将来、雑誌編集の仕事がしたい学生さんや、家庭との両立の中で自分のペースで好きな仕事に就きたい主婦の方など、まずはバイトから雑誌編集の仕事に取り組みたいと思っている方は多いでしょう。

ではその雑誌編集のアルバイト事情はどうなっているのでしょうか?

そのメリットと、現場で身につくスキルや知識を詳しくみていきましょう。

雑誌編集アルバイトの仕事内容ってどんな内容?

まず雑誌編集の仕事のなかで、とりわけバイトに任されることが多い仕事内容はどんなものが多いのでしょうか。

職種別に仕事内容の詳細をご紹介しましょう。

記事執筆(ライター)

誌面の記事を書く業務です。

バイトの場合はあまり取材に出ることは少なく、提示されるテーマや資料で文章を書くというパターンが多いです。

内容的には在宅でのバイトもある仕事内容です。

つらつらと書きたい文章を長々と書くのではなく、指定文字数に合わせて記事を書き、その中でまとめる必要があるので、記事の展開を考えながら書いていく役割を担います。

バイト先としては、実際に雑誌を出している会社の他に、出版元から編集と制作を仕事として請け負っているいわゆる編集プロダクションで働くというパターンがあります。

校正作業

誌面に掲載された記事などの文字や言葉に間違いがないかチェックをする仕事です。

誤字・脱字を見つけるだけではなく、言い回しや文法上の間違いなどもチェックしますので、文章力としては実際に記事が書けるぐらいのレベルが必要です。

グラフィックデザイン

いわゆる雑誌の誌面のDTPオペレーションをする仕事です。

将来、DTPオペレーターやグラフィックデザイナー志望の方で、特に雑誌編集のほうに進みたい人がまずはバイトで経験を積みたいという場合は、総合的な仕事をするデザイン会社よりも、最初から雑誌編集の現場での仕事を経験する方がキャリアにつながります。

バイト先としては実際に雑誌を企画・運営している会社の他に編集プロダクションのDTPチームに入るという選択があります。

雑誌編集アルバイトの時給は?

地域や媒体の規模により、非常に開きがあると思いますが、時給800円以上がほとんどでしょう。

バイトのクチとしては応募件数が少なめで狭き門とはなりますが、時折、企画や取材にまで関われる内容のバイトがあり、それらは1,000円を超えることも珍しくありません。

ライターで言えば、特に在宅バイトなどの場合、特定の文字数で記事1本あたりの金額を決めてその条件で執筆したり、「1文字いくら」という条件で書く場合も多いです。

いずれにせよ、例えば発行部数の多い大きな媒体で企画から携わるような内容の仕事は収入面でも大きいですが、その分、仕事自体の難易度は上がり、勤務時間も長くなる傾向はあるでしょう。

雑誌編集のアルバイトでやりがいを感じること

何と言っても、自分が制作・発行に関わった媒体が世に出て読まれるということです。

これらはやはり類似の職業、例えば広告・宣伝物で文言のライティングやデザインするのとは一味違った感動とやりがいにつながります。

あと、将来的に編集者をやろうとなったときに必要な経験が現場にはたくさんありますので、それらを一つひとつ経験していく過程は自身の成長ぶりが感じられ、楽しいです。

雑誌編集のアルバイトをするメリット

雑誌編集の現場でアルバイトをするメリットはどんなところにあるのでしょうか。

お金の面だけではなく、経験できることや正社員登用への道筋なども気になる人も多いと思います。

記事執筆の現場が体験できる

文章と言っても、雑誌や新聞に載る記事はテーマが明確に決められた中で、文中で取り上げるべきキーワードもあり、また文字数制限もあります。

これを実際に現場のニーズに即して、数多く、しかもスピーディーに執筆していくための力を養う経験は、実際のところ本当に誌面で使われることを想定して書かないと感覚は掴めないと思います。

