いたします。

住民健康診断により住民ひとりひとりの健康状態を把握し、訪問や電話相談によって、食生活改善等の保健指導をいたします。

また、子どもの発達検査等の検診も定期的に行い、異常がみられた子どもを医療機関等につなぐ業務も行っています。

次に社会的弱者の保護です。

自治体内には、障がいをお持ちの方や、生活が困難な方等、社会的に弱い立場の方が生活しておられます。

その方たちに、よりよい生活を送っていただけるよう、給付金を出したり、障がい福祉サービスの利用ができるようにお手伝いをしたりする業務です。

実際に該当者の自宅まで出向くことも多く、トラブルに巻き込まれることも多い、大変な業務です。

最後に、介護保険です。

こちらは65歳以上の方に介護保険証を発行したり、介護が必要になった方に各種介護サービスを利用できるようにお手伝いするお仕事です。

お年寄りに関することはだいたい何でもまずこちらが相談窓口になります。

住民福祉課は、役所内でも一番の大所帯であることが多く、特に忙しい課であると言えます。

税務課

住民税、所得税、車税、固定資産税等、税金に関すること全般の業務を行います。

相談を受け付けたり、税金を徴収したり、ある時は滞納者宅に差し押さえに行くこともあります。

役所の中でも密接に住民のお金に関わる業務ですから、クレームが一番多く、窓口で怒鳴られることも多い業務です。

年度末の確定申告もこちらで対応します。

企画課

自治体をPRする課です。

自治体の紹介VTRを作成したり、イベントを企画、運営するお仕事です。

役所の中でも花形の業務と言えるでしょう。

住民と話す機会より、業者と打ち合わせする機会の方が多く、職員の中でも対外的にいい印象の人が配属されがちです。

アイデアマン向きのお仕事です。

地方公務員の仕事はどんな人に向いている?

では、そんな地方公務員はどんな人に向いているのでしょうか。

接客が得意な人

新人のうちは、窓口業務を命ぜられることが多いです。

住民に合わせた言葉遣い(時には方言を使用することも)、気配りができることが必須条件でしょう。

また、役所にはややこしい行政言葉で書かれた制度がたくさんありますので、それを解釈し、分かり易い言葉で説明できる能力も必要です。

堅実で変化を嫌う人

役所の業務は一年間の業務をずっと繰り返していく単調なものが多いです。

新しいアイデア等を出していく仕事は、課によってはありますが、一般企業と比べると少ないです。

毎日同じような申請書や報告書を延々と制作できる人、その中でも自分で改善点をみつけ、スキルアップしていける人に合った仕事です。

NOと言える人

お客様が神様である一般企業であれば、お客様の要求に答えるため努力をしますが、公務員の場合、一番大事なのは、法律に基づいて業務をすること、です。

住民の方から要望があり、がんばればできそう、そんなことがあっても、法律に定められていないことに関しては、出来かねますと答えなければなりません。

これは簡単そうに見えて、けっこう難しいことです。

NOと言える勇気がある方、公務員向きです。

物事を客観視できる人

NOと言える人が向いていると前述しましたが、ただNOと答えるだけでは、役所の評価も自分の評価も落ちるばかりです。

要望を客観視し、数多の法律の中からできることを探し、提案する必要があります。

住民の方の心理に寄り添いすぎると、NOと言いづらくなってしまいます。

だから、客観視できることが大事です。

マルチタスクができる人

特に小さな自治体になると、ひとりの職員が多数の事業をひとりで受け持つことになります。

全てを自分で管理しながら並行して進めていくためには、マルチタスクの能力が重要です。

普段から練習しましょう。

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地方公務員で仕事をするために活かせる、今までの経験は?

ワード、エクセル等のオフィスソフトのデータ入力

アルバイト等でパソコンを使ってのデータ入力をしたことがある方は、その能力をしっかり活かすことができます。

県に報告する書類は基本的にエクセルで作成し、鏡文等はワードで作成しますので、この2つのソフトが使えるかどうかで、お仕事の進度が違ってきます。

地域行事への参加

自治体の行事にはだいたいその地域の行政が関わっています。

参加することで、職員の仕事を間近で見ることができますし、職員や地域住民に顔を覚えてもらうことで、実際に公務員として働き始めた時にうまく地域に溶け込むことができ、参加したことがない職員に比べると、明らかに働きやすい環境を作ることができます。

