雑誌編集アルバイトのメリットや、そこで身につく力とは?
書籍編集者に向いている人の特徴や必要なスキルとは何でしょうか?
本の著者とのやりとりなど、書籍が出来上がるまでの工程に欠かせない存在が編集者です。
今回は、そんな書籍の編集者になりたい人が知っておくべき情報をまとめましたので、詳しくご紹介していきます。
必要なスキルや向いている人の特徴を把握して、憧れの書籍編集者を目指しましょう。
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目次
閉じる書籍編集とはどんな仕事?
雑誌以外の刊行物、いわゆる一般書籍の企画立案から刊行までの編集作業の全てを行う仕事です。
書籍編集の大まかな仕事内容
企画書を書いて会社に提出し、刊行できる内容か社内の企画会議にかけ判断してもらうところから全てが始まります。
承諾が得られたら企画に合った著者に執筆を依頼していきますが、人気の著者になるとコンタクトを取るのも大変なこともありますので、候補を何人か挙げておくことも必要です。
執筆依頼はFAXやメールで受ける著者も増えているようですが、現在でも手紙での依頼を礼儀としている会社もあります。
交渉が成立したら著者が原稿を書き終えるのを待ち、原稿が届いたら内容を精査して修正依頼を出します。
何度か文章や内容の確認・校正のチェックなどのやりとりを行うのと並行して、ブックデザイナーに装丁を依頼します。
初校、再校とゲラのチェックを重ねカバーなどの色校正も済ませたら校了となり、編集者としての仕事はここで終わりです。
後は印刷会社と製本所の仕事となります。
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書籍編集が向いている人の5個の特徴とは?
書籍編集が向いている人の特徴1:多方面の事柄に興味がある
編集者も文章を書くことはありますが、プロの書き手ではありません。
本をまるまる1冊書けるような専門知識は、どの分野についても持ち合わせていませんし、また必ずしも持ち合わせている必要もないのです。
しかし書籍の企画を立案する以上は、読者の多種多様な関心に合わせて様々なアイデアを出せる力が不可欠です。
そのため、特定のジャンルに深入りするよりは広く浅く多方面に興味を持つタイプの人が、書籍編集には向いていると言えるでしょう。
書籍編集が向いている人の特徴2:文章を読むのが好き
著者から届いた原稿を読む、直しを反映して出てきた初校ゲラを読む、更に訂正を加えた再校のゲラを読む。
とにもかくにも文章を読むことを苦に感じるようでは編集者は務まりません。
特に書籍編集の場合、200ページ以上ある原稿が当たり前の世界です。
しかも、同じ内容の原稿を何度も繰り返して読み整えていくという作業が編集者として大事な仕事です。
文章を読むことが好きな人であれば、重要な仕事であるゲラのチェックも難なくこなせるでしょう。
書籍編集が向いている人の特徴3:人と話すのが好き
編集者は編集部内でデスクワークばかりしているわけではありません。
会社の外で著者と顔合わせをしたり、ブックデザイナーの事務所で装丁の打ち合わせをしたりと、意外に人と会うことが多いアクティブな仕事です。
ライターや校正者・フリーの編集者と仕事の段取りを相談することもあります。
初めて会う人とも臆することなくコミュニケーションが取れ、人との出会いを楽しめるような性格であれば書籍編集に向いているでしょう。
書籍編集が向いている人の特徴4:初志貫徹の折れない心
一冊の本が出来上がるまでには様々な困難がつきまといます。
一番多い困難は、編集者が考える書籍の方向性に対し著者から、時にはデザイナーから、時には社内のお偉いさんからも思わぬ異論が出されることです。
「タイトル変えたら?」「カバーに使うイラストはこっちが良くないですか?」などのように、横槍が入ることがむしろ普通です。
優れた提案であれば耳を傾けて採用することも、時には良い結果に繋がるでしょう。
ただ、言われるがままに本のイメージを変えてしまっては、企画立案者としてあまりに無責任です。
例え相手が著者であっても上司であっても、「絶対にここは引けない」という一線を守り通す意志の強さが求められます。
やはり、コミュニケーションを上手く取ること、また困難を乗り越える力も試されるでしょう。
書籍編集が向いている人の特徴5:複数の事柄を同時進行で進められる
一つのことに掛かりきりになって他のことは目に入らない、そういうタイプの集中力は編集者向きとは言えません。
常にいくつもの企画を抱え、進行中の原稿が何本もあるというのが編集者の日常です。
一つの原稿をただぼんやりと座して待つ、そのような姿勢では仕事になりません。
複数の事柄を同時に進めることに抵抗がないという人、それにやりがいを感じる人は、書籍編集者に向いています。
書籍編集の仕事に就くために必要なスキルにはどんなものがある?