それにはやはり、実際の雑誌編集に記者、ライターとして参加するしかありません。

ライターとしては、企画性の有無や任される記事のレベルの違いはあれ、雑誌媒体用に記事を書くという意味では正社員の記者と仕事の内容は変わらず、これを経験しているかどうかは正社員としてライターになった際に必ず能力的な違いとなるでしょう。

自分の関わったものが世の中に出るという達成感

雑誌は媒体ごとの規模やテーマは違いますが、印刷され、配布・販売されますと、色々な人に広く読まれます。

その中に自分の書いた記事やデザインしたページ、自分が撮った写真が載れば自分の作ったものや関わったものが広く人目に触れます。

この感覚は、例えばモノを作ってそれが商品となって世の中に広く出回るという感覚とは少し違います。

記事は記者の感覚やセンス、情報のイン・アウトの仕方が違えば、同じテーマ、同じ取材対象について書いても全く違うものになります。

その分、「自分の書いた記事」、「自分の関わった記事」という感覚が強く味わえるのです。

専門知識の勉強ができる

単に雑誌編集の世界の専門知識だけでなく、専門誌などはある程度、雑誌自体のテーマと読者層を絞って企画・編集されるため、取材対象についての専門知識にも深く触れることができます。

これは将来、プロの編集者・記者となった場合に引き出しの多さに繋がります。

有名人が取材対象になることも!

少しミーハーで、ふざけたメリットに聞こえるかも知れませんが、筆者も編集者として仕事をし始めてから、俳優・女優さんを中心に色々な方のインタビュー記事を担当しました。

これらはやはりメディアに関わる仕事をしているからこそのメリットであり、単にミーハーな内容ではなく、相手が有名人でも変に緊張ぜず、その時々のテーマにしっかりそった質問ができて、しっかり聞き取りができる力を試す機会でもあります。

あまりアルバイト単独でそういった取材の場に出向くことはありませんが、アシスタントぐらいなら十分可能性がありますので、エンタメ好きな方には非常に嬉しい機会ですね。

雑誌編集アルバイトで身につくこんなスキル

雑誌編集のアルバイトをしていて身につく役立つスキルには一体どういったものがあるのでしょうか?

項目をいくつかあげてみました。

文章作成能力

言わずもがな、記者志望の方はライターのアルバイトをすることで文章スキルの向上が見込めます。

記者の書く記事は作家が書く小説やエッセイなどと違い、鮮度とテーマに対する的確さ、何を言いたいのか明確に整理されている必要があるという点、文字数や納期に制限があるという点で、非常に場数をこなして慣れていく必要のある要素が多いので、アルバイトとしてどんどん記事執筆の事例を積んでいけば、自ずと文章スキルは向上していくでしょう。

取材スキル

アルバイトで記事を書くための取材まで依頼されるというケースは、求人の件数としてはそんなに多くはないかも知れませんが、一部の媒体は記事に読者に近い考えの記事が欲しいなどといった理由から学生アルバイトのライターや、副業のサラリーマン、主婦などを対象とした記者の求人に取材対象への取材活動の業務を任せる場合があります。

これらの人に会って、実際に記事執筆をする際のヒントやポイントを聞くという行為は個人では場数を増やすことはできません。

こういった取材現場での対応と、それを元に記事をあげるスキルは編集の現場に身を置いてこそ養えるスキルです。

校正チェックのスキルが身につく

バイトで雑誌編集の現場に入った際に、よく依頼されるのが文字校正。

文字校正主体の募集もありますが、そうでなくても誤字・脱字のチェック、文法や言い回しのチェックなどは編集部で相互に行う場合も多いので、日常的に校正をすることで高い文字校正スキルが身につきます。

雑誌編集アルバイトはこんな人におすすめです!

