転職して編集になるには?違う仕事から編集に転職した私が編集になるためにやったこと
編集の仕事って面白そうだけど、何をすれば編集者になれるんのだろう?
そんなふうに考えたことはありませんか?
なんとなく難しそう、具体的にどのような仕事をしているのかよく分からない、何をしたら編集者になれるのか全く見当がつかないなど、敷居が高いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実際にはWebの普及に伴い様々なWebメディアが立ち上げられており、一方でそのサイトを編集できる人の数は少なく、編集者は足りていないという現実があります。
紙媒体がなかなか苦戦している現在、Webに絞って編集者を目指すのも良いかもしれません。
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目次
閉じる編集者になるには?
どのような媒体の編集をしたいのか、自分の得意なことを活かせる媒体を探すのか、まずは積極的に学んでみたいことや自分の得意とすることを考えてみましょう。
今までアパレルの仕事をしていたのならファッション系のサイト、金融系の仕事をしていたなら節約術や上手なお金の貯め方などの生活系のサイト、というように自分の持っている知識や経験が活かせるサイトを選ぶと採用されやすく、即戦力として働けます。
まずは自分の持っている知識や経験を、学生時代まで遡って思い出してみましょう。
編集者になるにはどのような資格・経験が必要?
編集者になるには、特に決まった資格や経験などを要求されることはありません。
ただし、専門性の高い医療系や法律・金融系のサイトを希望する場合には、そのサイトに必要な知識や経験が問われることがあります。
例えば病院や薬局での勤務経験・薬剤師や看護師資格などがあると重宝されるでしょう。
とは言え、一般的な情報サイトではそこまでハードルの高い資格を求められることはまずありません。
特に未経験から編集者に転職を考える場合には、経験がない分、業界や商品に対する専門知識などで経験を補えることをアピールできれば、採用に繋がる可能性が上がります。
編集にはどのような種類がある?
編集者と言っても、どのような媒体の編集をするのかによって仕事内容は大きく変わってきます。
ここでは、媒体別に編集者の仕事内容について触れていきます。
紙媒体の編集
主に雑誌・ムック・書籍・フリーペーパー・カタログなどの紙媒体の編集者の場合、工程も多く関わる人も多岐にわたります。
一般的に編集者というと雑誌などのイメージが強いかもしれませんが、大手出版社の編集者はやはり狭き門であることに間違いはありません。
いきなりそこを目指すのはなかなか難しいかもしれませんが、ステップアップしていくことで可能になることもあります。
また、出版社の規模などによって、編集者が企画も編集もライティングも撮影も全てをこなすようなケースも出てきます。
一度に多くのことを初めてこなす、というような状況になる可能性も考え、どこまで自分にできるのか自分のキャパシティも考えながら就職先を選びましょう。
最近では、地域密着型のフリーペーパーの編集者を募集しているのをよく見かけるようになりました。
編集者としての入り口としてはハードルが低いので、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
Web媒体の編集
Webサイトのページの企画や構成を決め、編集するのが主な仕事です。
Webの場合は文章の構成以外にもSEO対策や対策ワードの設計・構成なども任されることもあるため、紙媒体とはまた違う知識やスキルを求められるケースがあります。
もちろん文章の構成や誤字脱字のチェックが主な仕事内容ですが、業務範囲がどこからどこまでなのか、きちんと確認してから仕事に就くことをおすすめします。
SEOについてはそれなりに知識や経験が求められるため、自分にできること・できないことをしっかり精査しておきましょう。
できないことを面接でできると言ってしまうと後から悔やむことになりますので、業務の範囲についてはしっかりヒアリングすることをおすすめします。
動画の編集
この仕事はどちらかというと、クリエイター色の強い仕事になります。
編集者という呼び方もあまりされませんので、ここでは触れません。
編集者の就職先や募集状況は?