書籍編集の仕事に就くために必要なスキル1:パソコンの基本操作
デスクワーク中は常にパソコンと向き合っていると言っても過言ではありません。
WordやExcelといった基本アプリケーションの操作はもちろんのこと、送られてきた圧縮画像の解凍やメーラーの不調への対応など、トラブルにも臨機応変に対処できるパソコンのスキルが求められます。
書籍編集の仕事に就くために必要なスキル2:速読
著者に本を依頼しようとする時は、過去の著作を何冊か読んでおく必要があります。
企画書を書く時にも同じジャンルの売れている書籍に目を通し、会社への説得力を高めるプレゼンテーションが必要です。
いずれにせよ、刊行された書籍を多読することも自ら学び成長するために必要なことです。
自己流の速読ができれば、それは頼もしいスキルとなります。
もちろん趣味の読書も大切です。
書籍編集の仕事に就くために必要なスキル3:情報収集力
パソコンがあっても検索の仕方が下手だったり、検索結果のセレクトが雑だったりすると、必要な情報は収集できません。
パソコンを使ったネット上での情報収集に長けていることは、編集者に必須のスキルと言えます。
また、実際に見て聞いて感じるといった実体験が多いということも、編集者としての厚みを増すことに繋がります。
書籍編集の仕事に就くために必要なスキル4:コミュニケーション力
人と会う機会事の多い職業ですから、仕事相手と上手く意志疎通が図れるかどうかがとても重要になります。
書籍の編集意図を的確に説明し、相手の意見に耳を傾けながら仕事の進行を舵取りできなくてはなりません。
しかし、関わる人が良い人ばかりとは限りません。
気難しい人や無理難題を言ってくる人、なかなか趣旨を理解してもらえない場合も、上手くコミュニケーションを取りながらスケジュール通り締め切りに間に合わせる責任があります。
コミュニケーション能力の高さは、相手に気持ち良く仕事をしてもらうためには不可欠です。
書籍編集の仕事に就くために必要なスキル5:添削スキル
原稿チェックは謂わば添削です。
日本語としておかしい表現や句読点の打ち方、「てにをは」の間違いなど、文章を丁寧に手直しする力が求められます。
本の書き手と言っても、文章のプロとは限りません。
専門家と呼ばれる人によくあるのですが、知識も経験も豊富だけれど文章にまとめることは大の苦手、という著者は意外と多いのです。
編集者の添削能力が、読者が読みやすい本になるかどうかの決め手になるわけです。
書籍編集の仕事のやりがい
新しい書籍を世に送り出し、それが多くの人の目に触れる機会があるということは、それだけでも充分やりがいのある仕事と言えるでしょう。
その他にはどのようなやりがいを感じているのか見ていきましょう。
ベストセラーを夢見る
著者はもちろん編集者も同じくベストセラーを夢見ています。
原稿の催促をするために、著者のお宅に足を運ぶ編集者のイメージはありませんか?
それも大事な仕事ですが、著者が行き詰まっていないか・困っていることはないかなど全面的なサポートを行い、一緒に作品を作り上げることに大きなやりがいを感じる人は多いようです。
読者の反響
愛読者カードやネットでの書き込みは、編集者にはとても気になるところです。
私も経験でありますが「この本に出会えて良かった」「涙が止まりません」などの反響はとても嬉しく、今後のモチベーションにも繋がります。
昨今ではネットの口コミだけで一気にメディアに取り上げられることも増えており、先ほど書いたベストセラーの夢も遠くない気がしてしまうのです。
貴重な出会いがある
書籍の企画に合えば、有名人にインタビューをし本を出版する可能性があります。
また、様々なジャンルの人に出会えるのもこの仕事の醍醐味と言えるでしょう。
個性的な人や気難しい人など大変なことも多いですが、もしかしたらこの出会いが自分の人生を変える貴重な出会いとなるかもしれません。
これから書籍編集の仕事を始めるには、どうしたらいい?
新聞の求人欄や就職情報誌で、どのような求人があるか調べましょう。
一口に出版社と言っても、出している書籍の種類によって編集者に必要とされる資質も違ってきます。
どのような刊行物を出している出版社なのか、それが自分の興味・関心と合致するのか、まずはその辺りから探っていきましょう。
書籍編集の仕事で就職するために
自身の読書歴を振り返り、編集者として世に出したい本はどのような分野の本なのか考えてみましょう。
志望する出版社の本の中から一冊選び、読み込んでみることも、傾向を知る上で役に立ちます。
過去一年のベストセラーを調べ売れる書籍の傾向を掴むなど、今の出版界の状況を把握する努力が必要です。
また、この先に流行りそうなものを察知する力、新しいものを受け入れる柔軟性も求められます。
資格は必要?
特別な資格が求められることはありませんが、書籍の編集職に関しては大学卒以上での募集が大半です。
専門書を扱う出版社では、大学院卒を応募の条件としていることも珍しくありません。
いずれにしても編集者は経験が重視されますので、今まで携わってきたこと経験してきたことをまとめておくと良いでしょう。
必要なスキルや経験は?
パソコンの操作及びWord・Excelなどの基本ソフトが扱えることはもちろんデザインソフトが使えると誌面構成に活かせるため、仕事の幅が広がるでしょう。
刊行している書籍のジャンルにどれだけ興味・関心を持っているかも問われます。
転職ならば、出版社での編集経験がほぼ必須となる上うえ、これまでどのようなことに携わってきたかが重要です。
まとめ
いかがでしたか。
書籍の編集者に向いている人の特徴や必要なスキルをご紹介してきました。
雑誌の編集者とは違う、書籍編集者ならではの傾向がお分かりいただけたのではないでしょうか。
この記事が書籍の編集者を目指す皆さんの一助となることを願ってやみません。
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