雑誌編集のアルバイトに向いている人の特性とはどんなところでしょうか。

憧れの職業であっても性格上、不一致のある仕事をするのは精神的にも体力的にも負担ですから、特性と仕事のマッチングは非常に大切です。

文章を書くことが好き

雑誌編集の典型的な業務である記者としてのライティングは、やはりもともと文章を書くことが好き、あるいは得意でなければ非常に苦労するでしょう。

小説家が作品としての文章を書くのとは違い、記事は即時性があり、納期・締め切りがあり、文字数制限が厳しく、またテーマも必ずしも自分が取り上げたいと思ったものだけではなく、編集意図や記事の体裁を取った「記事広告」などではクライアントの意向にそった文脈にすることが求められます。

これらをまとめ上げる能力については、経験でスピードや手腕は上達しますが、基本的にそつなくこなせるかどうかは、根本的に文章を書くのが好き、得意といった特性によることが多いです。

流行に敏感で好奇心旺盛

雑誌の記事やページレイアウトのデザインは、タイムリーな話題、鮮度の高い情報を扱うほどトレンドや流行の「書き方」、「見せ方」を色濃く反映させなければ、周囲に溢れる情報に紛れ、埋もれてしまいます。

雑誌編集の仕事も情報発信が仕事とはいっても、いつも自分本位な自分たちだけが面白と思っている内容を発信し続けるわけにはいきません。

そこには読者の志向・思考、トレンドという要素も必ず入ります。

与えられたテーマに関して無関心では、いい記事もデザインも仕上がりませんから、流行に関しての感度や趣味・嗜好に関しての引き出しの多い人ほど活躍できる場面は多いでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

取材対象や、記事を総括する編集長などの意向に合った記事を書くために、しっかり話を聞いて、その意図と考えを掴む必要があります。

その際に大事になるのが、コミュニケーション能力です。

人と話したり、人に分からないところを尋ねたりすることに苦手意識がある人は、多少文章能力やデザイン力に自信があっても、雑誌編集の現場に限ってはあまり適性があるとは言えないでしょう。

雑誌編集アルバイトのおすすめの選び方

実際に雑誌編集のアルバイト先を探すとなった際にポイントになるところはどんなところでしょう。

選び方のコツをあげてみましょう。

雇用形態

正社員、アルバイトの違いもそうですが、記事執筆の仕事を主にしたいのであれば、在宅や副業での就業も考えられますが、取材も含めて現場に関わりたい、企画にも関わりたいとなればアルバイトでも相当の拘束時間が求められます。

まずはやりたいことより先に、どのような雇用形態が自分の立場や考えに合っているのかから考えるのもありだと思います。

雑誌の内容

前項の働き方の形態にこだわらないのあれば、実際にその雑誌がテーマとしているところやコンセプトから選ぶことになると思います。

今ではフリーペーパーや業界誌などを合わせるとかなりたくさんの媒体が出ており、その一冊ごとにコンセプトや考え方が違いますから、選択の幅は広いポイントだと思います。

雇用条件

アルバイトとは言え、報酬を得る以上お金の問題は非常に大切です。

また、アルバイトであっても雑誌編集の現場は締め切りが近くなると慌ただしくなり残業という場面も出てきます。

また記事執筆のみをするアルバイトだと文字数や記事本数ごとの課金という条件の仕事もあり得ます。

仕事に取り組むスケジュールとも照らして、雇用条件や待遇から応募する求人を選ぶという姿勢も大切です。

まとめ

ここまで雑誌編集の仕事をアルバイトとして取り組む際のポイントを色々とみてきましたが、いかがでしょうか。

雑誌編集の世界は、クリエイティブで自己表現ができる職業というイメージがありますが、だからこそ必要スキルに独特なものがあったり、経験や場数がものをいう場面があったりします。

また、記事執筆などに限ると在宅でもできるような求人も多いので、学業や家事を持った方のチャレンジも受け入れられる側面がある業種です。

ただ、それだけに会社ごと、媒体ごと、雇用形態ごとに給与や待遇、拘束時間や求められる要素に違いや開きが大きい業界であるともいえます。

自分のライフスタイルた個性、働き方に対する考え方や、今後生かしたい経験やスキルなどを総合的によく考えて、求人募集を選ぶようにしましょう。


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