雑誌編集者の仕事に就きたい方は必見です!

芸能人に会える職業のひとつが「雑誌編集者」という華やかな世界。

しかし、締め切りに追われて徹夜続きの毎日という点も…。

こんなイメージを皆さんはお持ちではないでしょうか?

そこで、実際はどんなことをしているのかを今回は紐解いていきます。

編集者に向いてる人・向いていない人の特徴や活かせる経験やスキル、あなたに合う求人の選び方まで詳しくお話しさせていただきます。

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雑誌編集者はどんな仕事?

ライターや記者が書いた文章や記事を、解りやすく・読みやすく・決められた文字数内に編集・修正していくのが主な仕事です。

実際は編集作業だけではなく、自ら写真撮影を行ったり記事を書くための取材を行ったり、必要ならば外注の手配をしたりもします。

雑誌編集者の大まかな仕事内容

大きく分けて六つの工程を経て、一つの商品となっていきます。

締め切りに向かってスケジュールが進行していき、雑誌が出来上がります。

企画や特集の案を出す【会議】を開催する

編集者が集まり、どのような内容を雑誌に掲載するかを話し合います。

大体の雑誌社では編集長が決定していくことが多いのですが、前もって編集長が各担当者に企画提案させる場合もあります。

これは会社の方針や編集長の気質、編集者の経験やレベルによって変わってきます。

ざっくりとしたページ割【ラフ案】を作成する

雑誌に掲載できるページ数に応じて、写真の大きさや枚数・記事の文字数などを大まかに決めて図案化する「ラフ案」を作ります。

ラフ案ができたら、各々記事の担当を振り分けて次の作業へと移行していきます。

ラフ案ができると、雑誌に掲載するおおまかなイメージが見えてきます。

企画や特集に必要な取材を行う

ラフ案を埋めるように、各方面へ取材へ行きます。

予算によってカメラマンやライターを外注したり、社内に記者部門があればその部署へ依頼をしたりします。

会社や記事内容によっては、編集者自身が全て行う場合もあります。

また、掲載する写真や記事作成に必要な資料を、取材相手の会社や担当者にメールや電話・FAXなどでも依頼します。

デザイナーにレイアウト案を発注してページ内を埋める

ラフ案を参考にデザイナーにレイアウトを作成してもらいます。

使用する写真の大きさや枚数・文字数がここで決定します。

取材や依頼をしてかき集めた写真や記事をはめ込んでいきます。

提供された写真やカメラマンが撮った写真には、copyright(著作権)の表記が必要な場合が多いため、入れ忘れには注意が必要です。

試し刷り【ゲラ】を作成して内容を修正する

写真や文章を埋めたら一度紙に印刷します。

昨今はどの業種でもデータでのやり取りが主流ですが、まだまだ紙でのチェック作業を推奨しています。

これは、多くの人のチェックを必要とし、データ上では分からない色味のチェックも必要となるためです。

ゲラは印刷所に依頼するパターンと社内で行う場合があります。

ゲラが刷り上がったら、誤字脱字や表現の誤りはないかなどをチェックする校閲部の担当者に見てもらいます。

ライターに記事を頼んだ場合は編集者が全文をチェックし、直してほしい箇所に書き込む「アカ入れ」もします。

また、写真の入れ間違えやサイズ違いがないかなども見ていきます。

ここが一番神経を使う作業です。

何かあってもまだ大幅な修正が効きますので、編集者は何度も読み込んで見直して・調べて・比べてを繰り返します。

校了紙を印刷して最終チェック

ゲラの修正が終わったら、また印刷をします。

これを校了紙と呼び、雑誌に載せるものと同じ扱いになります。

最終的なチェックを校閲部や編集者で行い、今までの修正は活きているか見落としたミスはないかを確認します。

修正があれば再校了紙を印刷し、各ページで修正がなければ工程が全て終わったことを表す「校了」となります。

校了紙のデータを印刷所に送ると、製本作業へと移行します。

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雑誌編集者の仕事はどんな人に向いている?

意外とコツコツとした作業が多い雑誌編集者の仕事ですが、どのような人に向いているのでしょうか?

