雑誌編集アルバイトのメリットや、そこで身につく力とは？
2020年7月6日
雑誌の編集者に興味はあるのだけれど…
具体的にはどんな業務をしているのか、求人が多いのはどんな職種なのか、知っているようで実はよく分からないことが多いのではないでしょうか。
ここではそんな雑誌編集の求人の選び方や注意点、雇用形態での違いなどについてもご紹介していきます。
雑誌編集求人に興味のある方は、この記事をぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
閉じる雑誌編集のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
雑誌編集者の仕事は、自社の雑誌を多くの人に読んでもらえるような記事を作ること。
まず記事の企画を提案し、企画会議を通過したら企画内容に沿った記事を作成していきます。
必要に応じて取材を行い、写真を撮り記事を書きます。
編集作業だけが仕事内容の場合もあれば、会社によっては取材から写真撮影・執筆まで全て編集者が行うというケースもあります。
雑誌編集は会社でどういう役割を求められる？
一般的な雑誌の収入は、広告費と販売での売上による二つが挙げられまです。
多くの読者を獲得できる雑誌ほど広告も沢山入りますので収入が大きくなり、多くの読者がいるということはそれだけ部数が売れるということで、販売収入も必然的に増えていきます。
収益を増やす・読者を多く獲得するために大きな役割を担ってるのが編集記者の仕事です。
会社としては読者の求める記事、部数の売れる記事を作ることを求めています。
雑誌編集の求人にはどんな種類があるの？
雑誌と一言でまとめても、雑誌にはいくつ種類があります。
前に書いたような、部数を売って収益を上げるタイプの雑誌と、雑誌そのものは無料で配布し、広告収入だけで利益を得るタイプの雑誌があります。
その雑誌の形態によっても求められる記事の傾向が変わり、求人内容も少しずつ違ってきます。
純粋に記事だけを作る編集者や、自ら撮影を行い記事を書き、編集業務までこなす編集者・アシスタント業務を行うアルバイトなど求人にもいくつかの傾向が見られます。
雑誌編集の求人でよくある企業
出版社
雑誌そのものを製作している出版社は新卒も中途も合わせて求人はありますが、入社するには狭き門だと言われています。
雑誌に携わる仕事ということであれば、編集以外にも営業・制作製作・宣伝・進行など職種は多数ありますので、自分のやりたいことは何かを考えましょう。
編集プロダクション
出版社から依頼を受けて記事を作成することが、主な仕事の編集プロダクション。
記事の執筆だけを依頼される場合もあれば、企画から全て任される場合もあります。
記事を執筆するライターやカメラマン・編集アシスタントなど、様々な需要があります。
雑誌編集の求人募集でよくある職種
編集アシスタント
記事の作成をするために必要な作業は数多くあります。
編集者が一人で全ての作業をこなすのはかなり大変なため、多くの編集部には「編集アシスタント」と呼ばれるアルバイトさんがいることが多いです。
記事の内容を確認する作業や原稿の受渡し・写真の整理など、編集作業に欠かせない細かう仕事を手伝ってくれています。
転職雑誌の編集
地域密着型の転職雑誌なども多く見かけるようになりました。
そんな転職雑誌の編集者の場合、転職は人生においても大きなターニングポイントになる出来事ですから、応募する人の立場に立った企画立案・情報提供・編集作業が必要になります。
自分がこの仕事に応募するならどんなことが知りたいか、どんな情報があれば役に立つかをユーザーの視点に立ち企画を考えていきます。
店舗紹介雑誌の編集
近年、地域に密着したお店の情報などをまとめた雑誌も増えてきました。
お店の紹介をする場合、編集者が自ら写真を撮り取材を行うケースも多くあります。
特に飲食店の場合、店舗写真だけではなくおすすめメニューの写真も欠かせません。
このときは、写真のセンスも問われます。
もちろん、カメラマンに写真を依頼する場合もありますが、予算の規模によっては取材者が撮影することもあるでしょう。
日頃からSNSに写真をアップしている人はアピールポイントになるかもしれません。
応募する際は仕事内容をよく確認し、自分にできることは何か・得意なことは何かをしっかり考え、今一度自分を見つめ直すことも大事です。
どういう事業形態や職種が良いか決まっていますか？
何を題材にした雑誌が作りたいか、自分が取材に行く先や紹介したいもののイメージはできていますか？
自分の作りたい雑誌をイメージしておくと、求人を探すときに絞り込みをしやすく、目指すお仕事も見つけやすくなります。
雑誌編集の求人でよくある募集内容とは？
雑誌編集の求人はどのような内容で募集されているのでしょうか？
一般的には残業が多く不規則な仕事のイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか？
給与相場
スタートは月20万円前後からの場合が多いです。
しかし、経験者の場合はどのような仕事をしてきたかによって、もっと高くなることも考えられます。
自分のできることや経験などをきちんと整理して、アピールできるようにしておきましょう。
