転職して編集になるには?違う仕事から編集に転職した私が編集になるためにやったこと
編集に転職したい方はぜひ参考までにご一読いただけたらと思います。
編集の仕事はWebの拡大とともに増える傾向にあります。
しかしながら編集の経験者の数はそう多くはなく、Web媒体の編集者は足りない現状が多く存在します。
未経験から編集業務に携わるには、チャンスの時期と言えるでしょう。
ここではそんな編集者に転職をするための心構えや、編集の転職の上手な選び方についてまとめてみました。
編集転職を成功させるためにやるべき5つのこと
自分の判断で業界や職種などを絞りすぎない
新卒の場合にも言えることですが、中途で転職する場合今まで自分がやってきたことや興味を持ってきたことをよく洗い出してみることが重要です。
全く興味のない業界や商品にも触れたことがない、というようなテーマの媒体は厳しいかもしれませんが、日常生活で触れる機会のあるものや今まで興味はあったけれど携わるチャンスのなかったものなど、少し間口を広げて考えてみると、応募できる案件が増えてくるはずです。
意外にも、今まで興味がなかったことにどっぷりハマることもあるのです。
休日や福利厚生などの確認
気になる案件を見つけたら、条件の確認も大切です。
休日や有給は?
勤務時間は?
残業代は出る?
どうしても時間が不規則になりがちな職種です。
口頭でも必ず残業の有無や休日出勤の有無は確認しておきましょう。
強制ではないけれど、やはりその場で他のメンバーが遅くまで働いているのに一人だけ帰るのは気が引けるなど自分の性格もよく考えて、訊き方を変えてみるのも一つの方法です。
福利厚生の制度はあっても、入ってみたら誰も利用していないということもあり得ます。
「その制度は年間どれくらいの方が利用されていますか?」など、具体的な質問をしてみましょう。
媒体や表現手法、企業規模などを確認する
前にも書きましたが、現状需要が高いのはWeb媒体の編集者です。
どうしても紙媒体にこだわるのか、編集者の仕事に就くことにこだわるのか、雑誌や小説・漫画など何を扱いたいのか、ベンチャー企業のWeb媒体にチャレンジしてみるのも有りなのか、自分の中の可能性や現状の需要状況などを照らし合わせて選択肢を考えましょう。
現在選択肢に何があり、自分の中ではどこまでが許容範囲なのか、しっかり考える必要があります。
実は今まで選択肢になかったものが意外にしっくりくる、なんてこともありますので、はじめの選択肢は幅を持たせておくと良いでしょう。
また、編集の仕事は少人数で行っているところも多く、企業規模を確認することも大事です。
この業界では株式会社、有限会社どちらが良いということはありませんので、小さい会社であっても勢いのある会社を選ぶなど、前もって下調べをしておくのも良いでしょう。
自分の強みを考える
自分に何ができるのか、どんなスキルや知識があるのかきちんと整理し、人に説明できるようにしておきましょう。
なんとなくでは相手には伝わりません。
話を盛りすぎてしまっても入社してから自分の首を絞めることになってしまいますし、話さなければ入社のチャンスを逃してしまうかもしれません。
正しく自分のできることをまとめ、アピールできるように準備しましょう。
転職の目的を明確にする
自分は何をしたくて転職を考えたのか、そのポイントを明確にしておきましょう。
そのポイントがブレてしまうと転職の意味がなくなってしまいます。
新しい仕事を決める際も最後にそのポイントがズレていないかきちんと整理をして、明確にする必要があります。
編集の仕事に転職するにあたって必要な心構え
譲れない条件は決めておく
これは上記の目的にもかなりリンクする部分が出てくると思いますが、どの条件は絶対に譲れないのか、そこを予め決めておくと交渉がしやすくなります。
例えば扱う題材が自分のやりたい分野であれば他の条件は多少譲る、休日出勤したら振替休日が取れるなど、自分の中である程度条件の優先順位を決めておくと良いでしょう。
自分を客観的に評価する。過小評価も多大評価もNG
自分にできることやできないこと、得意なことなどのアピールポイントをできるだけ客観的に把握しておきましょう。