文字・文章を読むのが好きな人

写真を掲載している雑誌も多いですが、ほとんどの雑誌の中身は膨大な文字で溢れています。

その文章を読みながら、おかしな点はないか、表現方法は間違っていないか、誤解を与えるような書き方をしていないか、文字そのものが適した漢字であるかなど全体的な構成から文字一つ一つまで根気良く読み解く力が必要となります。

常にアンテナを張り巡らせている博識な人

雑誌のジャンルにもよりますが、様々な知識や事柄をより多く知っていると武器になります。

そのような人は企画や特集で多くの案を出すことができて、ライターを通さずに文章を書くこともできるでしょう。

また他の人が書いた記事でも知識が豊富な人であれば、ミスにもいち早く気づくこともできます。

様々な内容の会話に参加できると、仕事の幅も広がり思わぬ人に出会え、内容の濃い記事ができるかもしれません。

コミュニケーション能力がある人

コツコツと文章を読み、調べて修正して…とデスクに張り付いて仕事をすることも多いですが、雑誌を作るためには各方面で活躍する様々な人の力を借りています。

カメラマンやライター・取材先の担当者・デザイナー・社内の個性的な人々・印刷所の人など、日頃から関わりがある人たちと良い関係が築けていけると、何かトラブルや困ったことがあった際に、助けてもらえることがあります。

また、「あなたにはいつもお世話になっているから…」と無理なお願いに応えてくれることも少なくありません。

どんな仕事でも言えることですが、最後は人との関わりが大切になります。

スケジュール管理ができる人

雑誌が出来上がるまでに、細かい締め切りが沢山あります。

多少の遅れは取り戻すことができますが、個人の都合で締め切りを遅らせてしまうと小さなしわ寄せがだんだんと大きくなり、発売日に間に合わない、最悪の場合には信用問題に発展してしまうことも有り得ます。

個人の場合だけではなく外注する際には、長めに締め切り日を見積もって発注しておきます。

また、祝日なども含めて大型連休・お盆休み・正月休みなども影響するとイレギュラーなスケジュールになることが多く、柔軟な対応をしていくことが必要となります。

雑誌編集者に向いていないのはどんな人?