勤務時間や休日・残業
何を題材にした雑誌なのかによっても違ってくると思いますが、多少の残業は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
特に発売日の決まっている商業誌の場合は、発売日を変えることはまずあり得ません。
また、発売日から逆算した入稿日やゲラ戻し・色校戻しなどの日程もほぼ変えられないため、作業が終わらない場合は残業をしたり、休日出勤をしてでも終わらせる必要に迫られます。
スケジュール管理をしっかりしていても、思わぬアクシデントに見舞われることもありますので、定時に帰りたい人や臨機応変に対応できない人には不向きな職種と言えます。
逆に繁忙期以外は定時に帰れる日ももちろんありますので、スケジュール管理をきっちりすることで、メリハリのついた働き方ができるでしょう。
勤務場所
編集部は基本的に本社にあることがほとんどです。
出版社はもちろんですが、広報誌や会員向け冊子などの編集部も基本的には本社にあることが多いです。
ただそれはもちろん企業によって違いますので、応募する際に勤務地がどこになるのか気になる場合は確認すると良いでしょう。
求められる人物像
編集者にはどのような人が向いているのでしょうか。
ここでは編集者に求められるスキルについて紹介していきます。
対応力のある人
編集作業を行っていると、様々なアクシデントに見舞われます。
天候に恵まれず予定していた撮影ができない、お願いしていた原稿が納期に上がってこない、どうしても取材先が決まらない、などなど挙げたらキリがないほどアクシデントは襲ってきます。
それをいかに上手く乗り越えられるかが編集者の腕の見せどころです。
文字を読むのが好きな人
編集者の仕事は文字を読む時間がとても長いです。
ライターさんに書いていただいた原稿を読む、自分の書いた原稿を推敲するなど文章を読んでチェックするのがとても大きな仕事になります。
活字を読むのが嫌いな人には不向きな仕事と言えます。
コミニュケーション能力の高い人
編集者の仕事は様々な業種の人と関わりながら進行していきます。
取材先、ライター・カメラマンなどのスタッフ、印刷会社など。
もちろん同じ編集部内でも、企画会議で自分のやりたい企画をプレゼンする必要があります。
いずれにしても、人に自分の考えていることを的確に伝えられる力が求められます。
これからの流行など、半歩先を想像できる人
編集者に必要となるのは、読者が求める新しい企画を考えられる発想力があるかどうかです。
媒体が取り上げている題材がこれからどうなっていくのか、この先読者が欲しがるものは何なのか、常にアンテナを張り、考え想像できる人はどこの編集部でも歓迎されるでしょう。
必要なスキルや資格・経験
編集者の仕事自体に特別必要な資格はありません。
ただし経験者の募集の場合は即戦力を求められることが多いため、幅広い知識や編集者としての様々な経験を求められるケースは多くなります。
雑誌編集の雇用形態による違い
編集者の雇用形態にはいくつかの種類があります。
正社員
どうしても編集者になりたいという人は、正社員を目指しましょう。
新卒・中途のどちらも狭き門となっています。
それでも、仕事がハードで離職率が高いこともあり、こまめに探していると求人が出てくることがあります。
タイミングを逃さないよう、今まで携わってきたことやアピールできることを整理し、準備しておくことをおすすめします。
派遣社員・契約社員
どちらも募集としては多くありません。
以前編集者として働いていたけれど、子どもがいるのでまだ正社員では働けない、得意分野だからチャレンジしてみたいといった人には良いかもしれません。
また、専門分野（ライター・カメラマンなど）の職種であれば、フリーランスとして契約することもあるようです。
アルバイト
写真の整理や内容の確認・原稿の受け渡しなど、編集者のお手伝いをしてくれるアルバイトを雇っている会社は多くあります。
雑務や細かく地味な作業が多いですが、編集部の雰囲気を知るにはもってこいです。
経験を積んでゆくゆくは正社員に、という方にもおすすめです。
自分に合った雑誌編集の求人の選び方や注意点
実際に雑誌編集者の仕事に応募する場合、どのように仕事を選べば良いのでしょうか？
その選び方や注意点をまとめてみました。
【選び方①】雇用形態から探す
前にも述べましたが、正社員として働きたいのか、契約社員として働きたいのか、時間の自由が利くアルバイトが良いのか、まずは自分の働きたい雇用形態を考えてみましょう。
正社員の場合は、残業を覚悟する必要があります。
絵本や専門書・辞書などの編集者より、月刊誌などの雑誌を扱う編集者のほうが締め切りに追われ残業が多い傾向にあるようです。
【選び方②】雑誌の扱う題材から探す
作る雑誌のテーマが自分と親和性が高いか、その情報に詳しいかは重要です。
どんな雑誌の編集業務でも企画を立てる必要がありますので、最低でも企画が立てられるくらいの知識が必要となります。
新卒の場合は別ですが、中途採用の場合は即戦力を求めているケースが多いので、全く知らない興味もないといった題材の雑誌を選ぶと、実際に仕事に就いたときに自分の首を絞めることになりかねません。
【選び方③】会社の業態から考える