小さい自治体であればあるほど、行事への参加が重要となります。

各種ボランティア

公務員は、その地域の住民にとってメリットとなることは何なのか、絶えず考えていくお仕事です。

ボランティアに参加することは、人に対して何をすることで喜んでもらえるか、考えるヒントになると思います。

積極的に参加し、自分の引き出しを増やしていきましょう。

スポーツ

地方公務員は主にデスクワークなので、体力をつけるスポーツは関係ないのではないか、と思われがちです。

体力はあるに越したことはありませんが、重要なのはスポーツによって培われる協調性です。

職員全員が同じ方向を向くことによって、自治体のよりよい未来は形成されていきます。

公務員は和を乱すことは絶対厳禁。

よって、採用面接でも、部活動に熱心に取り組んだかどうか、継続して取り組むことはできたのかというところは、面接官の関心が集まるところです。

また、自治体によっては生涯スポーツに力を入れていることから、スポーツ経験があるかどうかを尋ねられる場合もありますので、スポーツはしておくといいですよ。

地方公務員で働くメリットとは?

カレンダー通りに休みがもらえる

イベント等がない限り、カレンダー通りに土日祝日をお休みすることができます。

また、やむ負えず休日出勤した場合も、必ず別の日に振替休日をとることができます。

忙しすぎて休むひまがない時期の場合、休みをお金に換算し、請求することも可能です。

夏休み、年末年始の休暇も、他の企業と比べると、比較的取りやすい状況です。

クビになりにくい

飲酒運転等、法律に反する行いをした場合以外は、基本的にクビになることはありません。

ミスをして上司に呼び出され、責任をとらされる、なんてこともありませんので、ミスを恐れずにのびのびと仕事をすることができます。

有給が多い

一般企業よりもらえる有給の日数が多く、年間で20日とることができます。

また、有給を消化しきれない場合、次年度に引き継ぐこともできます。

転勤が少ない

地方公務員は転勤が少ないです。

県庁や姉妹都市に出向し、転居を伴う転勤をすることがまれにありますが、基本的にその地域に根を下ろし、生活することができます。

そのことから、若いうちにマイホームを持つ職員も多くいます。

ローン審査に通りやすい

公務員は不況に強く安定した収入が得られるという、世間一般のイメージが確立しているため、車や家を買う際に銀行のローン審査に通りやすいです。

大きな買い物をする予定がある方にはかなり魅力的です。

また、銀行によっては公務員であれば利率が低くなるローンもございます。

婚活に有利

前述したとおり、安定した職業というイメージが強い公務員ですので、結婚相手には最適です。

結婚したい職業ランキングには、男女ともに必ず上位にランクインします。

地方公務員で働くメリットは、こちらの記事も参考に!

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その後のキャリアについて

地方公務員で仕事をした後のキャリアアップの道は?

基本的に公務員は永久就職が多く、転職して別の仕事に、という人は少ないです。

大多数は主事→参事→係長→課長補佐→課長→部長といったように、勤続年数によってキャリアアップしていきます。

自治体によっては昇級試験があります。

しかし、転職の際も、公務員をしていたという実績は、採用枠の少ない公務員試験を突破したということですから、重宝されるでしょう。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

オフィス関連のソフトを使いこなして仕事をさばいていきますので、行政以外の事務職でも通用します。

また、行政と連携を図っていきたいと考えている企業もありますので、そういった企業に転職する際には、行政と企業のはし渡しができる存在として重宝されます。

さらに、行政は一般企業とは違ったものの見方をする必要がありますので、一般企業でアイデア出し等をする際は、人とは一風変わったアイデアを提案できるはずです。

まとめ

以上、地方公務員の仕事内容についてご紹介いたしました。

安定した職業であるということはよく聞くけれど、実際どんな仕事をしているのだろう、と疑問に思われていた方の、お役に立てたなら光栄です。

地方公務員の職種には、今回ご紹介したお仕事内容の他に、消防士や警察官等の専門職もあります。

色々な分野に細分化され、各方面から住民の生活を守る、それが地方公務員の仕事です。

住民の方から感謝されることも多く、自分の働きが直接人の生活に関わってくる、やりがいのあるお仕事ですので、興味を持たれた方はぜひ、公務員試験を受験してみてください。

実際に地方公務員求人を探す時は、こちらの記事を参考に!


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