編集部には様々な性格の個性溢れた人たちが働いています。

その個性のぶつかり合いによって、濃い内容の雑誌が出来上がると言っても過言ではありません。

そんな中でも、編集者に向いていないのはどのような人なのでしょうか。

諦めやすく飽きっぽい人

雑誌の企画や特集では、一つの物事に対して深く掘り下げていき、もう底がないというところまで調べ尽くすことがあります。

途中で「この辺りでいいや」と止めてしまっては、良い記事は出来上がりません。

もうこの事柄について調べたくないと諦めてしまう人には苦痛な作業かもしれません。

その記事を放棄しても、次々と記事チェックはやってきます。

現役の編集者たちは、上手く気分転換をしながらこの地道な作業に取り組んでいます。

連絡を密に取れない人

雑誌が出来上がるまでに細かい締め切りと発注が数多くあり、スケジュールもですが企画や特集自体が変更になってしまうこともあります。

その時に、すぐに担当者や取引先に連絡を入れ、迅速に対応しなくてはなりません。

連絡ミスや行き違いは致命傷になります。

ただでさえ忙しくみっちり詰め込まれたスケジュールですから、円滑に進行していくためには、こまめに連絡を入れ確認し合うことは必要なことです。

大雑把で雑な人

編集者は万遍なく広い視野で仕事を行う力も必要ですが、一つのことを掘り下げて集中して編集者は狭い視野で仕事を行う力も求められます。

まず、臨機応変に広い視野で様々な角度から物事を捉え、資料や素材を集めていきます。

その後は記事が出来上がるまで、内容の確認をしたり文字を一文字一文字チェックしたりコツコツとした作業が続きます。

「このくらいでいいだろう」と思う人には向いていません。

編集者は締め切りの直前まで、自分の担当以外の校了紙もチェックします。

締め切りの時間ギリギリでも、ミスが見つかればまだ良いのです。

締め切った後に発覚するようなことが続けば、編集者は信用がなくなり、もう一緒に仕事をしたくないと言われても仕方ありません。

すぐに腹を立ててしまう人・気が短い人

偏見があるかもしれませんが、クリエイティブな職業柄もあり個性的な人が沢山働いています。

多かれ少なかれ、あなたに不快な想いをさせる人もいるでしょう。

ハラスメントと思えるような酷い場合は当てはまりませんが、細々したことで腹を立ててしまっては良い作品はできません。

取引先や取材先の人が気分を害してしまい、雑誌の記事そのものがなくなってしまっては大変です。

円満な人間関係を築くことが次の仕事に繋がることもありますので、広い心を持って対応していきたいものです。

心配性でいつまでも気にしてしまう人

細かいところまで気にする人は、編集者に向いています。

細かければ細かいほど、正確な情報を雑誌に載せることができるからです。

しかし、人間誰しも納得いく仕事ができない時や、ミスをしてしまうものです。

そのような時にあらゆることを気にし過ぎてしまう人は、編集者として仕事をするのは難しいかもしれません。

校了が終わって製本が始まってからミスが発覚したとしても、ここまで来たら気持ちを切り替えることが大切です。

ミスが発覚しても事後処理を終えたら前を向き、次で挽回するぞ!くらいの気持ちで進んでいかなくてはなりません。

一つの雑誌のことでいつまでも落ち込んでいては、次号や他の雑誌の仕事に支障をきたします。

仕事は次から次へと進んでいきますので、気持ちをリセットできず引きずってしまうような人には向いていないと言えるでしょう。

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雑誌編集者の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

未経験の新卒で働いている人も沢山いますが、転職活動を経て中途採用される人も少なくはありません。

一般教養やビジネスマナーが身についていれば安心ですが、職歴がなくても人生で得た経験が役に立つことがあります。

読書

趣味で文章を書いていたら言うことはないほど活かせる経験ですが、読書も大切です。

様々なジャンルの本を読んできた人なら、尚更活躍が期待できます。

言い回しや表現方法のレパートリーが豊富ですと、情報や内容が伝わりやすい文章を書くことができるからです。

これは編集者として最大の強みになります。

豊富な種類のアルバイト

学生時代などに様々なアルバイトを経験しているとネタに使えます。

雑誌読者の裾野を広げるきっかけになるかもしれません。

人脈

人脈は多ければ多いほど、知識や仕事の幅が広がります。

何かアイデアのヒントを得たり、チャンスを貰えたりする場合があります。

その後のキャリアについて

この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?

同じ会社で編集長へ進む人もいれば、他の雑誌社へ転職する人もいます。

ジャンルが変ればキャリアアップの道は数多くあります。

編集者という裏方の仕事を経験した後、作家や脚本家になったという人もいます。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

文章を読み書きできるというのは強みになります。

一般的な職種に就いても、資料の作成や報告書など難なく取り組むことができるでしょう。

自分に合った雑誌編集者の求人の選び方や注意点

いざ雑誌編集者になりたいと思った時、何を基準に仕事を探したら良いのでしょうか。

まずは、自分が興味のあるジャンルの雑誌編集者を目指すのが最適と言えます。

しかしながら食わず嫌いも勿体ないので、入社して一から学ぶという手もあります。

仕事先を選ぶにあたって必要な3点を解説します。

【選び方①】雇用形態から探す

正社員を希望する場合は、大卒が必須条件の場合がほとんどです。

狭き門ですが、辞めてしまう人も多いので意外と求人はあります。

中途採用や契約社員・派遣社員・フリーランスなどの募集も見かけます。

自分の現状に合った納得できる雇用形態で探すと良いでしょう。

【選び方②】給与や雇用条件から考える

フレックスタイム制の会社が多く、細かい条件が一般の会社と違う場合があります。

今は体制をきちんと整えている会社も増えてきましたが、まだまだ古い体制の会社が多いのが現状です。

有給の有無はもちろん残業代や福利厚生も曖昧なところが多いので、確認したほうが良いでしょう。

【選び方③】エリアから考える

作業が深夜に及ぶことがありますので、なるべく自宅から近いエリアを選びます。

あまりにも自宅と会社が近すぎると、いつでも帰れる人として仕事を振られてしまうかもしれません。

遠すぎず近すず、ほど良い距離にある会社をおすすめします。

まとめ

雑誌編集者について紹介してきましたが、イメージは明確に見えてきましたでしょうか?

雑誌編集者は合う合わないがはっきり分かれる職業だと言えます。

締め切りに追われ精神的にも体力的にも厳しく辞めてしまう人が多く、人材不足が嘆かれているのが現状です。

ですが、一つの作品が完成すると何事にも代えられない達成感があり、様々な分野の人と関わることで自分が成長できる仕事でもあります。

どんなに小さくても、雑誌に自分の名前が掲載された時の喜びはひとしおです。

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