Web編集者の募集が一番多いのが現状です。
紙媒体の編集者へ転職希望の場合は未経験OKの募集というのは少なく、未経験で他職種からの転職を考えた場合、一番狙い目なのはWebの編集者だと言えます。
Web媒体を運営する企業は現在も増えており、一つの企業が多くのサイトを立ち上げているケースもあります。
それに対して、サイトごとに編集者を置くには無理があり、人材不足なのが実情です。
またサイトの乱立により記事そのものの執筆をするライターも不足しているため、いきなり編集者にチャレンジするのはハードルが高いと感じる場合には、まずは未経験OKのライターの募集に応募してみるのも良いでしょう。
そこでライターとして経験を積んでから、編集者にステップアップするという方法もあります。
編集の主な就職先
編集者の就職先には、どのような企業や団体があるのでしょうか。
その働き方などによっても少しずつ就職先も変わってきます。
具体的にどのような企業や団体で、どのような働き方ができるのか見ていきましょう。
出版社
雑誌や書籍などをメインで発行する出版社は、まず編集者の就職先として誰もが思い浮かべる企業ではないでしょうか。
確かにここでは多くの編集者が活躍しています。
ただしここへの転職は、未経験では余程の専門知識やスキルがあるなどの場合以外はかなりの狭き門だと思った方が良いでしょう。
いきなり出版社の編集者になるのは難しくても、最初は「編集アシスタント」と呼ばれるアルバイトから仕事を覚え、段階を踏んでステップアップする方法もあります。
最終的に出版社での編集者を目指すことは充分に可能です。
自分のスキルアッププランを考えながら、就職先を探していくのも一つの方法です。
編集プロダクション
出版社などの編集部から記事を請け負って作成したり、ムックなどを丸ごと1冊請負ったりします。
規模が小さい分仕事の量に波もありますが、Webと紙媒体の両方を手がけていることも少なくありません。
一から編集業務全般について教えてもらえるケースも多いので、編集者として力をつけるには非常に有難い職場となります。
大きな仕事が入った場合急に募集がかかることもありますので、こまめにチェックすると良いでしょう。
未経験で編集の仕事に就きたい場合は、編集プロダクションを視野に入れておくことをおすすめします。
サイトの運営会社
Web媒体の運営会社は、今最も編集者の募集の多い企業です。
紙媒体との大きな違いは、SEO対策のワード設計業務が必要になることです。
入社してから覚えることももちろんできますが、SEOって何?という状態では入ってから困ることもありますので、事前にある程度の基礎知識は身につけておきましょう。
編集者としてのスキルが元々あれば有利ですが、未経験でもそのサイトで取り扱う情報に詳しかったり、知識が豊富だったりといった条件に合えば、採用される可能性はあります。
逆に募集があったからといって、全く知識も経験もない業界や興味の持てない業界にいきなり飛び込んでしまうと、後から自分の首を絞めることになってしまうので注意が必要です。
ここでも編集者と同時にライターの募集をしていることが多いので、募集職種をよく調べ、自分にできそうな職種から始めてみると良いでしょう。
企業内の説明書や広報誌などを作成するセクション
企業の中でも広報誌やメーカーなどの商品の取り扱い説明書を作成するセクションなどでも、編集者が必要になります。
完全に外注している場合は別ですが、編集者という仕事を経験したいと思うのならば、今自分のいる企業や団体の中で編集者の必要なセクションがないかどうか調べてみましょう。
自分が制作に関わっている商品がある場合には、その取り扱い説明書を作成するには充十分な知識があるということなので積極的にチャレンジしてみましょう。
このような知識を活かして社内で異動先を見つけてみるのも、編集者への第一歩になり得ます。
編集者としてのスキルを身につけ、やりたい媒体などへの転職とステップアップするのも一つの手段です。
編集者の働き口はどの程度あるの?