雑誌を出しているのは出版社だけではありません。
企業の広報誌や会員向けに出している冊子・転職情報誌のフリーペーパーなど、編集者と一言で言っても募集している会社の業態は様々です。
自分のやりたい業種や興味のある業態から仕事を選ぶ方法もあります。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
募集企業や業務内容によって、給与はかなり違ってきます。
また、今まで携わってきた仕事の経験によっても変わってきますので、自分のできること・最低ラインの給与・可能な勤務時間などを整理してから探しましょう。
【選び方⑤】エリアから考える
勤務地がどこなのか、通いやすいのか通いにくいのかは、毎日の通勤のことなので大事なポイントです。
どうしてもやりたい仕事なのでどんなに遠くても頑張れる！というような場合は別ですが、自分の通える範囲はどの辺りまでか考えておきましょう。
注意点
編集者の仕事は紙媒体だけではありません。
現在はWeb媒体の編集者の募集は比較的多くありますので、PC操作に自信がある人はぜひチャレンジしてみてください。
PhotoshopやIllustratorが使えると、即戦力と見なされることも多いようです。
雑誌編集の求人についてよくある疑問
近年Web媒体が増え紙媒体そのものが減っている傾向にありますが、実際の雑誌編集者の求人はどのようになっているのでしょうか。
応募方法は？
ネットでの応募を受け付ける企業も増えてきました。
Web上で必要事項を入力して応募する方法や、直接電話するなどの方法があります。
しかし、履歴書はほとんどの企業で求められますので、きちんと準備しておきましょう。
面接でよく訊かれることは？面接合格の秘訣！
まずは自分の得意なことをきちんと言葉で説明しアピールすることが大事です。
それを自分が応募する会社の企画にどのように役立てられるかまで落とし込んで説明できるとベストです。
また、やりたい雑誌の企画などを訊かれることもあるでしょう。
ある程度応募する媒体の知識はきちんと身につけ、そこで使えるような企画を考えておくと良いと思います。
未経験でも応募できる？
新卒はもちろん未経験OKのケースがほとんどですが、中途採用の場合は経験者が優遇されるケースが多いでしょう。
それでも未経験で応募する場合は、どのくらい自分がその雑誌で役に立てるかをアピールする必要があります。
また、編集アシスタントの募集は未経験OKのケースが多いので、経験のない人は、まず編集アシスタントからスタートするのもおすすめです。
会社の雰囲気は？
社風は企業によって様々で、扱う題材によってもかなり違うと思います。
同じ出版社でも取り扱うものによって、編集部の雰囲気が違うことも珍しくありません。
正社員、派遣社員、アルバイトの募集があるの？
様々な雇用形態での募集はあると思います。
派遣社員の場合は、最初からある程度業種を限定した形で募集することが多いようです。
いずれにしろ、業務内容をきちんと調べてから応募しましょう。
雇用形態によって給与体系はどう違う？
正社員の場合は主に月給制。
アルバイトの場合は時給制が多いですが、中には月給制の場合もあります。
また年俸制の契約社員や、外部の編集者と出来高で契約を結ぶケースもあります。
企業によって採用している契約形態は違いますので、希望の形態があるかどうか確認しておくと良いでしょう。
残業って多いの？
基本的には裁量労働に近いと思ったほうが良いと思います。
企業によって違いはもちろんありますが、編集者の仕事は納期までに記事を仕上げることにありますので、自分が担当する記事がきちんと仕上がらなければ、出来上がるまで仕事は終わりません。
自分の作業の速い遅いもありますが、お願いしているライターさんが納期を守ってくれない、急に内容の差し替えが合ったなど自分以外の要因で作業が長引くこともあります。
それでも納期の設定などしっかりスケジューリングできれば、残業も減らせる仕事だと言えます。
ただ、定時に毎日帰りたいという人には向いていないでしょう。
シフトの自由度ってどうなの？
以前は出社時間がフレックスだったり、帰りが遅かった場合は次の日の出社が遅くてもOKだったりする企業も多くありました。
しかし、近年では出社時間をしっかり決めている企業が増えてきたようです。
アルバイトの場合は、優先的にシフトに入ってほしい曜日や時間が決まっているところもあります。
ただし基本的にはいつでも忙しいことが多いので、時間や曜日の融通の利く人は重宝されるでしょう。
資格って必要なの？
扱う題材にもよりますが、編集者の仕事に絶対に必要な資格はありません。
ただ専門的な題材を扱う雑誌の場合は、それに応じた知識や場合によって資格を求められるケースも想定されます。
まとめ
自分の望む勤務体系や仕事内容、勤務地など条件をよく精査して、優先順位をつけて仕事を探してみてください。
一番こだわりたいのはどこなのか、本当にやりたいことは雑誌でなければいけないのか、雑誌であれば何を題材にしたいのか、自分の中の優先順位が決まってくれば、自ずと仕事は絞れてきます。
是非、楽しんで続けられる仕事を探して下さい。
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