過小評価しすぎるとチャンスを逃すことになりますし、過大評価しすぎても入社してから自分が困る結果になります。
何が得意で自分が入社したら会社にどんなメリットがあるのか、できるだけ具体的に説明できるようにしておくことが大切です。
仕事が忙しかったり残業したりする覚悟があるか
一年中忙しいわけではありませんが、締め切り前になると残業はもちろん休日出勤などもあり得ます。
その覚悟がないなら、この業界ではやっていけないでしょう。
なぜなら納期が変わることはまずないからです。
その納期に合わせて計画的に仕事を進めていきますが、全てが計画通りに進むとは限りません。
忙しさも楽しむくらいの気持ちがあれば、それ以上のやりがいを感じられる仕事となるでしょう。
編集の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
年収の高い会社を選ぶ
現状の基本給、実際の年収はいくらなのかきちんと把握しておきましょう。
年収の提示額がいくらなら今よりも年収が上がったと言えるのか、残業代はどれくらいつくのかなど、現在の残業代や手当なども含め計算しておくことが必要です。
自分の価値を高める
年収の高い会社はそれだけ求める経験やスキルのハードルが上がります。
それに伴うだけの自分のアピールポイントはどこにあるのか、今までの実績などを説明できるようにまとめておきましょう。
自分に合った編集の転職求人の選び方や注意点
自分はどのような内容の仕事がしたいのか、どのような働き方を目指しているのか、ただ漫然と仕事を選ぶのではなく、一つ一つの要素を自分の中で明確にしながら仕事を探していくことが必要です。
【選び方①】雇用形態から探す
編集者の仕事の雇用形態には様々な形があります。
正社員や契約社員・派遣社員・外部委託・アルバイトなど、自分に合った働き方ややりたい内容に合わせて選ぶことができます。
また、やりたい仕事に希望の雇用形態があるのかどうかは、問合せや面接の際にきちんと訊いてみると良いでしょう。
最近ではフリーランスとして業務委託を受ける人も増えています。
実績を積んで力を付けた後にはそのような道もあるということを覚えておくと、頑張りがいがあるでしょう。
【選び方②】扱う題材から探す
雑誌や書籍・マンガ・フリーペーパーなど何を扱いたいのか、紙媒体とWeb媒体どちらをやりたいのかなど明確になっている場合は、そこから仕事を探してみましょう。
現状はWeb媒体の求人の方が圧倒的に多く狙い目です。
【選び方③】会社の業態や規模から考える
Web媒体の場合はベンチャー企業が参入していることも多いので、比較的自由度が高く未経験でも仕事ができるケースが多いです。
ただ給与面では、今後上がる可能性はあるもののスタート時は低めの傾向があります。
会社の将来性を見越してベンチャー企業に就職するのも一つの方法ですが、どうしても安定した企業に就職したい場合は、会社の規模や売上の伸びなどをきちんと調べておくことも必要です。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
働き方の自由度と給与はなかなか両立が難しいのが現状です。
給与が高い場合は就労時間が長かったり、自由度が高いと給与が低かったりと、どちらも好条件という仕事はなかなか見つかりません。
どちらが自分にとって重要な条件なのか整理しておきましょう。
【選び方⑤】エリアから考える
勤務地がどこになるのか、今住んでいる場所から何分程度で行けるのか、乗換えはあるのか、電車で通うのかバスなのか、自転車通勤や車通勤は可能なのかなど、住んでいる場所と勤務地との位置関係、通勤手段は把握しておきましょう。
ただでさえ拘束時間が長くなる傾向がある職種です。
通勤は毎日のことですので、通いやすいところをおすすめします。
まとめ
転職を成功させるために必要なのは、何を持って「転職が成功した」と言えるのかという点を自分の中で明確にしておくことです。
そのためには必要な条件や自分の目標をしっかりと決めることが、転職成功のための第一歩と言えるでしょう。