既に書きましたが、現状では紙媒体よりもはるかにWeb媒体の編集者の需要が多いです。
ハローワークや転職情報サイトなどを調べてみると、募集自体はかなりの数が出ています。
やはり経験者の募集が多いですが、未経験でもトライできる仕事や、編集の経験はなくても業界知識や商品知識などを見てくれる企業もありますので、根気良く探してみると良いでしょう。
あなたのやる気を買ってくれる会社が、きっと見つかるはずです。
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経験者が語る!その1:私の転職事情
筆者は、テレビなどの番組の制作会社から、旅行サイトの編集者に転職しました。
経験者が語る!その2:私は編集に転職するためにこんなことをやりました
全くの異業種からの転職を成功させるためには、今までどのようなことに携わってきたのか、その経験をどのように仕事に活かせるかを面接でアピールすることが大事です。
事前準備としては何が必要で、どのような知識や経験が採用に繋がるのかを考えながら準備を進めると良いでしょう。
今までの仕事で経験したことをきちんとまとめてみる
番組制作を行う際、企画を立てた後にやることはリサーチです。
徹底的にリサーチを行い、今から作る企画がきちんと成立するのか、企画に対してどのような意見が多いのかを把握しておく必要があります。
そのリサーチの結果によって企画の構成を変えたり、場合によっては企画そのものが変わってしまう場合もあります。
またそのリサーチ内容によって別の企画の原案が生まれることもあり、リサーチは大切な工程になってきます。
実際に制作に入った後も、迷ったりつまずいた時に、リサーチの結果に戻って考え直すこともあります。
私は、今まで仕事の中で大切にしてきたことは何だったか、何を軸に仕事をしてきたのかということをきちんと整理して、面接時にしっかりと自分の言葉で話せるように準備をしました。
仕事の中で培われたモノとアピールポイントを整理する
番組制作の現場はとにかく体力勝負です。
夜中までの撮影や早朝の準備などは当たり前で、自分の体力には自信がありました。
番組制作という仕事柄情報を収集するためのアンテナの高さにも自信がありましたので、そちらもアピールポイントとして話しました。
また、旅行という非日常に上手く取り入れられる流行について、自分なりの意見もまとめておきました。
このように、編集経験がなくても自分がこの仕事でやっていける、今までの経験が役に立つということをアピールすることが大事だと思います。
未経験で編集に転職する際に準備しておきたいこと
編集経験のない状態から編集者に転職するためには、事前にどのような準備が必要か、下調べはどの程度必要かなどについて解説します。
サイトで扱っている題材に対して、自分の経験や知識がどのように役立つのかまとめておく
編集経験がない分、題材に対する理解や専門知識があることをアピールにできるように、また自分の経験を活かす方法をまとめておきます。
自分ならではの切り口で、専門知識を活かした企画をいくつか考えておくのも良いでしょう。
また、経験に基づいた裏技などを盛り込んだ企画も面白いかもしれません。
編集の知識がないのであれば、専門知識で補えることを最大限にアピールする必要があります。
自分が興味を持っていることや調べたことなどから、ユーザー視点での意見をまとめておく
何年も同じ題材で記事を作り続けていると、どうしても企画が偏ってしまいがちです。
そんな中、ユーザー視点から考えた新しい企画をいくつか準備しておくことで、新しい流れを作れることをアピールします。
自分なりのアンテナで情報を収集し、ユーザー視点で欲しい情報や知りたい内容をまとめた企画を考えます。
編集者としての適性があることをアピールできれば、採用になる可能性が高まります。
転職する際の注意点
これはどの職種でも同様ですが、自分の思っているイメージだけで仕事や会社を選ぶのはやめましょう。
「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、事前に情報収集・リサーチをしっかり行うことをおすすめします。
特にこの業界は納期があり時間に追われることも多く、残業や休日出勤を求められるケースも少なくありません。
労働条件は必ず確認し、自分にその覚悟があるのか自分自身を見つめ直すことも大事な作業です。
編集の仕事に興味がある方へ
編集者の仕事は雑誌や書籍に限らず、Webサイトの増加によって求人数も増えています。
いきなり編集者への転職が厳しい場合にはまずライターなどを経験し、その経験をもとに編集者にステップアップするという方法もあります。
自分の得意分野や今までの経験を活かせる分野を扱う媒体での編集アシスタントのバイトから始めたりライターを経験するなどの方法も視野に入れつつ、最終的に編集者への道を目指すのも良いでしょう。
編集者への道は簡単ではありませんが、転職の際は是非この記事を参考にしてみてください。
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